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「メイプルストーリー」に大型ストーリーコンテンツ「ブラックヘヴン」が登場。ミニゲームを使った演出など,こだわりポイントを開発チームに聞いた
4Gamerでは,このアップデートについて,以下2名の開発スタッフに話を聞いてきたので,さっそくその内容をお伝えしよう。
- ネクソン ライブ開発本部 海外メイプル 日本メイプルユニット リーダー ミン・ヨンミ氏
- ネクソン ライブ開発本部 海外メイプル 日本メイプルユニット 企画パート長 チェ・ミンヒ氏
ほかのジャンルで採用されている演出手法を導入し,多彩なゲームプレイを実現
ブラックヘヴンアップデートは,全3章で構成される久しぶりの大型シナリオコンテンツで,映画やアニメを鑑賞するような感覚で楽しめる内容を目指したという。
今回,スポットライトが当てられるのは,作中の大敵である「暗黒の魔法使い」のサポートをする組織「ブラックウィング」と,そのリーダーのオルカだ。ストーリーでは,オルカと彼女の双子の弟・スウのエピソードを中心に,シグナス騎士団やレジスタンスの戦いが,笑いと涙,そしてロマンスを交えて描かれる。
「今回のストーリーは,これまでの展開の中で見え隠れしていた部分をつなぐような,言わば裏側の話です。プレイしていただけると,あの話とこの話がつながるのか,といった新しい発見があるかもしれません」(チェ・ミンヒ氏)
また今回は空中でストーリーが展開されるため背景が独特だったり,要所にミニゲームが配置されていたりと,これまでのメイプルストーリーとは一味違った演出が施されている。
とくにカットシーンとプレイのつながりをスムーズにしたり,強調したいところではカメラがズームイン/アウトしたりといった,これまでの本作にはなかった演出に力を入れているとのことだ。また船を操縦する,ドアを開けるなど,プレイヤーの操作を求めるシーンも登場するという。
「昨今のMMORPGには多様なゲームプレイが求められていると,私達は捉えています。そこで今回,ほかのジャンルで使われているような演出を採用し,ゲームプレイに多様性を持たせようと考えました」(チェ・ミンヒ氏)
ミニゲームは,ストーリークエストの展開に沿って,敵の攻撃を避けながらゴールを目指すランニングゲームや,戦闘機に乗り込んで敵を迎撃するシューティングゲームなどが用意される。
ほかにも,敵の本拠地に潜入するためにヒントを探してパスワードを入力するシーンや,気絶した仲間をスペースキーと矢印キーを使ってたたき起こしたりするシーンもあるそうだ。
「ストーリー進行に必要なミッションやミニゲームを,本当にギリギリのタイミングでクリアできると大きな達成感があります。今回実装するコンテンツは,新しいストーリーも楽しめますが,そういった緊張感と達成感がもたらす面白さが醍醐味となっています」(ミン・ヨンミ氏)
またミニゲームは,どうしてもクリアできないというプレイヤーのために,何度も失敗しているとスキップできるシステムになっている。
加えて一定数のアイテムを収集したり,モンスターを討伐したりするクエストではNPCが「あと○○匹!」といったようにプレイヤーを励ましてくれ,モチベーションを保ちやすいようになっているとのこと。
ただ,このアップデートで登場するミニゲームを繰り返し遊べるようなモードは残念ながら存在しないそうだ。
「今回のミニゲームはあくまでもストーリーを効果的に表現する演出として,これまでとは異なるゲームプレイや操作感をもたらすものとして導入しました。ですから,ブラックヘヴンのミニゲームは従来の『スタープラネット』のように,独立して遊べるモードを用意していません」(ミン・ヨンミ氏)
そのほか,今回のアップデートで登場する敵のモンスターの中には,スキルによる攻撃地点や攻撃範囲があらかじめ分かるようになっているものもいるという。したがってプレイヤーは,そうした情報をもとにして,これまで以上に戦略/戦術的な判断を下すことも可能となるのである。
今回実装されるコンテンツの対象レベルは,レベル33から250と幅広く設定されており,プレイヤーのレベル帯に応じて自動的に難度が変更される。ミニゲームも,敵が登場するような内容であれば,プレイヤーのレベル帯に応じて難度が変わるとのこと。
ただし上記のとおり,これまでの展開を前提としている部分があるため,実装済みのストーリークエストをひと一通りクリアしているであろう,レベル120以上になってからプレイしたほうが楽しめるそうだ。
またストーリーは,シグナス騎士団やレジスタンスなどプレイヤーキャラクターの違いによって細部の展開が異なるという。とくに,とある英雄職でプレイした場合には,オルカとスウに関連した特別な展開が見られるようだ。
なお先行してアップデートが行われた韓国では,今回実装されたコンテンツについて,サウンドやボイス,カットシーンに対しての評価がとくに高かったとのこと。
最後に,ミン・ヨンミ氏による日本のメイプルストーリープレイヤーに向けたメッセージを掲載して本稿の締めとしよう。
「今回はストーリーに力を入れましたので,ぜひ注目していただきたいです。また,ところどころに配置しているミニゲームは,これまでの本作にない,新しいものを用意しました。ミニゲームをクリアすることで話が進む部分もありますので,あきらめずにチャレンジして,ストーリー全編を楽しんでください」(ミン・ヨンミ氏)
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