― プレビュー ―
DirectX 9世代のゲームで探る,その圧倒的なポテンシャルと消費電力
GeForce 8800 GTXリファレンスカード
EN8800GTS/HTDP/640M
Text by 宮崎真一
2006年11月9日

 

GeForce 8800 GTX。リファレンスカードに搭載していたのはエンジニアリングサンプルのようで,製品名や開発コードネームの表記は見当たらない

 2006年11月9日,NVIDIAはDirectX 10対応GPU(グラフィックスチップ),「GeForce 8800」シリーズを発表した。その技術的な詳細については別記事で解説しているが,では,パフォーマンスはどの程度なのだろうか。2006年11月時点では,Windows Vistaの製品版,そしてDirectX 10対応ゲームが存在しないため,今回はいつものように,Windows XP環境下における,DirectX 9世代のゲームにおけるパフォーマンスをチェックしてみたい。

 

 今回テストに当たって入手したのは,「GeForce 8800 GTX」のリファレンスカードと,GeForce 8800 GTSを搭載するASUSTeK Computer製カード「EN8800GTS/HTDP/640M」の2製品。GeForce 8800 GTXリファレンスカードが全長280mmと,非常に長くなったのは前掲の別記事でもお伝えしているが,GeForce 7800 GTXリファレンスカードと比べてみると,開発コードネームが「G70」から「G80」になって,ずいぶんと様変わりしたのを見て取れる。

 

GeForce 8800 GTXリファレンスカード。GeForce 7800 GTXリファレンスカード(右の写真右側)と比べると,奥行きがずいぶんと長くなった印象だ。280mmなので,なんとかマザーボードの“横幅”には入るが,奥行きの短いPCケースでは,ドライブベイと干渉して差さらない場合もあるだろう

 

GPUクーラーを外してみると,42×42mmという巨大なパッケージに包まれたGeForce 8800 GTXチップが姿を見せる(左)。試用した個体はSamsung Electronics製の1.0ns品(K4J52324QE-BJ1A)を搭載(中央)。ちなみに,出力インタフェースの近くにはNVIDIAのロゴが入った,ナゾのチップがある(右)。一部海外サイトでは,RAMDACやHDCP機能などを提供するコンパニオンチップとされているが,現時点で詳細は明らかになっていない

 

 

Release 95世代のForceWareを利用してテスト実施
SLIのテスト環境が異なる点は要注意

 

EN8800GTS/HTDP/640M
メーカー:ASUSTeK Computer
問い合わせ先:ユニティ コーポレーション(販売代理店)
news@unitycorp.co.jp

 テスト環境はのとおり。シングルカードとNVIDIA SLI(以下SLI)環境で,マザーボードやドライバが異なっているのを不思議に思う人が少なからずいると思うが,その理由は,GeForce 8ファミリーでSLIを可能にするドライバのリリースが遅れたためだ。時間の制約から,新しいドライバでシングルカードのテストを行えないため,最終的にドライバのバージョンが異なる結果となった点は,ご了承いただきたい。
 また,同様の理由から,今回は新しいアンチエイリアシング技術であるCSAA(Coverage Sampled Antialiasing)がフレームレートに与える影響などについてのテストは見送っている。こういった制約を考慮し,本稿はひとまずプレビューと位置づけ,GeForce 8800のポテンシャルを探ってみることにしたい。製品としての評価は,改めて行う予定だ。

 

 さて,話をドライバに戻すと,ForceWareはRelease 95世代の新しいものになっている。Release 95世代では,ユーザーインタフェースが新しいNVIDIAコントロールパネルのみとなったのが最大の特徴だ。Release 95世代で変わったのか,今回試した2バージョンだけの話なのか断定できないものの,いわゆるCoolBitsフラグを有効化できず,コア,あるいはメモリクロックを変更できなかった点も付記しておきたい。

 

 

GeForce 8800 GTXカードの給電コネクタ

 テストの分析に先立って,GeForce 8800 GTXが2系統のPCI Express用補助電源コネクタを用意している点について補足しておこう。
 結論からいうと,この二つの電源コネクタには,電源ケーブルを接続する必要がある。片方だけしか給電していない状態であっても,二つとも給電していない状態でディスプレイに表示される警告文が出なくなるため,問題ないかのような誤解をしてしまいがちなのだが,実際には電力不足で,大きくパフォーマンスが低下してしまうのだ。例えば,「3DMark06 Build 1.0.2」(以下3DMark06)では,スコアが7割も低下したのを確認できたので,購入を予定している人は覚えておいたほうがいいと思われる。同時にNVIDIAには,片側しか給電していないときに警告が出るよう,改善を望みたい。

 

ELSA GLADIAC 979 GX2 1GB
量販店で購入できるGeForce 7のウルトラハイエンド
メーカー&問い合わせ先:エルザジャパン
ELSA GLADIAC 979 GTX 512MB
GeForce 7900 GTXを搭載する定番製品の一つ
メーカー&問い合わせ先:エルザジャパン
P5N SLI
貴重なCore 2 Duo対応低価格SLIマザーボード
メーカー:ASUSTeK Computer
問い合わせ先:ユニティ コーポレーション(販売代理店)
news@unitycorp.co.jp

 

 なお,ベンチマークテストのレギュレーションはバージョン2.0準拠。ただし,3DMark06については,解像度別のスコアを特別に取得している。また以下,とくに断りのない限り,製品名ではなくGPU名でカードを表記する。

 

 

いくつかの留保は必要だが
特定条件下では圧倒的なGeForce 8800 GTXのスコア

 

 さて,まずはGeForce 8800 GTXとGeForce 8800 GTSについて,シングルカード動作のパフォーマンスを見ていくことにしよう。テスト環境として示したのとおり,ここでは,GeForce 7900 GTXのSLI動作(以下GeForce 7900 GTX SLI)を除くと,グラフィックスカードが異なる以外は完全に同一の環境でテストを行っている。

 

 グラフ1は,「3DMark05 Build 1.2.0」(以下3DMark05)だが,ここではGeForce 8800 GTXのスコアがGeForce 7900 GTX SLIのそれを若干上回っている点に注目したい。グラフィックス描画負荷が高い局面においては,既存のGPUを大幅に上回るパフォーマンスを期待できそうだ。
 GeForce 8800 GTSは,GeForce 8800 GTXと比べると決定的にスコアが引き離されている一方で,実質的にはSLI動作となるGeForce 7950 GX2よりやや高いスコアで落ち着いており,1枚のグラフィックスカードとして見れば,ポテンシャルは相当に高いといえる。

 

 

 一方,ただでさえグラフィックス描画負荷が高いところに,さらにフィルタリングを適用して負荷をかけると,GeForce 8800 GTXでもGeForce 7900 GTX SLIの後塵を拝することになる。もっとも,3DMark05の描画負荷は,一般的なゲームとは異なるので,ここはこういう傾向だった,くらいの理解に留めておくのが正解だ。

 

 

 続いて,3DMark05の詳細テスト「Feature Test」を,1024×768ドットの標準設定で実行した結果をグラフ3〜5にまとめたが,面白いのは,GeForce 8800 GTX/GTSのスコアが,相対的に見てピクセルシェーダ(Pixel Shader)テストでは低く,頂点シェーダ(Vertex Shader)のテストでは高く出ていることだ。このあたりは「西川善司の3Dゲームエクスタシー」で西川氏が,GeForce 8のスペックを,GeForce 7相当に「無理矢理置き換え」てみせた表のスペックに通じるものがあり,なかなか興味深い。

 

 

 

 

 グラフ6,7は3DMark06の結果である。
 ここで注目すべきは,1280×1024ドットで悠々と1万を超えるスコアを叩き出していることもそうだが,それ以上に,標準設定におけるGeForce 8800 GTXのスコアが,GeForce 7900 GTX SLIのスコアを上回っている点だ。3DMark06も,一般的なゲームタイトルと比べると相当にグラフィックス描画負荷の高いベンチマークソフトだが,こういう条件だとGeForce 8800 GTXのポテンシャルは遺憾なく発揮されると見てよさそうだ。
 なお,高負荷設定のグラフがさみしくなっているのは,GeForce 7だとHDRバッファに対するアンチエイリアシングを実行できないためである。

 

 

 

 おおよその傾向が見えたところで,ゲームアプリケーションを利用した検証に移っていきたい。
 「Quake 4」(Version 1.2)のスコアをまとめたのがグラフ8,9だが,標準設定の1024×768ドットでは,スコアが完全に頭打ちとなっている。これは標準設定の1024×768ドットではグラフィックス描画負荷が“軽すぎ”て,CPUがボトルネックになってしまっていることを示すが,いよいよQuake 4が(描画設定次第では)軽すぎるという時代が来たと考えると,なかなか感慨深い。

 

 高解像度,あるいは高負荷時に目を向けてみると,GeForce 8800 GTXはGeForce 7900 GTX SLIと互角か,あと一歩。シングルカードということを考えると,非常に立派だ。対するGeForce 8800 GTSはというと,描画負荷が適度に高い状態ではGeForce 8800 GTXに迫るものの,一定の水準を超えると,スペックダウンの影響が現れてくる。

 

 

 

 「Half-Life 2: Episode One」のスコアはグラフ10,11にまとめてみた。ここでは,GeForce 8800 GTXのスコアが飛び抜けて高い,といっていいだろう。標準設定の1024×768ドットでは,Quake 4で生じたのと同じ頭打ちが生じているものの,1280×1024ドット以上では,ゲームエンジンレベルで最適化されているRadeon X1950 XTXはおろか,GeForce 7900 GTX SLIすら相手にしない,圧倒的なスコアだ。
 これは,高負荷設定でも同じ。1920×1200ドット,HDRレンダリングを有効にした状態で4xアンチエイリアシングに8x異方性フィルタリングを適用しても平均109fpsというスコアからは,これまでとは次元が違う印象を受ける。

 

 

 

 グラフ12,13は,「F.E.A.R.」(Version 1.08)のスコアだが,ここでもGeForce 8800 GTXのスコアは良好。標準設定の1280×1024ドット以上では,GeForce 7900 GTX SLIと互角である。
 F.E.A.R.は比較的描画負荷の高いタイトルということもあって,フィルタリングを適用する高負荷設定だと,3DMarkのスコアと同じように,SLI構成と比べてスコアの落ち方が大きくなる。とはいえ,高負荷設定の1280×1024ドットで,GeForce 8800 GTXが単独で平均115fpsというスコアを出している点は,大いに評価していいだろう。
 一方,GeForce 8800 GTSだと,高負荷設定は若干荷が重いようだ。解像度が高くなるに従って,Radeon X1950 XTXとのスコア差はほとんどなくなってくる。

 

 

 

 次に,レースシム「GTR 2 - FIA GT Racing Game」(以下GTR2)のスコアをグラフ14,15にまとめた。標準設定の低解像度だと,SLI構成の調停に手間取るようで,GeForce 7900 GTX SLIのスコアが奮わないが,そのほかは,F.E.A.R.と似た傾向を示している。要するに,標準設定の高解像度や高負荷設定の低解像度はシングルカードのGeForce 8800 GTXが強いが,高負荷設定の高解像度になってくると,純粋に搭載メモリ量で勝るSLIが有利というわけだ。

 

 

 

 最後は,MMORPG「Lineage II」のテスト結果である(グラフ16)。今回のシステムでは,65fpsが頭打ちラインになるようで,Core 2 Duo E6700よりも高速なCPUを利用しない限り,GeForce 8800 GTX/GTSやGeForce 7950 GX2,あるいはGeForce 7900 GTX SLIのパフォーマンスを享受するのは難しいだろう。
 そもそも,Lineage IIの場合,平均フレームレートが30fpsもあれば,実際のゲームにおいてグラフィックスカードが体感に与える影響はほとんどない。その意味においては,1920×1200ドットであろうと,今回のテスト対象中,最もパフォーマンスの低いGeForce 7900 GTXで十分ということになる。Lineage IIをプレイするに当たって,わざわざ,GeForce 8800を選択する必要性はなさそうだ。

 

 

 

GeForce 8800 GTXのSLI動作は
かなりの高負荷環境なら絶大な効果が

 

 ここまで,主にGeForce 8800 GTXとGeForce 7900 GTX SLIを比較しながら話を進めてきた。GeForce 8800 GTXなら,標準設定なら1920×1200ドット,高負荷設定時であっても1600×1200ドットならかなり快適に遊べるクラスにあるといえる。一方,グラフィックス描画負荷が低いと,2006年11月時点のハイエンドグラフィックスカードでは,Core 2 Duo E6700クラスのCPUを利用しても,スコアが頭打ちになってしまうという現実もある。
 では,そんな状況にあって,GeForce 8800 GTXのSLI動作(以下GeForce 8800 GTX SLI)に,意味はあるのだろうか? それを調べるために,比較対象をGeForce 8800 GTXとGeForce 8800 GTX SLIに絞って,グラフで比較してみることにした。

 

 グラフ17は,もともとグラフィックス描画負荷の高い3DMark06の1280×1024ドットにおけるスコアだ。描画負荷の高い場合は,SLIによってスコアの向上を期待できる。

 

 

 これを踏まえ,実際のゲームにおける効果を調べた結果がグラフ18〜22である。
 結論からいうと,どれも同じ傾向を示したので,最も効果のあったF.E.A.R.のスコア(グラフ20)を代表して掲載する。ほかのグラフは下にリンクを用意したので,興味のある人は適宜チェックしてみてほしい。

 

 グラフ20を見てすぐに分かるのは,描画負荷が高くなればなるほど,GeForce 8800 GTX SLIの効果が大きくなることだ。シングルカードで頭打ちになっている標準設定の1024×768ドットだと何の効果もない一方で,高負荷設定の1920×1200ドットでは平均122fps。これは,なんのストレスもなくこの設定でゲームができることと同義である。
 1600×1200ドットやそれ以上の解像度設定において,アンチエイリアシングなどのフィルタリングを適用した美しい画面を表示して本気で遊びたいのであれば,GeForce 8800 GTX SLIには十分な意味がある。もっとも,そんな人がどれだけいるのかについては,議論の余地があるだろうが。

 

 

 グラフ18:Quake 4
 グラフ19:Half-Life 2: Episode One
 グラフ21:GTR 2 - FIA GT Racing Game
 グラフ22:Lineage II

 

GeForce 8800 GTXカードにはSLIコネクタが2系統用意されている。テストした限り,SLI動作に利用すべきなのは写真左側だ。なお,ブリッジコネクタは従来のSLI用がそのまま流用できる

 さて,別記事を先に読んだ人はもちろん,本稿の冒頭に掲げた製品写真を注意深く見た人も,GeForce 8800 GTXには二つのSLIコネクタが用意されていることに気づいたと思う。
 GeForce 8800 GTX SLI構成を行うに当たって,このどちらを使うべきなのか,あるいは新しいCrossFireのように,ブリッジを二つ用意すべきなのか疑問に思う人も少なくないと思われるが,GeForce 8800 GTX SLIを正しく動作させるには,外部インタフェース側に近いほうのコネクタを利用するのが正解のようだ。

 

 先ほどグラフ17で示した,GeForce 8800 GTX SLIの12201という標準設定のスコアは,この“正解”のコネクタを利用して取得したもの。一方,隣のコネクタを用いてSLI構成を行った場合は,スコアが11878と若干低めに出た。このことは,覚えておいたほうがよさそうだ。
 なお,補助電源コネクタと同じく,どちらかにブリッジコネクタが差さっていれば,とくに警告は出なかった。

 

 

電力バカ食いという意味でもモンスター
消費電力面では高く評価できない

 

 別記事でNVIDIAは,GeForce 8800 GTXの消費電力について,「GeForce 7900 GTXの1.5倍程度」「Radeon X1900 XTXと同程度」と述べている。
 これを確かめるべく,ワットチェッカーを用いてチェックすることにした。OS起動後,30分間放置した直後を「アイドル時」,3DMark06を30分間リピート実行し,その間で最も消費電力の高かった時点「高負荷時」として,それぞれの状態におけるシステム全体の消費電力をまとめたのがグラフ23だ。

 

 SLI環境はマザーボードが異なるので,若干の誤差含みとなるが,それ以外は同じシステムでの検証なので,スコアの差はそのまま,グラフィックスカードの消費電力の差と見ていい。
 以上を踏まえてテスト結果を見てみると,これまでさんざん「消費電力が非常に高い」と指摘してきたRadeon X1900シリーズのGPUよりも,GeForce 8800 GTXの消費電力は高負荷時で20Wも高く,なかなか強烈なスコアになっているのが分かる。Radeon X1950 XTXの消費電力がRadeon X1900 XTXより若干低いということを割り引いても,GeForce 8800 GTXの消費電力がRadeon X1900 XTX並みというのはかなり無茶な値だ。

 

 また,SLIのスコアは尋常でない。GeForce 8800 GTX SLIの導入を考えている人は,電源ユニット選びに万全を期すべきだろうし,もっといえば,月々の電気代に相当な覚悟が必要だろう。
 一方,GeForce 8800 GTSの消費電力は,それなりのところに収まっている。GeForce 7900 GTXと比べるとずいぶん高いが,Radeon X1950 XTXより低いのも事実なので,それほど取り回しは難しくないと思われる。

 

 

 グラフ23の時点におけるGPU温度を,それぞれドライバから計測した結果をまとめたのがグラフ24である。テスト環境はPCケースに入れていない,バラックの状態だ。
 GPUクーラーがそれぞれ異なるため,横並びの評価は難しいが,少なくとも外観は同じGeForce 8800 GTXと同GTSに関していうと,おおよそスペックどおりの温度差になっているといえる。

 

 GeForce 8800 GTX SLIの温度が意外に低いと感じた人も多いだろうが,24℃台の室内でSLIのテストを行ったところ,ファン回転数が上がり,さらに室温が26℃台まで上がったことは,指摘しておきたい。

 

 

消費電力も性能も間違いなく高い
“人を選ぶ”ウルトラハイエンド

 

 秋葉原ショップ筋の情報によれば,予想実売価格がGeForce 8800 GTXで8万〜9万円,GeForce 8800 GTSで6万〜7万円。ブランドによって若干の差はあるものの,かなり強気の設定となっている。
 また,描画負荷が低い局面だと,現行のゲームタイトルではそのメリットがほとんど生かせなかったり,GeForce 7世代とはまったく異なる,高い消費電力(と発熱)にユーザー側が対処しなければならかったりという,人を選ぶ部分もある。ゲーマーを躊躇させる要素には,残念ながら事欠かない。

 

 ただし,DirectX 10世代をターゲットにしたGeForce 8800シリーズ,より正確を期せばGeForce 8800 GTXが,DirectX 9世代でも非常に高い性能を発揮するのは,疑いようのない事実。少なくとも1枚で利用する限りにおいては,2006年11月時点で,圧倒的に高性能な製品だ。より高い解像度,より高いフィルタリング設定でゲームをプレイしたい。そして,DirectX 10世代のゲームが登場したら,誰よりも先に味わいたい。そのためにはコストを惜しまない,というのであれば,GeForce 8800 GTXは,2006年11月の時点において,絶対的にお勧めのGPUである。

 

 なお,GeForce 8800 GTSは,高負荷設定&高解像度だと弱点が露呈するものの,それを除けば十分に速い。GeForce 7世代やRadeon X1000世代のハイエンドをスキップした人にとっては,意味のあるアップグレードパスといえるだろう。

タイトル GeForce 8800
開発元 NVIDIA 発売元 NVIDIA
発売日 2006/11/09 価格 製品による
 
動作環境 N/A

Copyright(C)2006 NVIDIA Corporation

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/review/geforce_8800/geforce_8800.shtml