パソコン工房製ノートPC「LesanceNB CL619GW-TypeR」
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印刷2008/08/25 12:00

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【PR】パソコン工房製ノートPC「LesanceNB CL619GW-TypeR」

【PR】スマートなルックスに秘められた高い3D性能。パソコン工房製ノートPC「LesanceNB CL619GW-TypeR」
Text by 山家 弘
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 国内&海外大手メーカーに対するノートPCのOEM供給で実績豊富なCLEVOが手がけ,ユニットコムの運営するPCショップ「パソコン工房」ブランドで登場したゲーマー向けノートPC「LesanceNB CL619GW-TypeR」。本体の天板やパームレストにヘアライン加工済みの黒いアルミパネルを採用した本製品は,スマートな外観が印象的だが,その“中身”は驚くほどパワフルだ。
 今回は,高いスペックの詰め込まれたノートPCがどれだけの実力を持っているのか,デスクトップPCとの比較を通じて,明らかにしてみたい。

15.4インチ液晶搭載のCentrino 2ノートにGeForce 9800M GTSを搭載
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LesanceNB CL619GW-TypeR

 パソコン工房にFaith,TWOTOPと,PCゲーマーであれば知らぬ者はないといっていいPCショップを運営するユニットコム。そんな同社の新型ノートPCで,パソコン工房ブランドのゲーマー向けモデルとして登場したのが,「LesanceNB CL619GW-TypeR」(Lesance:レサンセ)だ。

 クルマ好きなら「TypeR」の文字にピンと来たかもしれないが,LesanceNB CL619GW-TypeRは,GPUとしてGeForce 9Mシリーズの上位製品「GeForce 9800M GTS」を搭載する,バリバリのハイエンドモデルという位置付け。「Intel Centrino 2 Processor Technology」(インテル Centrino 2 プロセッサー・テクノロジー,以下Centrino 2)にも対応した,高いスペックがウリの製品である。

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メーカー保証外の行為となるのでマネしないでいただきたいが,今回は特別に本体底面のフタを外してみた。密度の高い内部構造になっているのが分かる。なお,CPUとGPUの発熱はそれぞれヒートパイプで送られ,排気ファンによってPCの外へ吐き出される仕組み

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ノングレア(非光沢)パネルを採用するLesanceNB CL619GW-TypeR。大手国内PCメーカーが好んで採用するグレア(光沢)パネルではないため,蛍光灯の映り込みなどが問題にならないのはポイントが高い。また,パネルサイズの割に解像度が高いため,ゲームのグラフィックスは非常に高精細な印象。動画の残像感も気にならなかった(※画面ははめ込み合成です)

 4Gamerのハードウェア記事を読んでくれている読者であれば,大手国内メーカーではない,いわゆるショップブランド(※ホワイトボックスともいう)PCに,高スペックのGPUを搭載した製品が多いことに気づいていると思う。

 そして,気の早い読者のなかには,LesanceNB CL619GW-TypeRを「よくある,そんなPCの一部」と判断した人がいるかもしれないが,LesanceNB CL619GW-TypeRが画期的なのは,ハイエンド構成のPCスペックが,ごくごく一般的な15.4インチ液晶ディスプレイ採用ノートPCの筐体に収まっている点にある。

 ハイエンドクラスのGPUを搭載するには,高い冷却能力が必要で,これはデスクトップPCもノートPCも同じ。ノートPCで高い冷却能力を確保する最も安易&安価な手段は,冷却ユニット,ひいては筐体全体を大型化することだが,そこを“そうしなかった”のが,LesanceNB CL619GW-TypeRの重要なポイントなのだ。

 また,15.4インチワイドタイプの液晶ディスプレイだと,ディスプレイ解像度の主流は1680×1050ドットや1280×800ドットに留まるなか,LesanceNB CL619GW-TypeRは1920×1200ドットを実現しており,フルHD環境でのゲームプレイが可能になっているのも,大きな特徴である。それでも飽き足らない場合には,標準搭載のDVI-IもしくはHDMIインタフェースを利用することで,外部ディスプレイや大画面テレビへの出力も行えるようになっている。

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インタフェース一覧。目立つのは本体背面のDVI-IとHDMIの両出力端子だが,eSATA,IEEE 1394,ExpressCard 34/54スロットに,いうまでもなくUSB 2.0など,必要な拡張端子は過不足なく用意されている。ヘッドフォンやヘッドセットを接続できるサウンド入出力端子が本体前面に用意されているのは,ケーブルの取り回しを考えると,歓迎すべきポイントだ

 しかもその外観は,ヘアライン加工された黒い外観とパームレストによって,非常にスマート。とても,ハイエンドクラスのGPUを搭載しているとは思えない,落ち着いた印象だ。飽きのこないデザインと表現することもできるだろう。

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落ち着いたデザインのキーボード周り。19.05mmと,キーピッチに余裕のある日本語キーボードも非常に使いやすい

 今回ユニットコムから借用したのはBTO標準構成モデルとなるが,搭載するCPUは「Core 2 Duo T9400/2.53GHz」。FSBクロック1066MHzの最新世代プロセッサで,L2キャッシュ容量は6MBとなる。

 Centrino 2対応ということでチップセットは「Mobile Intel PM45 Express」を採用しており,同チップセットがサポートするPC3-8500 DDR3 SDRAM SO-DIMMを2GB搭載するのも大きな特徴だ。標準構成ではシングルチャネルとなるが,BTOオプションで2GBモジュール×2のデュアルチャネル構成を選択すれば,メモリ帯域幅をさらに引き上げることもできる。

 標準採用のOSがWindows XP Home Editionになっているのも,ゲーマーにとっては見逃せない。長年にわたって人気のオンラインゲームなどをはじめとする“Windows XP世代”のゲームタイトルは,Windows XPで動作させるほうが,今現在もなお,互換性やパフォーマンスの点で有利だ。大手PCメーカー製PCが右へ倣えでWindows Vistaを搭載してくるなか,標準仕様がWindows XPというのは,強烈な個性といえる。

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LesanceNB CL619GW-TypeR-DMC4(※画面ははめ込み合成です)

 もっとも,DirectX 10世代の強力なノートPC向けGPUを搭載するのは確かなので,BTOオプションでは32bit版Windows Vistaも選択可能。ちなみにLesanceNB CL619GW-TypeRをベースとした,カプコンの3Dアクションタイトル「デビル メイ クライ 4」(以下,DMC4)推奨モデル「Lesance GSN619GW TypeR-DMC」では,標準で32bit版Windows Vista Home Premiumがインストールされている。

 両製品はBTOに対応する直販モデルとなるが,一方,全国のパソコン工房店頭のほか,Faith,TWOTOPでは,ハードウェア構成が決め打ちとなるもう一つのDMC4推奨モデル「LesanceNB CL619GW TypeR-DMC4」の販売が,2008年9月初旬から販売が始まる予定だ。

 なおDMC推奨の2機種には,500台限定で,DMC4の体験版と,推奨ゲームパッド「Micrsoft Xbox 360 Controller for Windows」が付属する。Windows Vistaマシンが欲しいと考えている人は要チェックといえるだろう。

15.4インチ液晶搭載のCentrino 2ノートにGeForce 9800M GTSを搭載

 このほか,BTO標準構成となるLesanceNB CL619GW-TypeRの主なスペックは表1のとおりとなっている。

表1 LesanceNB CL619GW-TypeR BTO標準構成の主なスペック

 とはいえ,ただスペックを並べ立てたところで,イメージは湧きにくいだろう。とくにGeForce 9800M GTSがどれだけの実力を発揮するのか,気になる人が多いと思う。
 そこで今回は,デスクトップPCと“ガチンコ”で比較することにより,LesanceNB CL619GW-TypeRの実力を明らかにしてみたい。

 比較対象として用意したのは,表2に示した構成のデスクトップPCだ。LesanceNB CL619GW-TypeRが搭載するCore 2 Duo T9400に対応するデスクトップPC向けCPUは存在しないため,今回は同じL2キャッシュ容量で,なるべく動作クロックの近い「Core 2 Duo E8200/2.66GHz」相当品として,「Core 2 Duo E8500/3.16GHz」を倍率変更で2.66GHzさせた状態にしている。

 GeForce 9800M GTSが,64基のシェーダプロセッサ(「Streaming Processor」)を搭載し,256bitメモリインタフェースを採用したGPUであることを考慮し,比較対象としてのデスクトップPC向けGPUとしては,現行ミドルクラスの「GeForce 9600 GSO」と,一世代前のミドルクラス「GeForce 8600 GTS」の2種類を用意。なお今回のLesanceNB CL619GW-TypeR貸出機では,グラフィックスドライバとして「GeForce Driver 174.90」がインストールされていた。

表2 比較対象となるデスクトップPCの構成

 テスト方法は,4Gamerのベンチマークレギュレーション5.2準拠となる。本レギュレーションは,ウルトラハイエンドGPUのテストにも堪えられるよう,グラフィックスオプションが高く設定されているため,ノートPCが搭載するGPUの性能をチェックするには少々酷な面もあるが,逆にいうと,そんな不利な状況下で,LesanceNB CL619GW-TypeRがデスクトップPCとどれだけわたり合えるかが見どころとなる。

最新世代ミドルクラスのデスクトップPCと同等&旧世代GPUをまったく寄せ付けないパフォーマンス

 さっそく,「3DMark06 Build 1.1.0」(以下,3DMark06)の結果から見ていくことにしよう(グラフ1,2)。GeForce 9800M GTSはシェーダプロセッサ数64基,メモリインタフェース256bit。対するGeForce 9600 GSOは順に同96基,192bitとなるが,ここでLesanceNB CL619GW-TypeRと,GeForce 9600 GSO搭載デスクトップPCのスコアはほぼ互角。3DMark06の結果だけですべてを語ることはできないとはいえ,GeForce 9800M GTS搭載のLesanceNB CL619GW-TypeRが,2008年8月下旬時点のミドルクラスGPU搭載デスクトップPCと,3D性能面でほぼ同じポテンシャルを持っている可能性が高いとはいえそうだ。

 また,GeForce 8世代のミドルクラスGPUであるGeForce 8600 GTS(シェーダプロセッサ数32基,メモリインタフェース128bit)をすべてのテスト条件で圧倒している点も目を引く。

 なお,この結果を踏まえ,主にハイエンドGPUのテストを想定した「Crysis」と「ロスト プラネット エクストリーム コンディション」(以下,ロスト プラネット)は,解像度を1024×768/1280×1024/1600×1200ドットの3パターンに絞り,また,4xアンチエイリアシング&8x異方性フィルタリングを適用する「高負荷設定」のテストを省略することにしている。

グラフ1 3DMark06(標準設定)
グラフ2 3DMark06(高負荷設定)

 というわけで,グラフ3はFPS(一人称視点シューティング)であるCrysisの「標準設定」において,GPUベンチマーク「Benchmark_GPU」を実行した結果だが,ここでもLesanceNB CL619GW-TypeRは,GeForce 9600 GSO搭載のデスクトップPCと,互角の戦いを演じている。とくに注目したいのは,極めて描画負荷の高いCrysisで,1024×768ドット時に平均約40fpsと,快適にプレイできるレベルに達していることだ。

 また,ここでもGeForce 8600 GTSとは,比較にならないスコアを記録している。GeForce 8600 GTSでは,1024×768ドットでもプレイはかなり厳しいというのと比較するに,LesanceNB CL619GW-TypeRの高い3D性能をあらためて確認できよう。

グラフ3 Crysis(標準設定)

 同じく描画負荷,とくにメモリ負荷の高いTPS(三人称視点シューティング),ロスト プラネットにおける,標準設定時のテスト結果をまとめたのがグラフ4だ。システムメモリがシングルチャネルアクセスであることも手伝って,Crysisと比べると,LesanceNB CL619GW-TypeRはやや不利な戦いとなるが,それでもロスト プラネットを快適にプレイできる40fpsを,1280×1024度とでクリアできているのは立派の一言。多少グラフィックス設定を下げれば,1600×1200ドットでのプレイも可能なレベルにある。

グラフ4 ロスト プラネット(標準設定)

 続いてはFPS「Unreal Tournament 3」の結果である(グラフ5)。描画負荷の低い低解像度で,LesanceNB CL619GW-TypeRはGeForce 9600 GSO搭載のデスクトップPCに多少置いていかれるものの,Unreal Tournament 3は平均60fps出ていれば快適にプレイできるレベルにあるため,このあたりは問題ない。むしろ注目したいのは,高解像度になったときにスコアの落ち込みが少なく,1600×1200ドットでも合格ライン(=60fps)をクリアできていることだ。

 GeForce 8600 GTS搭載デスクトップPCでは,1024×768ドットがやっとなのと比べると,違いは明白といえる。

グラフ5 Unreal Tournament 3

 Unreal Tournament 3よりもさらに描画負荷の低いFPS「Half-Life 2: Episode Two」のテスト結果をまとめたのがグラフ6,7となるが,ここでのポイントは,高負荷設定の1920×1200ドットで,平均60fpsを維持していること。これはつまり,Half-Life 2: Episode Twoで用意されたすべてのグラフィックスオプションを最も高く設定し,かつ4xアンチエイリアシングと8x異方性フィルタリングを適用しても,1920×1200ドット解像度のドットバイドット表示で楽しめるというわけで,衝撃的というほかないだろう。

グラフ6 Half-Life 2: Episode Two(標準設定)
グラフ7 Half-Life 2: Episode Two(高負荷設定)

 最後は,RTS(リアルタイムストラテジー)「Company of Heroes」のテスト結果だ(グラフ8,9)。Company of Heroesでも,全体的な傾向はここまでと同じで,描画負荷が高い状況下においてLesanceNB CL619GW-TypeRのスコアはGeForce 9600 GSO搭載デスクトップPCに限りなく迫る。また,Half-Life 2: Episode Twoと同様,高負荷設定の1920×1200ドット条件でも,まったく問題なく快適にプレイできるレベルのスコアを叩き出している。

グラフ8 Company of Heroes(標準設定)
グラフ9 Company of Heroes(高負荷設定)
これぞノートPCという低消費電力 Centrino 2効果でアイドル時には40W以下!

 ノートPCとデスクトップPCを比較するうえで,避けては通れない消費電力の違いもチェックしてみよう。本稿では,消費電力変化をログデータとして取得できるワットチェッカー「Watts up? PRO」を利用し,OSの起動後30分間放置した時点を「アイドル時」,3DMark06のGame Testを30分間連続実行し,その間で最も高い消費電力値を記録した時点を「高負荷時」として,それぞれのスコアをまとめている。

 テストに当たってCPUの省電力機能「Enhanced Intel SpeedStep Technology」(拡張版インテルSpeedStepテクノロジー)は有効化した一方,液晶ディスプレイは“付けっぱなし”になっているので,ノートPCが不利になる。

 だが,結果をまとめたグラフ10では,そんな不利な状況にもかかわらず,LesanceNB CL619GW-TypeRはさすがノートPCというスコアを見せつけた。高負荷時に,3Dゲーム性能で圧倒したGeForce 8600 GTS搭載デスクトップPCを20W下回るのだ。さらにアイドル時だと,Centrino 2プラットフォームの特徴である省電力機能の効果もあり,(液晶ディスプレイの消費電力込みで)40W以下。デスクトップPCが100W前後ということを考えると,この違いは大きい。

グラフ10 システム全体の消費電力
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 パソコン工房のWebサイトにおける直販価格は21万9980円(税込)。“単なる”15.4インチワイド液晶ディスプレイ搭載ノートPCではなく,ノートPCとして圧倒的に高い3D性能と,サイズを超えた高解像度パネルを搭載したゲーマー向けノートPCであることを考えると,そのコストパフォーマンスは驚くほど高い。

 標準のOSがWindows XP Home Edition(+Service Pack 3)というのも,名より実を取る――DirectX 10対応よりも,高いパフォーマンスを取る――ゲーマーにとっては最適といえる。さらなるパフォーマンスを求める場合にも,BTOオプションからプラス1万5000円の追加投資を行うだけで,PC3-8500 DDR3 SDRAMの合計4GB,デュアルチャネル構成を実現できるのは,大いに魅力的だ。

 ゲーマー向けノートPCに必要なスペックとはいったい何なのか。LesanceNB CL619GW-TypeRは,その答えがシンプルかつスマートに凝縮された,2008年夏の傑作である。

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