― 体験版 ―
 
Ski Resort Extreme[英]
(Global Star Software)
Text by Gueed

 

 雪の積もった山間に,ゲレンデや各種サービス施設などを建設して運営するスキー場経営シミュレーション,「Ski Resort Extreme」のデモ版が登場。開発元は,本シリーズ「Ski Resort Tycoon」のほか,「School Tycoon」「Cruise Ship Tycoon」など,とにかく目についたものを箱庭ゲームに仕立てているCat Daddy Games。スキーという身近な題材のため,配するオブジェクトも直感的に分かるものが多く,箱庭ゲーム初心者にもオススメできるデモ版となっている。

 本デモ版には,簡単なチュートリアル,更地から始まるINSTANT ACTIONモードの「Gentle Slopes」,ある程度建設の終わったリゾート地で設定された目的に挑戦するCHALLENGEモードの低難度ステージ「Get People in the Park」,さらにマップエディタまでを収録。残念ながらいずれのモードもセーブ不可だが,リプレイ性が高く遊び応えがある。

 INSTANT ACTIONモードでは,まず始めにエントランスを配置。スキーリフトと発電機,コースを配置すればスキーリゾートの運営を始められる。あとは箱庭ゲームの定石通り,ビジターの要求を汲み取る形でサービス施設やメンテナンス施設を,自分好みのデザインで配置するだけだ。もちろん経営状況に応じて各施設のパラメータを変える必要もある。最終的に収支のバランスをとりつつ,スキー客の満足度を上げるのが目的だ。

 箱庭ゲームとしてのコアエンジンが,同開発元のTycoonシリーズと共通かどうかは不明だが,コミカルな3Dデザインはさすがにこなれたものだ。またゲレンデ(コース)というメインオブジェクトのインパクトが強いため,箱庭ゲームに不慣れな筆者が適当に配置しても,それなりにカタチになった。雪山の凹凸をそのままデザインに組み込めるという意味では,スキーリゾートは箱庭向き。テーマとしても正解といえる。

 一つ気になったのは操作インタフェース。マップのズームイン/アウトやカメラ位置変更を基本的にマウスだけで行えるのが昨今の箱庭ゲームにおける標準インタフェースのはずだが,本作ではそれがうまく実装できていない。キーボードとの併用ならまだ許せるが,それすら許容せず,カメラボタンのクリックを要求してくるあたりは,同開発元らしからぬクセの強い作りである。またマウスカーソルの処理もおざなりで,プレイヤーがマップのグリッドを意識できないため,規模の異なる施設を整列させるのが難しい。題材でうまく惹き込まれるだけに,インタフェースの不自由さで惜しいところだらけの作品となってしまった。

 ただ上記のストレスさえガマンすれば,オブジェクト数の限定されたデモ版ライクな仕様は,箱庭ゲームの練習タイトルとしてオススメ。ファイルサイズも87MBと比較的小さめなので,気軽にどうぞ。

 

 

■キー操作

・基本キー
ミニマップ表示切り替え Tabキー
ゲームポーズ Spaceバー
ゲームスピード変更 1〜3

・Building Menuを開いた状態
R Ski Lifts and Runs
T Tree Remover
P Paths Dialog
S Park Service
D Decorative Object
B Customer Building

・Building Menuを選択した状態
オブジェクト変更 1〜(アイコン数)

■動作環境

対応OS:Windows 98/Me/2000/XP
CPU:PentiumIII/800MHz
メモリ:128MB以上
VRAM:32MB以上
DirectX 9.0以降


(87MB)


 

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