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オープンサービスが11月2日に始まるMMORPG「BLESS」日本運営プロデューサーの箕川 学氏に聞く。CBTから見えた課題と今後の展開について
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印刷2017/10/26 12:00

インタビュー

オープンサービスが11月2日に始まるMMORPG「BLESS」日本運営プロデューサーの箕川 学氏に聞く。CBTから見えた課題と今後の展開について

 2017年10月12日から16日まで,新作MMORPG「BLESS」のクローズドβテスト2(以下,CBT2)が実施された。高品質なグラフィックスと大規模戦が特徴で,「誰もが親しめる・遊びやすいMMO」と「RPGらしさ」を追求した本作は,ゲームオンによる2017年内のサービス開始が予定されている。いよいよ遊べそうだということで,テストに参加した人を含めて,期待しているMMORPGファンは多いだろう。

 さて,約5か月ぶり,合計3万人規模で実施されたCBT2だが,そこでどんな課題が見えてきたのだろうか。本作の日本運営プロデューサーである箕川 学氏に今後の展開も含めて話を聞いてきたので,さっそくお届けしよう。

「BLESS」日本運営プロデューサー 箕川 学氏
画像集 No.002のサムネイル画像 / オープンサービスが11月2日に始まるMMORPG「BLESS」日本運営プロデューサーの箕川 学氏に聞く。CBTから見えた課題と今後の展開について

関連記事:「BLESS」のオープンサービスは2017年11月2日15:00開始。10月27日15:00から先行キャラクター作成&クライアント事前DLを実施

「BLESS」公式サイト



「SUN」での経験を活かし,“プレイヤーとの距離が近い”運営を目指す


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。箕川さんには,これまでも何度かほかのタイトルでインタビューさせてもらっていますが,「BLESS」では初めてになります。

画像集 No.003のサムネイル画像 / オープンサービスが11月2日に始まるMMORPG「BLESS」日本運営プロデューサーの箕川 学氏に聞く。CBTから見えた課題と今後の展開について
箕川 学氏(以下,箕川氏):
 そうですね。以前は「Soul of the Ultimate Nation」(以下,SUN)のプロデューサーを3年ほどさせていただいていました。そのときの方針が“プレイヤーとの距離を近くに”というものだったんですね。

4Gamer:
 確か,「SUN」のプロデューサーに就任したあとの最初のインタビューでは「距離を縮めてニーズを吸収する」とおっしゃっていました(関連記事)。

箕川氏:
 「BLESS」に関してもその方針は変えずに,活かしていきたいです。ですから今も,Twitterなどでプレイヤーさんと密にコミュニケーションを取っているんですよ。

4Gamer:
 かなり頻繁にリプライを返してますよね?

箕川氏:
 はい(笑)。最初は,いわゆるBOTが返していると思われていたようなんですが,ちゃんと見てもらうと,それぞれ違う文章になっていますので(笑)。

4Gamer:
 「あ,本人だ!」と(笑)。でも,ゲームも見ながら,Twitterも見てだと,大変じゃないですか?

箕川氏:
 ほかのプロデューサーには,「大変だから,やるときは覚悟してやったほうがいいぞ」と言ってますよ(笑)。

4Gamer:
 で,ですよね。

箕川氏:
 でも,楽しんでやっていますから。

4Gamer:
 プレイヤーへの情報発信としては,すでに生配信も何度か実施していますよね。

箕川氏:
 ええ,先日の配信で3回めになります。

4Gamer:
 反応はどうでしたか。大規模MMORPGの新作ということで,期待が大きいと思うのですが。

箕川氏:
 3回の配信で,それぞれ違った反応がありましたね。最初の配信では,「BLESS」という作品名は知っているけど「とりあえず,何か大作が来るんだね」という反応でした。CBT1のあとの配信では,プレイした皆さんからの手厳しいご意見もありましたが,「今後に期待している」という感じだったんです。
 そして,CBT2の募集での配信では,CBT1から時間が空いていたこともあって,「待ってました」「やっときたか」「楽しみにしている」という声が多くて,期待の大きさにプレッシャーを感じました。

4Gamer:
 話を戻して,「SUN」での方針を活かしたいとのことでしたが。

箕川氏:
 ええ,そこは大切にしたいと思っています。もちろん「SUN」でできなかったことも,いろいろ試したいと考えているんですよ。

4Gamer:
 これだけ大規模な作品になると,新しいこと,というのはなかなか大変なのでは?

箕川氏:
 いえ,逆に規模が大きいほど動きやすいという部分はあるんです。ですから,SUNで成功した分はしっかりと引き継ぎ,新たなチャレンジをしていきたいですね。


物語と映像,音楽でゲームを盛り上げる「本当のRPG」


4Gamer:
 では,CBT2も終わり,参加者としては次の展開,つまり次のテスト,あるいはサービスが気になっていると思うので,いろいろ聞いていきたいと思います。

箕川氏:
 えっと,その前にあらためて「BLESS」の“ウリ”を紹介しておきたいんですよ。

4Gamer:
 最初の発表時(関連記事)には,「大規模」「協力」「競争」のコンセプトが挙げられていました。もっとゲーム内容に即した,推したい要素を伝えたいという感じでしょうか。

箕川氏:
 ええ,そうなります。例えば,生放送でもいくつか紹介していますが,一番推しているのは「物語」なんですよ。「BLESS」は,MMOであると同時にRPGなんです。プレイヤーは,さまざまなNPCと出会い,絡み合いつつ,そこで体験していく物語がそのまま戦いの理由になっていきます。

4Gamer:
 「BLESS」は大規模戦をウリにしていますよね。その物語がいろいろ絡まって,そこにつながっていくと?

箕川氏:
 おっしゃるとおりで,大規模戦に至る物語が複雑に絡み合っているんです。そして戦う理由を「正義」として捉えたとき,どちらかが正義で,どちらかが悪というわけではなく,(2勢力の)どちらもが正義なんですね。

4Gamer:
 それぞれが自分達の正義を持っている,と。

箕川氏:
 そうです。自分たちの“正義と向き合う”ことになり,その先に大きな戦いがあるんです。もちろん,この戦いだけではなく,過程となるストーリーも推せる内容になっていますよ。

4Gamer:
 どんな展開なのか楽しみです。

画像集 No.004のサムネイル画像 / オープンサービスが11月2日に始まるMMORPG「BLESS」日本運営プロデューサーの箕川 学氏に聞く。CBTから見えた課題と今後の展開について
箕川氏:
 簡単に紹介しておくと,BLESSの世界は2つの勢力に分かれています。北がハイロン,南がユニオンで,それぞれストーリーがまったく違う形で展開していくんですよ。
 ちなみにCBT2で参加された方はハイロン側だとハンスというキャラクターが人気で,ユニオン側はドン・チコが話題になっています。所属する勢力でストーリー性が結構違っていて,両方とも壮大なストーリーになっているのも1つのウリだと思います。

4Gamer:
 CBT2で序盤をプレイして思ったのですが,ゲーム上の表現は割と刺激が強いですよね。

箕川氏:
 そうですね。レーティングの基準は違いますが,韓国では18歳未満が禁止になっています。でも日本では,ある程度抑えたものなんですよ。

4Gamer:
 そうなんですね。とはいえ,とあるキャラクターの腕が切られたりといった,少しショッキングなシーンもありました。

箕川氏:
 ああ,ハイロンでのシーンですね。あれでも控えめなんです(苦笑)。ユニオンの人間側のスタートであれば,首を吊ってしまうシーンがあったり,ちょっと大人な描写もあったりで。ですが,そこもウリではあるので……これを削ってしまうとストーリーの良さが失われてしまいます。ですから,ギリギリまで残したのが今のものなんです。

4Gamer:
 ユニオンの人間側のスタート,という表現をされたように,種族によってもストーリーは変わるんですよね。

箕川氏:
 ええ,変わります。基本的に話は収束していくので,ストーリーの違いは序盤がメインになるのですが,同じ陣営であっても人間と獣人で,それぞれ背負っているものがあり,展開が異なるんです。ですから,1キャラクターだけ遊ぶのではなくて,違う種族も試してもらえると,BLESSの壮大なストーリーがより体感できると思います。

4Gamer:
 CBT2では,ハイロンの人間をプレイしていたので,次の機会は別の種族も試してみたいですね。

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箕川氏:
 ぜひ(笑)。ただ,MMORPGのプレイヤーさんは,ストーリーを読み飛ばしちゃうことが多いんですよ。

4Gamer:
 先に進みたい人,多いですから。

箕川氏:
 もし,CBT1,CBT2でそのプレイスタイルだった人は,次回以降にじっくりと読んで進めていただけると「こういうことだったんだ」ということが分かると思います。

4Gamer:
 ストーリーを進めていて気づいたんですが,プレイ中に突然インスタンスに変わるところがありますよね。

箕川氏:
 ああ,ありますね。あれ,いつの間にか自分だけ?と(笑)。

4Gamer:
 はい(笑)。あまりに自然に一人用のクエストに移行したので,最初は驚きました。

箕川氏:
 あれは,気がつかないプレイヤーさんもいるかもしれません。あと推したいのは,やはりグラフィックスですね。

4Gamer:
 プレイしていて,街中の建物などがすごく作り込まれているなと感心しました。

箕川氏:
 そうですね。「BLESS」のグラフィックスの良さは,ほかのタイトルにあるような華やかさというよりも,よりリアルに作り込まれたところにあるんです。さまざまな風景もそうですが,装備1つとってもかなり質感が出ていて,CBT1の時点でもかなりの評価で,CBT2でもご好評をいただきました。

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4Gamer:
 一方で,それもあってか推奨スペック(※)が高いですね。

※CBT2における推奨スペック
OS:Windows 10(64bit)
CPU:Intel Core i7 7700以上 / AMD RYZEN 7 1700以上
メインメモリ:16GB以上
GPU:NVIDIA GeForce GTX1060以上 /AMD Radeon RX580以上
ストレージ:SSD / 空き容量55GB以上
DirectX:Direct X 9.0c 以上


箕川氏:
 綺麗なグラフィックスを見ていただこうと思うと,そうなってしまいますね。みなさんが気づかれていなかった可能性もありますが,設定5(高スペックの設定)と設定4とでは,例えば首都に行ったときに,賑やかさの表現に違いがあるんです。

4Gamer:
 それは,どのようなところですか?

箕川氏:
 設定5だと街中でNPCがいろいろなことをやっているのですが,設定4以下になると,それが表示されていなかったりします。ですから,設定5にして楽しむと,街の印象もずいぶん違ったものになると思います。なので,できれば推奨スペックを満たしていただき,設定5でBLESSの良さを味わっていただきたいですね。

画像集 No.015のサムネイル画像 / オープンサービスが11月2日に始まるMMORPG「BLESS」日本運営プロデューサーの箕川 学氏に聞く。CBTから見えた課題と今後の展開について

4Gamer:
 実際にテスターのPCスペックはどんな感じだったのでしょう。

箕川氏:
 まだ詳細なデータは取れていないのですが,低いスペックのPCで遊んでいたプレイヤーは,そこまで多くはなかったですね。

4Gamer:
 わざわざ応募して参加するテストですし,コアなPCゲーマーが多かったのかもしれないですね。

箕川氏:
 最近の人気タイトルは,それなりのPCスペックが必要ですし。とはいえ,設定3でなんとか動くというラインの方も,それなりにはいらっしゃいました。

4Gamer:
 そんなプレイヤーにも設定5で遊んでほしい……ということで,推奨PCを出していくことを考えていたり?

箕川氏:
 もちろんです(笑)。ゲームオンでは最大規模でやる予定ですよ。

4Gamer:
 「じゃあ,買います!」とはなかなか言えないでしょうけど,スペック的にそろそろ買い換えを考えているプレイヤーなら,良い機会になるかもしれませんね(笑)。

箕川氏:
 そうなってもらえると嬉しいです。
 あと,BGMもウリですよ。「BLESS」のBGMは「パイレーツ・オブ・カリビアン」で作曲を担当している,ハンス・ジマー氏が手がけているんです。プレイヤーもそれを感じ取ってくださっているようで,Twitterなどを見ていると,音楽がいいという声があるんですよ。

4Gamer:
 BGMはプレサイトでも聞けましたよね。

箕川氏:
 はい。ですから,CBT2に参加できなかった人も,ぜひ確認してみてください。
 このように,「BLESS」は,壮大なストーリーと,それを盛り上げるグラフィックス,そしてBGMが存在する,本物のRPGがオンラインになったという作品なんです。BLESSは「RPG」としてしっかり作られたものだと思っていただければと思います。

4Gamer:
 ところで,ここまでの話で,とくにストーリーの流れを聞いていると,ゲームのエンドコンテンツは,やはり対人戦がメインになりそうですよね。ほかにも用意されているのでしょうか?

箕川氏:
 もちろん用意しています。やはり対人戦は,日本では好まれないというか,率先して遊ぶという感じではないんです。なので,そうしたプレイヤーさんに向けた,いろいろコンテンツを用意しています。

4Gamer:
 具体的には,どんなコンテンツがあるのでしょうか。

箕川氏:
 1つは,「ペット」コンテンツです。当初はマウントを含む2種類のペットとミニオン(NPCの仲間)を紹介しましたが,ミニオンは仕様を改善するため,現在は引っ込めています。

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4Gamer:
 2種類のペットということですが,マウントはいわゆる騎乗できるものですよね。もう一方は?

箕川氏:
 マウントがプレイヤーキャラが乗るタイプのもので,もう一方は連れて歩けるタイプのペットになります。

4Gamer:
 どれくらいのモンスターをペットにできるのでしょう。

箕川氏:
 いまの時点で,400種類くらいですね。とにかくそこら中にいるモンスターをテイミングして,自分の仲間にできます。それを育成していくと,最終的に伝説級という等級まで育てられます。成長すると,外見ががらりと変わったり,プレイヤーキャラにバフを付与するようなスキルを身につけたりして,プレイに役立つようにもなります。このあたりがやり込み要素ですね。

4Gamer:
 モンスターを集めるだけでも,やりがいがありそうです。ペットにできるモンスターは,アップデートで追加されていくのでしょうか。

箕川氏:
 もちろんです。それに現状のものだけではなく,ペットコンテンツ自体の拡充も考えています。
 
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