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ハロー!Steam広場 第148回:通報者の状況や周囲の音を頼りに,緊急車両の手配を判断するシミュレーション「911 Operator」
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印刷2017/03/14 12:00

連載

ハロー!Steam広場 第148回:通報者の状況や周囲の音を頼りに,緊急車両の手配を判断するシミュレーション「911 Operator」

画像集 No.001のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第148回:通報者の状況や周囲の音を頼りに,緊急車両の手配を判断するシミュレーション「911 Operator」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,悪人プレイをすると決めていても,気付けば善人にお金をだまし取られている上級Steamerにジョブチェンジできるかも。

 ハロー!Steam広場 第148回では,ポーランドのゲームデベロッパ,Jutsu Gamesが手掛ける「911 Operator」を紹介しよう。緊急電話を受けて車両を手配するシミュレーションゲームだが,現実同様,なかにはおかしな電話も。通報者の口調や周りの音を手がかりに,適切な手配をしていこう。

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画像集 No.002のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第148回:通報者の状況や周囲の音を頼りに,緊急車両の手配を判断するシミュレーション「911 Operator」

通報者の声や周囲の音から状況を判断して,適切な緊急車両を手配するSLG「911 Operator」


 今回はポーランドのゲームデベロッパ,Jutsu Gamesが手掛ける「911 Operator」を紹介しよう。作品名を見ればどんなゲームなのかは大体想像が付くと思われるが,本作は911緊急コールセンターのオペレーターとなったプレイヤーが,自分の管轄する街で起きる犯罪・災害に対応していくというシミュレーションゲームになっている。

ゲーム中は街の地図と終始にらめっこすることに。地図上の情報はリアルタイムで更新されていく。ちなみにユニットのカラーは,青が警察,白が救急,赤が消防を表している
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 ゲーム内でのプレイヤーの役目は,911にコールしてきた通報者から「いつ,どこで,何が起きたのか(または起きているのか)」を正確に聞き出し,その事件に適したチーム(警察,救急,消防)を送ることにある。
 ただし,受けたコールをすべて真に受け,片っ端から緊急車両を手配していたら,本当に急を要する事件が起きたときに何もできないという事態にもなりかねない。緊急車両の手配が本当に必要かどうかを,通報者の返答から得られる情報でしっかりと判断することが求められるのだ。

会話はいくつかの選択肢から行っていく。画面下部に見える「!」マークは,マップのどこかで突発的な事件が発生したことを知らせるものだ
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 このゲームで重要なのは“”である。音から得られる情報は非常に多く,通報者の口調や,電話越しに聞こえる周囲の音などで,通報者が今どのような状況に置かれているのかがある程度イメージできるのだ。とはいえ,それが「どれほど急を要する」ことなのかはまた別の問題である。
 例えば,キッチンで火災が発生しているという通報が来たとしよう。通報者はそうとう焦っているようで,とにかく消防を呼んでほしいという。ただ,周囲の音に耳を傾けると,そこまで激しく燃えているようには思えないし,話を続けていると通報者もわりと落ち着いてきた。
 ここで,消防チームを送ると約束することも可能だが,出来るのであれば火の小さいうちに本人に対応してもらうのが一番だろう。このケースでは消防チームを送らず,本人へのアドバイスでなんとか対処することができた。

とりあえず水を使って消化してみてほしいと伝えたところ,通報者本人が鎮火に成功した。この後すぐに別の場所で大きな火災が発生しており,もしここにチームを送っていたらそちらには間に合わなかった
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 ただ,これは状況が分かりやすい通報で,比較的簡単なシチュエーションともいえる。筆者が未だに悔しい思いをしているのが,ピザの注文をしてきた通報電話だ。
 電話を取ると,通報者がペパロニピザの注文と配送先の住所を一方的に伝えてきたので,かける場所を間違えてないかと返したところ,「間違えていない」と答え,追加でソーダを注文してきた。
 実際このゲームではいたずら電話や間違え電話もあるので,これもその類だと思い,そのまま切ってしまったのだが,後のレポートを見ると本当に緊急案件だったようで,大きく減点されていた。

911だと知っていてかけていると答え,追加でソーダを注文されたので悪質ないたずらだと思い込んでしまった
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 今思えば,911にかけていることを知った上で追加注文してきたところで,何かがおかしいことに気づくべきであったと,反省している次第だ。このように,本作は通報者から発せられる音の情報が良い意味で生々しく作られているため,オペレーターという役割に感情移入しやすい。それだけに,正しく判断できずに通報者を死なせてしまったときのショックもまたなかなかのもので,ゲーム中はけっこう引きずることもある。

事件発生現場のアイコンをクリックすると,現場の状況が簡単に分かる。このSSは,派遣の判断が遅れて死者を出してしまったときのもの
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 基本的には1つのマップを繰り返しプレイして資金を稼ぎ,自分のチームを強化していくというプレイサイクルなのだが,ゲーム中はいろいろなイベントが起きるため,ゲームプレイが単調になることはない。1マップにかかる時間も15分程度なので,繰り返し遊びやすいのもポイントだ。

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 またフリープレイモードでは,実際にある街の地図データをダウンロードして,そのマップで遊ぶことができる。日本ならば,東京,京都,大阪といった大きめの都市データがダウンロードでき,事件の発生場所も実際にある通りの名前が出たりするので,けっこうのめり込む。
 ちなみに東京,京都,大阪のいずれも道路がかなり複雑なため,難度がかなり高い。通報の頻度も高く,次から次へとコールが来るので,日本のマップでプレイするにはそれなりの腕が必要になるだろう。

こちらが東京。見るからに難しそう
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 ゲームの性質上,ある程度の英語は理解できるに越したことはない。しかし,最初に“音”が重要と書いたように,音声から通報者の焦り具合や周りの様子が判断でき,会話内容もテキスト表示されるため,ハードルは高いにせよプレイ自体への支障はそこまでではない。ムービーを見て「面白そう」と感じるのならおそらく大丈夫なはず。なかなか経験する機会もない緊急電話のオペレーションに,ぜひチャレンジしてみてほしい。

「911 Operator」Steamストア(1480円)

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