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「CABAL ONLINE」発表会で,基本プレイ料無料/アイテム課金を公言
2006/08/21 23:35
 ゲームポットは本日(8月21日),東京都渋谷区の「Club asia P」でMMORPG「CABAL ONLINE」のプレス向け発表会を開催した。


■CABAL ONLINEをゲームポットの
■代名詞といわれるタイトルに


 発表会は,ゲームポット代表取締役社長の植田修平氏による挨拶で幕が開いた。
 CABAL ONLINEの発表から半年以上経ってしまったためか,今回,第一次クローズドβテスト募集開始に合わせ,発表会を仕切り直したような形となった。
 スタイリッシュアクションRPGと題したCABAL ONLINEは,同社にとって「スカッとゴルフ パンヤ」「君主」「オンラインカート ステア」に続く4タイトル目のサービスとなる。植田氏は,現在,ゲームポットでは「パンヤ」が代表作であり,「パンヤのゲームポット」と言われているが,この発表会以後は「CABALのゲームポット」と言われるようなタイトルにしたいと発言。このあたりからも,同作に並々ならぬ期待を寄せていることがうかがえるだろう。
 また,今回のクローズドβテスト募集開始の発表が,国内独占契約発表会から半年以上経ってしまったことにも触れ,ローカライズやサービスシステムなどに取り組んできたと述べた。
 現在,オンラインゲームが増えて毎週のようにサービスインしている半面,本当に魅力のあるタイトルがどれだけあるのかという疑問を呈し,CABAL ONLINEでは,プレイヤーに最高のサービスを提供していきたいと熱く語った。

■低スペックPCやオンラインゲーム初心者でも
■楽しめる親切設計


 続いて登場したのは,CABAL ONLINEプロデューサーである伊東貴光氏。発表会のために用意されたムービーや実際のゲームプレイを交えつつ,CABAL ONLINEのゲーム内容やコンボシステムなど,本作の特徴についてデモを行った。
 CABAL ONLINEについては,G★(ジースター) 2005の記事や2006年1月10日に行われた国内独占契約発表会でその特徴が紹介されているので,そちらを参照してほしい。ここでは新たに判明した追加情報を中心にお届けしよう。

 プロデューサーの伊東氏は,自分の持っている5年前のPCでも,描画オプションを落とせば快適にプレイできた,と述べていたほか,発表会のデモをノートPCで行っており,CABAL ONLINEの要求スペックがそれほど高くないということをアピールした。動作必要環境としてPentium III/800MHz,メインメモリ 256MB,グラフィックスカードは3Dアクセラレータと表記される程度である。「必要スペックが高すぎてプレイできない」というようなことはあまり起きないだろう。

 ゲームシステムについては,初心者でも分かりやすく,長く遊べるような工夫が加えられている。その最大の特徴となるのがGPSシステムだ。
 本作では,全体マップを表示させていきたい場所をクリックすると,その場所に移動できるという機能(GPSシステム)を搭載。村から村,村から戦闘地域への移動も一瞬で行える。ただ移動するだけ,目的地に行くまでに何度も戦闘しなければならない,といったストレスからは解放されることになる。詳しくは後述するが,“時間の節約”を意識している点が特徴的だ。
 そのほか,全体マップにその地域に棲息しているモンスターのレベルを色分けして表示させることが可能で,移動した先のモンスターが強すぎて歯が立たない,といった状況になることを避けられる。
 なお,マップは六つ用意されることが明らかにされ,中には村の存在しない戦闘専用マップや,将来的に実装する予定の国家戦(大規模PvP)用マップも含まれていた。

 また,初心者だけでなく,プレイする時間があまり取れないプレイヤーへの配慮もなされている。
 例えば,本作ではクエストをこなしてストーリーを進めていくスタイルになるのだが,クエストをクリアしたら次のクエストに必要なレベルに到達している,というようなクエストメインのバランス調整が行われている。レベルアップのために戦闘をこなす作業は最小限に抑えられるため,これも“時間の節約”につながるだろう。
 また,クリアしたクエストは一覧表示されるため,「自分がどこまで進んで次に何をしたらいいか」がすぐに確認できるようになっている。プレイ間隔が空いてしまい,浦島太郎状態になってしまったプレイヤーでも,記憶がすぐ蘇るように配慮されているわけだ。
 そのほか,戦闘が行われるダンジョンについては,基本的に時間設定がされており,制限時間内にクリアする必要がある。タイムアップになってしまうとやり直しになるのはつらい部分もあるが,クリアにかかる時間があらかじめ分かっているというのは,プレイヤーにとって親切な仕組みともいえるのではないだろうか。

■対戦アクションのような戦闘システム

 戦闘システムについても,詳しい実演を交えて解説された。CABAL ONLINEの戦闘はアクション性の高いものとなっている。その中で特徴的なのが,2種類の攻撃スタイルとコンボシステムだろう。
 本作で用意されている六つのクラス(バトルスタイル)には,それぞれバトルモードという攻撃スキルが用意されている。バトルモードを発動すると,持っている武器が変わり,強力な攻撃が一定時間できるようになる。例えば,弓矢を使う「アーチャー」がバトルモードを発動すると武器が2丁拳銃に変わり,複数の敵に向かって弾を連射できるというような感じだ。バトルモードはレベルを上げて特定のクエストをこなすことで利用できるようになる。
 コンボシステムは,ショートカットに設定したスキルをタイミングよく押すことで,通常の攻撃よりも素早い連続攻撃ができるというもの。いわば格闘アクションゲーム的な要素が入っているため,緊張感の高い戦闘が行われるといえる。
 なお,発表会のために用意されたムービーを4Gamerサーバーにアップした。バトルスタイルやバトルモード,ゲームの流れについて詳しく紹介されているので,ぜひそちらもチェックしてほしい。



■発表会で上映されたムービーのダウンロードは「こちら」(8分42秒,386MB,MPEG-1)



■CABAL ONLINEではアイテム課金制を採用,
■基本プレイ無料を公言



 最後に壇上に登ったのは,エンターテイメント事業本部マーケティング部門担当サブマネージャの倉元大輔氏。CABAL ONLINEの今後の予定や正式サービス時の予定について語った。
 最初にクローズドβテスト募集について説明がなされたが,その詳細は別記事で紹介済みなので,そちらを見てほしい。
 正式サービス時の課金体系についても公言された。基本プレイ料は無料で,アイテム課金制を採るという,最近のMMORPGの主流といえるスタイルだ。WebMoneyやNET CASHなどが利用できる予定とのこと。
 なお,課金対象となるアイテムは,時間をかけてプレイするならば必要ないが,効率よく冒険を進めたい人にとっては便利なアイテムにしたいということだ。
 例えばCABAL ONLINEでは,キャラクターが死亡すると「デスペナルティ」が付き,HPやMPが減少してしまう。敵に囲まれて死にそうになったときに使うと,一定時間敵をスタンさせて窮地を脱出できるようなアイテムがあれば,死亡せずに冒険を進められるため,“時間が節約できる”というわけだ。
 そのほか,今後の展開については,まずテクノブラッドと協力して公認ネットカフェを9月に開始する予定。クローズドβテスターに当選した人以外でも,公認ネットカフェに行けばCABAL ONLINEをプレイできるという点が見逃せないだろう。詳細は後日あらためてリリースされる予定なので,興味のある人は,CBTに応募しつつ続報をチェックしてほしい。
 また,ATIテクノロジーズとコラボレーションを実現しており,CABAL ONLINE公認グラフィックスカードが発売されるほか,ゲーム内にATIロゴ入りのアイテムが登場する予定とのこと。
 10月にはパッケージソフトがフロンティアグルーヴから発売予定となっている。そのほか,MCJ,サードウェーブ,フロンティア神代から推奨PCが発売予定など,幅広い展開が予定されている。
 これらの展開については,詳細が決まり次第続報をお届けする予定なので,今後に期待してほしい。なお,発表会後にはプロデューサーの伊東氏にインタビューを行い,CABAL ONLINEについていろいろ聞いてみた。のちほど記事をアップするので,興味のある人はそちらも見てほしい。(oNo)


CABAL ONLINE
■開発元:ESTsoft
■発売元:ゲームポット
■発売日:2006/11/28
■価格:基本料金無料(アイテム課金)
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.08/20060821233503detail.html