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「ラグナロクオンライン」2018年ロードマップインタビュー。全ワールドのプレイヤーが集えるロビーワールドでMMORPGらしさの復活を目指す
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印刷2018/01/16 00:00

インタビュー

「ラグナロクオンライン」2018年ロードマップインタビュー。全ワールドのプレイヤーが集えるロビーワールドでMMORPGらしさの復活を目指す

 ガンホー・オンライン・エンターテイメントがサービス中のMMORPG「ラグナロクオンライン」(以下,RO)は,2017年12月1日にサービス開始から15周年を迎えた。
 昨今はMMORPGの数も減っており,その中でも長寿タイトルであるROだが,2017年はレベルキャップの解放やメインストーリー「エピソード:TERRA GLORIA〜ルーンミッドガッツ王国の胎動〜」といった大型アップデートを実施するなど,いまなお盛り上がりを見せている。

 そんな勢いのあるROだが,2017年をとおして宿題とも言える“やり残し”もいくつかあった。今回,ガンホーから2018年の始まりに合わせて本年のロードマップを紹介したいと連絡があったので,4GamerではRO運営チームのメインスタッフである,長澤誠吾氏山本兼寛氏中村聡伸氏の3人に,“やり残し”の続報を含め,2018年のRO展望やアップデート計画について話を聞いてきた。

(左から)長澤誠吾氏,山本兼寛氏,中村聡伸氏
画像集 No.023のサムネイル画像 / 「ラグナロクオンライン」2018年ロードマップインタビュー。全ワールドのプレイヤーが集えるロビーワールドでMMORPGらしさの復活を目指す

※インタビューの内容は,開発中のため変更される可能性があります


ROの新たな可能性“ロビーワールド”がいよいよ開幕


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。今回は,2018年のロードマップを紹介していただけるとのことですが。

中村聡伸氏(以下,中村氏):
 はい。こちらが2018年の予定になります。

画像集 No.002のサムネイル画像 / 「ラグナロクオンライン」2018年ロードマップインタビュー。全ワールドのプレイヤーが集えるロビーワールドでMMORPGらしさの復活を目指す

4Gamer:
 項目数だけで見ると,昨年よりも少なく感じますね。

中村氏:
 そうですね。ですが,2月実施予定のワールド倉庫施策からつながるロビーワールド構想自体が非常に大きなものになっているんですよ。

4Gamer:
 なるほど。では,順番に聞いて行きたいと思いますが,1月に予定されている「新カード・ぷちイベント」では,どういったことが実施されるのでしょうか。

中村氏:
 英雄の痕跡の「サラの記憶」や「悪夢のジターバグ」「フェイスワームの巣」などに出現するモンスターのカードが実装されます。

4Gamer:
 ぷちイベントは,それに関連するものに?

中村氏:
 期間限定でカードのドロップ率を引き上げて,欲しいカードを狙いやすくするというものです。さらに,討伐クエスト的なものも導入するので,経験値やアイテムなどを手に入れられる,対象のメモリアルダンジョンをみんなで楽しめるようなイベントになると思います。

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4Gamer:
 2月には先ほどおっしゃっていたワールド倉庫施策の実施が予定されていますね。改めてワールド倉庫についての説明をお願いします。

画像集 No.020のサムネイル画像 / 「ラグナロクオンライン」2018年ロードマップインタビュー。全ワールドのプレイヤーが集えるロビーワールドでMMORPGらしさの復活を目指す
山本兼寛氏(以下,山本氏):
 ワールド倉庫は,その名の通りワールド間をまたいで使える倉庫です。今までの倉庫はワールドごとにあり,そのワールド内でしかアイテムを出し入れできませんでした。ワールド倉庫は,同じアカウントなら,どのワールドからでも出し入れできる倉庫なんです。

4Gamer:
 それは便利ですね。ただそうなると,ワールドごとの市場への影響が大きいと思うのですが。

山本氏:
 そうですね。いきなりすべてを開放した状態で実装してしまうと,ゲーム内の市場がメチャクチャになるので,導入当初はもっと機能を縮小した,いわば制限をかけた状態で実装します。

4Gamer:
 最終的にはその制限もすべて撤廃されると思うのですが,それはいつぐらいをイメージしてますか。

山本氏:
 各ワールドの経済が回らないという問題をここで解決したいと考えているので,あまり長くはお待たせしたくないです。私個人としては,年内にすべての取引が可能になればと考えています。状況を見て徐々に開放していくしかないので,最終的にそれが年内にまとまればいいなと。

長澤誠吾氏(以下,長澤氏):
 目標は年内ですが,少しでも危なそうなものがあれば開放は延ばします。そのときには,改めてプレイヤーさんから意見をいただくことになると思います。

4Gamer:
 そう言えば,Zeny(ゲーム内マネー)の移動はできるのでしょうか。

山本氏:
 基本的にZenyの移動はできません。どうしてもZenyの移動が必要になったとしたら,特殊なアイテムを用意して,Zenyをアイテムに変えて持っていくような形になると思います。

中村氏:
 2017年に下準備を行い,ようやくテストが進められるようになりました。とくにワールド倉庫は,ワールドをまたいで行う初めての仕組みになるので,アイテムのロストなどが起きないように,慎重に進めました。さらに慎重を期すため,2月くらいの時期に,プレイヤーさんも交えた負荷テストを行いたいと考えています。

長澤氏:
 ワールド間でアイテムが移動できるので,ひとつのワールドに集まってみんなで遊ぶというMMORPGらしさを,このワールド倉庫を使って改めて実現させたいです。

4Gamer:
 “ひとつのワールドに集まる”というのは,昨年お話のあったロビーワールド構想ですか。

山本氏:
 ええ。今は暫定でロビーワールドと呼んでいますが,そこに全員が接続して,持ち込んだ自分の装備を使って遊べます。手に入ったアイテムはワールド倉庫を通して持ち帰ることができるので,実質,ロビーワールドと自分のいるワールドを行ったり来たりできるんです。

4Gamer:
 ロビーワールドからも持ち帰れるんですか?

画像集 No.021のサムネイル画像 / 「ラグナロクオンライン」2018年ロードマップインタビュー。全ワールドのプレイヤーが集えるロビーワールドでMMORPGらしさの復活を目指す
山本氏:
 はい。まずロビーワールドに持ち込んだアイテムは基本的に持ち帰れます。実はプレイヤーさんからも,「ロビーワールドに持ち込んだアイテムを持って戻れなかったらどうしよう」という声が多くありました。ですが,そんなことはないので,ご安心ください。ただ,ロビーワールドで行う“ワールドGvG”などの報酬で,いったん通常ワールドに持ち帰ったものを,再度ロビーワールドに持ち出せないようなものもあります。
 また,先ほどお話したように,ワールド倉庫ではZenyを移動できず,ロビーワールド内には存在しませんから,Zenyを使う一部のスキルが使えないんです。とくにリベリオンはZenyに紐付くスキルが多すぎるので,(スキルに)変更を加えようと考えています。

4Gamer:
 なるほど。それにしても倉庫とアイテムの移動だけで,かなりの負荷がかかりそうです。先ほどおっしゃっていた負荷テストは重要ですね。

中村氏:
 ええ。期間を決めて,ワールド倉庫のあるロビーワールドを作りますので,そこでアイテムの出し入れにご協力ください。参加してくださったプレイヤーさんには,おまけをプレゼントしようと考えています。

4Gamer:
 ちなみに,テストは現在のゲームクライアントで参加可能なんですか。

中村氏:
 現在遊んでいるクライアントに,ワールドが1個増える形です。そこに入ってもらえれば参加できます。

4Gamer:
 ワールド倉庫には,どこからアクセスできるのでしょうか。

山本氏:
 専用のNPCを考えていますが,もしかしたらカプラに全部任せるかもしれません。

中村氏:
 なお,ワールド倉庫機能に関しては,Urdrワールドは対象外になります。申しわけないのですが,ご了承ください。

4Gamer:
 分かりました。先ほど,ワールドGvGとおっしゃっていましたが,それはいつ頃から動き始めるのでしょうか。

中村氏:
 2月予定のワールド倉庫の負荷テストで問題が出なければ,そこから少し間を空けてテストを実施できると思います。

長澤氏:
 そこでワールドGvGがどんな仕様になのか,どういう遊び方をするのかを含めて告知し,プレイヤーさんに参加してもらえればと思ってます。その後,参加したプレイヤーさんにヒアリングをして,再調整を行う予定です。

4Gamer:
 13のワールドのGvGプレイヤーが集まるというのは,相当な負荷がかかるテストになりそうです。

山本氏:
 ええ。負荷の分散はやっていますが,本当に大丈夫かどうか我々だけでは完全に把握できませんから。プレイヤーさんに参加していただき,負荷や新しいGvGルール,開催の方法などについてアンケートを取り,その内容次第で調整を行う予定です。とくに問題がないなら,すぐに本実装となるかもしれません。

4Gamer:
 GvGのルールも変更されるんですか。

山本氏:
 基本となる「最終的にエンペリウムを破壊したギルドが勝利」という根幹のルールは変わりません。同盟などの機能もそのままです。テストで実施するGvGの新ルールというのは,所属人数によって対戦する相手が変わりますよという仕組みになります。

4Gamer:
 具体的にはどのようになるのでしょう。

山本氏:
 例えば,現在十数人でGvGをやっている小規模ギルドが,ほかのワールドの56人(1ギルドの最大人数)のギルドと戦えるかというと,勝負にならないと思います。なので,16人規模のギルドであれば16人規模のギルドと,56人規模のギルドは56人規模のギルドと,といったように,同規模のギルド同士で戦える区分けを考えています。

4Gamer:
 人数別みたいな感じで,幅を持たせたマッチングを行うと。

山本氏:
 はい。いくつかのパターンの組み合わせでテストしたいと思います。もちろん,無差別級もテストしたいと思っているので,そちらにも参加してもらえればと思います。

4Gamer:
 GvGにおけるテスト時のキャラクターも,NPCに話しかけて一気に成長させるという形に?

山本氏:
 ええ,そうなります。

4Gamer:
 ワールドGvGのテスト後,そのフィードバックを受けて調整が行われると思いますが,正式実装はいつ頃を予定しているのでしょうか。

長澤氏:
 春を目指しています。

中村氏:
 テストからシームレスに正式実装に持っていけるのが理想ですね。

画像集 No.019のサムネイル画像 / 「ラグナロクオンライン」2018年ロードマップインタビュー。全ワールドのプレイヤーが集えるロビーワールドでMMORPGらしさの復活を目指す
長澤氏:
 ROの遊び方に大きな変化をもたらすことになるので,プレイヤーさんの意見を聞かずに急いで導入するべきではないと考えています。時間を少しいただく可能性はありますが,春にはできれば入れたいですね。
 さらに,春以降もみんなで遊べるコンテンツを開発していこうと考えており,そちらにも着手しています。

4Gamer:
 それはどのようなものでしょう?

中村氏:
 従来の季節イベントなど,みんなで遊べるコンテンツに関しては,ロビーワールドでも遊べるようにしたいなと思っているんですよ。

4Gamer:
 ということは,ロビーワールドには通常のフィールドマップもあるんですか。季節イベントには,フィールドに出て行うものがあると思うのですが。

山本氏:
 いえ。ロビーワールドではメモリアルダンジョンで狩りをして,そこで得たものを持って帰る,みたいな形になると考えています。
 というのも,現在のロビーワールドはレベルアップという概念を持たせてないので,ロビーワールドがオープンしてしばらくは,通常フィールドの実装はありません。クエストもないですし,キャラクターに紐付くものがないんですよ。

4Gamer:
 アイテムは持って帰れるけど,キャラクターの育成自体は自分のワールドで,ということなんですね。

山本氏:
 はい。ロビーワールド固有のコンテンツとしては,深淵の回廊のようなダンジョン内をみんなで歩き回って協力しながらクリアしよう,みたいなものを制作する予定です。

4Gamer:
 それは例えば,ロビーワールドでしか遊べないような大規模なものになるのでしょうか?

山本氏:
 モンスターハウスのような,大規模かつ自分に近いプレイヤースキルを持つ人を多く必要とするコンテンツでは,とにかく人がいないと遊べないですよね。そういったコンテンツを通常ワールドからロビーワールドに移設することで,MMORPGらしい大人数での楽しさをご提供できればと。

長澤氏:
 もちろん50人60人の大規模コンテンツだけではなくて,12人規模のコンテンツもロビーワールドで展開できたらと考えています。


初心者向けの新種族「ドラム族」


4Gamer:
 新種族の「ドラム族」が“春”となっていますね。

画像集 No.016のサムネイル画像 / 「ラグナロクオンライン」2018年ロードマップインタビュー。全ワールドのプレイヤーが集えるロビーワールドでMMORPGらしさの復活を目指す
中村氏:
 はい。いろいろありましたが実装できそうです。

長澤氏:
 リベリオンのときと同じように,日本ではこうやりたいというのをGravityに伝え,理解を得て修正をお願いしている状況です。またドラム族が入るタイミングで新エリアのラザーニャ島と,初心者向けのコンテンツが追加されます。

4Gamer:
 それはドラム族専用の初心者向けコンテンツということですか。

長澤氏:
 はい。新エリアのラザーニャ島はドラム族のスタート地点になります。

4Gamer:
 ドラム族はどのようなタイプのキャラクターなのでしょうか。

山本氏:
 もともと初心者向けに作られたキャラクターで,スキルも分かりやすいですし,いろいろなタイプがこなせるクラスですね。

4Gamer:
 つまりスキルビルドによって,近接も遠距離も行けるということですか。

山本氏:
 物理と魔法と支援,みたいな感じで,大きなスキルツリーは3つに分かれていて,どのスキルツリーを育てるかで異なるタイプのドラム族が楽しめるという感じです。

長澤氏:
 それぞれのツリーは直線的に伸びており,初心者向けと言いながらも,BaseLv175,JobLv50まで育てることが可能です。また,転職もありません。

4Gamer:
 なるほど。レベルキャップまで一直線なんですね。

中村氏:
 育てきったあとなら,スキルリセットで別系統のスキルのドラム族も楽しめます。プレイヤーさんの気になるところとしては,ドラム族のサイズや種族などではないかと思いますが,種族については「ドラム族」という種族が追加される形になります。

2017年のインタビューで公開されたドラム族のイラスト
画像集 No.024のサムネイル画像 / 「ラグナロクオンライン」2018年ロードマップインタビュー。全ワールドのプレイヤーが集えるロビーワールドでMMORPGらしさの復活を目指す 画像集 No.025のサムネイル画像 / 「ラグナロクオンライン」2018年ロードマップインタビュー。全ワールドのプレイヤーが集えるロビーワールドでMMORPGらしさの復活を目指す

4Gamer:
 それだと,既存装備の効果が使えなくなってしまいませんか。

山本氏:
 プレイヤー耐性などの効果などはちゃんとありますよ。

長澤氏:
 例えば,動物に効果がある装備品は「動物に対して〜」となっていますが,ドラム族が装備できると企画されたアイテムとスキルは「動物とドラム族に対して〜」に変わると思います。動物と人間の中間のようなドラム族ですが,動物に効果がある装備がドラム族に対応するわけではなく,ドラム族と書かれたものに効果が発生するようになります。

中村氏:
 既存のアイテムやスキルなども一部が書き換えられて,ドラム族に効果があるものには,それが追記されることになると思います。

4Gamer:
 ところで,ドラム族のスタート地点となるラザーニャ島は,ドラム族しかいないんですか。

長澤氏:
 実は,調整中です。

山本氏:
 ドラムの島から出て人間と出会うストーリーなので,その島に人間がいたら困りますよね(笑)。

4Gamer:
 ああ,なるほど(笑)。

画像集 No.015のサムネイル画像 / 「ラグナロクオンライン」2018年ロードマップインタビュー。全ワールドのプレイヤーが集えるロビーワールドでMMORPGらしさの復活を目指す
中村氏:
 ラザーニャ島は,ドラム族でスタートしたときのチュートリアルマップみたいな位置づけなんですよ。そこで遊び方を覚えて,人のいるところに飛んでいくという感じです。ただ,こういう拠点になりやすい場所は,人を集めたほうが面白いという意見もあると思うので,中身を整理して,これなら一緒に遊んだほうがいい,ということになれば,入口を作ったりして対応したいですね。

中村氏:
 あと,ドラム族もGvGに出られるように調整をしたいと考えています。

山本氏:
 ワールドGvGにも参加できる予定です。ただ,攻城戦TE(Training Edition)には参加できません。

4Gamer:
 ドラム族以外であれば,ロビーワールドからも攻城戦TEには参加できるんですか?

山本氏:
 それについては一旦,実装を見送っています。まずは,ワールドGvGをロビーワールドに実装します。そこにはドラム族も入れます。攻城戦TEは通常ワールドに残しておくので,今と同じものをそのまま楽しんでいただけますが,ドラム族に関しては参加できません。


夏に4つの高難度ダンジョン「イリュージョンダンジョン」を実装


長澤氏:
 続いて夏に「イリュージョンダンジョン」を実装する予定です。イリュージョンダンジョンは,既存のダンジョンに1階層が追加されて,ストーリーやカード,オリジナルアイテムの入手などが楽しめるといったものです。

4Gamer:
 ストーリーというと,クエストも追加されるのでしょうか。

画像集 No.017のサムネイル画像 / 「ラグナロクオンライン」2018年ロードマップインタビュー。全ワールドのプレイヤーが集えるロビーワールドでMMORPGらしさの復活を目指す
長澤氏:
 簡易なクエストが追加されますね。イリュージョンダンジョンは,現在,韓国では4つ実装されており,これらすべてを同時に実装する予定です。ただ,日本で実装するにあたり,アイテムを追加発注する可能性があります。そのため,もしかすると分割しての実装になるかもしれません。

4Gamer:
 結構なボリュームになりそうですね。

山本氏:
 それぞれの舞台となるダンジョンには,ダンジョン内などから行けるイリュージョンダンジョンが追加されます。ここには,既存ダンジョンのボスの上位タイプが存在します。

4Gamer:
 となると,高レベル向けのコンテンツになるんですか。

長澤氏:
 そうですね。そのときに一番プレイヤーさんが求めているものを入れたいと思っているので,基本的に高レベル向けになります。

4Gamer:
 マップの内容も新規のものですか?

山本氏:
 マップ自体は,それぞれのダンジョンの階層のどこかを流用する感じです。モンスターは色違いだったりしますが,強さは大きく異なります。

4Gamer:
 どれくらいの強さになるのか楽しみです。ほかに夏に実装予定されるものはありますか。

長澤氏:
 この期間は,ロビーワールドでずっと動いているため,おそらくロビーの新コンテンツを順次投下していくことになると思います。ただし,テスト次第でスケジュールが変更される可能性はあります。

4Gamer:
 春から夏にかけて,ロビーワールドが拡張されていくわけですね。

長澤氏:
 ええ。ロビーワールドに関連する施策は結構ボリュームがあり,大量に展開していくことになると思います。もちろん,夏は夏で季節イベントがありますし,もしかしたらそれがロビーワールドで行われる,ということになるかもしれません。

4Gamer:
 分かりました。秋以降には新エピソードが予定されているんですね。

長澤氏:
 ニューエピソードは韓国でもまだ実装されていませんが,内容に関しては把握していて,あちらで実装され次第,日本でも最短で導入しようと考えています。

4Gamer:
 ミッドガッツの王位継承関連は,ひとまず決着が付いた,ということでいいのでしょうか。

中村氏:
 一応,テラグロリアは取り戻しましたけど,アイゼンヴェルナー氏が意味深な言葉を残して消えていきましたからね……。

長澤氏:
 ミッドガッツ王国関連の続編になるかもしれませんし,また新しい物語が展開するかもしれません。楽しみにお待ちください。
 あわせて秋以降に,新たな深淵の回廊も実装する予定です。また,実績システムについても,対象のクエストが少ないので,並行して大量に追加していこうと思っています。
 今年もロードマップ以外のものも,たくさん導入していくので,なるべく早く日本で実装したいと思います。

4Gamer:
 最後に,秋から冬にかけてお話いただけることはありませんか。

長澤氏:
 Gravityの開発計画で,これは欲しいというものがありますが,まだ向こうでも企画中なので,ここでの発表は難しいです。ただ,秋から冬にかけて,何かしら“大きいもの”が実装できると思いますので,続報をお待ちください。

4Gamer:
 それでは,プレイヤーへのメッセージをお願いします。

中村氏:
 2017年はプレイヤーの皆さんに支えられて,最高の15周年を迎えられました。皆さんの中には,みんなでワイワイROを遊んでいた当時の思い出があると思います。その体験をもう一度実現できるようにするのが,ロビーワールドだと思っています。
 ワールド統合をしてほしいというご意見もありますが,2018年はそれ以外の方法でみんなで集まれるようして,当時の楽しさ,MMORPGらしさを体験してもらえればと嬉しいですね。

山本氏:
 ロビーワールドは2年越しくらいの計画で,ようやく皆さんの前に出せるようになりました。それだけ大きなコンテンツだからこそ,しっかりとテストも行いたいと思っています。そのためには,皆さんの協力も必要です。そして,このロビーワールドを使った新しい遊びを,皆さんが楽しめるように実現していきたいと考えています。
 世間のゲーム事情を考えると,MMORPGというジャンルは気軽に遊べるものではなくなったのかもしれませんが,それも“らしさ”だと思っています。2018年は大規模というところに焦点を当てて,MMORPGらしさをもう一度楽しめる環境を作っていきたいと思っているので,ご期待ください。

長澤氏:
 2018年はドラム族とワールド倉庫が入ることで,ROの面白さもかなり変わると思います。2017年以上の面白さを提供できるよう運営も力を入れていこうと思っているので,ROを引き続きお楽しみください。

4Gamer:
 本日はありがとうございました。

画像集 No.022のサムネイル画像 / 「ラグナロクオンライン」2018年ロードマップインタビュー。全ワールドのプレイヤーが集えるロビーワールドでMMORPGらしさの復活を目指す

「ラグナロクオンライン」公式サイト

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