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日本代表はどのクランに? 「Alliance of Valiant Arms」,AVARCT Season 3決勝トーナメントが行われた「AVAれ祭2011 大阪−夏の陣−」をレポート
10月に開催される国際大会出場権をかけた公式大会「Alliance of Valiant Arms Ranker Clan Tournament」(AVARCT)Season3の決勝トーナメントを始め,韓国最強クラン「Astrick」と日本選抜スペシャルチームとのエキシビジョンマッチ,さらに開発元の韓国・REDDUCK社から開発1室長のクック・ジョンジン氏を招いた最新アップデートのプロモーションなど,多数の催しがおよそ7時間にわたって披露された本イベントの模様を,レポートしていこう。
解説 井上洋一郎氏(ゲームオン AVA運営チーム プロデューサー) |
アシスタントMC 菊地亜沙美さん(タレント) |
実況 mejika氏(FPS実況解説者) |
配信ブース ネットカフェ太郎氏(ゲームオン マーケティングチーム) |
世界を目指す凄腕達がしのぎを削った「Alliance of Valiant Arms Ranker Clan Tournament Season3」
開場後しばらくは,入場時に配られた応援メッセージ用紙を手に,今回の大会に出場しているクランへの熱いエールを送ろうという人でロビーはごった返し。前評判では「DeToNator」と「SunSister」の2クランが,頭一つ抜けた人気を獲得していた。
大会のルールは5人対5人の爆破戦(7ラウンド先取)。マップはランダムで,武器やアイテムは実装されているものならばどれでも使用可能となった。攻めと守り(先攻後攻)は,AVAの大会では初めてチームリーダー同士のナイフ戦で決定された。
■出場クラン
・DeToNator
Det.よっぴ★ミ −上海紅茶館− sysrq 武者丸 Xable
・Ultimam
SiGrE* SyAr.p* NicoRob1N Atomic* Adventure
・SunSister
CherylNome KenRoku Fish-LAnd NumLock 天から降り注ぐ者
・ホルモン道場
Hd.パル様★ミ Y.. Sk8erBo1 Hd.Aile Hd.He1ic4L
・第1試合
カード:(先攻)DeToNator VS. Ultimam(後攻)
マップ:HAMMER BLOW
勝敗 :○7 - 5●
DeToNator |
Ultimam |
これにはプロデューサーの井上氏も「ポイントマンの真骨頂とも言える動き」とコメント。ゲーム内ではやや不遇と捉えられがちだというポイントマンが,決して“死に職”でないことを見せつけた試合だった。
・第2試合
カード:(先行)SunSister VS. ホルモン道場(後攻)
マップ:CANNON
勝敗 :○7 - 5●
SunSister |
ホルモン道場 |
本大会の中でも屈指の見せ場があったのがこのカード。開戦後,いきなり1人対4人と窮地に陥ってしまったSunSisterだが,リーダーのCherylNome選手がスナイパーライフルで4人を次々に抜いてそのラウンドをもぎ取る。会場を大いに沸かせたこのプレイで流れを一気に掴んだSunSisterは,4−1という高スコアで攻防交代までこぎつけた。
「防衛が得意なクラン」と井上氏に太鼓判を押されるホルモン道場は,その言葉を裏付けるように攻防交代後5−4まで追いすがるが,SunSisterの堅い守りに阻まれてあと数歩届かない。最終的には7-5で,SunSisterが逃げ切った形となった。リーダーのCherylNome選手は「ホルモン道場の動きが読めず何度も裏を取られたが,ゲーム中に対応できたのはよかった」と感想を話した。
・決勝戦
カード:(先行)SunSister VS. DeToNator(後攻)
マップ:1戦目・FOX HUNTING 2戦目・INDIA
勝敗 :○2 - 0●(1戦目:4-7 2戦目:3-7)
総合的に一枚上手だったのはSunSister。とくに攻めのときに見せた爆破エリア進入の際の瞬発力の高さと,エリア制圧までの統制の取れた動きは華麗の一言。勝負を決めた最終ラウンドでも,2中(爆破エリア2の内部)を制圧後,取り返しにきた相手を一人ずつ確実に仕留めていった。
井上氏は勝敗について「オフライン大会を意識した練習を重ねているというSunSisterの努力の結果が出た」とコメント。優勝決定後,CherylNorm選手は「SunSisterは国際戦を意識して集まったメンバー。何でも言い合える本当の友人のような貴重な存在」とチームメンバーへの思いを,目に薄く涙を浮かべながら語った。
・3位決定戦(スコアのみ掲載)
カード:(先行)ホルモン道場 VS. Ultimam(後攻)
マップ:AIR PLANE
勝敗 :●3 - 7○
2位DeToNator |
3位Ultimam |
韓国最強チーム「Astrick」は伊達じゃない
日本選抜SPECIALTEAM,健闘するも……。
・エキシビジョンマッチ
カード:Astrick VS. 日本選抜SPECIALTEAM
マップ:1戦目・SUPPLY 2戦目・DUAL SIGHT
勝敗 :1戦目○7 - 3● 2戦目○7 - 4●
大会の合間に行われた韓国最強チーム「Astrick」と日本選抜SPECIALTEAMとのエキシビジョンマッチ。プレイヤーの人気投票によって選ばれたというスタープレイヤーが集まった日本選抜チームだが,最強の名を冠するAstrickはそれを寄せ付けない強さを見せ付けた。とくに,AIMの速度と正確さ,要するにFPSに求められる根源的な強さといったあたりは,素人目にも非常に優れていたように思う。
Astrick |
日本選抜SPECIALTEAM |
日本チームはスナイパーに苦しめられていたようで,試合終了後には苦々しく語る選手もいた。だが,韓国チームも楽ではなかったようで,「スナイパーが強く苦戦した」「Groza※を持っていたプレイヤーはうまい」などと舌を巻いた。
これを見た井上氏は「日本と韓国に実力の差はあるが,埋まってきている」と発言し,日本のFPS市場が拡大していることを示唆する発言へと繋げた。今後さらに需要と供給の両方を伸ばすべく,イベントなどを積極的に開催してFPSを盛り上げていく意向のようだ。
※ライフルマンの武器「OTs-14 Groza」
エキシビジョンマッチ出場者
・日本選抜SPECIALTEAM(かっこ内はクラン名)
AK~ayS(YkKR) KenEX(IDiot) kotukotu(UnbekanNt) Ultrays(Defunct) Saih4tE(Diletto)
・Astrick
Astrick dk Astrick Or Astrick mk Astrick sB Astrick oh
ミリタリー系FPSに“光学兵器”を実装?
その意図を韓国の開発元が語る
光学兵器や巨大なメカの登場を示唆する内容が発表されて話題を呼んでいる4部作の第2弾「Battle Gear」だが,クック氏によれば「AVAの方向性を変えるようなものではなく,一つのイベントのようなもの」であるとのこと。実際,実装される兵器はBattle Gearの中の一定のタイミングでしか使えず,対戦のゲームバランスに影響を与えるようなことはないそうだ。
4Gamerでは,この4部作について両氏にインタビューも行った。詳細は,後日改めて記事を掲載するのでお楽しみに。
過去最大規模の「AVAれ祭」
主役は選手だけじゃなかった
初の大阪上陸や台風など,不安な要素を含みつつ開催された本イベントだが,最終的には1400人以上の来場者を迎え大盛況のうちにその幕を閉じた。メインイベントはもちろん試合だったが,出場した選手だけでなく,熱い声援を送った来場者達もイベントの主役であったことを最後に申し添えておきたい。
「あ・ば〜ん!」というAVAとBANGを掛けたかけ声と共に登場した菊地さん。会場の空気を見る限りでは自らの銃で火傷していたようだった |
サプライズでRED BULLのサンプリングも行われた。こちらが笑顔で飲み物を配布していたRED BULL嬢達 |
Ustream放送席に飾られていたAVAの幕はチャリティイベントで各地を回っているもの。プレイヤー達の思いがびっしりだ |
閉幕寸前には総額1200万ユーロ(ゲーム内通貨)の山分け抽選会も開催された |
「Alliance of Valiant Arms」公式サイト
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