― 特集 ―


<第四回:巨大サバンナへの第一歩を踏み出す>


■園内のメンテナンスは大事なのよの巻


動物園としての体裁が整い,現時点ではなかなか満足のいく状況になったと思えた当園。ところが,一部の園内メンテナンス状況が悪かったために,不快感を持ったお客様が園から去ってしまっていたのでした。
 突如減り始めたお客様に対して,その理由を探そうとしたところで幕を引いた前回。いったいなぜお客様は減ってしまったのでしょう? お客様が減る理由には「1.動物の飼育環境が悪い」「2.園内のメンテナンス状態が悪い」「3.楽しい設備が不足している」などが挙げられます。それらの点から当園を見直したところ,簡単に原因が発見されました。その答えは,ズバリ「2.園内のメンテナンス状態が悪い」というものでした。
 実は動物が多くなったころから,飼育員では手がまわらない部分をワタクシのほうでサポートしていたのですが,その一方でゴミ箱の清掃などがおろそかになってしまい,あまり注意をしていなかったスペースに,ゴミがあふれかえるという状況が発生していたのでした。大急ぎで園内の清掃を行い,そのあとメンテナンス員も新たに雇ったところ,無事に客足は回復したのでありました。
 しかし,どんなにほかのスペースがカンペキな状態でも,園内の一部にメンテナンスの悪い部分があるとモロに客足に影響してしまうとは,なかなか侮れないゲームですね,コレは。

 

げげっ,まったくノーマークだったキリン舎裏が汚物地帯になっていました。これではお客様も怒るはずです さっそく全速力で大掃除。ついでにほかのスペースも汚れていないか確認したので清掃状況はばっちりです 今後ワタクシひとりで園内の清掃をするのはムリそうな気がしたので,メンテナンス員を雇うことにしました

メンテナンス不良が招く被害


園の評判が低い場合,たった一つのゴミ箱を見落としていただけで致命傷になることも……
本文でも触れたように,このゲームでは園内のメンテナンスが運営をするうえで重要な要素の一つとなる。園の評判が上がっているときにはメンテナンス状況が悪いときでも客足の減りは1〜2割減る程度だが,園の評判が低い場合,たった一つのゴミ箱を片付けていないだけでお客さんが完全にいなくなってしまうということもあるほどだ。
■巨大サバンナを夢見てレイアウトの変更の巻


大改革前夜の当園レイアウト。インドクジャクをどこか別のスペースに移して,インドクジャク園跡地にアミメキリンやアフリカゾウといったサバンナの動物を放して,巨大サバンナにしたいと思います

 前回までに触れたように,ワタクシには「園内をサファリパークのようなモノにしたい」という野望があります。その一環として園東部に広がる空き地を巨大なインドクジャク園にするところまでは着手しました。園のメンテナンスを行い,また動物の飼育にマジメに励んだこともあって,どうやら園の運営資金も$10万を超えるくらい貯まりました。これだけあれば大幅なレイアウト変更にもなんとか耐えられそうです。そこでワタクシは巨大インドクジャク園にメスを入れ,そこを巨大サバンナにすることにしました!
 まずは園の空き地を動物用の施設に変更,そこにインドクジャクたちを移します。さすがにすべてを移すことは困難なので,断腸の思いでインドクジャクを野生に戻すことにしました。こうして大半のインドクジャクを移し終えたら,次は旧インドクジャク園の整備です。まずインドクジャク園を8枠に分割し,そこに前回までにゲットしたアミメキリンとアフリカゾウを移します。これだと6枠残るので,新たにサバンナを生物群系とする「トムソンガゼル」と「ダチョウ」も購入しました。

まずは新たに施設を作ってインドクジャクの移動です。あまりにも数が多いので成鳥はすべて野生に戻すことにしました。これまで当園の看板だった動物だけに,手放すときにはちょっぴりセンチな気分になります インドクジャク園跡地は整備して,新たに生物群系をサバンナにします。とりあえず内部を8つに分割します

新しくできた施設に,アフリカゾウとアミメキリンを移動させます。さらに同じサバンナの動物であるトムソンガゼルとダチョウも購入してみました。サバンナの動物には,このほかにも「ライオン」や「チーター」,「クロサイ」もいます。資金が貯まれば彼らも仲間にして,最終的に柵を外して巨大サバンナにします!

■全スペースを埋めるために……の巻


サバンナ用地の作成という大改革でしたが,新規の動物はダチョウやトムソンガゼルといったパンチの弱いキャラクターだったためか,お客様にとって今回の改革は魅力的ではなかったようです。それは客足でわかります

 巨大サバンナを作るために園内のレイアウト変更を行いましたが,おかげで資金も半分くらいになってしまいました。いくら園の運営が堅調とはいえ,ここまで大きな改革をするとお客様もとまどってしまうことでしょう。新規に購入したダチョウとトムソンガゼルはお客様の肥えた目を楽しませるにはいささかキャラクターが弱いですから,ここらでなにかお客様の目を楽しませられる動物を購入してみたいものです。
 そう考えて購入可能な動物を眺めてみると,一体$20,000もする「マウンテンゴリラ」が購入できることが判明。大改革で運営資金が$50,000くらいに減ってしまった当園にとって,つがいの購入で$40,000の出費になるマウンテンゴリラは,魅力的である以上にリスクの大きな動物といえそうです。しかし,これまで運営が厳しくなったときは新しい動物を購入することで経営を持ち直してきたワタクシは,あえてハイリスク・ハイリターンの道を選んでみることにしました。
 マウンテンゴリラの購入で運営資金がすってんてんに近くなった当園ですが,ここで経営を軌道に乗せられれば夢の巨大サバンナを生み出せるはず! 背水の陣を敷く当園の明日はどっちでしょう?

アミメキリンがいたスペースは,隣のワオキツネザルの施設が手狭になっていたので合併してみました アフリカゾウがいたスペースには,お客様の目を楽しませられる動物を入れたいと思います。さっそく購入できる動物を眺めてみたところ,準絶滅種として希少価値の高いマウンテンゴリラがいました。コレは買いです!

そして現在のレイアウトです。マウンテンゴリラの施設ができたほかにも遊戯スペースなど拡張しています マウンテンゴリラを購入したことで,本当に運営資金はすってんてんになってしまいました。連載第1回の最後に感じた以上の不安が胸のなかを去来します。はたして今回は大バクチを乗り越えられるのでしょうか?