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「グラナド・エスパダ」2013年10月アップデートの先行体験会を開催。「多人数プレイの面白さ」を提供するための施策が紹介された会場の模様をレポート
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上位派閥の撤廃や党ミッションのリニューアルで多人数プレイを改修
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中尾氏によれば,今回のアップデートでは「多人数プレイの面白さ」の拡大を図るという。その中で焦点の一つとなるのが,ゲーム内の「派閥」である。当初の構想では,GEのコミュニティに大きく影響するはずだった派閥だが,現在はほとんど機能していないにも関わらず,システムが複雑なため,プレイ上の弊害になることもあるというのが実情だ。
そこで今回,この派閥にメスを入れることとなったわけだが,それを中尾氏は「過去のアップデートの借金返済」と表現していた。
今回のアップデートでは,派閥に関するシステムのうち,「上位派閥」が廃止される。これまで,上位派閥属性が異なるとスクワッド(パーティ)が組めないという点で多人数プレイを阻害してきたが,中尾氏の説明では,コンテンツの企画開発上でも,上位派閥にインセンティブを持たせようとすると作業が難航してきたとのことだ。
また,苦労の末に上位派閥を生かすコンテンツを実装しても,ゲーム内の実情に合わなかったり,複雑すぎたりと,プレイヤーからは反発が生ずる事態となっていた。
そうした,ある意味で誰も得をしない状況を改善すべく,今回,思い切って上位派閥の撤廃を決めたという。
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さらに多人数プレイの拡充に関しては,党(ギルド)単位でプレイする「党ミッション」のリニューアルが行われる。これまでの党ミッションは,中級以上のプレイヤーにとっては面白みに欠ける内容となっていたが,今回,党員全体で党を強化していくという要素が加えられる。具体的には,党ミッションに参加したプレイヤーには「党ポイント」が提供され,その合計が規定値に達すると党のレベルが上がり,党員全員に特定のバフ効果が付与されるという仕組みだ。
さらに今回のアップデートにて新規にミッションを追加したり,既存ミッションの報酬を上方修正したりすることで,中級プレイヤー以上の党員のモチベーションも高めている。
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同じく多人数プレイの拡充では,PvPコンテンツ「コロニー戦」にリーグ制が導入される。具体的には,党/プレイヤーのレベルや装備,経験の差を考慮してリーグを上級者/中級者/初心者の3つに分け,それぞれ戦うこととなる。
また中尾氏によれば,今回の改変に合わせて,コロニーの総数を減らし,従来よりも取り合う感覚を強めているとのことだった。
来場者からは,上級者の多い党があえて初心者リーグにエントリーしたらどうなるのかという疑問も挙がっていたが,中尾氏いわく,その対策として各リーグに配分されるマーケット積立金の比率に差をつけているとのこと。また上級者リーグのメリットを捨ててまで,上級者が初心者リーグに集まる傾向が強いようであれば,当然ながらさらなる対策が施される予定だ。
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もう一つのPvPコンテンツ「全面派閥戦争」では,所属派閥に関係なく,全参加プレイヤーが傭兵となり,ランダムに二つの勢力に振り分けられて戦う形式に変更された。なお,党員の誰かが片方の勢力に入ると,その派閥戦争中は同じ党の党員は全員,その勢力に属することとなる。
合わせて,ゾーン移動時とプレイヤー復活時の無敵仕様の見直しが図られ,無敵時間が切れた直後,一方的に不利になっていた部分が改善される。またバフ効果をもたらす「スティックキャンディー」の使用も禁止となる。
なおPvPコンテンツ「ティエラデラシード」は一旦廃止し,リニューアルして再実装する予定とのことだ。
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そのほか,今回のアップデートでは,細かい部分にも調整が加わる。まず「料理システム」の仕様が変わり,「満腹度」の概念が実装される。新仕様では,料理にそれぞれ満腹度が設定され,合計が100に達するとそれ以上は食べられなくなる,すなわち,これまでは必要なバフ効果の分だけ料理を食べることができたが,今後は局面に合わせて料理の種類を選ばなければならなくなるわけである。またバフ効果の切り替えが簡単になるように,現在の料理の効果を消すアイテム「消化剤」も合わせて実装される。
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なお,この仕様変更に伴い,期間限定で料理の「満腹度」上限を150に上げたり,3週間限定でFESO通貨を使って必要な料理を購入したり,逆に売却したりできるようにする施策も行われる。また失われる料理のバフ効果を補填するために,現在は入手不可能になっているアクセサリー「闘争/守護のネックレス」の代替品として「リノセウルネックレス」と「ムーンナイトネックレス」がFESO通貨で販売される。
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さらにワールドクロスPvPの開催時間が拡大される。とくに大きなポイントとしては,土日の14:00〜17:00に個人戦が開催されることで,中尾氏は「休日の昼となると,社会人はなかなかチームや党で集まることが難しいため,個人でも遊べるようにした」と説明していた。
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リニューアルされる党ミッションには超高難度のボス戦も登場
続いて会場では,上記の新規党ミッションと,報酬を上方修正した党ミッションを体験するコーナーが設けられた。後者は「夕暮れの森の呪い」と「狂気のオートバロン」の二つで,報酬は有料アイテムやレアアイテムなどを中心に,大幅な引き上げが図られる。
新規党ミッションは以下に紹介する「狂気のキエルチェ」と「狂気のモントロ」の二つである。来場者達は,会場限定の党に所属してこれらのミッションに挑戦することとなった。
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●「狂気のキエルチェ」基本情報
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開始場所:党ミッションにつき,どこからでも参加可能
必要アイテム:輝く水晶50個
制限時間:10分(マップ上の敵「カプリ」を倒すと,最大5回まで延長可能)
人数制限:5家門〜50家門
クリア条件:タイムアップでミッション終了(プレイヤー全滅時はミッション失敗)
備考:1週間に1回まで
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会場では,初見のミッションということもあり,最初は一般住民を誤って攻撃してしまい,せっかく盗賊を倒して稼いだポイントが無駄になるという光景が見られた。しかし,時間が経つにつれて盗賊のみを倒すことに専念できた来場者も多かったようだ。
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●「狂気のモントロ」基本情報
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開始場所:党ミッションにつき,どこからでも参加可能
必要アイテム:輝く水晶50個
制限時間:20分
人数制限:5家門〜50家門
クリア条件:制限時間内に最終ボス「モントロ」を討伐
備考:1週間に1回まで
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運営チームの初見テストプレイでは,最初のボスを討伐するのも困難だったとのことだが,来場者達はアッサリと3体めまでのボスを撃破。続く4体めのボスは,マップ上でワープを繰り返しプレイヤーを撹乱するタイプで,当初,来場者達は少々戸惑っている様子が見られたものの,中盤以降はボスの移動先を先読みして攻撃を加えるプレイヤーも出てくるなど,無難に討伐に成功した。
しかし残りの制限時間内にモントロ子爵を討伐するのは不可能という判断から,会場ではこの時点で報酬を受け取り,ミッションをクリア。モントロ子爵との対決は,本実装まで見送りとなった。
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最後に会場では,来場者と運営チームとの意見交換の場が設けられた。来場者からは,上記のアップデート内容や先行体験した党ミッションに対する感想をはじめ,現状に対する不満や今後のGEに期待することなどが挙げられた。
そうした来場者の意見を受け,中尾氏は「現状では初心者から上級者まで全プレイヤーの満足度が足りないと考えている。それをカバーすべく,3週間に1回,必ず遊べるコンテンツを導入するべく取り組んでいる」とし,「継続的にコンテンツを投入することで,日本の開発チームの力を上げつつ,プレイヤーが体感する充実度も上げていきたい」と,2013年9月からのGEの運営開発体制についてあらためて説明していた。
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「グラナド・エスパダ」公式サイト
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(C)2003-2013 IMC Games Co.,Ltd./Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.







































