連載
インディーズゲームの小部屋:Room#330「Sir,You Are Being Hunted」

連休中は結局どこにも出かけなかった筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第330回は,Big Robotの「Sir,You Are Being Hunted」を紹介する。本作は,まるでスポーツのように人間を狩っている紳士ロボットから身を隠しながら,島からの脱出を目指すというサバイバルFPSだ。休日は家でのんびりするのが最高の贅沢! と言いたいところだが,気づけば仕事をしてたわけで……。あれー?
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とある島で行われていた実験が失敗し,島に取り残されてしまった主人公。島から脱出する唯一の方法は,あちこちに散らばってしまった“Mysterious Fragments”を集めてストーンサークルの中央の石柱に捧げ,島からテレポートすることだ。
しかし,島にはビクトリア朝時代の英国紳士風な装いをしたロボットが銃を手にうろついており,主人公を見つけるやいなや追いかけてきて,撃ち殺そうとしてくる。ロボット達がどこから現れ,なぜ人間を襲うのかは誰にも分からないが,彼らはまるで島に住みついているかのように見える。主人公は果たしてすべてのフラグメントを集め,島から逃げ延びることができるのだろうか……。
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プレイヤーキャラの職業は,貴族,猟場管理人,発明家,将校,料理人,芸術家,大酒飲みという7つあり,ゲーム開始時にこの内の1つを選択する。貴族はともかく,大酒飲みは職業なのかという疑問は残るが,それぞれ初期の持ち物が違うので,じっくりと見比べてこれと思うものを選びたいところ。最初から銃やトラップなどを持っている猟場管理人や将校なら,序盤の展開がほんのちょっと楽になるかもしれない。
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ゲームの舞台となるのは,スタート地点となる中央の島と,それを囲むように東西南北に置かれた4つの島。島の景観には,田園,山岳,沼地,工業地帯,城といったタイプがあり,新たにゲームを開始するたびに自動生成されるのが特徴だ。それぞれの島へはボートを使って移動でき,プレイヤーは5つの島を自由に行き来しながら,どこかにあるフラグメントを集めていくことになる。フラグメントは高温のために白い煙を上げており,離れた場所からでも見つけられるので,煙を目印に探索していこう。
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しかし,フラグメントはプレイヤーを狩ってやろうと身構えているロボットに守られている場合もあるので,一筋縄にはいかない。こちらの弾丸には限りがあるうえ,ロボット達はかなり離れた距離からでも正確な射撃をしてくるので,正面から撃ち合うのはあまりにも無謀だ。こんな時は,空き瓶を投げて物音で気をそらせたり,目覚まし時計のタイマーで敵を引き付けたりして,こっそりとフラグメントを回収するのが正解だ。まあ,言うは易しで,毎回うまくいくわけではないんだけど……。あっ,また死んだ。
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またプレイ中は,たとえじっとしていても,徐々にお腹が減っていくという点にも要注意。画面左下にあるVitalityの値が満腹度を示しており,これがゼロになると,次はHealthが減少していく。Healthはプレイヤーの生命力のことだ。ちなみに,十分なVitalityがあれば,Healthは自動的に回復していくが,腐ったものを食べたりすると一気にVitalityが下がってしまう。島のあちこちにある建物の中には入れないが,扉を調べるとさまざまなアイテムが手に入るので,食べられそうなものを見つけておこう。
多勢に無勢というのみならず,割とノーヒントで島中を歩き回らねばならず,狩りは紳士のスポーツなどと悠長なことを言っていられるのは自分が狩る立場にいるときだけということを,まざまざと思い知らせてくれる本作。奇妙なロボットに追い回されながらのサバイバルはかなり難しいが,製品版はSteamやGamersGate,GOG.comなどで19.99ドルにて発売中なので,興味を持った人はぜひどうぞ。
■「Sir,You Are Being Hunted」公式サイト
http://www.big-robot.com/![]() |
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- 関連タイトル:
Sir, You Are Being Hunted
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