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[GDC2008#23]20年後のゲームを語る,テクノロジー思想家Kurzweil博士の基調講演
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Kurzweil博士は,CCDフラットベッド式スキャナーや,文字からスピーチへの変換機器など多くの製品の発明に携わっているだけでなく,ITやバイオテクノロジー産業などでコンサルタントとして活躍。著書も複数あり,テクノロジーの進化や我々の未来を語る姿は,もはや「技術知識に裏打ちされた預言者」と形容してしまえるほどだ。世界中の主要な大学15校から名誉博士の称号を得ているだけでなく,過去3人の大統領から栄誉賞を得ている。アメリカの公共放送PBSは,Kurzweil博士を「アメリカを形成した16人の革命家」の一人に選んでいる。
そのKurzweil博士によると,「ゲーム」(Game)という言葉は,そのものが現実的でないことを匂わせており,「余りにも不運な」用語の選択だったのではないかと語る。ちょうど50年ほど前に使われるようになった「人工知能」(Artificial Intelligence)や,最近までは漠然と使われていた「仮想現実」(Virtual Reality)が,用語そのものの中に偽者というニュアンスを含んでいるのと同じことだ。Kurzweil博士は「いったい当時の誰が,仮想現実は限りなく現実に近づいてくるということを予測していただろうか」と,進化を予測できない人類を皮肉る。
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Kurzweil博士は,ムーアの法則についても述べており,「第5世代にあたる現行のCPUは,ムーア氏が指摘したとおりに進化を遂げていくはず。しかし,2022年頃には頭打ちとなり,ムーアの法則は意味を成さなくなってしまうはずだ」とコメントしている。さらに,「第5世代のチップは,2次元的な思想からは脱却していない。すべてが3D化している中で,なぜチップだけが2Dのままあり続けられるだろうか」と話し,2022年以降に起こる第6世代の勃興が“パラダイムシフト”となって,コンピューターが飛躍的に進化を遂げていくことを予想した。
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「2010年ごろから,我々の知る“コンピューター”は姿を消していきます。コンピューターは,我々の衣服や日常生活道具,そしてコンタクトレンズなどに組み込まれていくのです。まさにゲームのようでしょう? ゲームで導き出されるアイデアが,今では我々のテクノロジーの推進力になっているのですよ」と,Kurzweil博士がゲーム開発者達の想像力を讃えていたのが印象的だった。講演の最後には,自身の最新作である自動翻訳装置のデモが行われて,大きな喝采を浴びていた。
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