イベント
昨年の雪辱を果たし10secondが優勝!「ラグナロクオンライン」RJC2014レポート
![]() |
RJC2014で日本一の座に輝いたのは,昨年の準優勝ギルド「10second」だ。昨年は6人構成(RJCは基本的に7人パーティで争われる)ながら決勝まで勝ち進み,惜しくも優勝を逃した10secondだが,今年は見事に雪辱を果たす形となった。本稿では,熱戦が繰り広げられたRJC2014の準決勝からの模様を中心にお伝えしていこう。
![]() |
![]() |
![]() |
RJC参加ギルドの世代交代迫る!?
RJC2014上位ギルドの戦いっぷりをレポート
先にRJC2014の大まかなルールを説明しておこう。試合は7vs.7で行われ,3ラウンド中2ラウンド先取(決勝戦のみ5ラウンド中3ラウンド先取)したギルドが勝利となる。5分間の制限時間内に決着が付かなかった場合は,タイムアップ時に残りメンバーの多いギルドが勝利というルールだ。
RJC2014は,決勝トーナメントに勝ち進んだ8ギルド中5ギルドが新ギルドという,これまでにない大会となった。実のところそれらの新ギルドには,強豪ギルドのメンバーが参加しているケースもあるのだが,見ているほうとしても勝ち負けの予想が立てづらく,興味深い戦いの連続だった。
![]() |
昨年のRJC2013では,ウォーロックの「ステイシス」(敵味方を含む効果範囲内のキャラクターの多くのスキルを使用不可にするスキル)が猛威をふるった。その影響もあって今回は禁止スキルに指定されていた。そのほか,修羅の「呪縛陣」(周囲の敵の行動,移動を不可能にするスキル)も禁止スキルに指定されていたため,各ギルドは新たな戦術を生み出す必要があった。
そんな状況下で注目を集めたのは,やはりウォーロックだ。「ホワイトインプリズン」(対象を5秒間行動不能にし,念属性魔法攻撃以外でダメージを与えられなくするスキル)や「アースストレイン」(ダメージを与えるとともに一定確率で武器,兜,防具を解除するスキル),「ストームガスト」(広範囲攻撃スキルで凍結効果も与える)などで相手の行動を制限しつつ,「クリムゾンロック」(範囲攻撃スキル)や「テトラボルテックス」(高威力の単体攻撃スキル)でダメージを与える戦法は非常に強力である。
そのほかアタッカーとしては,ギロチンクロスが目立っており,「ウォールオブフォグ」(非常に扱いにくいが,ほとんどの攻撃に対する防御手段となりうる)を使うプロフェッサーなどにも注目が集まっていた印象だ。
![]() |
準決勝 第1試合
Absolute Zero vs. Basic Instinct(1-2)
![]() |
![]() |
2ラウンドめも1ラウンドめと同様のスタートとなったが,ここではBasic Instinctが早いタイミングで攻撃をしかけ乱戦に持ち込んだ。修羅を失ったものの,アークビショップ,ソーサラーを立て続けに倒したBasic Instinctが戦いを優位に進めていき,そのまま押し切る形でBasic Instinctが勝利した。
3ラウンドめも1,2ラウンドと同じ展開となり,マップ左上で待つAbsolute Zeroに向かってBasic Instinctが突っ込んでいった。勢いに乗ったBasic Instinctが一瞬のうちに相手チームを全滅させ,決勝戦へ駒を進めた。
準決勝 第2試合
Crescendo vs. 10second(0-2)
![]() |
![]() |
2ラウンドめで選手交代を行い,ジェネティックを外してメカニックを入れたCrescendoだが,開始と同時にまたもや両ギルドが中央で衝突。互いのロイヤルガードが最前線で足を止めている中,敵陣に忍び込んだ10secondのギロチンクロスが「ローリングカッター」(自身を中心とした一定範囲に攻撃するスキル)を発動。ロイヤルガードと「ディボーション」(対象となる味方キャラクターの受けたダメージを肩代わりするスキル)でつながっていた複数のキャラクターにダメージを与えることで,ロイヤルガードに大ダメージを与えたのだ。庇護を失ったCrescendoのメンバーはそのまま押し切られるような形で倒れていき,10secondが決勝戦への進出を決めた。
3位決定戦
Absolute Zero vs. Crescendo(0-2)
![]() |
![]() |
2ラウンドめは中央から少し敵陣に踏み込んだCrescendoが,終始優位に戦いを進めていった。ウォールオブフォグで防御を固め,テトラボルテックスやギロチンクロスの「ソウルブレイカー」(威力の高い遠距離攻撃)による猛攻を耐え忍んで,じりじりとAbsolute Zeroを追いつめていく。そしてゆっくりと,しかし確実に相手を倒していったCrescendoが勝利を収め,見事3位に輝いた。
決勝戦
Basic Instinct vs. 10second(2-3)
![]() |
![]() |
1ラウンドめは少し前に出て攻めるBasic Instinctを,10secondが受け止める形でスタートした。「ランドプロテクター」(地面設置型のスキルを使用不可にするフィールドを張るソーサラーの設置スキル)を展開せず,「ニューマ」(遠距離物理攻撃を無効化するアークビショップの設置スキル)を設置し,遠距離物理攻撃主体で戦いを繰り広げる両ギルドだったが,10secondのソーサラーが「ディスペル」(相手のバフ効果を解除するスキル)でBasic Instinctのソーサラーのディボーションを解除。すかさず「クロスリッパースラッシャー」(ギロチンクロスの遠距離物理攻撃。ローリングカッターを使うたびに威力が増す)での追撃を決めて撃破に成功する。ソーサラーを失ったBasic Instinctは前に出て乱戦に持ち込むが,それをうまくいなした10secondがラウンドを制した。
メンバー交代を行ってジェネティックをレンジャーに代えたBasic Instinctに注目が集まった2ラウンドめ。Basic Instinctのウォーロックが「ロードオブヴァーミリオン」(暗黒の状態異常を付与する範囲魔法攻撃スキル)とレンジャーの「アローストーム」(効果範囲内の相手に弓矢によるダメージを与える範囲物理攻撃スキル)で10secondを足止めしつつ,確実にダメージを与えていく。ウォールオブフォグでしのぐ10secondは,ミスで前に出たと思われるBasic Instinctのソーサラーを撃破したが,その直後にロイヤルガードとソーサラーを失い,逆にピンチに陥った。その隙を逃さず前に出たBasic Instinctがさらに攻撃を重ねて一気に相手を殲滅,1本取り返すことに成功した。
さらにレンジャーを修羅に代えたBasic Instinctは,3ラウンドめの開始と同時に10secondへ突撃し,乱戦に持ち込むが,10secondによって迎撃され戦力を削られてしまう。Basic Instinctは攻撃の要たるギロチンクロスが生き残ったものの,やはり数の差は覆せず,10secondが優勝にリーチをかけた。
そして迎えた4ラウンドめ。前に出たBasic Instinctと下がり気味の10secondという構図で戦いが繰り広げられたが,前に出すぎたBasic Instinctのウォーロックが早々に落とされてしまう。しかしここで引くことなく,Basic Instinctのギロチンクロスが飛び込み,10secondのギロチンクロスを撃破。これを契機に突撃したBasic Instinctが10secondのソーサラー,修羅,ロイヤルガードを立て続けに倒して主導権を握り,そのまま勝利してイーブンに戻した。
最終決戦となる5ラウンドめは,これまで下がっていた10secondが前に出て,マップ中央で両ギルドが激突。互いに一歩も引かず,まるで意地の張り合いのような様相を呈した戦いになるが,先にBasic Instinctのソーサラーが落ちてしまう。それでも攻め続けるBasic Instinctだったが,善戦むなしく数の差を覆すことはできなかった。結果,昨年の雪辱を果たす形で10secondが優勝を決めたのだ。
![]() RJC2014優勝ギルド 10second |
![]() RJC2014準優勝ギルド Basic Instinct |
![]() RJC20143位ギルド Crescendo |
![]() RJC初の試みとして,優れた腕前を披露したプレイヤーがMVPとして選出された。Basic Instinctのソーサラー,Crescendoのロイヤルガード,10secondのギロチンクロスの3名が選ばれ,RO仕様のDiginnosがプレゼントされた |
![]() |
大会終了後,上位入賞を果たした3ギルドへ合同インタビューを行う機会があったので,最後にその様子をお届けしよう。
RJC20143位ギルド Crescendo
![]() |
Crescendo:
すっげぇ悔しいです。でも10secondさんが勝ってくれてよかったです。こっちの予想を超える動きをされたので,しょうがないかなというところもありますね。
――Crescendoは新しくできたギルドなんですか?
Crescendo:
前回,「( ・ω・)=つ≡つ」というギルドで決勝トーナメントに出場したメンバーが4名います。所属するワールドは別なんですが,去年出場した2つのギルドで合同で出ようということになったんです。今回初参加のプレイヤーもいますよ。
最初は負けが多かったんですけど,だんだん強くなっていこうという想いを込めて「Crescendo」というギルド名を付けました。
――所属ワールドの異なる2つのギルドの合同ということですが,(ワールドごとの)文化の違いみたいなもので衝突しませんでしたか?
Crescendo:
ああ,ありましたね(笑)。最終的にはみんな納得できるところにまとまりましたが,当初は結構言い合いになったりしました。
――ロイヤルガードの方がMVPを受賞しましたが,その要因はどこにあったと思いますか?
Crescendo:
みんなが僕を信用して,一番前に立たせてくれたことだと思います。それに応えようと思って,ステータスやスキルを突き詰めていきました。もちろん,それだけじゃなくて,ディボーションでつながったキャラクターも落ちないようにサポートしてくれたのが大きいと思います。
実は最初は,作戦的にロイヤルガードは後ろにいたほうが強かったんです。でも,やっていくうちに耐えられるキャラクターが前に出ないとダメという結論になったんです。
――今回,前に出て攻撃を仕掛けたほうが有利なルールになっている印象を受けましたが,実際にやってみていかがでしたか?
Crescendo:
前に出て攻撃するということは,それ相応のリスクがあります。つまり,その攻撃を受けきることができれば,その隙をカウンターで突けるんです。これがCrescendoの基本的な戦術でもありました。練習ではこれで10secondにも勝ってたんですけど,今日それを上回る動きをされて完敗しました(苦笑)。
――次回のRJCに向けての抱負をお願いします
Crescendo:
来年出場するとしたら,優勝以外ありえないかな。できれば,今年と同じメンバーで出場したいですね。
RJC2014 準優勝ギルド Basic Instinct
![]() |
Basic Instinct:
やっぱり悔しいですね。
――世界制覇ギルドGreensleeves(以下,Gs)と,RJC2013の3位ギルドCounterLogicGaming(以下,CLG)のメンバーが一緒になった経緯を教えてください
Basic Instinct:
最初は僕ら(Gsのメンバー2人)がCLGさんにお邪魔していたんですが,CLGさんがギルドとして出場するのは難しいということになったんです。どうしようかと話した結果,CLGさんの中から出場できるメンバー数名と僕ら2人,そして新メンバーを加えてBasic Instinctを結成したというわけなんです。
――そうでしたか。試合の話に戻りますが,決勝戦2ラウンドめで大きく構成を変えました。あれは予定通りの行動なんですか?
Basic Instinct:
そうです。勝ったらこっち,負けたらこっちといういくつかのプランを用意していて,状況によって変えていくという感じでした。これには戦いに緩急を付けて単調にならないように,相手を慣れさせないようにするという意図があったんです。
――なるほど。決勝戦前に,練習での勝率1位,2位による戦いだとアナウンスされてましたが,どれぐらい練習を重ねましたか?
Basic Instinct:
実は練習での勝率がすごく悪かったんです。みんな社会人で,練習の時間があまり取れず,またフルメンバーがそろう機会も少なかったので。そろったとしても遅い時間で,そのころに残っているのは10secondさんぐらいなんです。そして練習不足なんで一方的にやられちゃうと(苦笑)。
――でも,決勝戦5ラウンドめはかなり熱い戦いでしたね
Basic Instinct:
決勝戦を盛り上げられたのはよかったですね。5ラウンドめは引くか引かないか悩んだ結果,引く選択をしたんですが,予想外に10secondさんが突っ込んできたんで裏目に出た感じです。
――今回は攻め有利なルールといわれていましたが,そちらについての感想は?
Basic Instinct:
基本的に継続して攻めるほうが有利なゲームなので,今年もそれなりかなという感じです。ただ,一撃必殺スキルの威力がデカいので,ここだけは対抗策を考えないといけません。
――表彰式の前に「新しいギルドが出てきて嬉しい」と発言されてました。まるで引退をにおわすコメントでしたが,引退したりしませんよね?
Basic Instinct:
僕としては毎年楽しんで参加したいと思っています。昨年は出られませんでしたが,今年参加してこの場でしか味わえない空気を味わえましたし,なにより大会を盛り上げられたのが嬉しいですね。
――では,次回への意気込みをお願いします
Basic Instinct:
Basic Instinctは今回の参加のためだけに結成されたギルドなので,このままの形で参加できるかはわかりません。でも,何らかの形で参加したいなとは思っています。
RJC2014 優勝ギルド 10second
![]() |
10second:
7人で出られたことと,Gsさんを目標としていたので,そのメンバーがいるBasic Instinctと戦って勝てたというのがすごく嬉しいです。
――決勝戦は勝っても負けても4ラウンドめまでは引いた形で戦っていましたが,これは作戦だったんですか?
10second:
あの状態がウチの実力を一番発揮できる形なんです。経験上,あの形なら最初のラウンドは絶対取れます。何かされても,対応しやすい形でもあるんです。
――なるほど。2ラウンドめにBasic Instinctさんの戦い方が変わって負けたときは焦りませんでしたか?
10second:
ウォールオブフォグで防御可能なので構成上問題はなかったんですが,ソーサラーが相手のウォーロックをディスペルしにいったときに前に出すぎてしまったんです。このミスがあのラウンドを落とした原因でしたが,修正可能なのであまり問題にはなりませんでした。
――逆に5ラウンドめは前に出ましたが,それも予定通りなんですか?
10second:
4ラウンドめを落としたので,同じことはもう通用しないだろう,と。去年はそれでもステイシスを使わざるを得ませんでしたが,今年はメンバーもちゃんといて,やることはやってきたので踏み込んで戦う決断をしました。
――Basic Instinctさんはやけに乱戦がうまいという感じでしたが……
10second:
個々のプレイヤースキルはBasic Instinctさんのほうが上だと思います。僕らは練習で磨いた連携で対抗したという感じですね。練習量や考察量はトップだったと思います。
毎日人がいなくなるまで練習したり,動画を見て議論を重ねたりしました。その結果が出たんだと思います。まぁ,Skypeをつなげたまま落ちたメンバーや,ろくに眠らず出社したメンバーもいました(笑)。
――10secondというと奇抜な作戦で戦うイメージがあるのですが,今回は何か考えていなかったんですか?
10second:
今回はそういうスキルがなく,幅広く使えるものがあったのが大きいですね。勝率が大きく下がっていた場合は何かしら考えるつもりでしたが,そういったことはなく逆にリスクが高い感じでしたので正攻法でいきました。
――ルール的に今回は攻めが有利といわれていましたが,それについてはいかがでしょう
10second:
そういった側面はありますが,初手の攻撃をはずすと圧倒的に不利になります。それにすべてを割くのはもったいなので,待ち気味に陣形を整えて守り,カウンターで対処するという方法を選択しました。
実はRJC2014直前の練習では,カウンターでぼろぼろ負けてかなり勝率が落ちていたんです。その対策としてローリングカッターを使うかどうかで相談していたんです。カウンターが得意なCrescendoさんに隠して,本番で使ってどうだー! って見せるつもりでしたが,Corilogus of midnaightさんに初戦で負けて,泣く泣く解禁したという経緯があったりします(苦笑)。
――意外と危ない場面もあったんですね。それでは最後に,次回への意気込みをお願いします
10second:
去年も就職しないと出られないかなと話しましたが,今年も出ているので大丈夫でしょう(苦笑)。今はまだ終わったばかりで何ともいえませんが,やりますとなったらやろうぜ! となると思います。せっかく優勝できたので,ぜひ連覇したいですね。
- 関連タイトル:
ラグナロクオンライン
- この記事のURL:
キーワード
(C)Gravity Co., Ltd. & Lee MyoungJin(studio DTDS). All rights reserved.
(C)GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved.






































