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印刷2012/02/18 00:00

業界動向

ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 2012年2月15日をもって2011年第3四半期のゲーム業界上場企業各社の決算が出揃った。
 この時期の四半期決算は,年末商戦期を含んでおり,業界の景気を占ううえでも重要なものといえる。今回は,ゲーム業界の上場企業29社の決算状況を紹介したい。

 こういったものを見慣れていない人のために,記事を読む際の注意点を軽くまとめておこう。
 まず,会社というものは利益が赤字になったからといって即時につぶれるものではない。
 また,コンシューマ系ゲーム会社の多くは,タイトルが不定期に発売され,最近はタイトルの開発期間も長くなってきていることから,開発中は赤字となり,発売時に一気に稼ぐというスタイルが多い。グラフだけを見ていると,乱高下で心配になる人もいるかもしれないが,トータルで見て辻褄があっていれば問題ないということだ。大手企業ではタイトル発売本数が多いので全体にならされる傾向があるものの,基本的には同じ構造なため,タイトル発売が遅れたりするとグラフに大きな影響が出がちである。
 そのほか,会社の合併などでは大きな数字の変動が見られるが,多くは一時的なものである。プラットフォーマーでの比較では,ソニーやMicrosoftのゲーム部門の利益が営業利益ベースなのに対して,任天堂は税引き後の純利益となっているので注意。と,以上のようなことを念頭に置いてご覧いただければと思う。
 また,より詳しく正確な情報については,各社の決算短信などをあわせて参照していただきたい。


任天堂


決算短信 数字は100万円単位(Microsoftを除き,以下同)
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 3DSの立ち上げや円高の逆風などで苦難の年となった任天堂の2011年度。当初から年末商戦に焦点を当てた展開を予告しており結果が注目されたのだが,十分には伸びきらなかったようだ。年末商戦でのニンテンドー3DSは,かなり健闘していたと言ってよいだろうが,例年並みの売り上げを維持するまでには至っていない。とはいえ,年末時のタイトル展開自体が減っているので,数字的には妥当といえるかもしれない。
 3DSはヒットソフトを生み出すに十分な台数が出荷されつつあり,来期にはハードウェアの逆ザヤも解消されるという。タイトルの拡充など来期以降の展開が注目される。

(参考)任天堂プラットフォームでの年末期(11,12月)の新作発売本数の推移。※2006年にはゲームキューブやゲームボーイアドバンス用のタイトルが発売されているが,今回のグラフには反映されていないので注意
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る


ソニー


決算短信 ソニー全社
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

ソニーゲーム部門
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 ソニー全社で見ると少々厳しい第3四半期となった。タイの洪水でデジタルカメラの新製品が投入できなかったことなどが響いているようだ。ゲーム部門だけを抜き出してみても,例年の年末商戦と比較して売り上げ規模が縮小していることがうかがえる。PS Vitaを投入したとはいえ,ローンチ直後はマニア層が飛びつくだけなので爆発的な売り上げまでは期待できない。プラットフォームの切り替え時期は,既存プラットフォームの落ち込みと新プラットフォームの立ち上げが重なって数字的に厳しくなる。今後は,さらなるキラータイトルの出現が望まれるところ。


Microsoft


決算短信 数字は100万ドル単位
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

Microsoftゲーム部門
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 全社的にも売り上げと利益を伸ばしていることが見て取れるが,ゲーム部門となるEntertainment and Device Divisionだけを抜き出してみても,かなり好調であることがよく分かる。とくに年末商戦では,ソニーと任天堂が年末の売り上げを下げているのとは好対照の伸びとなっている。昨年のKinect旋風の余波はまだ続いており,売り上げのベースそのものが底上げされている感じである。


カプコン


決算短信
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 一昨年に販売が遅れた大型タイトルが昨年に集中して発売されたことで,反動が懸念されていた今年のカプコン。年末商戦では「モンスターハンター3G」が100万本を超えるなどのヒットを見せたものの,やはり弾数不足が表れた結果となっている。タイトル開発が長期化しているので,年度でバラつきが出るのは仕方ないことだろう。
 一方で,ソーシャルゲームにも力を入れてきており,営業利益で対前年比189.1%の伸びを見せている。コンシューマゲームと比べると,まだ額は小さいが,利益率が高いので今後の収支安定に貢献しそうだ。


コナミ


決算短信
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 コンシューマゲームでは,パワプロシリーズ,ウイイレシリーズなど定番タイトルとMGSでのHD Editionの展開が堅調だったものの,例年の年末商戦と比べると伸びは小さかった。
 一方で,「ドラゴンコレクション」をはじめとしたソーシャルゲームは順調に伸びており,確実に売り上げを下支えしている。第1四半期には,コンシューマゲームの売り上げをソーシャルゲームが一時的に抜いたことで話題になっていたが,第3四半期での比率は7:5程度となっている。コンシューマゲームは収支に波があって,ゲームタイトルが多く出る時期にはコンシューマゲームの売り上げが跳ね上がる。とはいうものの,一般にソーシャルゲームの利益率は高いので,貢献度はそれなりに大きそうだ。

(参考)コナミでのコンシューマゲーム部門(青)とソーシャルゲーム部門(赤)の売上高推移


バンダイナムコホールディングス


決算短信 バンダイナムコ全社
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

バンダイナムコ コンテンツ部門
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 全体的に昨年を上回るペースで推移している。ゲームを含むコンテンツ部門を見ると,「テイルズ オブ エクシリア」「起動戦士ガンダム EXTREME VS.」「AKB1/48 アイドルとグアムで恋したら…」などが好調だったとのこと。コンテンツ部門ではないが,ダンボール戦記のプラモデルがトイ部門での売り上げに貢献している。また,ガンダム系を中心にソーシャルゲームも好調とのこと。


セガサミーホールディングス


決算短信 セガサミー全社
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

セガサミー ゲーム部門
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 どうしたのかと思うような伸びを示すセガサミーの第3四半期。内訳を見ると,パチスロ,アミューズメント,コンシューマと,前年比で見て下降する部署が多い中,パチンコでの大型タイトルで増収,増益ということのようだ。ゲームを含むコンシューマ部門を見ると,海外での売り上げが低調とのこと。とはいえ,前年比での売り上げ低下は2.6%とさほど大きくはない。同部門では,主に玩具関係の落ち込みが大きくなっている。第4四半期は,海外ウケがよさそうな「Mario & Sonic at the London Olympic Games」が発売されているので巻き返しに期待したい。


コーエーテクモホールディングス


決算短信
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 コンシューマゲーム主体の会社としては驚くほど変動の少ない2011年度のコーエーテクモの決算。新作,リセール,そしてオンライン・モバイルとそれぞれが堅調に推移しているようだ。昨年同時期の利益ベースでは,コンシューマとオンライン・モバイルでは3:1くらいの比率だったのだが,今年は2:1を上回るくらいオンライン・モバイルが伸びてきている。タイトル展開としては,「NINJA GAIDEN 3」や「三国志12」の発売がある第4四半期の結果に注目したいところだ。


スクウェア・エニックス・ホールディングス


決算短信
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 「FINAL FANTASY XIII-2」や「デウスエクス」などが好調で全体的に堅調な動き。出版部門やライツ部門では減収とのことだが,ゲーム部門自体は伸びを見せている。アーケードゲーム以外のゲームは,デジタルエンタテインメント事業にまとめられているので内訳は不明だが,ブラウザゲームなどの伸びがどの程度の下支えになっているのかが気になるところ。


日本ファルコム


決算短信
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 第2四半期での「碧の軌跡」発売で,丸1年分の収益を上げている感じだが,第3四半期でも,その余波もあってか,しっかりと利益を上げている。ここ数年はPSP向けに年1本の新作で勝負するスタイルの経営を続けていたのだが,2012年はPS Vitaに参入することが発表されている。複数プラットフォームでの展開には注目しておきたい。


マーベラスAQL


決算短信
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 第2四半期の時点でAQインタラクティブとライブウェアを吸収しており,前半の配色の違う部分は,マーベラスエンターテイメントとAQインタラクティブ両社の決算を合計した参考値である。第3四半期時点の経常利益は4億7000万円なのだが,純利益は24億5673万円と,純利益のほうが格段に高くなっている。これは合併による「負ののれん発生益」によるものとのことだ。第3四半期にはコンシューマゲームの新作がなかったので合併の成果はまだ見えてこないのだが,この後のシナジー効果に期待したいところだ。


ユークス


決算短信
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 最近,新日本プロレスを手放したことで話題を呼んだユークスだが,この四半期決算は新日本プロレスを含んだものとなっている。この期間の売り上げの伸びは「Real Steel」の販売などによるもの。毎年大きな売り上げを記録しているWWEシリーズでは,最新作「WWE'12」がすでに発売されているが,この売り上げは第4四半期で計上される予定だ。


トーセ


決算短信
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 受託開発大手のトーセ。今四半期で開発完了したゲームは,コンシューマゲーム機向け4タイトル,アーケードゲーム1タイトル,携帯電話用ゲーム18タイトル,その他1タイトルの計24タイトルとなっている。スマートフォン用オンラインゲームの運営受託なども始めたようだ。決算短信で機種ごとの受注状況などが出てこなくなってしまい少々残念。


日本一ソフトウェア


決算短信
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 今四半期は,「魔界戦記ディスガイア4 フーカ&デスコ編はじめました。」など5タイトルが発売されている。売り上げ,利益ともに順調な様子がグラフからもうかがえる。新ハードに向けてもタイトルを発売していたが,とくにPS Vita用の「魔界戦記ディスガイア3 Return」が堅調とのこと。また,ディスガイア4のDLC販売も好調だという。


ケイブ


決算短信
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 コンシューマゲームにおける新規タイトルの計画未達と不採算コンテンツの中止により特別損失を計上している。これまで利益の下支えとなっていた「しろつく」の収益が悪化していたが,「くにつく」が投入されたことで,これが回復基調にある。ソーシャルゲームの成功者であったケイブだが,ここにきてマルチプラットフォームでの多タイトル展開を改め,グリーでの大型タイトルに集中する方向に転換しているあたりは興味深い。


ゲームオン


決算短信
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 AVAの好調やC9など新規タイトルに支えられてか,減衰気味だった昨年までとは違った動きを見せているゲームオン。売り上げは堅調だが,「ALLODS ONLINE」の権利金,「PRIUS ONLINE」の長期前払費用合計7000万円がかかっており,今第3四半期の利益を圧迫している。また,「サービス後一定期間を経過した一部タイトル」が予想値に達していないこと,および先行投資などによって,年初の目標値を下回ったとのこと。
 2012年度は,すでにサービスされているLuvinia Sagaに加えて,先日ライセンス契約が発表された「S4 League」のサービスが開始されるとのこと。


ガンホー・オンライン・エンターテイメント


決算短信
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 きわめて堅調な推移を見せる今年のガンホーの決算。「ラグナロクオンライン」をはじめとするオンラインゲームが順調に推移し,「ケリ姫クエスト」などのスマートフォンアプリ,「ラグナロク〜光と闇の皇女〜」といったコンシューマゲームへも力を入れている。ラグナロクというIPに依存していることが問題視されることも多いのだが,昨年は77.7%まで上昇していたラグナロク関連コンテンツへの売上依存度は68.6%にまで下がっている。


アエリア


決算短信
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 純利益でのマイナス分が目立つ第3四半期決算。本業であるオンラインゲームほか,各部門とも利益を出しているのだが,減損損失と貸倒引当金の繰り入れ,連結でない関連会社の投資損失などで,全体としては大きな赤字になってしまったようだ。オンラインゲームへ集中する再編の動きは続いており,スマートフォン用ゲーム市場にも参入するなど新展開も始まっている。今後の巻き返しに期待したい。


フェイス


決算短信
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 ウェブマネーを手放したことで,数字自体は極端に小さくなったフェイスの決算。ゲーム関係は「ローズオンライン」の開発・運営だけなのだが,数字にはまったく出てこない。ウェブマネー以外のコンテンツ事業だけを見ると,前年比で売上高14.2%増,営業利益34.2%増とのことなので,まずまず順調なようだ。


ソネットエンタテインメント


決算短信 ソネット全社
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

ソネット ゲーム系部門
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 全社決算のグラフで目立つ売り上げの伸びは,連結決算に新たにDoctors.net.ukが加わったことによるものと考えられる。オンラインゲーム関係を含むメディア・エンタテインメント事業では主にモバイルゲームが好調で,オンラインゲームでの構造改革によるコスト削減が功を奏し,増収増益となっている形だ。
 とはいえ,同事業部門に連結されているエムスリーの単独決算を見ると,同部門全体の営業利益59億3400万円に対し,56億4400万円までがエムスリー単独のものであり,純粋なゲーム部門の推移は見えにくい。そこで,同社のメディア・エンタテインメント事業(ポータル事業)からエムスリーを抜いたゲーム系部門のみのグラフを作ってみた。必ずしもゲームだけではないのだが,全体集計よりは見やすいはずだ。その推移を見ると,税引き前の営業利益ベースでも赤字が目立つのだが,今期は黒字で収まりそうだ。これが冒頭で触れた好調なモバイルゲームとコスト削減の効果なのだろう。


ベクター


決算短信
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 タイトル整理に伴うと思われる減損処理で,損失が大きく目立つことになったベクターの第3四半期決算。PCオンラインゲームは好調ながら,ブラウザゲームとモバイルゲームがかなり落ち込んでいるとのこと。同社のブラウザゲーム展開に火を点けたドラゴンクルセイドがサービス終了となるなど,衝撃的な展開となっている。同社によるブラウザゲーム市場の分析では,クライアント型オンラインゲームほどの表現力がないこと,ライトユーザーがスマートフォンを使ったモバイルゲームに移行していることで,一時ほどの勢いはなくなりつつあるとしている。来期に向けては,スマートフォン向けゲームの強化,MobageだけだったソーシャルゲームのプラットフォームをGREEなどに拡大,PCオンラインゲームの継続提供などの施策を挙げている。
 

ネクソン


決算短信
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 2011年12月に東証一部に上場を果たしたネクソン。公開されている資料が少ないので,このグラフだけでは推移が分かりにくいのだが,業績は右肩上がりで推移している。詳細はこちらの記事を参照していただきたいのだが,中国市場での躍進が目覚ましく,世界的に市場を広げている。オンラインゲーム業界以外で見ても,かなりの規模の会社であることは間違いなく,今後の動向が注目される。


サイバーステップ


決算短信
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 売上高の推移は安定していることとコスト削減が功を奏し,純利益ベースでも黒字をキープしている。売上高の逓減傾向が少し気になるところ。決算短信では,前四半期には言及のなかった北米およびアジアでの「ゲットアンプド2」並びに「コズミックブレイク」の展開を進めていることが報告されている。2012年2月に本社移転を予定していることから,今四半期から資産見積もりなどで会計仕様の変更が発生しており,若干の利益減少が発生している。


ガーラ


決算短信
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 オンラインゲームポータルgPotatoを世界的に展開しているガーラ。アメリカなどでは会員数を伸ばしているものの,同社で最大の売り上げを占めている欧州でクレジットカードセキュリティの強化が影響して売上高が減少しているほか,日本・韓国で「IL:Soulbringer」のサービス中断による売り上げ低下などが発生し,全体として第3四半期は低調な動きとなった。なお,ILは2012年後半にサービス再開予定となっている。


インデックス


決算短信(拡大画像で全体を表示します)
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 事業整理前の数字が大きすぎるので,グラフの上下を切って少し分かりやすくしてみた(拡大画像で全体表示)。インデックスは「ペルソナ3ソーシャル」など,ペルソナと真・女神転生のIPを使った展開を進めている。とくにペルソナ4は,テレビアニメ化のほか,アレンジアルバムがオリコン週間ランキングで1位を獲得するなど,根強い人気を誇っている。「ペルソナ4ソーシャル(仮)」の展開も予定されているとのこと。その他では,稲船敬二氏プロデュースの「Dr.★モノの島」などをリリースしている。


サイバーエージェント


決算短信 サイバーエージェント全社
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

サイバーエージェント メディア関連部門
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 ジークレストなどを抱えるサイバーエージェント。ネット広告やAmeba事業の額が大きすぎてゲーム部門の動きが分かりにくいので,今回はゲームを含むメディア関連事業のみを抜き出したグラフを作成して下に加えてみた。途中でFX事業やネットプライスが抜けたりと構成に変動があるのだが,全体の数字よりは状況を把握しやすいだろう(だいたい2010年Q3頃から現状の構成)。最近の動きでは,ソーシャルゲーム事業の拡大によって増収増益が達成されているとのこと。


ディー・エヌ・エー


決算短信
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 前年同期比では数字が伸びているものの,グラフを見ると伸びが収まっている様子もよく分かる。モバコインの消費量では,2011年11月まで落ち込みが続いていたものが,12月以降は回復基調にある。このところ,まどか☆マギカやアイマスといった超大型IPを使ったゲーム展開が行われており,遅れていたカードバトルへの対応も進められている。決算報告会資料によれば,第4四半期では過去最高益を達成する見込みだという。一方で,現状のMobage Globalは,日本での展開に比べて継続率やユーザー単価などが低めかつ,ngmocoによる自社制作の期待作で遅れが出ているとのことで,海外での本格的な展開にはしばらく時間がかかりそうだ。


グリー


決算短信
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 もの凄い伸びを示すグリーのグラフ。四半期の売り上げでは,初めてディー・エヌ・エーを抜いた。ドリランドに代表されるカードバトル型の新しいソーシャルゲーム展開でディー・エヌ・エーを追い抜いた形だ。会員数は全世界で1億9000万人に迫っている。とはいうものの,会員数以外の地域セグメントでの情報は公開されておらず,世界展開の動向は伝わってこない。OpenFeintを使った新しいGREE Platformは2012年春から稼動とのことなので,実際に「1億9000万人の会員数」が生かされてくるのは来年度以降となりそうだ。


ミクシィ


決算短信
ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る

 mixiゲームでの課金が好調で売り上げを伸ばしている半面,広告出稿の低下により利益減の結果となった。スマートフォン向けサービスは順調な伸びを示しているのだが,携帯電話向け広告が減ってきている。ちなみに,2011年第1四半期から,販管費などを売上高から引いて計上されるようになったため,グラフは不連続になっているが,純利益については同じ指標なので,純利益ベースで推移を見たほうがよいだろう。サイトのPVは減少傾向にあるものの,これはページ遷移を伴わないUIに変更したことと,アプリからの利用がPVとして算出されないことによるものだという。


 コンシューマゲーム各社では,ソーシャルゲームやスマートフォンゲームへの参入が進んでおり,積極的に収益の多角化が行われ,程度の差はあれ,それが収益の安定化に貢献している。数年前には考えられなかった変化だといってよいだろう。
 一方で,ベクターやケイブといった,ブラウザゲームやソーシャルゲームの初期の波に乗っていたところが,方向転換をしつつあるのは興味深い動きだ。新市場でも競争の激化は起き始めている。
 携帯電話ベースのソーシャルゲーム市場では,ついにグリーが四半期の売上高でディー・エヌ・エーを上回る展開となった。両社とも,すでに日本のゲーム市場で一定の地位を占めているのだが,さらなる躍進が期待される海外展開では両社ともまだ成果が見えない。
 オンラインゲームでは,ネクソンの上場が最大の話題だろう。かなりの資金を調達しているはずの同社が,今後どのような展開に出るかにも注目しておきたい。
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