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印刷2010/03/11 20:26

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[GDC 2010]「クラウド・ゲーミング」型新サービスの「OnLive」が正式ローンチ日を発表

 2009年末から,精力的にβテストを行っていた「OnLive」の,Joe Bentley(ジョー・ベントレー)氏とTom Dubois(トム・デュボイス)氏の二人が,GDC 2010で「It’s OnLive! Cloud-based Gaming is Here」(OnLive! クラウドベースのゲーム時代がやってきた)というセミナーを行い,その近状報告とソフトウェア開発者に向けたサービスや開発ツールの説明を行った。
 ベントレー氏によると,OnLiveの正式ローンチは6月17日。奇しくもこの日は,北米最大級のゲームイベントとして有名な,Electronic Entertainment Expo(E3)が開催されている時期に重なっている。


 OnLiveの説明で使われる「クラウド」とは,一般的なゲームのようにクライアント側にインストールすべきファイルが存在せず,サーバー側でグラフィックスのレンダリングまでを行って,瞬時にストリーミングしてしまうというものだ。そのため,ゲームの画質の高さやクライアント側のスペックはまったく影響せず,極端に言えば,必要な入力デバイスとインターネットへのアクセス環境さえあれば,どんな場所のどんなモニターでもゲームが遊べるというわけだ。

 もっとも,現時点でのOnLiveは,WindowsもしくはMacintosh,そしてテレビ上での運営を目指している。WindowsとMacintoshではブラウザのプラグインで対応し,テレビの場合はインプットをコントロールするための小型のデバイス,「MicroConsole」を購入して遊ぶことになる。いずれにせよ,「Crysis 2」レベルのソフトが,旧式のMacBookや小型のテレビでもプレイできるというのは,ある種の奇妙さと同時に,テクノロジーの進化を感じさせるものとなっている。


 今回のセミナーでは,ユーザー向けのサービス概要も発表されている。月々のOnLive利用料は$14.95となり,これとは別にゲームソフトの購入,もしくはレンタルのコストが必要になる。パートナーとしては,Electronic Arts/Ubisoft/Take-Two Interactive(2K Games)/Warner Bros. Interactive/Eidos Interactive/Atari/Codemasters/Epic Gamesといった,北米で展開するメジャーなパブリッシャが名を連ねており,正式なゲームタイトルなどは発表されていないものの,すでに週単位でCrysis 2のようなコアゲーマー向けPCゲームのβテストが行われている。SDK(開発キット)はコンシューマ機向けのゲームにも対応しているとのことなので,いずれはコンシューマ機向けのヒット作がPCでもプレイできるようになるかもしれない。

 なお,OnLiveサービスへの参加をレジストレーションした最初の2万5000人は,最初の三か月の月額料が無料になるという。もっとも,クラウド・コンピューティングはサーバーからの物理的な距離がネックとなっているため,現在は北米の一部地域のみでのスタートとなっており,海外からのアクセスや海外市場での展開は考慮されていない。月額課金制ということは,一つ一つのゲームソフトの単価を,どれだけ安く抑えられるかがメインストリーム市場へと食い込むためのボトルネックとなりそうだが,成功すればゲーム市場に多大な影響を与えるのは間違いなさそうだ。
  • 関連タイトル:

    Crysis 2

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