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4Gamer恒例企画,ゲーム業界著名人コメント集。157人が振り返る2019年と,2020年に向けた思い
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印刷2019/12/28 00:00

企画記事

4Gamer恒例企画,ゲーム業界著名人コメント集。157人が振り返る2019年と,2020年に向けた思い




レベルファイブ
代表取締役社長 / CEO
日野晃博

代表作:「妖怪ウォッチ」「イナズマイレブン」「メガトン級ムサシ」,二ノ国シリーズ

画像集 No.623のサムネイル画像 / 4Gamer恒例企画,ゲーム業界著名人コメント集。157人が振り返る2019年と,2020年に向けた思い
<質問1>2019年に発売されたゲームの中で、最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル

「レッド・デッド・リデンプション2」
本当は去年のゲームなのですが、今年そのPC版が発売され、再度遊びました。
PC版になってグラフィックとフレームレートが上がりさらに覚醒しました!
やはり、RDR2の仮想世界構築は超一流だと思います。
ゲームとしてのルールづけと、仮想世界としてのルールづけのバランスがいい。
PC版での映像の進化と相まって、没入感が高まり、本当にこの世界で生活している気分になります。
現時点で、オープンワールド最高峰のゲームだと思いますね。

<質問2>2019年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品

「全裸監督」
作品に向き合った「監督」の生きざまが描かれていて面白いし、こういう作品を世間に出していく、サイトとしての冒険心も賞賛に値すると思います。
大変楽しませてもらいました!

<質問3>2019年に、個人的に注目した(している)人物

ナユタン星人さん(ボカロP)
ここまで強いポリシーも持って作品作りをしている人は滅多にいないと思います。
曲をオーダーし、意見を言わせていただきながら進めましたが、一緒に作品作りに関われることが本当に楽しかったです。
収録現場で「一緒に歌おう」と言われたのは、ちょっとオイ!って感じでしたけどw

<質問4>2020年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。

2020年は「新しいコンテンツの創出」を目標にしたいと思っています。
詳しいことはまだ言えませんが、ゲームやアニメ、映画以外にも新しいことに挑戦する予定ですので、お楽しみにお待ちください。また、現在ゲームとしての開発が遅れがちで、皆さまにご心配をお掛けすることが続いていますが、しっかりやりかけている作品を作り上げていきたいと思います。

最近では、「妖怪ウォッチ」シリーズ最新作である「妖怪学園Y」の映画やアニメがスタートしました。
ジャンプフェスタでは「メガトン級ムサシ」の初の試遊を実施し、爽快感のあるロボットアクションゲームを目指して鋭意制作中です!
また、「ファンタジーライフ オンライン」では、ハクスラシステムの実装、FF14とのコラボなど、楽しめる要素を多数追加しました。初心者の方にもすぐコンテンツを楽しんでいただくことができるので、ぜひ遊んでみてくださいね。

「ファンタジーライフ オンライン」(iOS / Android
(C)LEVEL-5 Inc
画像集 No.629のサムネイル画像 / 4Gamer恒例企画,ゲーム業界著名人コメント集。157人が振り返る2019年と,2020年に向けた思い

「メガトン級ムサシ」(PS4 / Switch / iOS / Android
(C)LEVEL-5 Inc.
画像集 No.625のサムネイル画像 / 4Gamer恒例企画,ゲーム業界著名人コメント集。157人が振り返る2019年と,2020年に向けた思い

画像集 No.626のサムネイル画像 / 4Gamer恒例企画,ゲーム業界著名人コメント集。157人が振り返る2019年と,2020年に向けた思い
「妖怪学園Y 〜Nとの遭遇〜」(公式サイト
(C)LEVEL-5/妖怪ウォッチプロジェクト・テレビ東京
画像集 No.627のサムネイル画像 / 4Gamer恒例企画,ゲーム業界著名人コメント集。157人が振り返る2019年と,2020年に向けた思い
「映画 妖怪学園Y 猫はHEROになれるか」(公式サイト
(C)LEVEL-5/映画『妖怪ウォッチ』プロジェクト 2019



レベルファイブ
常務取締役 プロジェクト推進部 ゼネラルマネージャー
本村 健

代表作:妖怪ウォッチシリーズ

画像集 No.603のサムネイル画像 / 4Gamer恒例企画,ゲーム業界著名人コメント集。157人が振り返る2019年と,2020年に向けた思い
<質問1>2019年に発売されたゲームの中で、最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル

「DEATH STRANDING」
2016年のティーザートレーラーの衝撃からずっとわくわくしていて、Low Roarを聞きながら、安部公房を読みながら待っていました。いざプレイをはじめると、まずは独特の世界観に圧倒され、恐ろしくすら感じました。めったにないことですが、凄い作品に触れるときのなんとも言えない緊張感が心地よいです。気がつくと冒頭の数時間は正座してプレイしていましたが、痺れたのは足だけではありませんでした。ゲームデザイン、グラフィック、演出、音楽、世界観設定などすべての要素が恐ろしく高い次元で(あの雪山よりもはるかに高く!)絡み合って融合している“ゲーム”だと感じました。開発者視点で見ると、複雑な地形をどこでも移動できるゲームの仕様上、バグが山脈のように出そうに思えますが、しばらく触っていると、感覚的にバグが無さそうな堅牢なつくりが伝わってきます。技術設計的なスキの無さもやっぱり恐ろしいです。ゲームプレイ部分では、サムが地形を移動する操作感覚がクセになりますし、素敵なSE(効果音)と絶妙な振動演出が相まって、手触り感が大変心地よく、ずっとコントローラーを触っていたいと思いました。デスストチームの皆様、素晴らしいゲームをありがとうございました!

<質問2>2019年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品

「全裸監督」
「ストレンジャー・シングス」を観るためだけにNetflixに加入したつもりが、突如とんでもない作品が現れてドロップキックを食らわされた感覚でした。扱っているテーマがエロなのに、エロを差し置いて面白さが勝っているのが凄い!エンターテインメント作品として、素晴らしくクオリティが高く、話が超面白い。越えなければいけないハードルも数々あっただろうに、こんな作品が世に出ちゃうんだ!アリなんだ!?という衝撃とともに、Netflix流の作品づくりの考え方や制作環境にも興味を持ちました。制作に関係する方々が真剣に、そして楽しんでものづくりをしているんだなと伝わってきて、観ている側もムクムクとやる気が出て、すこぶる元気になれた作品でした!

<質問3>2019年に、個人的に注目した(している)人物

中田敦彦さん
中田さんが配信されている「YouTube大学」の授業コンテンツがどれも面白く、よく観ています。教育とエンターテインメントの融合をすごく上手に表現されている方だなと思い注目していました。個人的に、日本史・世界史の歴史の授業や、政治・経済の授業がお気に入りです。自分は学生のときに、歴史の科目に苦手意識があり、丸暗記でなんとかテストを凌いできたレベルだったので、中田さんの授業を観て、改めて歴史を勉強し直したいと思うきっかけになりました。
今やTVをつけると朝のワイドショーからドキュメンタリー、音楽番組など、もちろんTV以外でも幅広いジャンルで、芸人さんが活躍されています。そういったスキルの高さと万能性を見るたびに、すごい芸人さんって、つくづく“パーフェクトヒューマン”だなといつも尊敬しています。

<質問4>2020年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。

2019年12月に「妖怪ウォッチ4++」をリリースさせていただきました。今作のウリとしては「ぷらぷらバスターズ」という4人でマルチプレイが可能なゲームモードの追加です。基本は妖怪を操作するのですが、街中にいる人間や犬や馬少年に“とりつき”をして操作することができますので、いろいろなキャラを試して自由に遊んでいただければ嬉しいです。
次回作については、今までの妖怪シリーズとは違う方向性でゲームデザインの実験をしていまして、具体的なタイトルや内容についてはまだお知らせできる段階ではありませんが、“みんなでYY(わいわい)と盛り上がれるゲーム”をつくるべく、チーム一同頑張っておりますので、2020年もレベルファイブのゲームをどうぞよろしくお願い致します。

「妖怪ウォッチ4++」(PS4 / Switch
(C)2019 LEVEL-5 Inc.
画像集 No.604のサムネイル画像 / 4Gamer恒例企画,ゲーム業界著名人コメント集。157人が振り返る2019年と,2020年に向けた思い 画像集 No.605のサムネイル画像 / 4Gamer恒例企画,ゲーム業界著名人コメント集。157人が振り返る2019年と,2020年に向けた思い
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LEVEL5 comcept
CCO
稲船敬二

代表作:ロックマンシリーズ,鬼武者シリーズ

画像集 No.602のサムネイル画像 / 4Gamer恒例企画,ゲーム業界著名人コメント集。157人が振り返る2019年と,2020年に向けた思い
<質問1>2019年に発売されたゲームの中で、最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル

「ドラゴンクエストウォーク」
一つ間違えると既存の位置ゲームと同じになってしまうところ、独自のゲーム性と位置ゲームとしてのバランスを上手くとったゲームで本当に楽しく作られている。 スクウェア・エニックスさんとコロプラさんの制作体制も良いのだろうと感心させられます。

<質問2>2019年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品

「ジョーカー」
スッキリとする映画ではありませんが、いろんなシーンが頭に残る映画で、ジョーカー役のホアキン・フェニックスの演技に魅せられました。

<質問3>2019年に、個人的に注目した(している)人物

八村 塁選手(バスケットボール)
スポーツ選手の活躍は分かりやすく勇気をもらえます。 NBAでの八村選手のチャレンジがどれほど難しいことか理解も出来ますし、応援をしていきたいです。

<質問4>2020年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。

私自身も、いくつになってもチャレンジ精神を忘れず、守らないゲーム作りをしていけたらと思います。強い気持ちをもって今年も頑張りますので、よろしくお願いします。



作曲家
伊藤賢治


画像集 No.558のサムネイル画像 / 4Gamer恒例企画,ゲーム業界著名人コメント集。157人が振り返る2019年と,2020年に向けた思い
<質問1>2019年に発売されたゲームの中で、最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル

(回答なし)

<質問2>2019年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品

(回答なし)

<質問3>2019年に、個人的に注目した(している)人物

「日向坂46」
「ひらがな推し」「日向坂で会いましょう」と、司会のオードリーのお二人込みで楽しませて頂いてます。
特にキャプテンの佐々木久美さんのバラエティの対応力とキャプテンシーは、参考になることもあり、今後も注目していきたいです。

<質問4>2020年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。

2020年は“サガ30周年”、そして私の“作曲家生活30周年”であり、今まで以上に頑張っていきたく思います。
まずは2月に「ロマンシング サガ オーケストラ祭」が控えており、また各種制作も順次行っていきますので、2020年もよろしくお願い致します!



声優
磯村知美

代表作:BLAZBLUEシリーズ(マコト),「Wonderland Wars」(マメール),「ペルソナ5」(東郷一二三)

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<質問1>2019年に発売されたゲームの中で、最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル

「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」「十三機兵防衛圏」です。
「SEKIRO」は“フロムさんの死にゲー”と聞くと真新しさはないのかな?と思われる方もいるかもしれないのですが、体幹ゲージというシステムを取り入れた事による、刺し合いの緊張感は今までとは方向性の違う楽しさで、この3D酔い酔いアクションドヘタマンである私が、それを押してでもプレイしてしまうタイトルで物語も骨太の設定が背景にありつつも全てを語らずプレイヤーに想像させてくれるところがフロムさんらしく、とても引き込まれました。絶賛ラスボスが倒せずはや何日…ですが、必ずクリアしたいと思っています。
九郎さま守り隊の隊員でありまする故…。(九郎さまのおはぎ食べ隊にも入隊)

「十三機兵防衛圏」はヴァニラウェアさんのこだわり抜いた美しいグラフィックが物語の繊細さと見事に融合していて、先行発売されたプロローグをプレイしている時から期待が抑えられませんでした。
プレイスキル不要のアドベンチャーで十三人の主人公を代わる代わる操作して謎めいた物語を紐解いていくプレイスタイルはゲームならではの面白さなのですべての人類に体験して欲しい…。生放送とかVPを見てもこの楽しさは“完全に伝わらない”と思うので是非ご自身の手で操作して、色々な思いを巡らせて頂きたいですね。そして大画面で見る冬坂さんの清い心の如く白いぱんつには大変ドキリとさせられますので動画とかではなく直に見て欲しいのです…あぁ、忘れかけていた青春の煌めきよ…。
こちらも絶賛プレイ中ですが、思いがけないシーンが繋がっていたりするので間を空けずにプレイしてエンディングを迎えたいです。

<質問2>2019年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品

アニメ「鬼滅の刃」です。
原作の連載が始まった時から「これはアニメ化されたらスゴイことになるぞ」という感じではあったのですが、想像以上でした。特に技の描写が素晴らしいですし、タメて次回に持って行かず、無駄なカットがない、1話だけでも満足度が高い話が連続して続くので視聴中はとても贅沢な気持ちになれます。

また、劇場版「メイドインアビス」も可愛らしいキャラクターと相反した迷宮のおどろおどろしさ、過酷な冒険で傷つくさまや、非人道的な行為に対しての主人公たちの真っすぐな気持ちはめちゃくちゃ密度が高くて、劇場で前後編を一気見したら'持っていかれました'。原作者のつくしあきひと先生の世界感は凄いです…。それはもう裸釣りにしてしまう程に…。

<質問3>2019年に、個人的に注目した(している)人物

フロム・ソフトウェアの宮崎英高さん
実際にお話しさせて頂いた事もあるのですが、言葉の端々からゲームが本当にお好きなんだなー!と感じられて、このゲーム愛から生み出される作品だからこそ面白いんだ!と合点がいく感じといいますか、上手く言葉に出来ないんですが…(苦笑)
次回作の「Elden Ring」も宮崎さんならではの仕掛けがあると思うので超絶楽しみです!

<質問4>2020年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。

12月19日に発売された「BUSTAFELLOWS」(バスタフェロウズ)にてマグダという大人の女性を演じさせて頂きました。 “シネマティックアドベンチャーゲーム”と銘打っている通り、映画をみているような感覚でゲームが進行します。ストーリーがとても面白く、台本を頂いた時から実際にプレイするのを楽しみにしていました。マグダは今まで演じた事がないタイプのキャラクターなので'珍しいイソッチ'だったりもします。

他にも春頃にちらほらと出演させて頂いたゲームの情報が出るような出ないような〜?という感じだったり、個人的に気になったゲームはゲーム配信バラエティチャンネル「マルボカ!」(YouTube・Twitch)にて、ゆる〜くプレイしていたりしますので諸々の情報は私のTwitterからチェックして頂けると嬉しいのですフォローミー!出演作の感想や応援などなどのリプライを有難く拝見させて頂いて2019年は乗り越えました!(全てに返信できずスミマセン!)
2020年も宜しくお願いしますッ!



声優
岡本信彦


画像集 No.592のサムネイル画像 / 4Gamer恒例企画,ゲーム業界著名人コメント集。157人が振り返る2019年と,2020年に向けた思い
<質問1>2019年に発売されたゲームの中で、最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル

「ポケットモンスター ソード・シールド」
まさか大量のポケモンたちを互換切りするとは思わず、さらに前作の大事な部分であるメガシンカやゼット技すらも切った新作。正直心配でしたがストーリーはとても王道でわかりやすく、歴代の中でも1番輝いたライバルが仕上がった気がしました。今回はダイマックスという要素のおかげでどんなポケモンにも役割がもてて対戦の読み合いもさらに面白くなっていました。これからどうなるか楽しみです。

<質問2>2019年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品

1番印象に色濃く残ってしまったのはドラクエ。
1番楽しく見られたのはアラジン。
1番ドキドキしたのはヒロアカ。
1番かっこいいなと思ったのはジョーカーのホアキン。

ヒロアカ以外劇場で見ましたが、集中して見られるのが劇場のいいところですね。

<質問3>2019年に、個人的に注目した(している)人物

2019年でいうとほずみゆうやくんを謎に支えた気がします。
あとはすとぷりのさとみくんと仲良くなりました。とっっっても良い方です。

<質問4>2020年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。

2020年はゆっくり遊べたらいいなと思います。オリンピックの週はみんな休みませんか!?



アナログゲームデザイナー
カナイセイジ

代表作:カードゲーム「Love Letter」「文絵のために」など

画像集 No.554のサムネイル画像 / 4Gamer恒例企画,ゲーム業界著名人コメント集。157人が振り返る2019年と,2020年に向けた思い
<質問1>2019年に発売されたゲームの中で、最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル

カードゲーム「Sherlock」シリーズ
 今年のEssenSpielで出会った衝撃作です。プレイヤーは探偵・捜査官として、シナリオに設定された不可解な事件を調査し、その真実を解き明かすというミステリータイプのゲームです。内容物は、小箱に入ったわずか数十枚のカードと、ルール・真実を言い当てる最終質問が書かれた紙のみという、シンプルかつ安価な構成ですが、その体験は実に素晴らしいです。

 プレイヤーは、現場の写真や新聞記事、登場人物による証言などが記載されたカードを2〜3枚受け取り、推理を始めます。手番が来たら、事件に関係がありそうなカードを表向きで場に出して共有するか、裏向きで捨て札にするか、どちらかを行い、カードを1枚補充して終了。これを繰り返し、すべてのカードを選別したら皆で推理を話し合い、最後の質問群に答え、プレイヤーがどれほど真実に迫れたかを採点します。真実の推理に不要なカードを公開してしまうと失点となるため、すべてのカードを公開するようなことはできません。また、プレイヤーは自分の手札について断片的な情報を出す(「私はメアリーのアリバイについての情報を持っている」など)ことが可能となっているため、ゲームが進んでいくとおぼろげながら必要なカードとそうでないカードの区別がつくようになっていきます。
 シナリオタイプのゲームなので1回しか遊べませんが、シンプルな内容物のおかげで価格は控えめです。各カードに分散された情報から推理を組み立てるのは大変楽しく、値段以上の体験となること請け合いです。現在は英語版等のみですが、近いうちに日本語版が出版されることがアナウンスされていますので、興味を持たれた方は是非お手に取っていただければと思います。

 また、今年は「マーダーミステリー」というジャンルのテーブルゲームがにわかに脚光を浴び、急激にファンを増やしつつあります。各プレイヤーが登場人物のロールプレイをしながら、起こった事件の真相をさぐるという、「TRPG」「人狼」「謎解き」の長所を集めたようなゲームで、既に数多くのシナリオが市場に投入されつつあります。こちらも、今後どのように発展していくのか興味を持って見守っています。やはり、「与えられた謎に挑む」というのは、皆が好むゲーム体験なのでしょうね。

<質問2>2019年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品

 自身が関わったということもありますが、今年は「Dr. STONE」「とんがり帽子のアトリエ」に特に注目していました。

「Dr. STONE」は、「現代の技術を使って身近な素材から便利アイテムを作り出す」という、ある意味異世界ものなどで定番のシチュエーションを、科学による裏付けをもとに極限まで突き詰めた凄い作品だと思います。単純な加工品のみならず、化学薬品から近代技術の粋までを順を追って作らせて見せるのは、読者にとっても新たな気づきの連続になります。また、そのような大変な作業を行うに至った経緯もいまだ謎が多く、ストーリーからも目が離せません。

「とんがり帽子のアトリエ」は、圧倒的な画力で紡ぎだされる繊細な世界観の中、切磋琢磨する魔法使い見習いの少女たちを描いたもので、こちらも今年人気を集めた作品かと思います。友情・努力(工夫)・勝利(成功)のストレートな物語が大変心地よく読めるのはもちろん、ゲーマー的にはしっかりと構築されたその魔法理論(魔法陣のデザインによる効果の変性)に大変心惹かれます。

<質問3>2019年に、個人的に注目した(している)人物

 ゼビウスの産みの親であり、現在のゲームシーンにも多大な影響を与え続けている遠藤雅伸氏です。今年のCEDECに講演者として招いていただいた際に、お話をさせていただく機会があり、そのエネルギーと知見の深さ広さにただただ圧倒されました。私がかつて大学時代に夢想しながら何一つ果たすことのできなかった「ゲーム」の本質について、様々なアプローチでなさっている研究のお話を伺ったことで、改めて自分が無知であり、まだまだ努力が足りていないことを痛感しました。

<質問4>2020年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。

 ありがたいことに、ここしばらくは様々なコラボレーションのお話をいただき、その制作に奔走する1年であったように思います。来年はその成果をご覧いただくとともに、自身でもまた新しいものを作り出せるように努力を続けていく所存です。来年も精進して参りますので、どうぞよろしくお願い致します。



ノーストリリア代表
菊田裕樹

代表作:「聖剣伝説2」「聖剣伝説3」「クーデルカ」「双界儀」「Indivisible」

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<質問1>2019年に発売されたゲームの中で、最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル

「プレイグ テイル -イノセンス-」
ゲームというよりは世界観ですけども、この闇の暗さというか、フランス中世後期のどうしようもない破綻と絶望ぶりが大好きで、大好きというよりは自分で制作したいのですけども、姉弟の凜とした姿を含めて、今年もっとも僕も羨ましがらせたソフトとして、この作品を推したいと思います。

<質問2>2019年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品

「壇浦兜軍記〜阿古屋」
歌舞伎座の十二月大歌舞伎で坂東玉三郎の演じる壇浦兜軍記〜阿古屋を観ましたが、もうその登場シーンから圧倒され、50年に及ぶ芸歴で積み重ねた力量のすべてをそこに注ぎ込んだ繊細で重厚な存在感は、玉三郎にしか出せない魅力と緊張感に満ちておりました、まさに眼福と申せましょう。

<質問3>2019年に、個人的に注目した(している)人物

へんな魚おじさん
昨今のコンテンツ業界を見たうえで、もっとも魅力的なコンテンツとして耳目を惹きつけるのはYouTuberで、それも、明確に商業性を打ち出したものではなく、偶然に素人の才能を引き出しまくってしまった、奇跡的なケースがあり、中でも、愛知県南知多郡の豊浜魚ひろばで魚屋の店員として働く、へんな魚おじさん48歳は、本当に毎日実直に魚屋で干物を作って働いているにもかかわらず、その温厚で魅力的な人柄によって、半年で40万人のフォロワーを獲得してしまった、奇跡の人であります。

<質問4>2020年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。

僕こと菊田裕樹がゲーム業界に入ったのが1991年、思えばもう30年近く、企画や開発の仕事をさせていただいているのですが、ちっとも飽きないというか、野心が尽きないというか、心の中は生み出したい世界観や、奏でたい旋律でいっぱいです、2019年は、4年がかりでアメリカのLabZeroGamesとの共同作業で作り上げた「Indivisible」がリリースされて、ほっと一息でしたが、2020年は、もちろん「ラクガキキングダム」など、BGMの仕事も続けますけども、久しぶりにゲーム本編の企画制作の方にも関わるかもしれません、新しくて面白い仕事に、どんどん出会えることを祈っております。



シナリオライター / チームグリグリ取締役
祁答院 慎

代表作:コープスパーティーシリーズ,「eath end re;Quest」

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<質問1>2019年に発売されたゲームの中で、最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル

「DEATH STRANDING」
ゲームにおいて「お使いイベント」が楽しいゲームは優良作品、と常々バロメーター的に考えてきましたが
ふらついたり転んだりそこにゲームアクション要素を詰め込んで、その世界を歩くことに没入感と感情移入効果を付与するゲーム的着眼に目を見張りました。また、2018年一番の衝撃だった「JUDGE EYES:死神の遺言」のキムタクさん同様、ノーマン・リーダスさんを好き勝手に動かせる時点で驚きのキャッチーさで兜を脱ぐしかありません。お見事です!

<質問2>2019年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品

「スパイダーマン: スパイダーバース」(映画)
CGアニメ表現の最先端である技術を120分間ずっと楽しんでいられる、最高のエンタメライドでありました。キャラクターの感情の流れから乖離しない演出プロットの組み立ても見事で、ここ数年の映画の中でも圧倒的な完成度に唸りました。

<質問3>2019年に、個人的に注目した(している)人物

去年に引き続き今年も一層その輝きを増し続けている、Vtuberの皆さまですね。
ミライアカリさん、電脳少女シロさん、いるはーとさん、朝ノ瑠璃さん、AGRSさん。2020年も、引き続き推させて頂きます!

<質問4>2020年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。

今年は僕の周囲でもいろんな方が新しい動きを始められていて、その動向を見ているだけでもワクワクさせて頂いておりました。弊社グリグリも何気に15周年を迎え、よく続いているなと感慨深くもあり、やはり新しいことも始めて行かなきゃと心を新たにさせられます。有難いです!
今年ずっと準備をしていたコンパイルハートさまの「Death end re;Quest(デス エンド リクエスト)2」、PC用都市伝説ホラーゲーム「葛唄」がリリースになります。来年に向けても色々なジャンルの企画を準備中ですので、2020年も、それぞれのお披露目の際にはどうか宜しくお願い致します!✨(‘◉ᴗ◉‘)

「Death end re;Quest2」(PS4
(C)2019 COMPILE HEART
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「葛唄-カズラウタ-」(PC
(C)Bayanaka
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音楽クリエイター
ヒャダイン


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<質問1>2019年に発売されたゲームの中で、最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル

「ドラゴンクエストウォーク」
ポケモンGOを超えることができないと思ってたGPSものですが、全く違うアプローチでアプローチしてきたDQウォークの細やかさには拍手!やはり思い出補正もありつつも、快適に歩かせてくれるゲームシステムはとても気に入っています。もっと歩かせてくれえ!!!!

<質問2>2019年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品

「ジョーカー」
劇場に三回観に行きました。こんなに不思議な気持ちになって劇場を去ることになる作品は初めてです。音楽の使い方、映像の美しさ、予算がないなら工夫をしろ!という制作姿勢。そしてなにより主演のホアキンフェニックスの怪演と素晴らしい脚本。人生観がガラッと変わる、というか、なにか色々と楽になる映画でした。

<質問3>2019年に、個人的に注目した(している)人物

ファーストサマーウイカさん
今、無双状態だと思っています。何やっても面白いしなによりスペックが高い!歌もうまいし美人だし喋りもたつし。消費されすぎない程度に頑張ってほしいです!

<質問4>2020年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。

2020年3月公開の映画「一度死んでみた」の音楽担当しました!このように色んなジャンルに曲書いてます!これからもあなたの陣営にヒャダインがお邪魔したときは仲良くしてくださいね!!



Director of Global Business Development for Evo Championship Series / Director of Evo Japan / Fighting Game Product & Community Lead for Razer / Brand & Community Advisor for TEKKEN & SOULCALIBUR via Bandai Namco Ent. / Director of Global Business Development for ten/o Productions / Games Industry Consultant and Fighting Game Commentator
Mark Julio(マークマン)

代表作:Razer Raion,TEKKEN World Tour,EVO 2019

Twitterアカウント
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<質問1>2019年に発売されたゲームの中で、最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル

「DEATH STRANDING」

To be clear. I had many doubts about this game. I was not confident in the launch or gameplay experience but I gave it a try anyways. I am more a fan of the story behind how the game was made and the reasons behind it. Dealing with the fallout between Kojima-san and his former employer, all the while bouncing back to create a title that was beloved by his fans. That has to be a lot of pressure. For the most part, it delivered and I'm curious to see what the future holds for the Kojima Productions team.

正直なところ、この作品については疑いをもっていました。というのも発売前の情報やゲームとしての感覚、経験が今までの作品と異なるということに自信が持てず、とにかく試そうという姿勢でした。
どちらかというとこのゲームができるまでの背景について、興味があったといえます。それは小島氏が前職から離れた経緯、彼の作品を愛したファンに向けて、その作品を制作できないという逆境。非常に大きな圧力があったかと思います。結果的に、ファンに向けた作品「DEATH STRANDING」は完成し、我々は手にすることができました。
コジマプロダクションの皆さんが手掛ける、さらなる未来の作品に、とても興味があります。

<質問2>2019年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品

Licensed Goods & Merchandising for Games Industry
I don't have a specific work or example I'd like to bring attention to, but I want to take the time and show appreciation for merchandising. This year saw many different branding and collaborative efforts from throughout the gaming industry. I was really impressed with the ideas that will pave for the future. Louis Vuitton had a special collaboration with League of Legends. Adidas started a partnership with gamer & content creator, Ninja. What's next? I'm excited to see what some of my favorite brands (NIKE, Jordan Brand and Supreme) and what they can do within gaming (if anything at all?), with the possibility of more amazing collaborations in the future.

ゲーム業界のライセンス製品や、商品企画
具体的にこれ、といった作品ではありませんが、ゲーム業界に関連したライセンス製品や商品企画展開について、深い感謝を述べたいと思っています。

今年は、さまざまなゲーム業界ではない企業・ブランドのコラボレーションがうまれた年だと思いました。
それらのアイデアに、私は非常に感動し、未来に向けてのとても良い印象を受けました。
たとえば、ルイ・ヴィトンはLeague of Legendsとすばらしいコラボレーションを行いましたし、
AdidasはゲーマーでありストリーマーのNinjaとパートナーシップを結びましたよね。
さて、次は何がくるでしょうか?

個人的には、私が大好きなブランド(NIKEや、SupremeのJordan Brand)とゲームとのコラボレーションをとても楽しみにします(もし何かあれば、ですが)。きっととても素晴らしいコラボレーションが生まれると思いますよ。

<質問3>2019年に、個人的に注目した(している)人物

The Communities
For the first time, I am not looking forward to individuals or companies with their plans. I'm more looking forward to the core of why games continue to succeed, the gaming communities that continue to play and love the games after they are released. With the growth of new subsets of business such as esports and mobile gaming, there are more eyes and opinions that surround gaming in general. I just hope that the balance of good games, good people and community growth is there for 2020 and beyond. For sure, my work philosophy will reflect this as I work on my projects for the new year.

コミュニティ
先に述べたいのは、私は個人や企業が立てた計画自体に期待しているわけではありません。
もっと重要なこととして、ゲームが成功し続ける理由の中心にある、発売後に長く遊ばれ、愛され続けるゲームを支持する、ゲーマーコミュニティの活動そのものに期待しています。

昨今はeスポーツやモバイルゲームなど、様々なビジネス機会が増えたことや、ゲームに関する全般にわたり、より多くの人の目や意見が、取り巻くようになってきました。
そのような環境の中、2020年以降に、よりよいゲーム、よき人、そしてコミュニティの成長が続くことを願っていますし、私も自身の哲学として、来年のプロジェクトに取り組んでいきます。

<質問4>2020年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。

2020 is shaping up to be an amazing year. I am working on many projects that are life changing and will hopefully create more opportunities for like-minded people in the gaming industry. That has always been a huge focus for me. To make sure that the game industry evolves with passionate people that have a stake in the business, not just to make profit. I hope everyone looks forward to Evo Japan 2020, taking place January 24 - 26 and Evo World Finals taking place July 31 - August 2. I will be very involved with the fighting game community and new industries in 2020. So please wish us luck! Aside from that, please continue to enjoy gaming and lifestyle. I would like to thank everyone in Japan for their support. I love the country, culture and people of Japan.

2020年はまちがいなく素晴らしい年になるでしょう。
私自身さまざまなプロジェクトにとりくんでいますが、それらがゲーム業界で働く、志を共にする多く方々の人生を変えるような機会になるよう、大きな課題として臨んでいます。
もちろん、これはゲーム業界の利益を上げるためだけではなく、ゲーム業界の発展がより情熱的な方々と共に実現できるよう努めています。

来年1月24日〜26日に開催されるEVO Japan 2020と、7月31日〜8月2日に開催されるEVO World FINALSは、2020年の格闘ゲームコミュニティを大きく巻き込んだイベントになると思いますし、そう期待している皆様にはぜひ楽しみに、そして参加してもらいたいです。

それとは別に、「ゲームと人生をひきつづき、より楽しんでいきましょう」。
重ねて、私の愛する日本という国、文化、皆様のサポートに感謝したいと思います。



プロデューサー / ディレクター / シナリオライター
山中拓也

代表作:「Caligula-カリギュラ-」

Twitterアカウント
画像集 No.560のサムネイル画像 / 4Gamer恒例企画,ゲーム業界著名人コメント集。157人が振り返る2019年と,2020年に向けた思い
<質問1>2019年に発売されたゲームの中で、最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル

「ファイアーエムブレム 風花雪月」
近年のFEは作品のテーマの提示の仕方が明快で素晴らしいなぁと感じる今日この頃です。
「ファイアーエムブレムif」では「産まれた国と育った国、どちらを選ぶ?」という問いかけがありました。
受け手は「自分が裏切ったらこの人たちはどんな反応をするのだろう?」と、背徳的でゾクゾクする予想と妄想を楽しむことができます。ゲームが売れないこの時代、このような自分の手でその先を確認したくなるテーマの提示こそ、実際に手にとってもらうために重要になってくるなぁと再認識しています。

その点、「風花雪月」は更に猛毒を含んで進化しており、勢力は三つ巴に拡大しつつ、一種牧歌的な物語前半で手塩にかけて育てた教え子たちが、物語後半で殺し合うというシチュエーション。想像力が暴走している現代ゲームユーザー、そんなの見たいに決まっていますし、予約するに決まっていますね。
「いやだー!」「やめろー!」と悲しむフリをしながら、我々はまだ見ぬ凄惨な断末魔を聞くためにあらゆるパターンを試すのです……あぁ頑張れ、ディミトリ。
ユーザーが結末を期待してしまう気になるテーマの提示、そしてそれに応える実直で重厚な作り込み。過不足なく誠実でとっても素敵なゲームでした。

<質問2>2019年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品

 Netflix配信ドラマ「全裸監督」です。「Netflixが存在する意味」を作品で語ったのではないでしょうか。
“地上波ではできないものをやる”というコンセプトはどうしても悪趣味だったり、下品だったり、そういった方向に走りがちな傾向にあるのですが、全裸監督に関してはご時世的に地上波で扱えないテーマを地上波以上に情熱的に真摯に取り組んでいるのが伝わってきました。
「どうじゃい! これがネトフリじゃい!」という気概を感じて痛快でしたね。

<質問3>2019年に、個人的に注目した(している)人物

4年目になりますが、ハロプロの話をします。

さて、今年の「こぶしファクトリー」ですが5人体制で安定期を迎えたように思います。待望の2ndアルバムは流石のクオリティでしたし、ライブの仕上がりも盤石といったところ。ビッグサプライズこそありませんでしたが、ハロープロジェクト内で確固たる地位を手に入れているように思います。

ということで4年間このコーナーでこぶしファクトリーを追ってきましたが、一旦今年の注目は2019年にメジャーデビューを果たした「BEYOOOOONDS(ビヨーンズ)」とさせてください!
こちらはハロプロ研修生を中心に結成されたユニットなのですが、「ハロー!プロジェクト“ONLY YOU”オーディション」というオーディションで加入した3人がとにかくユニットの中で抜群に効いているのです。
ONLY YOUオーディションとはいわば一芸入試。芸能活動経歴不問でとにかく他の人に負けない特技を持っている者を求むという新しい試みです。その結果ハロプロ研修生のハロプロっぽさに、外部から来たオーディション生の血が混じることによって抜群の深みが出ているわけですね。

その中でも特に僕が推しているのはONLY YOUオーディション組の一人、小林萌花さんです。小林さんはピアノが特技で、プロクラスの超絶技巧の持ち主なのですが、加入時のインタビューで「ピアノの素晴らしさを、アイドル活動を通じて伝えていきたい」という主旨の発言をしておりまして、僕はバコーンと射抜かれてしまいました。
ピアノをピアノとして広めることに限界があると知り、自分なりにアイドルとしてピアノを広めるという決断……あえて拡大解釈して言うと「ハロプロをピアノの踏み台にする」とも取れるような発言、格好良過ぎませんか? 主人公じゃん!?(個人の解釈です)
ご本人のふんわりした雰囲気から飛び出るハロプロ内でも異端児と言うべき思想、これは今後の小林萌花さんから目が離せませんね!?

<質問4>2020年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。

2019年は昨年の予告通り、ゲーム制作に関しては仕込みの年でしたが、その合間に「SDガンダムワールド 三国創傑伝」ではじめてアニメ脚本に関わらせていただいたり、4Gamerさんでコラムを連載させていただいたりと、様々な場所で経験値を高めてまいりました。
軸足であるゲームに関して目に見える動きがない中でも自分のことを応援し、追ってくださった皆様へこの場を借りて感謝の念をお伝えできればと思います。本当にありがとうございます!!
さて、2020年はせっせと仕込んだ爆弾が、同時に起爆する予定の年でございます。
ゲームも、アニメも、その他も……皆様に楽しんでいただける&山中らしいなぁと感じていただける作品をお届けできるようにがんばります!



女優・タレント


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<質問1>2019年に発売されたゲームの中で、最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル

「AI:ソムニウム ファイル」
シナリオがとにかく素晴らしい作品。これでもかと炸裂する打越鋼太郎節がたまらないです。
私は打越さんの描く女性キャラが大好きなのですが,本作も腹に一物抱えた女性がわんさか出てきます。
ストレスのかかる状況化で徐々にメッキがはがれ,人間臭い一面が出てくる。そのスピード感が妙にリアルなんです。

<質問2>2019年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品

流行コンテンツの中に「ゲームらしさ」を感じることの多い1年でした。

ミステリードラマ「あなたの番です」は,オチが最悪だったのでなかなかこういった場で評価されることはないと思いますが,放送が終わるたびに,ネットでは「犯人は誰だ?」と推理する人々の考察にあふれていて,それを読みふけるのが楽しかったですね。
コミケで「ひぐらしのなく頃に」の続編が頒布されるごとに,ファンが集まるチャットルームで推理合戦に明け暮れた日々に通じるものがありました。
リアル婚活サバイバル番組「バチェラー・ジャパン」は,客層こそ違えど,構造として「美少女ゲーム」の面白さに近いように感じました。
たくさんの女の子とのデートを繰り返していく中で,印象的なエピソードが出ると「あっ,いまスチル回収したな」と思ったのは私だけでしょうか。

2019年は,個人的に良い映画が多かった年でしたが,ぶっちぎりで最も愛おしい作品は白石和彌監督の「ひとよ」でした。
母親役の田中裕子さんの演技が素晴らしかったです。不器用でも一生懸命に生きる人に,もっとたくさん届いてほしいと願ってやまない作品です。

<質問3>2019年に、個人的に注目した(している)人物

Vtuberの月ノ美兎さん。これをやったら面白いのでは?という発想を,世間の枷に囚われず,自由に表現していく姿は唯一無二でした。
自分自身も枠にハマるタイプではないのですが「もっと自由に面白いことを追求していきたい」と勇気をもらいました。

<質問4>2020年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。

今年はホリプロに所属したり,YouTubeチャンネルを開設したり,やりたいことを叶えるために体制を整えた一年だったので,来年はもっとパワーアップしてみせます。ご期待下さい。
お蔭様で,4Gamer連載「結のほえほえゲーム演説」も,めでたく連載100回を迎えることが出来ました。

ゲーム番組で司会をしたり,ゲームプレゼンを披露したり,4Gamerでコラムを書くことによって,ゲームファンの皆さんが,共感の声をたくさん届けてくれること,何より嬉しいです。ありがとうございます。

個人的に,ここ最近「ゲームの楽しみ方」が,ほんの少しだけ,狭まってきたような気がしています。
「好きだからうまくなりたい」はわかるけれど「うまくなきゃ好きじゃない」わけないんです。
ゲームを愛する人みんなに,自分なりの楽しみ方を見つけてほしいと願っています。
いつも「そう思えるキッカケになれたらいいな」と思い,自分自身の言葉で,自分なりの楽しみ方を披露しています。
その一環である,YouTubeチャンネル「結ちゅーぶ!」の,ゲーム実況やゲームプレゼンは,完全に個人発信の企画です。

最近はゲームユーザーの「●●(ゲーム名)を盛りあげたい!」という声をよく耳にします。
対戦相手が必要なマルチプレイなんて,プレイ人口が減っちゃうと辛くて仕方がないですし,それも嘘じゃないと思います。
でも一番根底にある「自分がもっと楽しみたい」というシンプルな気持ちを,もっと大事にしたいと思う今日この頃です。
この辺りのお話は,4Gamer連載「結のほえほえゲーム演説」最新回で詳しく書かせていただいたので,そちらもぜひご覧下さい。
他にも「初恋がキッカケで波動拳も出せないのに『ストII』公式大会に出場した話」など,隔週で色んなお話しております。



ゲームのディレクター……と言われていた記憶があります
ヨコオタロウ

代表作:NieRシリーズ,ドラッグ オン ドラグーンシリーズ

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画像集 No.561のサムネイル画像 / 4Gamer恒例企画,ゲーム業界著名人コメント集。157人が振り返る2019年と,2020年に向けた思い
<質問1>2019年に発売されたゲームの中で、最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル

「ASTRAL CHAIN」
「NieR:Automata」でシニアゲームデザイナーを務めた田浦貴久氏の第一回監督作品「ASTRAL CHAIN」を挙げさせていただきます。これまで様々なディレクターの下でゲームデザイナーとして活躍していた彼が、とうとうディレクターとして表舞台に出てきた一作です。二体同時操作アクションと、遊びきれないくらいのレギオンの組み合わせは楽しく、アストラル界のギミックなんかも「あ〜、こういうの田浦さん好きそうだよね〜」という知り合いならではの楽しみ方が出来ました。というか、「NieR:Automata」「ASTRAL CHAIN」と二作続けて田浦さんがゲームを作っているのに、僕はその間一体何をしていたんだろう……という事に一番衝撃を受けたんですが。

<質問2>2019年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品

ヴァニラウェアさんが作った「十三機兵防衛圏」ですね。え?それはゲーム?いやいや、これは日本の国宝級アートですよ。美麗な2Dイラストを動かすゲームを作れるのは、もはや神谷盛治氏率いるヴァニラウェア以外に存在しない、と言っても過言ではありません。そんな状況で、緻密に描かれた美しいアートが動く様を味わえる私達は、幸せ極まりないといえるでしょう。しかし何やってるんですかね日本の文化庁は!?さっさとヴァニラウェアを保護しないと絶滅してしまいますよ!!

<質問3>2019年に、個人的に注目した(している)人物

毎年ここでは「ICO」の上田文人氏と「斑鳩」の井内ひろし氏を挙げさせて頂いているのですが、今年は当然、田浦貴久氏もピックアップさせていただきます。初監督作品を成功させた今、第二回監督作品をどのように仕上げてくるか楽しみでなりません!

<質問4>2020年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。

「来年はニーアシリーズ10周年という事で、様々なイベントがあります。FFXIV さんとのコラボイベントも続きます。また、舞台や漫画原作等、様々なフィールドでのお仕事が待ち受けており、忙しくもありがたい日々を過ごす事になりそうです。お客様への感謝の気持ちを忘れずに2020年を駆け抜けたいと思います!」

……以上が、ヨコオタロウが最後にサイトに残したメッセージだ。これをアップロードした後、ヨコオは 4Gamer本社ビルで100名のゲームプロデューサーを人質に取り「ハッピーニューイヤー!プロデューサーには死を!!」と叫びながら籠城をつづけている。人質の首にはそれぞれ100g程度の爆弾が装着されており、すでにスクウェア・エニックス社の齊藤陽介プロデューサーが見せしめとして殺害された。この状況に対し、我々突入班は屋上と地下からヤツを追い詰める。ヨコオは超凶悪犯だ。地域住民の被害を出さない為に……おい、その後ろの隊員。どうした?ちゃんと話を聞いているの……おい、銃をこっちに向けるな!何やってる!!何?反プロデューサー革命軍?訳のわからない事を……!あのバカを取り押さえろッ!!……どうした皆、何故動かない……まさか……お前ら……!やめろ、撃つな撃たないでくれ!俺には妻と娘が!!!ぐああああああっ!!!!

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