― 体験版 ―
 
Empire Earth II
(Vivendi Universal Games)
Text by halen

 

 「Age of Empires」のリードデザイナーRick Goodman氏率いるStainless Steel Studios社の人気RTS「Empire Earth」の正統な続編,「Empire Earth II」のシングルプレイデモがリリースされた。
 本作は「Empire Earth」や同シリーズの流れを汲む「Empires:Dawn of the Modern World」の開発を手がけた同社ではなく,拡張パック「Empire Earth:The Art of Conquest」の制作を担当したMad Dac Softwareが開発している。海外では2005年4月26日に発売される予定だ。

 「Empire Earth II」は,一万年に及ぶ人類の歴史を題材にしたRTS。前述のとおり前作とは異なるデベロッパが開発を行っており,グラフィックスの進化はもちろん,システムにも変更(簡略化など)が加えられている。登場国家は全部で14種類(German,British,Roman,American,Greek,Chinese,Korean,Japanese,Egyptian,Turkish,Babylonian,Inca,Aztec,Mayans)で,それぞれ専用のユニットや特徴がある。
 プレイヤーが行う最も基本的な作業が,"資源を採取し,軍事力を整える"ということというのは前作から変わっていないが,季節(天候)や領土の概念,内政の簡略化といった注目すべき新要素は多い。
 季節,天候の概念というのは,まぁ説明するまでもなくゲーム内に四季や天候の影響を反映させるというもので,例えば冬ならば雪のエフェクトが表示されるといった具合だ。これらのエフェクトはグラフィックス的に視界を遮ったりする以外に,ユニットの命中率を低下させたり移動に影響を与えたりする。とくに豪雪になってしまうと,画面上で何が起こっているのか把握できないということもしばしばあるほどだ。
 領土の概念については,「Rise of Nations」の領土ごとの制限と似ているようだ。基本的に領土はいくつかに区切られており,誰も所有していない土地には町の中心を立てることで,自分で所有できる。これらの各領土には建物の数に制限が設けられているので,むやみやたらと建物を建てるわけにはいかない。
 一方内政面に関しては,RTS全般に対していえる"操作の煩雑さ"を解決すべく,画面右下の資源欄の各項目を調整すると,"何も作業していない"町の人を自動的に選択して資源の採取に向かわせられる機能が搭載されている。これはさまざまなRTSで採用されている,非行動中のユニットを一目で確認できるショートカットに似ているが,クリック一つでユニットを確認し,新たな仕事に就かせられるのは嬉しいところ。軍隊を作るまでの国の造り方こそ覚える必要はあるが,戦闘に注力しやすいことから初心者にも馴染みやすい作品に仕上がっている。

 このデモ版では,German,American,Koreanのうちの一国で,スカーミッシュモード(練習モード)の7時代めから9時代めまでをプレイできる。コンピュータ(AI)は2国まで同時に参戦できるので,最初はコンピュータを仲間にしての2vs.1や,1vs.1で練習し,徐々に慣れてきたら1vs.2などで遊んでみよう。
 また本作には当然ながらリプレイ機能も搭載されているが,残念ながらデモ版では利用できない。なおコンピュータを味方に付けた場合,視界はすべて共有されるので,進化の流れをコンピュータから学ぶのも手だろう。

■2005.4.4 マルチプレイデモと差し替え

 このたびリリースされた「Empire Earth II」のマルチプレイデモは,2月にリリースされたシングルプレイデモの対戦機能追加版。前のデモと同じ一人用のスカーミッシュモードと,ほぼ同様の条件で遊べるマルチプレイモードの両方を搭載している。

 使用可能陣営はGerman/American/Koreanの三か国,時代は7から9まで,ゲームモードはコンクエスト/キングオブザヒル/テリトリーコントロールの3種類を収録。スカーミッシュは3人(プレイヤー1人とCPU2人分)までだが,マルチプレイは6人まで参加できる。

 マルチプレイの接続方法は"インターネット" "ダイレクトコネクト" "LAN"の3種類あり,インターネットから対戦サーバーに接続して相手を探す場合はGameSpy IDが必要になる(ゲームから直接取得可能)。

 なお,「\デスクトップ」など日本語が含まれるフォルダからデモファイルを実行しても,インストールがうまくいかないようだ。ルートディレクトリ(※例 "C:\")などにファイルを移動させてからインストールしよう。


■2005.4.25 バージョン1.1デモと差し替え

 内容は,4月4日に掲載したデモ版と基本的に同じ。ファイアウォールの26000番ポートに関するダイアログボックスにテキストが追加され,マルチプレイ用ロビーでラグが発生する問題が修正されている。

 

 

■キー操作

メニュー ESCキー
ズーム マウススクロールキー または + / -
拡大マップ表示 Tabキー
ナンバリング Ctrlキー + 数字
※操作はすべてマウスで行えます

■動作環境

OS:Windows 98/Me/2000/XP
CPU:PentiumIIIまたAthlonのプロセッサ/1.5GHz以上
メモリ:256MB以上
ビデオカード:GeForce2以上,VRAM64MB以上
DirectX 9.0c以降


(シングル/マルチプレイデモ:203MB)


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