4Gamerの1週間を振り返る「Weekly 4Gamer」9月15日〜21日分

　東京ゲームショウ2007（以下，TGS 2007）が開催された（今もされている）先週，9月15日（土）〜9月21日（金）の間に4Gamerに掲載された記事数は，217本。ただし22日0：00AM以降も，朝方7：21AMまでTGS 2007関連の更新が引き続き行われており，さらに19本が掲載されているので，これも含めると236本になる。
　3連休で月曜日は更新しなかったにも関わらず，これだけの記事数があるのは，もちろんTGS 2007の取材記事が加わっているからだ。日本のゲームショウということもあってPC関連の出展は少ないのだが，皆さんは楽しんでいただけているだろうか。

　ともあれ，まずは1週間の人気記事を見てみよう。

先週の人気記事

■［TGS 2007＃01］「ファイナルファンタジーXI アルタナの神兵」のムービーが上映中。期待の新ジョブは“踊り子”

■新作MMORPG「ハルカ -WONG-YI’s stories-」発表，本日6：00PMからクローズドβテスターの募集が開始。4Gamer枠は600名

■「マビノギ」，初となる熱帯地域「クルクレ地方」が9月20日に実装

■「リネージュII」次期大規模アップデート「ファーストスローン 新たな種族カマエル」，2007年初冬にサービス開始

■ゴンゾロッソ，アニメ/MMORPG版「ドルアーガの塔」の概要を発表


　おしりイラストのおかげで上位だった前回のWeekly 4Gamerなどは省略しているため，正確な上位5本というわけではないが，先週の人気記事5本を見てみよう。

　上から見ていこう。TGS 2007の「アルタナの神兵」速報記事が，飛び抜けての第1位であった。「踊り子」も要注目だが，物販コーナーの「三国国旗キーホルダー」がわずか40分で完売という話も，FFファンをざわざわさせたのかもしれない。まあ，キーホルダーは急きょ通信販売も決まったようなので，一安心でしょうか。

　Lievoの新作となるSF武侠MMORPG「ハルカ」が，先週電撃発表された。このタイミングはTGS 2007に合わせてのことだろうが，クローズドβテスター募集（4Gamer枠は600名）も兼ねており，かなりの注目を集めたようだ。あ，テスター募集はすでに終わっているので悪しからず。やっぱり，これからの武侠はバイクだな。

　相変わらず人気の高い「マビノギ」は，TGSなど気にも留めることなく9月20日にアップデートを実施。野性味あふれる新エリア「クルクレ地方」が追加されている。野生動物の調教やイカダでの川くだりなど，追加された新要素もワイルド。野性味あふれるアナタにオススメしたいアップデートである。

　インタールード以来，久々のビッグニュースとなる，次期大型アップデート「リネージュIIファーストスローン 新たな種族カマエル」のニュースが上位にランクインした。アップデートの呼称にも含まれてことからも分かるように，今回の目玉は新種族カマエルだろう。記事では新種族のイラストやSSをお楽しみいただける。

　「ドルアーガの塔」の概略は，TGS 2007開催日と同時に配信されたリリースの記事。あの「ドルアーガの塔」がMMORPGになる，という話は以前からあったが，このたび初めてその姿をお披露目した。塔の外観はレンガっぽくないものの，「とりあえず，このスライムはドルアーガだ！」と思ったのではないだろうか。

東京ゲームショウの注目記事

　今年の東京ゲームショウは，なんというかPCゲームをますます見かける機会が少なくなってしまった。大手のブースに行ってみても，出展作品で遊んでいる人達は，みんな黙々と下を向いている（DSやPSPばかりだから）という状態である。
　デカくて重くて外に持ち出しづらいという点では，むしろ時代に逆行しまくっているPCゲームだが，へこたれずに振り返ってみよう。

　→「東京ゲームショウ2007」特設ページへ

　なんといっても4Gamer取材班を翻弄したのは，マイクロソフトのGames for Windowsだろう。ここではMSの最新作「マイクロソフト エイジ オブ エンパイア III：アジアの覇王」「あつまれ！ピニャータ」「マイクロソフト フライト シミュレータ X：栄光の翼」の3本のほか，「Crysis」「World in Conflict」が展示されていた。
　CrysisとWorld in Conflictの2本は，DirectX 10対応作ということでMSブースに展示されているんだろうけど，どっちも4Gamerではさんざん過去に記事にしてきているぜ。ふふふ，本命は3本だな。……などと思っていたのである。

■［TGS 2007＃46］日本語版が展示された「エイジ オブ エンパイアIII：アジアの覇王」の詳細をレポート
■［TGS 2007＃12］インタフェースもしっかり見直されたPC版「あつまれ！ピニャータ」
■［TGS 2007＃35］新しい三つの航空機が追加される拡張パック「マイクロソフト フライト シミュレータ X：栄光の翼」もプレイアブル展示



　ところが！　20日の最後に，せっかくなのでちょっと話を聞いてみたところ，World in Conflictはズーから完全日本語版の発売決定という新情報が……！

■［TGS 2007＃14］「World in Conflict」の完全日本語版がズーから発売決定

　そういう大事なことは，目立つようドーンと書いておいてくださいよ！

　一方Crysisのほうは，「日本で一番遊んでるんじゃないかなあ」と，海外のイベントでさんざん取材した松本が言うほど，これまで4Gamerで紹介してきている。とはいえ，せっかくなので21日にちょっと触ってみたところ，なんと展示されていたのは完全日本語版であった……。

■［TGS 2007＃32］期待のFPS「Crysis」は完全日本語版で11月29日に発売

　そういう大事なことは，目立つようドーンと書いておいてくださいよ！



　事前申し込みをした関係者だけが受講できるTGSフォーラムについては，一般の来場客は立ち入れないこともあり，なかなかその内容はお目にかかれないはず。というわけで，こちらの記事をオススメしたい。

■［TGS 2007＃31］ファンド・株式公開・株価。ゲーム会社の資金調達と投資を語る，ファイナンス＆マーケットセッション
■［TGS 2007＃62］オンラインゲームのマルチプラットフォーム化と業界3社の最新動向


　難しい話はご勘弁！　という人は，「TGS 2007＃62」のほうだけでもいいだろう。日本で，それぞれ異なるスタンスでオンラインゲーム事業に取り組んでいる「テクモ」「ガンホー・オンライン・エンターテイメント」「マイクロソフト」の3社が，それぞれの方針や研究について語るという内容だ。とくにガンホー代表取締役社長，森下一喜氏の語る「定額課金か？　アイテム課金か？」については，消費者にとってもまったく他人事ではない話題。これはぜひ読んでおきたい。

　このほか，目立ったところではテクモ（Lievo）ブース，コーエーブース，サイカンブース，台湾ゲーム館あたりにPCゲームがいろいろ展示されていた。ううむ，来年のTGSでは，PCゲームの台頭に期待しましょう。

次週の4Gamerは……

　リニューアルから1か月，次の国際ゲームショウも11月までなく，久々に落ち着いた4Gamerになりそうである。とはいえ，TGS 2007開催中に行ったインタビュー記事がいくつかあり，今週はこれらをどーんと載せることになるだろう。インタビュー記事が大好きという人は，お楽しみに。あまりインタビューに興味がないという人は，TGS番外編のコンパニオン写真集を1週間かけてじっくり研究しよう。