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[OGC 2009#08]オープン化するソーシャルネットワーク「mixi」が目指す次のステージとは?
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である。今回のセッションでは,昨年より本格化したmixiのOpenSocial対応,また昨年末に発表された「招待制の廃止・登録制の導入」,「年齢制限の引き下げ」を受け,今後のmixiがとる戦略について説明が行われた。
巨大化したmixiと,それでもなお偏るユーザー属性
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氏はそんなmixiのユーザー属性を分析し,「男女比がほぼ均等から,やや女性より」「首都圏,もしくは大学のある地域へのユーザー偏り」を指摘。そこから,これまでのmixiを支えてきたユーザー層を「大学生の女性層」と語る。
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成長を続けるmixi。次のキーワードは「多様化」
続いて氏は,mixiのロードマップを振り返り,これまでを,SNSのあり方を模索してきた第1ステージ(2005年),収益化に向けた設備投資を行った第2ステージ(2006年),そして海外のSNSがOpenSocial化の流れを推進する中,mixiのユーザー属性にマッチしたモバイルへの注力という独自の道を進んで来たのが第3〜4ステージ(2007〜2008年)と総括。そのうえで,これからの第5ステージを,多様化のステージと位置づける。
この多様化とは,「サービスの多様化」,「ユーザーと利用シーンの多様化」,「収益の多様化」であるとし,これらの軸となる変革として,「mixi platform」と「招待制の廃止・登録制の導入」を掲げている。
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mixi Platformとは,簡単に言えばmixiのサービスをほかのサイトから利用できる仕組みのことで,Googleの提唱するOpenSocialに準拠したサービスなどを指している。
具体的には,4Gamerでもユーザーレビューで使用している「OpenID」もその流れの一つで,これまで利用するサイトごとに登録しなければならなかったIDを共用化し,mixiのOpenIDを使ってほかのサイト(例えば4Gamerに)ログインできるという仕組みのことをいう。(※厳密にはOpenIDはOpenSocialとは別個の規格)
mixiではこのOpenIDのほかに,「mixi アプリ」「mixi Connect」といったサービスを発表しており,例えばmixi アプリなら,mixi上に表示させるWebアプリケーション(スケジューラなど)を,mixiの外部のエンジニアが開発できたり,あるいはmixiが開発したWebアプリケーションを,ほかのSNSで使用できたりする(後者はあくまでOpenSocialの可能性としてだが)。
mixi Connectはもう少し複雑なのだが,氏の説明によると,「mixiをほかのサービスにフィードする機能」ということになる。ここで例示されたのは,GoogleのサービスであるiGoogleに,mixiをマッシュアップして表示させたり,またすでにソニーのCybershotなどで一部実現している,デジカメから直接mixiに画像をアップロードするといった機能がとりあげられていた。さらに昨年末に実施された「mixi 年賀状」も,このmixi Connectの一環だといい,日本郵便や博報堂らと連携し,(あくまでmixiが責任を負いながらも)mixi外部のサービスとして実装したテストケースなのだという。
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登録制の開放については,これまで大都市や特定のコミュニティに偏っていたユーザー層(ソーシャルグラフ)の多様化と位置づけており,上記の「ユーザーと利用シーンの多様化」にあたる。氏の言葉を借りれば,これまでクローズドで広がってきたmixiの一部を「通常のインターネットと連携していく」試みらしい。
また年齢制限の引き下げについては,これまでの年齢制限がユーザーの自己申告に頼らざるを得なかった問題についての,mixiからの回答であるとし,正しい年齢を入力することで,年齢にマッチしたサービスを受けられるなど,きちんとメリットが得られる仕組みを作っていくことが重要であるとする。
セッションの締めとしては,出会い系などと揶揄されがちなmixiを,より健全なサービスとして定着させる試みとして,「EMA(モバイルコンテンツ審査・運用監視機構)コミュニティサイト運用管理体制」の認可を受けたことを説明し,講演が締められた。
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さらに裾野を広げるmixiと,課題として残る収益化
セッション全体の感想としては,それぞれの試み自体は面白く,このままではいずれ頭打ちになるユーザー数の問題を解決しなければならないmixiサイドの戦略としては,理解しやすいものといえるだろう。しかし,現状のmixiは,すでにクローズドなコミュニティとは言えないところまで拡大している。そのうえで「通常のインターネットと連携する」という方向性に果たして意味があるのか,そしてそれはSNSと呼べるのか,という疑問が頭をよぎる。
むしろ現状のユーザーからどうやって収益を多様化していくのか(≒ARPUを吊り上げていくか),というほうが個人的には気になる方向性で,講演後の質疑応答でも,参加者から同様の質問がなされたが,はっきりとした回答は得られていなかった。(ターゲッティング広告や口コミ広告,コンテンツのレコメンデーションなどが匂わせられたが,いずれもBtoBが前提のようで,まだ公にできるレベルではないようだ。)
ゲームとは直接関係ないとはいえ,その内部にはオンラインゲームの母体となるコミュニティを多く抱えているmixi。ある意味,巨大になりすぎたSNSの開き直りとも取れる今回の決断が,ユーザーにどう影響するのか,注目していきたいところだ。
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