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公式サイトによると,イベントではこういう格好のNPCやスタッフがヒントをくれるらしい |
"パーティープレイ必須,戦闘主体"という,よくあるタイプのMMORPGとは違い,マイペースなプレイでも十分遊べてしまう「大航海時代Online」。筆者の周囲にも,普通のMMORPGから本作に"移住"してきている人が少なからず存在する。ある友人いわく,「1時間しか余裕がなくても,夜中の3時に接続しても,普通に遊べてしまう」ところが魅力らしい。
確かに,昨夜午前3時に接続したら,サーバ状況が"やや混雑"だったし,主要拠点は常に多くの人で賑わっている。仮に友達が寝ている時間帯でも,交易やクエスト,生産は自分のペースで楽しめる。船,レベル,スキルランクなど,それなりに総プレイ時間が問われる要素はあるが,艦隊(パーティ)プレイの制限が従来のMMORPGよりも緩いため,装備や資産に差がある者同士でも一緒に遊びやすい。まぁ,トッププレイヤー達とそれ以外の人で貧富の差が激しいのは,どのMMORPGでも似たような状況だが,本作は明らかに「初級者〜中級者にも優しい」MMORPGといえるだろう。
ゲーム内イベントが充実している点も,本作の大きな魅力の一つ。先日
「こちら」でもお伝えしたが,4月27日(水)16時30分から5月11日(水)13時30分までの間,"イースターエッグハント"イベントが実施されることになった。イースターエッグとは彩色された飾り卵で,復活祭の贈り物として現在でも知られているもの。イベント期間中ゲーム内に出現するNPCや運営スタッフからヒントを集め,エッグを3色セットで入手すると,セット数に応じてアイテムがプレゼントされるらしい。どうやら仲間との協力が重要になってくるイベントのようなので,今から"自分にはない才能を持つ"プレイヤーと,一緒にプレイする約束をしておくといいかもしれない。なおイベントの詳細については,後日改めて公式サイトで紹介される模様。参加する予定の人は忘れずにチェックしておきたいところだ。
さて,かくいう筆者だが,なかなかまとまった時間が作れず,大規模な艦隊プレイを楽しめない状況が続いており(艦隊が組めたと思ったら艦隊メンバーが最初の入港許可しか持っておらず,即解散になること3回),もっぱらブタ→豚肉→ハムという生産パターンを実行しつつ,"手軽で栄養豊富な豆料理"のそら豆のスープを,併せて調理している。つまり,オポルト,ファロ,カサブランカの三点を行き来しているわけだ。
だが,延々と三点貿易を行っているのも,自由度の高いのプレイとしては寂しいものがある。そこで釣りに手を出してみた。
釣りを楽しむためには,釣りスキルか,釣り竿・釣餌といったアイテムが必要になる。このうちアイテムは,道具屋を覗いていれば簡単に見つかるので,釣りスキルを教えてくれるNPCを紹介しておこう。
釣りスキルを教えてくれるNPCの所在
拠点名 |
NPC名 |
セビリア |
トメ・ピレス |
バルセロナ |
ルイス・デ・レオン |
リスボン |
ンジンガ・ンベンバ |
ナポリ |
楽士ジェズアルド |
アムステルダム |
豪商ビッケル |
ロンドン |
ダケット |
という具合だ。ちなみにスキルは,3000D(Ducat。ゲーム内の貨幣単位)を支払うことで習得できる。消費行動力は10なので,短距離航海の最中や,街中で生産が一段落したときなどに,行動力に余裕があれば気軽に楽しめるだろう。
基本的に,海上で釣り上げた魚は船倉に,街釣りで得た魚は自動換金されるが,街釣りでも一部の大物は船倉にストックされるようになっている。交易品としての魚の価値はかなり低いものの,一部の魚は冒険者クエストの対象品に指定されているほか,航海中の食料に転用したり,保管スキル(と"漁師の心得・鮮魚保存法")を用いて魚肉に加工したりできるので,空き時間の友好活用策としては悪くない。
釣れる魚の種類は,海域や街によって異なり,釣りスキルランクが高くなれば同時に釣れる数が増えたりもする(レア魚が釣れる確率も高まるかもしれない)。あまり詳しいデータを掲載してしまうと,釣り人としての楽しみを奪うことになりそうなので,ここでは,冒険者クエストや調理で需要のある,比較的価値の高い魚のリストを掲載するとしよう。
比較的価値の高い魚
名前 |
用途 |
イワシ |
クエスト |
サンマ |
クエスト |
アジ |
クエスト |
ニシン |
クエスト・調理(ニシンの薫製) |
シタビラメ |
調理(ヒラメの蒸し料理) |
タラ |
クエスト・調理(タラのワイン蒸し) |
サケ |
クエスト・調理(鮭のムニエル) |
マダイ |
調理(タイのチーズ焼き) |
ヤリイカ |
調理(魚介の鍋料理) |
タコ |
クエスト |
マグロ |
クエスト |
もっとも,釣りでお金を稼ぐのは,魚の価値や釣れる確率から考えるとかなり厳しいし,調理の材料にするにしても,数を集めにくいので商売には不向きだ。暇つぶし,プチ発見くらいのつもりで釣りを楽しむのが,正しいスタイルなのかもしれない(本職の冒険者系"釣り師"の前でそんなことは言えないが)。
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通常よりもスペックが高い船を,定価よりも安く手に入れたいなら,造船スキルの使い手にお願いするのが一番。それでも船は安いものではないので,きちんとコミュニケーションを取り,納得のゆく取引をするよう心がけたい |
船を選ぶ際,食品商であるところの筆者にとって,なによりも大切なのは船倉の広さ。以前は多少の戦闘力も求めていたが,生産がプレイの軸になっているため短距離航海が多く,生産効率を考えると,船員数を抑えて水・食料の搭載量を減らしてでも,より多くの交易品を積み込みたいところなのだ。
以前お伝えしたように,筆者は今商用キャラベルに乗っているのだが,より多くの交易品を搭載するために,建造してもらうときに「倉庫拡張型・船室,砲室は最低まで下げてもいい」という注文を出した。砲室を削ったので大砲は4門までしか搭載できなくなったものの,本格的な戦闘をするときには艦隊を組んでいることが多いので問題はない。同様に船室も削られているので白兵戦に持ち込まれるとつらいが,そもそも手強いNPC船と戦うことはほとんどないので,白兵戦の機会は極めて少ない。
倉庫と船室・砲室の改造は密接な関わりがあるようで,"船室,砲室はそれぞれ,±50%まで増減可能" "船室,砲室を増減させた場合の割合によって,倉庫のスペースも増減できるようになる" "倉庫の拡張を最大限まで行うと,旋回が−1される"などなど,造船スキルの使い手以外には分かりづらいルールが多数存在するようだ。造船スキルのランクによって状況は変わってくるだろうし,造船に使う素材(シーダー,レッドパイン,チーク,オークなど)によっても,船の仕上がりは変わってくる。もし造船を頼みたいと考えているなら,分からないことを分からないままにせず,きちんと造船家と話し合い,納得のゆく取引を行うようにしよう。
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沿岸を航海していれば,上陸ポイントは結構簡単に見つかる。商人や軍人でも上陸はできるので,一度は探検してみるといい |
さて,8回に渡ってお送りしてきた本連載。タイトルを見てもらえば一目瞭然なのだが,実は,今回が最終回だったりする。
大航海時代Onlineというゲームの性質上,露骨な攻略やデータ中心の記事を掲載してしまっては,多くのユーザーの"発見"する楽しみを奪いかねないということで,ややまったりペースでのプレイになってしまった。もう少し貪欲に攻略してもよかったかなぁ,などと思ったりもするが,少なくとも筆者としては,毎回新たな発見,新たな楽しみが味わえたので,個人的にはこれでいいのだ,と考えている。
連載は今回でひとまず終了となるものの,検索サイトで"大航海時代Online"をキーワードに検索をかければ,非常に充実したデータサイトや,実に楽しげなプレイ日記を展開しているBlogなどがいくらでも見つかる。ぜひネット上を"航海"して,お気に入りのサイトを"発見"してほしい。
また,連載が終わるとはいえ,筆者の大航海生活が終わるわけではない。実際,上陸ポイントの探検や地上での採集,発見など,主に冒険者に関係する要素が気になって仕方がないので,暇を見て冒険者キャラクターでも育ててみようかと考えている。基本的にスペックを無視して装備を集めていたので,現在の食品商キャラクターでは陸上戦闘が危険すぎる。冒険者キャラクターを育てるなら,陸上戦闘を意識した装備を買い揃えることにしよう。船も,二桁の大砲を積めるものを早々に手に入れ,大海戦イベントでの活躍を目指したいものだ。
……などと,やりたいことがいくらでも浮かんでくるあたり,本作が与えてくれる魅力の大きさがうかがい知れるというもの。どうやらしばらくは本作から解放してもらえそうにないので,Zephyrosサーバーの皆様,今後ともよろしくお願いします。ということで。