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「大航海時代 Online」で思う,世界観とゲーム内広告の関係
2007/03/30 19:55
 海洋冒険MMORPG「大航海時代 Online」では,3月22日のリリースで発表されたように,サントリーの清涼飲料新商品「BINGO BONGO(ビンゴ☆ボンゴ)」のゲーム内広告企画が実施されている。
 ゲーム内広告は,そのタイトルのプレイヤーに対して宣伝効果を狙ったものだが,その半面,世界観とのズレを生じたり,宣伝を押し付けられているように感じたりして,そのタイトル,もしくはその商品に対してネガティブな感情を覚える人がいるかもしれないなど,リスクも考えられる。それが定額制のタイトルであればなおさらである。ゲーム内広告については,以前4Gamerに掲載した「Anarchy Online」の記事や,奥谷海人氏の連載「Access Accepted」の第20回第65回でも触れているので,興味のある人は参考にしてみよう。

 では,大航海時代 Onlineで実施されているゲーム内広告の企画が,プレイヤーにどのように評価されているかというと……これが実に落ち着いており,とくに表だった拒否反応などは見受けられない。いや,むしろネタをネタとして楽しんでいる人も少なからずいるようで,広告の効果はさておくとしても,十分に受け入れられた“イベント”であると考えられるのだ。もしそれが筆者の印象どおりなのだとしたら,その要因は何なのだろうか?

■世界観とインパクト

 今回,本作で行われたゲーム内広告は,イベントに参加することが第一のポイントになっている。つまりこのイベントに参加しない限り,ゲームのローディング中であれ,ログイン中であれ,あからさまな形で宣伝広告を見ることはない。そのため,この広告企画の存在を知らないまま遊んでいる人もいるのではないだろうか。とはいえ,それだけでは宣伝としての効果は低いのだが,とあるアイテムの存在が,それを十分に補っているのである。そのアイテムについては後述するとしよう。

イベントNPCボンゴ・デ・ドミンゴは,セビリアの広場にいる。まだ会っていない人は,期間中の4月11日までに訪れてみよう


 また,大航海時代という背景で,例えば車の宣伝を行ったならば,その世界観のズレにプレイヤーは気持ちの悪さを感じてしまうかもしれない。しかし,今回広告されている商品は,フルーツ味のソーダ飲料。天然の炭酸水は古くから飲まれているものだし,あのクレオパトラが,ぶどう酒(酸)に真珠(の主成分である炭酸カルシウム)を溶かし炭酸ガスを発生させて飲んでいた,という説もあるくらいなのだ。そのため,歴史的見地から見てあからさまに違和感を覚えるという人は,少ないのかもしれない。



夢に出そうなインパクト
 さらに,ゲーム内でもらえるアイテム“ビンゴ☆ボンゴ”のトレードマーク模様(?)の仮面は,良くも悪くも大変インパクトが強い。バザールで街中に座っているプレイヤーキャラが,これを装備していたりすることもあって,ほどよい宣伝効果を持っているようだ。このイベントに参加していないプレイヤーであっても,気になってしまうインパクトである。筆者にしても,小売店などで同飲料のあのマークを見れば,間違いなく興味を持つだろう。

 以上のようなことから考えると,今回の“大航海時代 Online×ビンゴ☆ボンゴ”のコラボ宣伝広告イベントは,世界観的にもさほど影響を与えない,効果的な広告企画なのではないだろうか。ちなみに,実はこのイベント,ゲーム内広告であると発表された3月22日以前にスタートしている。その発表まで,本作のプレイヤーに“いつものイベント”と感じさせるほど,ゲーム内イベントとして自然な内容だったようである。あの仮面の違和感……いや,インパクトの強さはともかくとして。
 もっとも,そのインパクトの強さが幸い(?)してか,同じ仮面を装着したプレイヤーキャラが集合するという,プレイヤーイベント的な出来事もあったようだ。ブログなどは,この仮面に関連したスクリーンショットで賑わっている。
 このゲーム内広告の発表にあたり,4か月以上のディスカッションを行ったという今回のイベント。キーワードになると思われる“世界観とのマッチ”“押し付けを感じさせない宣伝”に加え,こうしたプレイヤーの動きもまた,計算の一つだったのだろうか?

 さて色々書いてはみたのだが,あのなんとも奇妙な,怖いような印象の仮面を見て,筆者自身は公開当時,一プレイヤーとして「あのアイテムはどうなの?」と思ってしまうこともあった。しかし,いつもどおり街中を歩いているうちに,ゲームというデフォルメ化された世界なら,これもアリなのではと思えてきたのだ。もともと周りを見渡せば,人がクマの着グルミや,ツタンカーメンなどのマスクを被って闊歩する世界なのだから。(Nobu)

副官に,アパルタメントのマネキンにと使い方は色々だ。家に帰ったら待機している副官が,またはマネキンが笑顔で出迎えてくれる……のはちょっと嫌だなぁ

大航海時代 Online
■開発元:コーエー
■発売元:コーエー
■発売日:2005/03/16
■価格:1575円/30日間(税込),別途アップグレードチケット(税込2940円)が必要
→公式サイトは「こちら」
大航海時代 Online 〜La Frontera〜
■開発元:コーエー
■発売元:コーエー
■発売日:2006/08/30
■価格:パッケージ版:6090円(税込)
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2007.03/20070330195514detail.html