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「黒い砂漠」のオフラインイベント「『絶海の神秘』先行体験会」レポート。松崎しげるさんやPearlAbyssスタッフなど多数のゲストも出演
このオフラインイベントでは,「こちら」の記事で発表されている,2016年11月24日に実装されるアップデート「絶海の神秘」のコンテンツを一足先に体験できた。
イベントを進行したのは,「黒い砂漠」日本運営プロデューサー 麥谷将人氏と,公式生配信「さばくてれび」MCを担当する佐藤仁美さん,ゲストの榊原あやさん。3人はフォーマルなスタイルでの登場だったが,海がテーマのアップデートに合わせて頭にはサメの帽子を被っており,なんともコミカルな雰囲気だ。
3人ともオフラインイベントは久しぶりということで,今夏に開催された全国キャラバンなどのイベントトークに花が咲く。佐藤さんと榊原さんが,実は麥谷氏はカラオケがめちゃくちゃうまいと明かし,そのときの写真が公開された。その直後,会場に曲が流れはじめ,なし崩し的に麥谷氏のステージがスタート。気持ちよく「愛のメモリー」を歌う麥谷氏の前に,なんと松崎しげるさん本人が登場し,会場は一気にヒートアップ。麥谷氏と松崎さんのデュエットによる「愛のメモリー」が会場に響き渡った。
熱いハグで1曲限りのステージを締めくくった2人。ここで改めて“黒いスペシャルゲスト”松崎しげるさんが紹介された。「真っ黒崎こげるです」と冗談を交えながら軽妙なトークで会場を盛り上げる松崎さん。麥谷氏の歌唱力については「たいしたもんじゃない。ダメです」とバッサリ。でも,これから一緒にイベントとかで一緒に歌えば,どんどん上達しますよ,とフォローしつつステージを後にした。
次期アップデート「絶海の神秘」の内容が明らかに。5月以来の「黒い砂漠」の国勢調査も公開
会場の空気が盛り上がったところで,現在の黒い砂漠の最新データが明らかにされた。これは5月のPmang感謝祭のステージでも発表された,プレイヤーの動向をまとめた国勢調査のようなものだ。
キャラクターの分布図は,5月に発表されたものとほぼ変わらず。ウィッチが少し増えているのは,覚醒武器が入った時期が被っているからではないだろうか |
馬の世代割合は,ログインしているプレイヤーの持つ馬の世代をまとめたもので,作るのが難しい8世代が極小な一方で,3〜6世代の馬が増えている。これは,4,5世代の馬が捕獲できるようになったのが大きそうだ |
1日のNPCの利用回数もまとめられ,ベリアの鍛冶,トラナン・アンダーフォーが約8万5000回も利用されていた |
釣られた魚のランキングも公開。銀の鍵って魚なの? と思うかもしれないが,まぁ釣れてしまうのだからしょうがない |
最新情報のあとは,いよいよ次期アップデート「絶海の神秘」の情報が公開された。その名のとおり,このアップデートで拡張されるエリアは,ズバリ「海」。スライドの下部分に見える陸地が現在プレイしている土地で,中央の赤い丸のマゴリア海と,左上の陸地の海岸部分が新たに実装されるエリアとなる。
この海域を突破するには,後述するエフェリア帆船やガレー船が必要だが,それらを持っていなくても「定期船」を使うことで,海をわたることはできるという。
簡単な説明を終えた麥谷氏は,マゴリア海を横断するために必要な「エフェリア帆船」の製作方法を実機を使って紹介した。操作するキャラクターは,先ほど松崎さんが命名したパワーオブブラックだ。
エフェリア帆船とガレー船には,これまでの船にない概念が2つある。
1つは「動力」だ。これは馬のスタミナのようなもので,普通に航海するだけで減っていき,スキルを使用すると大きく減る。動力が0になると動けなくなってしまうらしい。動力はNPCで回復できるが,航海中に動力を回復させるアイテムとして「風の根元」が必要となる。動力が満タンならば,マゴリア海をギリギリで横断できるらしいが,トラブルに備えていくつか持っておいたほうがよさそうだ。
もう1つは,航海士の存在だ。航海士は船の装備品の1つとして扱われるもので,彼らを雇っていると船の速度が上がったり,防御力が上がったりする。ギルドのガレー船の航海士はNPC商人から購入できるが,個人のエフェリア帆船に乗れる航海士は,カルフェオン領にいるNPCを捜して親密度を上げることで乗ってくれるらしい。なお,航海士は労働者のようにランクアップが可能だ。
製作方法の説明を終えたところで,いよいよエフェリア帆船に乗船。エフェリア帆船に乗ると,馬と同様に耐久力,動力が表示される。帆船の耐久力が50%以下になると,移動速度が30%になり,10%以下になるとマストが折れてスキルが使用不能になってしまう。帆船の耐久力は修理で直せるが,完全に破壊されてからの修復は馬の死亡回数のようにカウントされるので,大切に扱ってほしいとのことだった。なお,ガレー船はギルド資金で損傷を回復できるという。
また,エフェリア帆船やガレー船には,馬のようなスキルがある。これらを駆使することで,自由な操船が可能になる。
海に出たところで,新たなシャークアバターに着替えたパワーオブブラックが,海底での採集に挑戦した。海底の珊瑚や貝を採集することで,装備品や料理の素材を手に入れることが可能になる。もちろん,これらを使った新アイテムも多数実装される。
このほかに,交易所のリニューアルも実施される。交易所は現在,出品されたアイテムをクリックした後に,セキュリティコードを入力する。リニューアル後は,アイテムクリック時に「入札」という扱いになり,その後「集計」を経て「入札確認」で購入に成功できたかどうかを確認できるようになる。入札時間は30秒だ。
アップデート情報のあとは,来場した参加者と協力してのガレー船バトルが行われた。麥谷氏,佐藤さん,榊原さんが3つのチーム(ギルド)に分かれ,海洋ボス「キャンディドゥム」討伐戦と,三つ巴のバトルロイヤルの2本立てで戦った。
1本めの討伐戦は,キャンディドゥムを協力して倒すものの,撃破後に得られるドロップアイテムを手に入れたチームが勝利するというアイテム争奪戦。アイテムは,撃破時に一番近くにいる船のインベントリに自動で収まる形になっているらしい。麥谷氏らギルドリーダーは,主に操船を担当し,参加したプレイヤーはガレー船の両舷にある大砲の操作を担当。砲弾入り乱れる戦いとなった。
続いて行われたバトルロイヤルは,お互いを砲撃し合う問答無用の海戦バトルだ。直接,相手の船を狙う砲撃戦の迫力はなかなかのもので,ディスプレイには水しぶき,血しぶきが舞い踊る。ちなみに,舵を取る操舵手と,大砲を扱う砲撃手のプレイヤーは,砲撃や相手キャラクターの攻撃によるダメージは受けないそうだ。砲撃をメインに,時には衝角で突進したりと,何でもありの海戦は,多少なりともプレイに慣れていたおかげか,麥谷チームが勝利し,2連勝を飾った。
PearlAbyssスタッフが今後のアップデート情報を大公開。島ほどの大きさもある巨大海洋モンスターも登場?
会場にはスペシャルゲストとして,「黒い砂漠」の開発元であるPearlAbyssのスタッフも登壇した。
登壇したジョン氏は,「黒い砂漠をプレイしている日本のファンに感謝するとともに,これからもより大きな楽しみとワンランク上の体験を提供するため努力します。世界の皆様の声に耳を傾けているので,これからもご意見をお願いします。皆様からの変わらぬ愛をいただいて,10年後もご挨拶できることを願っています」とスピーチした。
ジョン氏のスピーチの後,企画チーム長のキム氏から,今後の黒い砂漠のアップデートプランとして,「海洋」「9世代馬」「カーマスリビア/ダークエルフ」の3つのテーマが紹介された。
これらの内容は,基本的には来年のアップデート内容となるが,早く(開発が)終われば追加でいろいろ開発していきたいと,キム氏は付け加えた。
まず,今回のアップデートとも関わりの深い「海洋」コンテンツについては,こちらも「新大陸とラット港」「未知の巨大な海洋」「新しい乗り物」の3つに分けて紹介。
海洋コンテンツ全体についてキム氏は,「これまで新しい体験を提供してきましたが,次に何を提供したらいいのか悩んだ結果,開発スタッフ一丸となって海洋コンテンツの開発に踏み切った」と説明。「元の計画より大きくなってしまいましたが,海洋モンスターやエフェリア帆船,ガレー船などを皆さんにご紹介できるようになりました」とスライドを表示ながら解説した。
2つめのテーマとなる「9世代馬」は,麥谷氏も待ちかねていた,日本でも関心が高いコンテンツだ。9世代馬はディネ,アドゥアナート,デュムの3種類がいて,それぞれ順調に開発が進んでいるという。この日はそのうちの1頭であるディネの画像が公開された。ディネはカーマスリビアで会うことができ,回復スキルを持っているという。
3つめは,5月に発表されて以来,心待ちにしているファンも多いダークエルフについての情報だ。
初公開されたダークエルフのバックストーリーには,「ガネル」と「ベディル」を誕生させた,との伝説が綴られている。この「ガネル」とは,すでに黒い砂漠のプレイアブルキャラクターとして登場している「レンジャー」の種族で,「ベディル」はダークエルフを示している。ダークエルフは刀身の長い太刀を使うセクシーなキャラクターで,格好いいアクションはもちろん,傲慢な態度をとるモーションもあるとのことだ。
ダークエルフのバトルスタイルは,レンジャーと同様に素早い動きから繰り出す剣技がメインだが,遠距離魔法を使うこともできる。また,レンジャーが「自然から力を借りて,使ったものを返す」タイプとすれば,ダークエルフは「自然から力を借りて,使い捨てる」タイプだということも明かされた。
ダークエルフに関わりの深い,カーマスリビアについては,3つのチャプターに分けてアップデートを予定していることが明らかになった。パート1は「エルフの美しい領地」と名付けられ,カーマスリビアへの入り口の役割を果たすという。2つの前哨基地と3つの狩り場,1つの特殊地域で構成されているこのエリアは,巨大なモンスターとの小規模戦闘がコンセプトになっているとのことだ。
パート2はカーマスリビアとガネル側の視点,パート3はダークエルフベディルの視点から紛争を描いたものになるという。この紛争というのがどういったものなのかは不明だが,どうやらカーマスリビアも一筋縄ではいかない地域のようだ。
以上でアップデート情報を締めくくったキム氏は,最後に黒い砂漠の開発スタッフの話を始めた。ゲームに対する情熱が高く,開発が進むにつれてやりたいことが大きくなることが多く,困ったことに開発スタッフみんながそれを楽しんでいるという。それが結実したのがこのモンスターですと,1枚のスライドを公開した。
このモンスターは,今後実装される予定の巨大海洋モンスターだ。スライドの右中央に描かれている船は,「絶海の神秘」アップデートで実装されるガレー船。ガレー船の大きさもなかなかのものだが,そこからこのモンスターの巨大さが想像できる……というか,想像を拒みたくなるほどのスケールだ。
開発は順調に進んでいるものの,あまりの巨大さゆえに仕上げに少し時間がかかってるという。このモンスターを一日でも早く日本でも実装できるよう頑張りますと話すキム氏に大きな拍手が贈られ,アップデート情報は幕を閉じた。
アップデートに合わせてキャンペーンも続々。人気実況者ガッチマンさんの特別企画も実施
オフラインイベント終盤には,アップデートに合わせて実施される,数々のキャンペーンが公開された。これらは,アップデート当日にあたる11月24日からのスタートとなる。
さらにアップデート記念として,人気実況者ガッチマンさんが,オルビアチャンネルでレベル50を目指す「3日連続!!チャレンジ放送!」企画が行われることが明らかになった。登壇したガッチマンさんは,黒い砂漠がサービスインしたころに遊んでいたが,しばらくプレイしていなかったとのこと。今回の企画では,改めていちからプレイすることになり,そのキャラクターを会場で決めようということになった。
キャラクターはガッチマンさん,麥谷氏,佐藤さん,榊原さんの4人がそれぞれキャラメイクを行い,配信を見ているファンの投票で誰のキャラクターを使うかが決まる。
ガッチマンさんは「長くキャラクターを見るんだから,綺麗どころがいいよね」とくノ一を選択。麥谷氏は「最初から決めていた」とジャイアントを選び,佐藤さんと榊原さんは「会場の空気を読んだ」と,これまたジャイアントを選択した。
投票の結果,榊原さんがメイクした,やけにオイリーでブラックなジャイアントを使用することが決定。「濃すぎるでしょ!」と絶叫するガッチマンさんだが,ちょっと愛せそうになってきたとコメントするなど,徐々に愛着が湧いてきたようだ。ガッチマンさんは「このキャラで爆誕しますので,皆さん,逃げないでください。これからネットゲームを始めようという方も,復帰しようという方も,一緒に遊びましょう。できれば同じ外見で」と企画への意気込みを語った。
最後に麥谷氏は,「久しぶりのオフラインイベントで緊張しました。現在,夜に謎のラグが発生していますが,開発元とログを調査して修正に向けて頑張っているところなので,もう少しお待ちください。11月24日のアップデートに向けて準備を進めているところです。今後も機会があればオフラインイベントを開催したいと思っているので,よろしくお願いします」とまとめ,体験会を締めくくった。
このオフラインイベントの模様は,ニコニコ生放送などで配信されているので,気になるファンはチェックしてみよう。とくに冒頭の数十分は伝説に残りそうなほど盛り上がったステージなので,ぜひ視聴してほしい。
「黒い砂漠」公式サイト
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