「GeForce Driver 195.62 Beta」リリース。R195世代のWHQL候補，第2弾

　北米時間2009年11月25日，NVIDIAは，Release 195世代のWHQL候補版と位置づける公式最新β版グラフィックスドライバ「GeForce/ION Driver 195.62 Beta」を公開した。
　先週，「GeForce/ION Driver 195.55 Beta」をWHQL候補版としてリリースし，「WHQL認証テスト中」としていたNVIDIAだが（※），何らかの事情で，認証は通らなかったようだ。

※NVIDIAから4Gamerへ寄せられたメールによる。原文は「The driver is in the process of completing WHQL certification this week.」

　195.55 Betaは，ノートPC向けも同時公開となっていたのだが，今回登場したのはデスクトップPC向けのみ。対応製品は195.55 Betaから変わらず，GeForce 6以降の単体GPUとグラフィックス機能統合型チップセット，並びにIONプラットフォームとなっている。
　すぐに入手したい人は，下に示したリンクを利用してほしい。

→Windows XP用GeForce/ION Driver 195.62 Beta（116MB）
→32bit版Windows Vista/7用GeForce/ION Driver 195.62 Beta（130MB）
→64bit版Windows Vista/7用GeForce/ION Driver 195.62 Beta（157MB）

　さて，GeForce Driver 195.62 Betaの“中身”だが，リリースハイライトの文言が一字一句同じことからして，195.55 Betaをベースに，WHQLを通らなかった――自主的に取り下げた可能性もあるが――理由となる問題を潰してきたものという理解でまず間違いない。
　いつものように英文リリースノートの和訳を試みた結果を以下のとおりお伝えしたいと思うが，確かに，小粒ながら重要なバグフィックスが並んでいる印象だ。

●GeForce/ION Driver 195.62 Betaで解決した問題（Windows XP）

• マルチディスプレイ接続時にクローンモードを有効にしていると，GPUが常時，最大のパフォーマンスレベル（≒最高の動作クロック）で動作する問題

●GeForce/ION Driver 195.62 Betaで解決した問題（32bit版Windows Vista）

• 「Assassin's Creed」「Far Cry 2」「James Cameron's Avatar the Game」「Pro Evolution Soccer 2010」など，いくつかのタイトルで，デフォルト設定のままDirectX 9モードで起動すると，オープニングビデオの終了時にアプリケーションがクラッシュする問題

●GeForce/ION Driver 195.62 Betaで解決した問題（64bit版Windows Vista）

• GeForce GTX 260/295搭載環境で「Fallout 3」をプレイすると，フレームレートがときどき落ちて，そのたび，引っかかったような動きになる問題

●GeForce/ION Driver 195.62 Betaで解決した問題（32bit版Windows 7）

• GeForce 210搭載環境でMedia Centerを実行し，VC1，もしくはMPEG-2 HDフォーマットの1080pビデオファイルを再生すると，アプリケーションがクラッシュする問題

●GeForce/ION Driver 195.62 Betaで解決した問題（64bit版Windows 7）

• GeForce GTX 260/295搭載環境で「Fallout 3」をプレイすると，フレームレートがときどき落ちて，そのたび，引っかかったような動きになる問題
• GeForce GTX 260搭載環境で「Soldier of Fortune II」を実行すると，ファイルの読み出し後，アプリケーションがクラッシュする問題

　その修正内容からして，すでに195.55 Betaを導入済みという人は，迷わずアップデートしたほうがよさそうである。一方，そうでないのなら，二度あることは三度ある可能性も加味しつつ，今回の195.62 Betaが正式にWHQL認証をパスして，公式最新版へと昇格するのを待っても，遅くはないだろう。