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印刷2013/02/02 00:00

インタビュー

キーワードは“逆境と闘う”,“なんでちゃん”。「RUSTY HEARTS」の新規プレイアブルキャラ「ローゼル」を演じる声優・たかはし智秋さんにインタビュー

 セガがサービス中のオンラインアクション「RUSTY HEARTS」は,18世紀ヨーロッパを舞台にヴァンパイアロード「ブラッド」の勢力と,それに対抗する「黄金騎士団」との戦いを描く作品だ。軽快なアクションもさることながら,さまざまなバックボーンを持つ登場キャラクター達が織り成す物語も大きな魅力となっている。

 2013年1月15日に追加された新規プレイアブルキャラクター「ローゼル」も,そんな物語に絡んでくる一人。ある事件によって体内にヴァンパイアの血を宿すことになったという彼女は,その訳ありな過去と妖艶なビジュアルで作品に華を添える。

ローゼル
ラスティハーツ | RUSTY HEARTS

 今回は,その「ローゼル」役を演じた声優たかはし智秋さんが,2月2日18:00より丸1日放送されるニコニコ生放送「ぷよじかんテレビ」の「ラスティハーツ 妖艶ナイト」(2月2日25:00〜25:55)に出演するということで,いろいろと話を聞いてきた。

 ラジオやバラエティ番組での活動をとおして,セクシーで明るい印象を持たれるたかはしさんだが,その根本には非常に真面目な考え方と“逆境”との付き合い方がある。アニメやゲームだけでなく,洋画の吹き替え,歌唱,そしてグラビアといった多才な活動は,根底にある努力や思いが生んだものであるようだ。

「RUSTY HEARTS」公式サイト

「ぷよじかんテレビ」公式サイト


ワード数の少ないキャラクターでも,世界観を一言で表現する


4Gamer:
 たかはしさんは今回「ローゼル」というキャラクターを演じていますよね。オンラインゲームのプレイアブルキャラクターですから,ワード数の多い収録ではなかったと思いますが,いかがでしたか。

たかはし智秋さん(公式Twitter
たかはしさん:
 ゲームの性質上,あまり長々としゃべるような設定ではなかったですね。いただいた資料を読み込んでみると,少なくともお気楽な世界観ではなくて,ヴァンパイア同士のいざこざとか,そこで起こる人間模様が面白そうな作品なんですが,そういう背景などを一言で表現しなければいけないというのが,こういう収録の難しいところだなと思います。

4Gamer:
 資料を読んで知った背景や設定を一言で表現する,ですか。

たかはしさん:
 そうなります。ローゼルの性格も,前にガツガツ出ていくというよりは,内にいろんなことを秘めている静かなタイプですから。芯の強い女性という感じでした。

4Gamer:
 資料やワード数が少ない中でキャラクターの個性を出すために,たかはしさんなりのコツや経験則はあるんでしょうか。

たかはしさん:
 まずは絵を見ます。設定がどんなに少なくてもキャラクターのイラストは見られますから,そこから読み取れるものを大事にします。これはどんな役にも共通して言えることですね。

4Gamer:
 ルックスは,キャラクターを掴むうえで大切な要素になっていると。

たかはしさん:
 アニメやゲームって絵と声のマッチングで決まるものですから,目からの情報って大事だと思います。

4Gamer:
 これまでのキャリアの中で,きっとローゼルと雰囲気の近いキャラクターを演じたこともあるかと思いますが。

たかはしさん:
 おっとりしているけど中身は強い,というキャラクターをやらせていただくことは多いです。でも,その子達はみんなローゼルとは違います。私がこれまで演じてきたのは人間でしたけど,彼女はヴァンパイアですからね。

4Gamer:
 ヴァンパイアと人間の違いを一言に込めて表現するというのは,聞いているだけでも難しそうです……。

たかはしさん:
 違いを込めたというよりは,私自身がヴァンパイアになったつもりで演じました。そうやって入りきるのが楽しいんです。出番はまだ多くないんですけど,ローゼルにはいろいろと秘密がありそうなので,私もこれからの展開が楽しみです。



たかはし智秋さんのテーマは「逆境と闘う」こと


4Gamer:
 ルックスの話とちょっと関係するのですが,ローゼルはかなりセクシーじゃないですか。たかはしさんとしてこのセクシー具合はどうですか。

たかはしさん:
 うーん……。ほかの作品でもそうなんですけど,セクシーなキャラクターを見ると,「その服はどういう風に着ているの!?」って思います。でも,ローゼルの服のデザインは私も好きです。

ラスティハーツ | RUSTY HEARTS ラスティハーツ | RUSTY HEARTS

4Gamer:
 ちょっと普通の人には着られないほどセクシーですが,いけると。

たかはしさん:
 “セクシーすぎる声優”ですからね。私はセクシーなコスチュームにものすごく関心があるし,大好きなので,こういうキャラクターをやらせてもらえるのは光栄です。キャラクターのイラストをいただくたびに,実際にこういう服がほしいと思ってオーダーしてみるとか,次に出す写真ではこういうのを取り入れようかって,参考にしています。

4Gamer:
 キャラクターから衣装のインスピレーションを受けているんですか。

たかはしさん:
 3年前に出した写真集でも,某アニメの現場で「あ,コレだ」と思って取り入れていました。良い企画が閃いたときは,仕事が終わって食事に誘われても「帰るわ!」といって帰っちゃいます。難事件を推理して犯人が分かった名探偵のような顔で(笑)。

4Gamer:
 写真集やCDも出されて,たかはしさんは声優という枠を越えたさまざまな活動をされていますよね。ご自身は,声で演じるのと体を張って表に出ていくのとでは,どちらがお好きなんですか?

たかはしさん:
 どちらも好きなんですけど,私がいろいろやるのにはちょっとした理由があるんです。元から私はとっても目立ちたがり屋だったんですが,子どもの頃はすごく太っていて決して可愛くなかった。声のことでも,「変な声の女が来たぞ」って石を投げられていました。そんなことがあったので「いつか絶対きれいになってやる」と思って,給食をまったく食べない時期がありました。きれいになるために。問題児でしたね。

4Gamer:
 極端過ぎたんですかね……。

たかはしさん:
 今は美容に気をつけて,エステとかにも通わせてもらい,おかげさまで自由な髪形やファッションを楽しめるようになりました。今みたいに早く大人になりたいと思っていたんですよ。大人になって稼いだら,「絶対きれいになれる」って。

4Gamer:
 声優になってからもその気持ちは続いていたんですか。

たかはしさん:
 そうですね。私が仕事を始めた頃には,声優さんもいろいろな活動をするようになっていたんです。歌を歌われたり,グラビアを飾ったり。

4Gamer:
 ちょうどたかはしさんがデビューされた直後くらいから,そういう傾向が強くなっていきましたね。

たかはしさん:
 そうなんです。見られることを意識する声優の活動に時代が付いてきました。だから声優って裏方だけではなく,絶対にキャラクターソングやイベントもあるものだというイメージは持っていましたよ。あとは,高校を卒業するくらいのときに「声優のオーディションを受けてみたら」と言っていただいたので,コンプレックスを芸に変えられないか,という不屈の精神で声優になったんです。

4Gamer:
 なんといいますか,逆境と闘ってきた人生なんですね。

たかはしさん:
 私は一生,逆境と闘っていくような気がします。死ぬまでずっと。

4Gamer:
 そこまでですか!?(笑)。

たかはしさん:
 ほんとに(笑)。人にはそれぞれ役割があると思うんですけど,たぶん,私はそういう役割なんですよ。その姿をこうやって伝えることで,みんながいろいろ思ってくださるんじゃないかなと。「変な声」っていじめられていた小学生のときだって,将来の夢には「声優」って書いていたんですから。

4Gamer:
 ということは,その時期から声優になるつもりはあったんですか。

たかはしさん:
 何かを伝えたり,表現したりすることは好きでしたけど,そのとき声優という職業に就きたいと書いたのは半ばやけくその当てつけでした。あんまりみんなが「変な声」っていじめるので(笑)。それでも今や,私は地元じゃ英雄ですよ。なんだかんだで夢を叶えていますからね。

4Gamer:
 醜いアヒルの子を地でいったと。

たかはしさん:
 そうそう。アヒルの子がいろいろと人生経験をを積んで,白鳥を通り越して黒鳥になっちゃってるみたいな。それが私です。

4Gamer:
 (笑)。

たかはしさん:
 でも,声のお仕事をやってみて,その難しさだとか,先ほど言ったように一言だけで何かを表現するというやりがいだとか,そういうものに魅せられましたね。最近ではアニメや洋画の吹き替えの現場で仲間とか先輩と触れあって,やっぱり声優でよかったなってすごく思えます。いろいろやっていますけど,声優の仕事はずっと続けていきたいですね。


子どもの頃から“なんでちゃん”だった


4Gamer:
 声優の下積み時代は長かったんですよね。

たかはしさん:
 養成所を卒業したのが18歳くらいなので,長かったです。当時,有名なゲームシリーズのキャラクターに抜擢されたんですが,何も分かっていない頃だったので毎日怒られて。私って感性は強いらしくて閃きはあるんですけど,それだけじゃお芝居ってできないじゃないですか。

4Gamer:
 確かに。きっと読解力なんかも必要になってくるんだろうなと思います。

たかはしさん:
 そうなんです。私は「自ら」を「じら」って読むほど基礎的な学力がとても乏しかったので,まず,きちんと文字が読めること,そして滑舌良くしゃべることが声優としての必要条件だと痛感しました。それからは自分の中で猛特訓ですよ。今でも……というか,声優である以上は一生特訓が続くと思います。当時は本当に1行ごとにつっかえていて,簡単に言えば向いてなかった。でも向いてないからこそやりがいがあるというか,それをできるようになりたいという欲が出てくるんです。

4Gamer:
 そこまで前向きになれたのは,なぜだったんでしょう。

たかはしさん:
 小さい頃から“なんでちゃん”だったんですよ。「自分はなんで石を投げられるのか,太っているからだ,変な声だからだ」と,原因を追求していくのが好きだったんです。そういう内なる子どもと向かい合いながら自分を知り,それが成長につながることが声優になって分かりました。そういう意味ではすごくありがたい職業にめぐりあえたなって思います。

4Gamer:
 そう考えられるようになった時期や,転機になった作品はありましたか?

たかはしさん:
 吹き替えの現場でいろいろとやらせていただいたことは1つのきっかけになりました。アニメって,人が声を当てることを前提に作られているんですけど,洋画の吹き替えってこちらが日本語で当てることは考えられていないからテンポが速いんです。だから覚えるくらいに練習して臨まないといけません。文字を読むのが下手だった私は,そういう状況で何回も練習して,そこで練習そのものにはまったんですよ。

4Gamer:
 手段が目的化したんですね。大学受験のために勉強していたら,勉強すること自体が好きになっていたという類いの。

たかはしさん:
 そうかもしれませんね。マイマイクとマイデッキを使って,お芝居を録音してはそれを聞くというのをひたすら繰り返していました。山ごもりのように。それをやっていると,ここでこれが言えないとか,そういう自分の弱点が分かってくるんです。その弱点を「なんでうまくいかないんだろう」と見つめ直し,克服して現場に臨めたら最高ですよ。そうやって,自分の練習の仕方から習得します。“なんでちゃん”だから。

4Gamer:
 そういう練習はお一人でやるんですか? 声優は演技を見せる職業というイメージがあるので,人に聞いてもらったほうが上達するのかなと思っていました。

たかはしさん:
 現場に行って「自分が思ったのはこれです」というお芝居を出す,そこが初めての発表の場なんです。それまでに自分でどれだけ練るのか,ということですね。洋画は,海外で作られたものが日本にきますから,リハーサル用の資料も早くいただけて,練習する時間が割とあるんですよ。

4Gamer:
 なるほど。ゲームやアニメは,スケジュールが過酷な場合もありますからね。

たかはしさん:
 使う脳が違うんです。舞台とよく似ていて,あらかじめ稽古をしておくのが洋画の吹き替え。反射神経を必要とし,その場の勘やフレキシブルさで勝負するのがアニメです。だから,声優も得意不得意が分かれます。もちろん,どちらもやっている方はいますし,声質の問題などもありますけど。

4Gamer:
 最近は特にアニメが得意な方と,吹き替えが得意な方とで二極化していたりするんでしょうか。

たかはしさん:
 昔からちょっと違ったんですよ。吹き替えに舞台経験者の方が多いのは偶然じゃないでしょうね。逆に,ラジオで活躍されるのはアニメの方が多いです。やっぱり一瞬の切り返しとかがうまいんですよね。

4Gamer:
 そういう意味では,たかはしさんはどちらもバランスよくお仕事されていますよね。

たかはしさん:
 それもきっと“なんでちゃん”だからです。海外の役者さんになったつもりで,それをいかに日本語のお芝居で表現できるかが重要な洋画の吹き替え。瞬発力や勘,相手との掛け合いが大事になるアニメ。それぞれの演技を身に付けるには,やっぱり時間がかかります。16年経っても身に付けられていなくて,切磋琢磨の途中なんです。

4Gamer:
 「逆境と闘う」に続いて,たかはしさんにとって重要なのは“なんでちゃん”ですね。

たかはしさん:
 まぁ“なんでちゃん”でも,私みたいに成果の出る時期が遅い人もいますし,それは焦っちゃだめですよ。なんで? って思うこと自体が大事ですから。例えば1つの台詞でも「このキャラクターはなんでこんなことを言うんだろう?」って思うことはとっても大切です。

4Gamer:
 台本に書いてあることをそれっぽく読むんじゃなくて,ということですか。

たかはしさん:
 そうです。おもしろいディレクターさんがいらっしゃって,それっぽくうまく読んでいる声優に対して「この台詞はこう書いてあるけど,なんでそう言ったの?」とか尋ねるんですよ。説明台詞を読み終わったあとに「なんで,ここで説明したの?」って聞いたりして。そういうのを見ると,「なるほど」って思いますね。

4Gamer:
 ……それは,気を抜いていたら「ギクッ」ってなりそうですね。

たかはしさん:
 なります(笑)。ただ,そのセリフをどう理解していてもいいんです。自分なりの見解が周りに伝わっているかどうかが大事なので。

4Gamer:
 答えは,自分の持っているものでいいと。

たかはしさん:
 台詞を読んで何を思うかは,人によって変わりますから。

4Gamer:
 おっしゃるとおりです。

たかはしさん:
 ただ,理屈っぽくて考えすぎちゃう人もいれば,逆にそこまで伝わらないからストレートでいいんじゃない? っていう人もいます。そこには作品の色も関わってきますから,それをまとめるのが演出家さんですね。作品の方向性を定める権限を持っているのは演出家なので,私も「自分はこう思う」という考えはとっておいて,まずは演出家の求めるものを出せるようにします。

4Gamer:
 仕事である以上はクライアントの要望に応えることも大切ですからね。

たかはしさん:
 そうですね。どうしても気になったら,演出家の意図通りに演じたあとに,やらせてほしいって言えばいいんです。そこで「いいね」って言ってもらえたら,あとはバランスを見て使っていただけるかもしれない。それが面白いんです。

4Gamer:
 いろんな意見があって良くて,その中で演出家さんの考えていることが1つの指標になると。

たかはしさん:
 それが,彼らの仕事ですからね。……ただ,エンターテイメントの難しいところは,世の中でウケるものがいいかっていうと,そうでもなかったりするところ(笑)。

4Gamer:
 あぁ……,すごく良く分かります(笑)。

たかはしさん:
 だからこそ,ただ与えられた仕事を「はい,やります」ってこなすだけでなく,自分の中でいいと思うものを持ちつつやっていく。そこでも“なんでちゃん”は役に立ちますよ。自分がそうでもないと思うものが,なんでウケるんだろう? って考えておけば,そのモノマネにはならないはずですから。



グラビアで開いたのは,声優とは別の扉


4Gamer:
 2008年に雑誌「sabra」で初めてのグラビアをやられていますけど,あれをやろうと思ったのには何か理由があったんですか?

たかはしさん:
 芸歴がちょうど10年経ったときで,公私ともに節目の年だったんです。フリーになったのもこの年で,ここで何もなかったら私には別の人生があるのかなって思っていました。それこそ地元で見合いでもしようかなって。そんな時期に,「ヤッターマン」のオーディションに受かったり,「ゴシップガール」のお話がきたりして,「あれー!?」みたいな。声優業界に,私は必要とされているのかなってちょっと思い始めました。
 そんなこんなしている間に声優という職業が注目されるようになってきました。今でこそいろいろな方がいらっしゃいますが,当時の声優さんのルックスといえばおとなしめでフリフリの可愛らしい服の方が多かったんですよね。でも,芸能界やグラビア界では「ちょっと変わった声優さんはいないかな」と探していたようでした。

4Gamer:
 声優なんだけど,ちょっと尖っている人?

たかはしさん:
 ちょっと路線の違う人。そこで白羽の矢が立ったのが私だったんです。私はセクシーな格好が好きだし,ブログにアップしている写真もそういうものが多かった。それを見た方が「この人なら」と思ったらしく,グラビアのオファーが来たんです。

4Gamer:
 あれはオファーだったんですね。実際にグラビアをやってみて,いかがでしたか?

たかはしさん:
 なかなか別の扉でした。例えばアートとヌードの境目ってぎりぎりなんですよ。なんていうんでしょう,アート寄りのエロさとエロいのはちょっと違いますよね。アート寄りだと女性に支持されますし,エロい方に寄ると男性に支持されます。グラビアをやってみて,その世界の中のアートというか,表現の仕方に気がつきました。

4Gamer:
 そういう活動から始まって,3年前には思い切った内容の写真集も出されましたよね。

たかはしさん:
 ファースト即ラストということで「これぞグラビア!」という写真をたくさん撮らせていただきました。ただ,私がグラビアに出たことが,業界の中で思いの外話題になってしまって。

4Gamer:
 そりゃなりますよ(笑)。

たかはしさん:
 でも,セクシーなグラビアをやっている方は声優さんでもいらっしゃるでしょう? なんで私だけ……って思って少し考えたんですけど,彼女達は元々タレントさんっていうくくりが強いみたいなんです。だからそんなにみんな驚かないんだなと。私はもう,経歴がバリバリの声優だったから,そこでびっくりされちゃったみたいで。……まぁ,そうやって私のことで業界がざわざわするのは,やぶさかではないんですけど。

4Gamer:
 あ,ちょっと嬉しかったんですね(笑)。

たかはしさん:
 はい(笑)。「sabra」って男性向けの雑誌なんですが,そこでグラビアをやってみて,私の表現したいことって女性に支持されるものなのかなって思ったんです。ポーズ1つとってみても,男性が好きなポーズと女性がカッコイイと思うポーズって全然違いますが,私の中から自然に出るものって,女性受けするものが多いみたいなんです。言い方はちょっと違うかも知れませんが,不器用で媚びるのが苦手な人って異性よりも同性に支持されやすいじゃないですか。それもやっぱり“なんで?”だからです。

4Gamer:
 なんとなくですが,言わんとしていることは理解できる気がします。上目使いで“教えて?”ではないということですよね。

たかはしさん:
 声優として写真を撮られているだけじゃ,そういう自分には気づけませんでした。……ただ,きっと,声優さんの中にはなるべく顔を出したくないと思っている方もいると思いますよ。というか,そういう方のほうが多いような気がします。

4Gamer:
 声優さんの写真を見る機会が最近は増えていますけど……。

たかはしさん:
 本来,声優は裏方の仕事ですから,グラビアやモデルとはまったく別のお仕事です。でも私の場合は,グラビアを専門としている方や,タレントさんと一緒にテレビや雑誌に映るわけですから,そこに違和感があってはいけないですよね。私は,そういうお仕事をできるポテンシャルを持っていたのかもしれません。

4Gamer:
 なるほど……。
 そんな個性を活かして,2冊目の写真集をもうすぐ出されますよね。最初で最後っておっしゃっていたのに!

たかはしさん:
 ……3年目の浮気で♡。冗談はさておき,今回は企画が興味深かったのと,写真集をまた出してほしいというご要望をたくさんいただいたので,前回とはまったく違う印象の写真集を出す決意をしました。以前の写真集が男性向けのグラビアだったのに対して,今度のはアート寄りの写真です。

4Gamer:
 少しだけ見ました。マリリン・モンローの格好をされてましたね。

たかはしさん:
 そうなんですよ。「SMASH!」という作品で私はアイヴィーという役の吹き替えをやらせていただいているんですが,実はちょっとだけ出てくるマリリン・モンロー役もやらせてもらったんです。マリリン・モンローが亡くなってから去年で50年が経ちますけど,それだけの時間,世界中の人が彼女を覚えている。彼女は最後に「私を愛して,私を忘れないで」と言い残して,世界中に“のろい”をかけていった“美魔女”なんです。だから,みんな忘れないんだと思います。

・「SMASH!
 アメリカで2012年2月より放送された作品。スターを目指すカレンとアイヴィーという二人の女性が,マリリン・モンローを題材としたミュージカルの主役の座をめぐって火花を散らすという“ショービズ・サバイバル・ドラマ”だ。スティーブン・スピルバーグを始め,スタッフに映画や舞台,音楽,各界のビッグネームが集まったことでも話題を呼んだ。1stシーズンのDVDが2013年4月5日に発売予定。

4Gamer:
 マリリン・モンローは生まれからして過酷で,男性遍歴も多い濃密な生涯だったらしいですよね。

たかはしさん:
 でも,自伝なんかを読むと,そんな彼女も真面目に学校に通ってお芝居の勉強をしていたらしいんです。それにも関わらず,誰も彼女のことを認めてくれなかった。そういうところには,ちょっと共感しますね。彼女もYESガールではなかった。大金を詰まれて結婚を迫られても「あなたのことを愛していないから」と断るような人でした。脱ぎっぷりも男前で,イッツ・ショウタイム! っていう感じなんです。どちらかといえば私も,そういうタイプなんだなって思います。

4Gamer:
 そういう共感や憧れもあって,今回の写真集ではマリリン・モンローの格好に挑戦されているわけですか。

たかはしさん:
 そうですね。マリリン・モンローだけじゃなくて,アン・マーグレット,リタ・ヘイワース,歴代ボンドガールのような60年代のセクシーシンボルたちを,声優界のセクシー番長たかはし智秋がやってみたらどうか,という企画が持ち上がったのがきっかけだったんです。それが「SMASH!」のお仕事をいただいたのとほとんど同時期のことだったので,これは運命だと思い,ファースト即ラストの決心が一気にぶちやぶられました。

4Gamer:
 運命ですか……。

たかはしさん:
 「私を忘れないで」という彼女の言葉は,私の座右の銘にちょっと似ているんですよ。

4Gamer:
 座右の銘というと?

たかはしさん:
 「向かうところ道なし」です。なぜなら,私も自分のことを忘れないでいてほしいから。私が歩いた道に残った足跡を,みんなが覚えていてくれたらいいなと。
 ちなみに「SMASH!」も含めて海外ドラマは吹き替え版がオススメです。字幕版だと文字数の制限があって日本語では伝わりにくいところも,吹き替え版だとしゃべり言葉なので伝わりやすくなります。吹き替え版が苦手な方も,この機会にぜひ見てほしいなって思います。

4Gamer:
 もちろん写真集も,ですよね。

たかはしさん:
 そうです! 2月20日に発売なので,ぜひ見てくださいね。

4Gamer:
 それでは最後に,「RUSTY HEARTS」のプレイヤーとこれからプレイする方にメッセージをお願いします。

たかはしさん:
 まずは,「RUSTY HEARTS」をプレイしている方にとっては,今回のニコニコ生放送はゲームの世界観がぎゅっと詰まったものになるので,楽しみにしていてください。まだプレイしていない方も,この生放送を見てたくさん遊んでいただけると嬉しいです。そして最後に,たかはし智秋を「愛して」,そして「忘れないで」くださいね(笑)。たかはし智秋でした。


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