ニュース
「新生FFXIV」の韓国におけるサービス発表会が開催。プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏が意気込みを語る
この発表会では,新生FFXIVのプロデューサー兼ディレクターである吉田直樹氏と,Actoz Softのオンライン総括副社長であるBae,Sung Gon氏が登壇した。
「新生FFXIV」プロデューサー兼ディレクター 吉田直樹氏 |
Actoz Soft オンライン総括副社長 Bae,Sung Gon氏 |
吉田氏は「本作はFFフランチャイズの27年間のノウハウを集約したもので,どのオンラインゲームよりも豊富なコンテンツが用意された,個性的でバランスのとれたゲームです。3〜4か月ごとに,大規模なアップデートを通じて継続的に多くのプレイヤーが楽しめるコンテンツを提供しているので,韓国でのサービスにも大きな期待と関心をお願いします」とアピールした。
Bae氏は本作のサービスの方向性とスケジュール,課金形態などについて発表した。それによると,2015年春または夏ごろのクローズドβテストを経て,最終的なチェックの後に正式サービスが開始される予定で,FFシリーズの伝統と新生FFXIV固有のゲーム性を維持しながら,韓国のプレイヤーが楽しめるようなローカライズが行われるとのこと。また,韓国専用のサーバーを使用することで,快適なネットワーク環境下でゲームを楽しめるようにするという。
課金方式は,グローバルサービスと同じ定額制のほか,使用時間による「定量制」モデルも用意されるとのこと。韓国のゲーム文化であるPCバンでの利用者に対する施策も検討中とのことだ。
新生FFXIVは11月20日から23日まで韓国の釜山で開催されるG-STAR 2014に出展予定で,現地からは吉田氏によるプロデューサーレターLIVEの配信も予定されている。
今回の発表会では,プレゼンテーションにおける吉田氏の自信あふれる姿が印象的で,会場からも大きな拍手が湧いていた。以下に,吉田氏の韓国メディア合同インタビューから興味深い部分を抜き出して掲載しよう。
――新生FFXIVの韓国のおけるパートナーとして,Actoz Softを選択した理由は何でしょうか。
吉田氏:
ゲームへの情熱があったからです。もちろんビジネスの側面も無いわけではありませんが,私達がActoz Softさんを高く評価した大きな理由は,サービスを手がけたいという強い意志でした。担当者のみなさんが新生FFXIVをプレイしていて,一部のスタッフは非常に詳細な知識を持っていましたから。
MMORPGの運営においては,プレイヤーが望んでいることや困っていることを明確に判断できる能力と,ゲームへの理解が必要なんです。
――韓国サーバー専用アイテムも置く考えはありますか。
吉田氏:
韓国のプレイヤーがそれを希望するなら,Actoz Softさんと相談します。ただ,韓国風のものをそのまま入れるのではなく,FFの世界観に合うようにアレンジして導入することになるでしょう。私たちは運営を非常に重視していて,何かによって全体の世界観が崩壊しないように気をつけています。
――個人的に韓国産MMORPGをプレイしたことはありますか。
吉田氏:
「リネージュ 〜Eternal Life〜」「リネージュII〜Epic Tale of Aden〜」「TERA The Exiled Realm of Arborea」「ブレイドアンドソウル」などをプレイしたことがありますし,「ArcheAge」も2週間ほどプレイしてみました。ですが,MMORPGを韓国産,日本産,北米産などと区別することに意味はないと思います。MMORPGを開発するプロデューサーであれば,誰でもお互いにライバルだと考えているんじゃないでしょうか(笑)。
――今後,新生FFXIVを進出させたい国はどこでしょう。
吉田氏:
どの国というのではなく,多くの国で楽しんでほしいと思っていますが,まず考えているのはロシア,中南米,台湾などです。ただ,そこに無理をして進出するのではなく,Actoz Softさんのような情熱を持ったパートナーがいるところを優先したいですね。
今回,G-STAR 2014に新生FFXIVを出展できて非常に嬉しく思っていますが,個人的な希望を言わせてもらうと,新生FFXIVのファンフェスティバルをドバイで開催して,石油王たちをゲームに呼び込むのもいいですね(笑)。
- 関連タイトル:
ファイナルファンタジーXIV
- この記事のURL:
キーワード
© SQUARE ENIX
LOGO & IMAGE ILLUSTRATION:© YOSHITAKA AMANO