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グラナド・エスパダ,全世界初の大規模ユーザーイベント「Granado Espada WORLD PARTY」レポート[イベントレポート編]
2006/05/29 22:35
 MMORPG「グラナド・エスパダ」で,正式サービス開始前としては異例とも言えるほど大規模なユーザーイベント,「新大陸拓殖株式会社主催『Granado Espada WORLD PARTY』」が,5月27日に品川インターシティホールで行われた。当日はあいにくの雨模様だったが,多くの熱心なファンが足を運んでいた。ここではまず[イベントレポート編]としてそのイベントの模様をお伝えする。

 また後日,[インタビュー編]として,会場内でさまざまな人からコメントをもらった「ミニ・インタビュー集」をお届けする予定。気になる正式サービスに関する情報もあるので,最後まで目を通していただきたい。

 会場内は,GEレディと楽しく遊べる(?)ゲーム/クイズが用意されているアトラクションや,特製グッズがその場で購入できるプチマーケットなどがある「コミュニケーション・スクウェア」と,小林智美氏のキャラクター原画展や,久保田修氏などによる,グラナド・エスパダの音楽を視聴できる視聴コーナー,グラナド・エスパダが自由に体験できるタッチ&トライコーナーなど設置された「エクスペリエンス・ギャラリー」とに分かれており,メインイベントが行われるステージも設営されていた。



 開催時刻の13時をやや回ったところで音楽が流れ始め,会場内の雰囲気を盛り上げたうえで,ハンビットユビキタスエンターテインメント代表取締役CEO,キム ヨンマン氏,IMC Games企画チーム,テリョン氏,グラナド・エスパダの音楽を手がけるサウンドデザイナー,久保田修氏,グラナド・エスパダの衣装を鮮やかに描くキャラクターデザイナー,小林智美氏,本作のキャラクター「スカウト」の声を務めた,声優の井ノ上奈々氏の5名が壇上に招かれた。まずは,主催者であるキム氏が「本日はグラナド・エスパダ・ワールドパーティを開催することになり,本当に嬉しいです。グラナド・エスパダをサービスしてから,ユーザーの皆様がオフラインで参加できるイベントを開催するのは全世界で日本が最初です。この素晴らしい機会はすべて皆様の熱いご声援のおかげと思っています。これからも皆様の声を積極的に取り入れ,グラナド・エスパダを一緒に楽しんでいけるゲームにしていきたいと思います」と日本語で挨拶を行った。

上段左:キム ヨンマン氏「これからも皆様の声を積極的に取り入れ,グラナド・エスパダを一緒に楽しんでいけるゲームにしていきたいと思います。今日は思う存分楽しんでください」 上段中央:久保田修氏「昨年の夏ごろから一生懸命がんばって曲を作っていた我々も,ついに表舞台に立って曲を披露できるようになりました。あとでライブもありますので,楽しみにしていてください」 上段右:小林智美氏「今日は私の原画も展示されています。めったにこういうことはしないので,ぜひ皆さんご覧になっていってください」 下段左:井ノ上奈々氏「私も実際にプレイしている一人のユーザーなので,今日は出演者としてもユーザーとしても皆さんと一緒に楽しみたいと思います」 下段中央:テリョン氏「雨の中来ていただき,誠にありがとうございます。皆様のゲームに対する期待と熱情を,プロデューサーのキム ハッキュなど,張り切っているスタッフ達に必ずお伝えいたします」


 続いてステージイベントとして,「グラナド・エスパダ 有識者決定会議」と題したクイズ大会が行われた。クイズは3択形式で,本作のキャラクターに扮した3人のモデルが掲げる,選択肢の描かれたパネルの前に並ぶ形で行われた。見事有識者に選ばれた人(つまり最後まで残った一人)には,インテルCore Duo搭載PCなどの豪華な賞品が提供された。「グラナド・エスパダのキャッチコピーにもある,トリニティの意味は一体なにか」といった簡単なものから,「金属鎧 イッジ プロテクター プロトタイプの防御力はいくつか」といった,かなりやりこんだ人でも即答できないようなものまで,さまざまな問題が出題された。



 その後行われた「アンドレ主催ファッションチェック〜GEプチコレクション」と題したファッションショーでは,本作の衣装に身を包んだモデルに混ざって,一般のコスプレイヤーも参加し,ゲーム内のモーションを真似する(3人でしゃがんでアイテムを拾ったり……)などして会場内を沸かせていた。しかし,タイトルにも謳われているアンドレ先生が登場しなかったのが,ちょっと残念だと思うのは筆者だけだろうか……。



 続いてステージ上では,予選を突破した参加者達による「PvPグランプリ」の準決勝と決勝戦が行われた。
 その中で,厳しい戦いを制したのはウォーロックのスキル「エレメンタル ストライク」を効果的に使用したタンカー氏。その圧倒的な戦法に,会場からは「ハメすぎじゃね?」といった声も上がっており,本人も苦笑いをしながら「ハメ技です」と語っていたが,与えられた条件を研究し尽くし,それをうまく利用した勝利であった。なお優勝者のタンカー氏のコメントは,後半の[インタビュー編]で紹介する予定だ。



 今回のイベントの終盤には,本作の音楽を手がけるTaQ氏のシークレットライブが行われた。その迫力満点のライブに,参加者達の多くは度肝を抜かれたのではないだろうか。さらにその後は,今回のゲストであるTaQ氏,久保田氏,小林氏,井ノ上氏,テリョン氏によるトークショーが行われ,その中でTaQ氏はグラナド・エスパダのサウンド制作に参加した経緯を「久保田さんに誘われて韓国ソウルに遊びに行ったところ,いきなりハンビットに連れて行かれ,色紙と契約書が置かれていて『サインを』と言われた」と披露すると,会場に大きな笑い声が起こった。
 久保田氏は,本作のサウンドコンセプトについて「ヨーロッパで生活した際の経験が自然とにじみ出るようなものを作ってくれと言われた」と明かした。また小林氏はこれから登場する新キャラについて,現在までに新たに4体のキャラクター原画を制作したことを明らかにしたうえで,「まだIMC GamesさんからOKをもらっていないが,いま14,5歳の女の子のキャラクターを描いています」とコメントするなど,興味深い話が次々と飛び出した。



 トークショーの後は,久保田氏によるグラナド・エスパダの楽曲のライブ演奏で今回の「Granado Espada WORLD PARTY」は締めくくられた。しっとりとしたアレンジを施された,本作のゆったりとした楽曲群は,こうしてあらためて聴くと実に素晴らしい曲が揃っていると実感した。今回のイベントは非常に長時間にわたって行われたため,参加者の中には途中で帰ってしまった人もいたと思われるが,これを聞き逃してしまったのは残念としか言いようがない。本イベントに最後まで参加した人達にとっては,スペシャルなプレゼントだったと言えよう。
 今回のイベントは,事前に一般からの参加者1000人を募って開催されたものだが,当日はあいにくの雨模様であり,また,サービス開始前のMMOの大規模なユーザーイベントということで,実際にどの程度の人が足を運んでくれるのか若干の不安もあったが,蓋を開けてみれば大成功だったと言える。とはいえ,およそ6時間にも及ぶ長時間のイベントだったにもかかわらず,会場内にはベンチなどもなく,飲み物を買えるブースもなかったのは,参加者としてはつらいものがあった。次回以降はぜひこのあたりの改善もお願いしたい。(ginger)


グラナド・エスパダ
■開発元:IMC Games
■発売元:ハンビットユビキタスエンターテインメント
■発売日:2006/07/21
■価格:基本プレイ料金無料,アイテム課金
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2006.05/20060529223521detail.html