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「グラナド・エスパダ」の7周年を祝う「ブリスティア完成記念披露会」開催。豪華な「シナリオショー」と,翌日行われた「開発座談会」の模様をレポート
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このイベントでは,既報のとおり,同タイトルの次期アップデートの内容紹介と,今後の運営方針変更などについての発表がなされた。その具体的な内容に関しては,別途記事にしているので,興味のある人はぜひそちらを参照してほしいのだが,本稿では,当日の会場および翌7月14日に行われた「GE 開発座談会」の模様をレポートしよう。
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「グラナド・エスパダ」でついに100人めのキャストが登場? ブリスティア完成披露会で発表された情報まとめ
好評の朗読劇&オーケストラ演奏による「シナリオショー」がさらにスケールアップ
ブリスティア完成記念披露会は二部構成となっており,前半の「シナリオショー」では,声優の檜山修之さん,ゆかなさん,儀武ゆう子さんの朗読劇によるゲーム紹介が,オーケストラ「gaQdan」による生演奏をBGMに披露された。
シナリオショーの第1部では,ゲームの最初の舞台となる新大陸や,なぜプレイヤーが“開拓者”と呼ばれているのかといった,ゲームの世界観や設定などを含んだ朗読劇を声優陣が熱演した。
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続く第2部は,ゲーム中の拠点とNPCを紹介。リボルドウェ,コインブラ,オーシュ,ヴァイロンという4つの都市を,儀武さんが演じる新米開拓者がめぐるという設定で,行く先々で出会うNPC,檜山さん演じるパンファルロとグラシエルロ,ゆかなさん演じるティビュロンとガブリエラ姫とのコミカルなやり取りを披露した。なおヴァイロンでは,儀武さん自身がゲーム内でボイスをあてているダリアも登場した。
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第3部では,GEのシリアスな側面をフィーチャーした朗読劇とオーケストラ演奏を展開。プレイヤーの前に立ちふさがるモントロ子爵の野望や,ブリスティアをめぐる確執などが,声優陣の熱演と演奏,そしてスクリーンの映像によって,見事に再現されていた。
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中尾圭吾プロデューサーが「長く遊ぶプレイヤーを裏切らない」と宣言
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中尾氏はまず,多くのプレイヤーに支えられたことで,GEは長くサービスを続けてこられたと話す一方で,ここ1年ほど,運営・開発チームが慢心してしまっていたのではないかと本音を明かす。そこで7周年と同時に行われる大型アップデートを契機に,原点回帰を図り「新規ユーザーも含めて,長く遊ぶ意志が強い人を裏切らない運営サービスに再設計する」ことを宣言した。
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この方針をもとにした施策は,大きく3つあり,一つめは,安易な新ワールドの開設をしないことが挙げられた。これは今回のアップデートに合わせて行われるワールド統合を反省した施策で,中尾氏は「あとで統合することになるなら,新ワールドには意味がない」と説明する。また統合後の各ワールドでは,それぞれ担当GMを配置し,運営努力を怠らないよう務めるとのことだ。
また新規プレイヤーに向けては,長期にサービスを提供してきたタイトルならではの施策を行う。たとえば,新規プレイヤーを歓迎する党(ギルド)への橋渡しや,最高レベルのキャラクターを提供して,最初からさまざまなコンテンツを楽しめるようにすることなどがそれである。
有料アイテムの販売方法に関しては,「近年,露骨に売上を優先していた」と中尾氏。乱発気味だったガチャを月1回に制限したり,不評な仕様の見直しを図ったりと,徹底的に改善すると氏は語っていた。
これらの方針に沿った,具体的な施策は,冒頭でも記したとおり別記事に詳しいので,ぜひそちらも参照してほしい。
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開発チーム代表が日本のプレイヤーの声に直接耳を傾けた「GE開発座談会」
それでは,7月14日に東京都内で行われたGE 開発座談会の模様をレポートしていこう。この座談会は,GEのデベロッパである韓国IMC Gamesの開発チームに,日本のプレイヤーの生の声を直接伝えるべく企画されたものだ。参加したのは,開発チームの代表者4名と,各ワールドの有力党党首やPvPのトッププレイヤーなど,実際に日本でGEをプレイしているプレイヤー30名である。
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座談会の主な議題は三つで,一つめは「シナリオ・クエスト」について。プレイヤーからは,100名に及ぶプレイアブルキャラがいるといっても,それぞれの個性がシナリオにあまり反映されていなかったり,あるいはキャラごとの関連クエストの数にバラつきがあったりするという不満が挙がった。
またタブ分けされているとはいえ,実際のプレイ上ではメインクエストとサブクエストの区別が付きにくく,順序を間違えると時系列が前後して展開がおかしくなってしまうという指摘もなされた。
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二つめの議題は「ミッションの難度・報酬」について。GE開発チーム 企画統括責任者のペ・ソンウォン氏は,日本のプレイヤーが入手している装備は,韓国プレイヤーの平均的なものよりも強いと説明。そのため,韓国で設定した難度をそのまま日本に持ってくると物足りなくなり,また報酬にも魅力がなくなってしまうと分析する。
その状況を改善するべく,今回のアップデートではブリスティアのコンテンツおよびバウンティハンターギルドの報酬を上方修正するのはお伝えしているとおりだ。さらに開発チームでは,バウンティハンターギルドのハードモードの追加実装を検討しているとのことで,実際に開発にも着手しているという。
そのほかプレイヤーからは,小人数向けの高難度ミッションや,ゲーム内でしか手に入れられない高性能のミッション報酬に対するリクエストが挙がった。
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三つめの議題は,「スタンスのバランス」について。これは主にグランディスのスタンス「ソウルブリンガー」が強すぎて,ゲーム内ではほぼそれ一択という状態になってしまったことを指しているのだが,ペ氏は,そもそもこのスタンスを最上位のものと位置付けて開発したと説明。ただし,PvE/PvPの双方で有利なこと,当初の予想よりも入手難度が低く,多くのプレイヤーが使えるようになってしまったことが問題だったと話していた。
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この改善策としては,ソウルブリンガーの下方修正ではなく,ほかのスタンスの底上げで対処するとペ氏。これは,現在のグランディスとソウルブリンガーにすでに慣れ親しんでいるプレイヤーに向けた配慮とのことだ。また氏は,今後,ソウルブリンガーのような万能スタンスは作らないとも語っていた。
一方,韓国で行われたJ.D.の下方修正に関しては,あまりにもPvE効率が高すぎたため,仕方なく攻撃速度などの調整をしたとのこと。ペ氏は,日本でも同様の修正を行うことになってしまうかもしれないが,その場合はぜひ理解してほしいとプレイヤーに呼びかけていた。
最後に,IMC Games 本部長のイ・ヨンシク氏が,今回の座談会で日本のプレイヤーがGEに何を期待しているのか理解することができたとし,今後の企画開発に反映させたいと意気込みを述べた。
また,会場でMCを務めた中尾氏は,イ氏をはじめとする開発チームの今後の頑張りに期待してほしいと呼びかけ,座談会を締めくくった。
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「グラナド・エスパダ」公式サイト
- 関連タイトル:
グラナド・エスパダ
- この記事のURL:
(C)2003-2013 IMC Games Co.,Ltd./Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.









































