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［韓国ゲーム事情＃605］「R.O.H.A.N」，特化型サーバーを導入
Kimの韓国最新PCゲーム事情＃605
「R.O.H.A.N」，特化型サーバーを導入（2006/9/27）
Text by Kim Dong Wook特派員
YNK Koreaは，同社が韓国で開発/運営するMMORPG「R.O.H.A.N」で，よりプレイスタイルに合わせたサービスを展開するために「特化型サーバー」を導入すると，9月26日に発表した。
同社が発表した特化型サーバーは，大別すると下記の4種類に分けられる。
■PC-Bang専用接続サーバー
これは文字どおり，PC-Bang（PCゲームに特化したインターネットカフェ）専用のサーバーで，アイテムドロップ率/アイテムエンチャント成功率が若干優遇されたゲームバランスが適用される。PC-Bang専用ということで，（基本的には）海外からのプレイヤー流入が抑止されるため，BOTをはじめとする不正行為は少なくなりそうだ。
■紅ダン禁止サーバー
紅ダンとは，同作の暗殺種族ダンの「暗殺モード」状態のこと。このサーバーではダン種族の暗殺モードが不可能となっているので，一方的なPKが横行することのない，比較的平和なゲームプレイが楽しめる。
■無限戦闘サーバー
無限戦闘サーバーでは，ほかのプレイヤーキャラクターをPKしても，キャラクターが赤ネームにならない。つまり，このサーバーでプレイするキャラクターは，大したペナルティを受けることなく，PVP/PKが楽しめるのである。
■通常の新規サーバー
新規プレイヤー達が，平等な出発点からゲーム内競争を楽しめるようにと，通常の新サーバーも導入されるようだ。
YNK Koreaは，以上のような特徴をもった4種類の特化型サーバーを順次オープンするだけでなく，サーバーの特徴に合わせた「オーダーメイドイベント」を行う予定もあるという。今回の施策が好評ならば，プレイヤー達から意見を求め，「種族戦サーバー」や「女性優待サーバー」といった特化型サーバーもオープンする計画があるそうだ。
また，特化型サーバーのオープンに伴い，既存サーバーからの「移住組」や，強く推進してきたBOT防止策などによって減少したプレイヤー数を考慮し，既存サーバーの統廃合も検討されている。
YNK GamesのSeo Ji Won運営センター長は，「いずれは，全体のサーバーの40％くらいを，プレイヤー達の多様なスタイルに合わせた特化型サーバーにしていく予定です。これほど大規模な特化型サーバー運営は，ゲーム業界でもまれなサービスだと思うので，ほかのパブリッシャにも多大な影響を与えるのではないでしょうか」とコメントしている。
特化型サーバーが日本サービスにも適用されるかどうかについては，現在未定となっている。しかし，日本のプレイヤー達が多様なプレイスタイルを強く求めるなら，いずれは特化型サーバーが導入されるかもしれない。
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