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パッチ2.2「混沌の渦動」の新情報が満載! 札幌から届けられた「第13回FFXIVプロデューサーレターLive」レポート
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印刷2014/03/25 00:00

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パッチ2.2「混沌の渦動」の新情報が満載! 札幌から届けられた「第13回FFXIVプロデューサーレターLive」レポート

画像集#001のサムネイル/パッチ2.2「混沌の渦動」の新情報が満載! 札幌から届けられた「第13回FFXIVプロデューサーレターLive」レポート
 スクウェア・エニックスは2014年3月21日,MMORPG「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」PC / PS4 / PS3 以下,新生FFXIV)に関する新情報の公開や,プレイヤーから集めたさまざまな質問に本作プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏が回答する,「第13回 FFXIV プロデューサーレターLive」(以下,レターLive)を配信した。

 今回のレターLiveは,札幌で開催された新生FFXIVのオフラインイベント「FINAL FANTASY XIV: Full Active Time Event in SAPPORO」(以下,札幌F.A.T.E.)会場からの公開生配信となり,会場に詰めかけたファンの笑いやどよめきが絶えない生放送となった。本稿では,レターLiveで公開されたパッチ2.2「混沌の渦動」に関する最新情報やトークセッションの模様を,キャプチャ画面を交えてお届けしよう。

「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」公式サイト

司会進行は,新生FFXIVプロデューサー兼ディレクター 吉田直樹氏(左)と,新生FFXIVコミュニティチーム 室内俊夫氏(右)。吉田氏はサンフランシスコで開催中のGDC 2014から駆けつけ,配信1時間前に札幌に到着したのだとか
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ミラージュプリズムや栽培など

遊びの幅を広げるコンテンツの詳細が公開に


 前回のレターLiveでは,パッチ2.2「混沌の渦動」で実装されるダンジョンや蛮神リヴァイアサンなど,目玉となる要素が公開された。今回のレターLiveは,インパクトではそれらに一歩譲るかもしれないが,遊びの幅を広げるコンテンツにフォーカスした内容となった。

実機での説明に移る際に,PS4版コレクターズエディションの特典である「マウント:でぶチョコボ」の姿がポロリ。釣られたエサを食べようと必死に走るでぶチョコボが,思わぬ形で公開された
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●ミラージュプリズム

 まず公開されたのは,ミラージュプリズムの詳細についてだ。
 ミラージュプリズムは,ベースとなる装備品に別の装備品の外見を投影するシステムだ。武器,防具,アクセサリーなど,部位に対する制限はなく,そのクラスやジョブが装備できるもの,たとえば巴術士なら巴術士が装備できる装備品を投影できるが,ナイトの装備品を投影することはできないとのこと。また,ベースとなる装備品よりも,装備必要レベルが高いものも投影はできない。
 なお,カウル系など頭を占有する胴防具への投影は,同系統の装備ならば問題はないが,そうでない胴装備の場合は胴のみへの投影となるので注意が必要だ。こうして投影した装備品も,問題なくギアセットに登録できるとのこと。

ステータス画面で防具を選び「武具投影」を選択。その後,投影する防具を選べばいい。その際に触媒アイテムが必要となる。クラフターならサクサク作れる程度のアイテムらしい
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ミラージュプリズムで投影した装備品には,右上に「+」マークが付く。投影するときと同様に,投影を解除する際にも触媒アイテムが必要となる
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●リテイナーベンチャー

 リテイナーベンチャーは,リテイナーにクエストを依頼するシステムだ。リテイナーベンチャーを使うには,当然,リテイナーを雇えるところまでプレイを進める必要がある。
 最初にリテイナーのクラスを設定することになるのだが,ファイターやソーサラー系にするとモンスタードロップ,ギャザラー系にすると採取物を拾ってくるなど,クラスによって得られるものが違うそうだ。何度も依頼をクリアすることでリテイナーのレベルが上がり,高レベルになるとアイテムをピンポイントで狙えるようになる。リテイナーベンチャーでしか手に入らないアイテムもあるそうなので,育成にも力が入りそうだ。
 ただし,リテイナーのレベルはプレイヤーキャラクターと同じレベルまでしか上がらず,また一度別のクラスに替えてしまうとレベル1に戻ってしまう。とはいえ「育成自体はそれほど時間がかからない」と吉田氏が話していたので,あまり神経質にならなくてもよさそうだ。
 リテイナーベンチャーを依頼するには,「ベンチャースクリップ」という新アイテムが必要となる。これはリテイナーに渡すチップのようなもので,いわばリテイナーのお給料だ。依頼をキャンセルすることもできるが,その際にはベンチャースクリップは戻ってこないので要注意。ベンチャースクリップは軍票との交換や,蛮族デイリークエストなどで手に入れることができるようだ。

まず街の呼び鈴でリテイナーを呼び出してクラスを設定後,武器や防具を装備させる。次に依頼を選んでベンチャースクリップを渡し,任務に送り出す。依頼時間はゲーム内時間ではなく,現実時間に対応している。また,派遣中でもアイテムを預けられるのでご安心を
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 なお,パッチ2.2からオプションサービスとして,リテイナーを追加で2人雇えるようになる。1人につき月額200円が必要となるが,最大で4人のリテイナーを雇えることになる。利便性が大きくアップすることは間違いないので,リテイナーベンチャーも視野に入れて追加雇用を検討してみてはいかがだろうか。

●栽培

 栽培は,その名のとおり植物や作物を植え,育てるコンテンツだ。植物を植える土地が必要な(つまりハウジングの所持が前提)コンテンツで,さらに「畑」を購入する必要がある。畑を手に入れたら次に「種」を購入し,畑に植えてそれを育てていくというわけだ。
 作物の手入れは,肥料を与えたり水やりをしたりといった感じになるが,手入れをすればするほど,収穫までの期間が短くなるという特徴がある。だいたい,リアル時間で3〜5日で収穫できるようで,手入れのしすぎで作物が枯れてしまうということはないようだ。

 作物を収穫すると,作物アイテムと一緒に元の種が手に入る。面白いのは,隣り合った植物同士が交配して新しい植物ができる可能性があるということだ。この結果は種という形で表れ,交配でしか手に入らない植物もあるという。畑の大きさは,小,中,大の3種類。交配させて新しい植物を生み出すブリーダーを目指すなら,より多くの種が植えられる大きな畑が欲しいところだ。

 ちなみに,栽培の実装により,フリーカンパニーの権限設定に種を植える人と,それを取り除く人が追加される。手入れは誰でもできるので,安心して愛情を注いでもらいたい。

●新装備

 パッチ2.2で追加される装備のアイテムレベルは,武器が最大Lv115,防具が最大Lv110となる。もちろんそれだけではなく,大まかにLv90,Lv100,Lv115という段階に分けられているという。
 それに加えて,ジョブ専用武器の強化策として「ゾディアックウェポンストーリー」がスタートする。これはパッチ2.2でだけで終わるものではなく,長い時間を通じて少しずつ武器がパワーアップしていくというコンテンツだ。すでにレリックウェポンを光らせるクエストなどが実装されているが,あれに比べると難度はかなり高くなるらしい。これまでは大迷宮バハムートでの固定ドロップや,コツコツ集めたアラガントームストーンとの交換で強い武器を手に入れることができたが,じっくりと強力な武器を育てていくという手段が増えることとなる。
 最終段階まで育て上げると武器のグラフィックスがガラリと変わり,ユニーク能力をある程度カスタマイズできるなど,自分好みの武器が作れるそうだ。しかしかなり時間がかかるうえに,材料としてレアドロップアイテムが必要になることもあるらしく,完成までの道のりは長そうだ。
 現在これに近いものとして,禁断のマテリア装着があるが,こちらも「その先」の仕組みを考えているそうなので,続報を楽しみに待っていてほしい。

 もちろん,ファイターやソーサラーだけでなく,クラフターやギャザラーにも専用装備が追加される。新しい秘伝書を使った高レベルレシピの製作は,これらクラフターの新装備が必須のようだ(関連サイト)。なお,「今回実装されるLv90の装備品でどこまで攻略できそうか」という質問に吉田氏は「『極王モグル・モグXII世討滅戦』と『極リヴァイアサン討滅戦』はクリアできることを確認している」とのこと。

 新装備のグラフィックスは,公式ブログで視聴できるムービー「エオルゼアコレクション 2014 Spring with Special Guests」で確認できるので,興味がある人はそちらをチェックしてほしい。

 また装備に関わるものとして,「アラガントームストーン:戦記」(以下,戦記)で交換できる装備品と,「大迷宮バハムート:侵攻編」でドロップするアイテムレベルに差があるかという質問には,「差がある」と明言。ひと仕掛けしてあるので期待してほしいとのことだ。
 アラガントームストーンつながりということで,レターLiveの後半で触れられた「アラガントームストーン:哲学」(以下,哲学)についてもここで補足しておこう。GDC 2014のインタビューでも触れられた哲学だが,パッチ2.2以降はダンジョン報酬などで手に入らなくなり,当然,哲学と装備品との交換もできなくなる。
 交換対象だった装備品や素材は,ダンジョンでドロップするようになったり,トレジャーハントで発掘したり,軍票と交換したりなど,さまざまなコンテンツの報酬という形で入手できるようになる。となると,現在持っている哲学は無用の長物となるわけだが,NPCに渡すことで「アラガントームストーン:神話」と交換してもらえるので安心してほしいとのこと。どうしても哲学と交換できる装備品を手に入れたいというのなら,今のうちに交換しておくといいだろう。


 前半の最後に,今後の実装予定について寄せられた質問への返答も行われた。それらをまとめて紹介しよう。

 まず,日本のみならず海外からの要望も多い「幻想薬(種族や性別,容姿を変更できる消費アイテム)」の販売は,現在準備を進めていて,運営側としても一刻も早く販売したいとのこと。詳細が決まり次第発表するそうなので,続報を待とう。

 アドオンの進捗については,初期設定が終了して,ツールとしてどこまで渡すかを検討している最中だという。UIのチームがPS4版に全力投球しており,インゲーム側のUIを優先しているため,今しばらく時間をいただきたいとのことだ。

 個人用ハウジングについては,現状では家の中のデータが重いため,まずは効率化のための処理をパッチ2.2で導入するそうだ。そのうえでパフォーマンスを確認し,想定しているパフォーマンスが出るようならば,早めに個人用のハウジングを開放したいとのこと。家具や庭具の設置数の増加も,この結果を見て判断を下したいと吉田氏は話しており,次のレターLiveで答えられるのではとコメントした。

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 前回のレターLiveで発表された,高難度ダンジョン・ボス戦でプレイヤーキャラクターに強力なバフがかかるシステム「超える力」についても詳細が発表された。
 「超える力」はすべてのダンジョンで同じように発揮されるのではなく,対象となるダンジョンによってその内容が異なる。「大迷宮バハムート:邂逅編」は,パッチ2.2実装直後から2週間ごとに効果が上乗せされていき,最終的にHPや攻撃力,回復力が30%アップする。ただ,プレイヤーのクリア状況によっては,これ以上の効果が上乗せされる可能性もあるという。

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 PvP関連の調整については,パッチ2.2でPvPランクの高いプレイヤーと低いプレイヤーがマッチングしないような仕組みを導入するという。現在,PvPランク30でまとめて取得できるPvP専用装備で極端に強くなれてしまうので,それを段階的に入手できるようにし,徐々に強くなるよう調整を入れるとのことだ。
 またウルヴズジェイルは,パッチ2.25で大きなアップデートを予定しており,PvPランクを40まで開放し,アニマルシリーズと呼ばれる専用装備品を実装するとのことだ。そしてパッチ2.3では,もうひとつのPvPコンテンツ「フロントライン」の実装が予定されている。次回のレターLiveでは実機での紹介ができそうとのことなので,PvPファンは次回のレターLiveもお見逃しなく。

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 以前発表のあった「FFVII」のカジノ「ゴールドソーサー」の新生FFXIVでの実装については,現在企画が進行中とのこと。多くのプレイヤーが参加できて育成要素にも絡むものと,何人かで遊べるテーブルゲーム的なもの,そしてひとりで遊べるミニゲーム的なものの3つを大きな軸として考えており,それぞれがそろった段階で公開する予定だという。その1つとして吉田氏は,「チョコボなんとか(?)」と言葉を濁しながらポロリした。

タンク専用のマウント紹介時に,実装予定の光るハイアラガンのナイト装備も披露
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 職業間のバランス調整については,パッチ2.2では行う予定はないという。ただ,前回からの引き継ぎというわけではないが,タンク不足問題についてはさらに施策を進めるようで,ローレベル側での不足ロールボーナスを約7倍と大幅にアップ。そして覚えることが多く,責任が重いエンドコンテンツ側で頑張っている生粋タンクへの「感謝を込めて」(吉田氏),タンク専用のマウント2種(熊とホワイトライオン)を実装するそうだ。これらはそれぞれのアチーブメントを達成すると入手できるとのこと。

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 そのほかにパッチ2.3では,グランドカンパニーでの新階級の追加や,クリスタルタワーへの24人パーティでの参加,パーティ編成状態でのコンテンツファインダー申請やコンテンツファインダーマッチング時にバディを呼び出せるシステムなどを検討しているそうだ。

 「新生FFXIVはロードマップを公開しないのか」という質問に対して吉田氏は,「パッチ2.0までは計画どおりリリースして,2.1も公開できました。ただもう少しプレイヤーさんの要望を取り入れ,当初の計画よりもアドリブを交えながら,途中途中にコンテンツを挟んでいこうという話をしているところです。今ロードマップを出してしまうと,アドリブが効きにくくなっちゃう面もあるんです。よって,いま大きなロードマップを出すよりは,旧FFXIVのときに行っていた個々の進捗状態をお知らせする『アップデートリスト』を,PS4版のリリースが落ち着いたあたりで復活させようかと考えています」と返答した。


メインシナリオを手がける前廣氏がレターLiveに登場

パッチ2.2やその先のシナリオ,そして世界観について語った


 前回のレターLiveからスタートした,新生FFXIVの開発スタッフを招いてのトークセッション「コアスタッフに聞く!」。2回目となる今回は,新生FFXIVでイベント統括/メインシナリオライターを務める前廣和豊氏が登場した。

左から吉田氏,前廣氏,室内氏の3人。前廣氏は当初,UIとして参加したはずだったが,吉田氏に肩を叩かれ,いつの間にかシナリオを担当するようになったのだとか
画像集#025のサムネイル/パッチ2.2「混沌の渦動」の新情報が満載! 札幌から届けられた「第13回FFXIVプロデューサーレターLive」レポート

 前廣氏はまず自己紹介をしたいと,自作したムービーを披露。極タイタン戦のムービーかと思いきや,なんとスーパーファミコン版のFFっぽいグラフィックスで極タイタン戦を再現したムービーだった。妙にリアルな再現ムービーには,札幌のファンも大笑い。その笑いを背に吉田氏は,「シナリオと関係ないじゃん」と呆れながらも,芸の細かさを楽んでいるようだった。

10日ほどをかけて作ったというスーファミ風ムービー。祖堅氏に見せたところ「これじゃあ(ムービーにあった曲を)付けなきゃダメだ」と,わざわざ曲を作ってくれたのだという。このムービーは公式ブログで視聴できるので,ぜひ見てもらいたい
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 その後,あらためて前廣氏の経歴が紹介された。過去に「ダイナマイトレーサー」「ファイナルファンタジータクティクス」「ベイグランドストーリー」「ファイナルファンタジーXII」といったタイトルに関わってきた前廣氏。「一番影響を受けたクリエイターや作家は?」という質問に対し,「もともといろいろな作家さんの本を読むのが好きなんですが,ゲームシナリオを作る上で一番影響を受けたのは,ゲームデザイナーの松野泰己さんです」と話した。社歴の半分以上をいわゆる松野組で過ごしたこともあり,ゲームシナリオやテキストの書き方に関しては,大きな影響を受けたのだという。

 そんな前廣氏に寄せられた質問は,やはりメインシナリオ関連が多数を占めた。ここでは,ユーザーから寄せられた質問と答えの一部を紹介していこう。

 まずパッチ2.2で追加される蛮族クエストについての質問には,コボルド族の蛮族クエストで入手できるマウントと,サハギン族の蛮族クエストで入手できるマウントが公開された。これらのマウントは,それぞれの種族が日常的に使っているものとしてデザインされているのだという。

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 パッチ2.2でコボルド族とサハギン族,パッチ2.3でイクサル族の蛮族クエストが実装され,蛮族関連は一とおりり揃ったことになるそうだ。新しい信頼ランクや連続クエストの続編は,プレイヤーの反響を見て検討する予定とのこと。なお,パッチ2.3のイクサル族のクエストを含め,すべての蛮族から厚い信頼を得たプレイヤーのために,ちょっとしたおまけが用意されているらしい。

 続いては,大きな(?)期待が寄せられている事件屋クエストについての質問。アクの強い性格とポーズで人気の高いヒルディブランドだが,その衣装やポーズのエモートを追加してほしいとの要望に対し,「エオルゼアコレクションでヒルディブランドが踊っているシーンがあるが,あのうちの1つが実装される予定だ」との返答があった。そして,そのほかのものについては,現状のシリーズが一段落したらクエスト報酬として用意できればと考えているそうだ。
 なお,事件屋クエストは前廣氏も作っていて楽しく,またファンからの反響も大きいので,しばらくは続けていく予定だという。

 また,ギルガメッシュとの戦いについては「みんなでワイワイ楽しめるものという方針で作っているので,難度はそれほど高くありません」(前廣氏)とのこと。吉田氏も「ネタ満載のバトルで,初見8人でもクリアできると思います」とコメントした。事件屋クエスト同様,ギルがメッシュも今回限りの登場とはならないようで,末永く(?)楽しめるクエストになりそうだ。


 ここでパッチ2.2に関する質問や紹介が終わり,新生FFXIV全体のストーリーや世界設定の質問コーナーがスタートした。

 「旧FFXIVのストーリーを追体験できるコンテンツや,第7霊災後の5年間を掘り下げるストーリーは追加されるか」という質問に対し,「ユーザーさんの要望が非常に高く,僕としても対応していきたい」と前廣氏はコメント。ただ,追体験として追加するのではなく,メインシナリオの中で語っていければと述べていた。

 「世界設定を確認できる図書館的な施設が欲しい」という要望には,開発の世界設定班からも企画が上がっているが,パッチの実装を優先しているため後手に回っているという。エオルゼアには明かされていない設定が山のようにあり,それを掘っていくコンテンツが必要かなと考えてはいるが,図書館という箱ものよりも,シチュエーションにあった書物やNPCのメモなど,クエストジャーナルの世界設定版みたいなもののほうがニーズに合っているのではないかと,前廣氏はアイデアを披露した。
 ちなみに吉田氏のもとにも,武器や防具の由来などが読めるコンテンツ「武器防具全集」の企画が上がっていて,順次実装していきたいと語っていた。

 今後発売される拡張ディスクのシナリオについては,まだ深く語ることはできないと前置きしつつ,「千年戦争」というメインテーマを発表した。それを補足する形で吉田氏が「“水”か“飛ぶ”だったらどっちがいいかといえば,飛ぶほうがいいので,まぁ空かな」と,ロケーションに関するヒントを披露した。

 そのほか,竜騎士クエストに登場するイシュガルドのニーズヘッグや,NPCから語られる都市国家シャーレアンなど,実体が不明の土地についても,いずれ実際に冒険できるようにするとのこと。その日がいつになるかはまだ不明だが,実装を楽しみに待ちたい。


次回のファンイベントは5月下旬に名古屋で開催

パッチ2.2実装前日は祖堅氏が大活躍!?


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 配信の最後には,恒例となっているキャンペーン関連の発表があった。

 まずは2014年4月24日に発売されるニンテンドー3DSタイトル「THEATRHYTHM FINAL FANTASY CURTAIN CALL」に収録されている新生FFXIV関連の曲リストが公開された。その場で吉田氏が「加重圧殺! 〜蛮神タイタン討滅戦」のデモプレイを行い,危なげなくクリア。さらに難度の高い「究極の譜面」をプレイするが,こちらは途中でゲームオーバーとなってしまう。

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 続いてゲーム内イベントとして,2014年4月9日から22日までの間「エッグハント」が開催される。街中にタマゴが装飾され,イースター祭一色となるようだ。

 また,エッグハントの少し前,2014年4月4日から7日のスケジュールで,PS4版新生FFXIVのβテストフェーズ2が実施される。以前参加したプレイヤーは,その際に作ったキャラクターでの参加が可能だ。マスターアップも終了したとのことで,2014年4月14日にはいよいよPS4版新生FFXIVが発売となる。

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 4月26日,27日に千葉の幕張メッセで開催される「ニコニコ超会議3」に出展する,新生FFXIVブースの催し物も初公開された。それぞれの名前はまだ仮とのことだが,盛りだくさんなイベントになりそうだ。コスプレコンテストは事前応募が必要なので,公式サイトをチェックしよう。

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 またニコニコ生放送で,吉田氏とひろゆき氏による対談の第4回が,2014年4月5日に配信予定となっている。内容はPS4版を中心としたものになるようだ。

 そしてBlu-rayでも容量が危なかったという噂のサントラ「A REALM REBORN: FINAL FANTASY XIV Original Soundtrack」が,2014年3月26日に発売される(関連サイト)。それを記念してサウンドディレクター祖堅氏のトークイベントが,銀座のソニービルと,秋葉原ヨドバシカメラで開催される。さらに同日の21:00からは,ニコ生の公式チャンネルでサントラ発売記念生放送が行われる。生放送ではリクエストを受けて生演奏を披露するとのことで,祖堅氏づくしの1日となりそうだ。

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現在先行公開されている2.2パッチノートは,全体の60〜70%ほど。完全版はパッチ2.2の実装当日までに公開する予定だそうだ
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パッチ2.1までの情報が詰まった公式ガイドブック。かなりの厚みを持った読み応えのある本だ
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ゲームカードのデザインが一新。さらにセブンイレブンでの取り扱いも決定した
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360日と450日の2つを公開したところ「360日のリワードは薄くないか?」との意見が寄せられたため再検討し,2つを合わせて360日のリワードとしたそうだ

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すでに公式サイトでも告知済みだが,ワンタイムパスワードに登録すると無料でテレポ先が1つ追加されるキャンペーンが,あらためて紹介された。吉田氏も「皆さんがお使いのPCのセキュリティには,僕らでも手が出せません。皆さんのキャラクターや財産を守るためなので,この機会にぜひ使ってください」と,トークンの使用を勧めていた

 告知の最後には,次回のファンイベントが2014年5月下旬に,愛知県の名古屋市で開催されることが発表された。これまでのファンイベントと同様に,入場無料で200名の完全招待制とのこと。パッチ2.3コンテンツの特集ということで,これまで以上に応募が殺到しそうだ。応募方法は後日発表するそうなので,参加を希望するプレイヤーはこまめに公式サイトをチェックしよう。

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 最後にゲストとして出演した前廣氏は,大事なことを言い忘れたと,NPCのシナリオにおける会話の分岐について言及し,「パッチ2.2でようやく入れられました。今後も順次追加しきます」とコメントした。
 そして吉田氏は「今日お集まりいただいた方ほぼ全員と,お話しすることができたと思います。これからも全国を回っていきますので,新生FFXIVともども,運営チームをよろしくお願いいたします。お待たせしてしまいましたが,来週にはいよいよパッチ2.2が実装されます。これからも頻繁にアップデートできるよう開発一同頑張っていきますので,どうぞ引き続きよろしくお願いします」と述べ,レターLiveを締めくくった。

「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」公式サイト

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