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ガンホー,不正アクセス職員(当時)を相手取り民事訴訟に踏み切る
発表によれば,職員(当時)が上司のアクセス権限を盗用してサーバーにアクセスし,作り出したゲーム内通貨の売却益は5800万円以上とされる。2006年8月9日には東京地方検察庁によって前述の法律違反容疑で起訴され,10月24日には東京地方裁判所で懲役1年執行猶予4年の有罪判決が下っている。
今回の民事訴訟の根拠となるのは「当社が多年にわたる運営の努力の末作り上げたオンラインゲームとその信用,評判,人気を悪用し,当社の社会的評価・企業評価を著しく低下させました。同時に,一連の行為は幅広いメディアにおいても報道されており,多方面へ重大な影響をきたしております」(原文ママ)という認識だ。それに対し「以上の背景をふまえ,責任の所在を明らかにし,被害の回復を求めるべく」訴訟を提起するにいたった。
なお損害賠償請求額は,「信用毀損および機会損失,その他諸費用の合計」として,7486万円にのぼる。
不正アクセス自体の刑事責任とは別に,その不正アクセスで引き起こした損害の民事上の責任が裁判所によって認定されるか否か。この件の焦点はまさしくそこにある。ちなみにニュースリリースでは,問題になった不正アクセスを法律違反とするほか,「当社のゲーム規約違反」と認定している。
被告の行為は電子計算機上のデータベース操作であり,財物に直接の被害を与えたわけではない。つまり“取ったもの/壊したものを弁償しろ”とは言えないわけだ。だが,引き起こした事態そのものを考えるなら,確かにガンホーの「社会的評価・企業評価を著しく低下させ」たと見ることは十分に可能だろう。オンラインゲームにおける不正行為の責任を,実態面に即して問うという意味で,重要極まりない提訴と考えられる。(Guevarista)
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