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タブレットでワールドカップをより深く楽しむアプリ「リアサカ LIVE」を日本マイクロソフトが発表。詳細な試合情報をリアルタイムで閲覧可能
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印刷2014/05/30 17:37

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タブレットでワールドカップをより深く楽しむアプリ「リアサカ LIVE」を日本マイクロソフトが発表。詳細な試合情報をリアルタイムで閲覧可能

 2014年5月30日,Microsoftの日本法人である日本マイクロソフトは,6月12日からブラジルで始まる「2014 FIFA ワールドカップ」(以下,W杯)の観戦に役立つWindowsストアアプリ「リアサカ LIVE」を同日より無償で配信すると発表した。
 このアプリは,Windows 8.1搭載タブレットのプロモーション企画「すぽレット キャンペーン」の一環として制作され,サッカー日本代表が出場するW杯1次リーグ3試合と,決勝トーナメント全戦16試合の計19試合で,チーム情報や選手情報,リアルタイムの詳細試合データを閲覧できるというものだ。

リアサカ LIVEのデモ画面。左右に出場選手の情報が表示され,画面中央では試合や各選手の詳細情報が,中央下側には両チームのフォーメーションが表示されている
画像集#002のサムネイル/タブレットでワールドカップをより深く楽しむアプリ「リアサカ LIVE」を日本マイクロソフトが発表。詳細な試合情報をリアルタイムで閲覧可能

 直接ゲームに関係した話題ではないのだが,タブレットを使ったスポーツ観戦の新しい楽しみかたを提示している興味深いアプリであるので,日本マイクロソフトで開かれた説明会の様子と合わせてレポートしよう。


プロスポーツ向けデータ提供会社と共同開発

試合の詳細をタブレットでリアルタイムに閲覧


 リアサカ LIVEは,データスタジアムという企業と,日本マイクロソフトの共同開発で製作されたアプリだ。データスタジアムという企業のことを知っている人は少ないかもしれないが,サッカーや野球,ラグビーなどプロのスポーツチーム向けに,試合や練習の詳細情報をデータ化して提供することを専門とする企業とのこと。言うなればスポーツのデータ化を担うプロ集団といったところか。

 リアサカ LIVEでは,データスタジアムが作成したデータを元に,試合前や試合中,試合後にさまざまな情報を表示する機能を持つ。なかでも注目に値するのが,試合中に30秒単位のほぼリアルタイムで更新される詳細情報だ。
 サッカーの実況放送を見ていると,「ボール支配率」「シュート数」「パス成功率」といったデータを引き合いに出して,試合の分析を行う様子がよく見られる。リアサカ LIVEではこれらの細かい情報を,数字だけでなくグラフで表示して,試合がどのように展開しているのかを分かりやすく見られるようにしている。

画像集#007のサムネイル/タブレットでワールドカップをより深く楽しむアプリ「リアサカ LIVE」を日本マイクロソフトが発表。詳細な試合情報をリアルタイムで閲覧可能 画像集#005のサムネイル/タブレットでワールドカップをより深く楽しむアプリ「リアサカ LIVE」を日本マイクロソフトが発表。詳細な試合情報をリアルタイムで閲覧可能
リアサカ LIVEの主な機能(左)。試合前にはスケジュールや開始時刻,予想フォーメーションといった情報を,試合中にはリアルタイムで更新される試合の詳細を閲覧できる。右写真は詳細情報の例で,両チームの細かいデータが中央に,下にはボール支配率やイエロー・レッドカードの提示,選手交代といった情報を時間軸で並べて表示している。試合の流れにカードや交代がどう影響したのかが読み取れそうだ

 とくに面白いのが「ヒートマップ」と呼ばれる機能だ。フィールドのどこに選手やボールが動いていたかを,マップ上に重ねて見られるもので,試合がどこを中心に動いているのかが一目で分かる。W杯の中継をテレビで見ながら,手元のPCやタブレットでリアサカ LIVEの情報を表示しておくことで,試合をより深く楽しむことが可能になりそうだ。

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左写真は選手別情報を表示した様子。シュート数だけでなく,アシストやパス数といったデータもリアルタイムで見られる。右写真は目玉機能といえる「ヒートマップ」。日本代表がどこでどう動いているのかを,グラフィカルに把握できるのは実に面白い試みだ

サッカー解説者の北澤 豪氏
画像集#012のサムネイル/タブレットでワールドカップをより深く楽しむアプリ「リアサカ LIVE」を日本マイクロソフトが発表。詳細な試合情報をリアルタイムで閲覧可能
 説明会には,元サッカー日本代表選手でサッカー解説者の北澤 豪氏も登壇。リアサカ LIVEの説明を聞きながら,「解説者いらないですね」とジョークを述べて会場を沸かせつつ,「シュートの枠内・枠外というデータが(リアルタイムで)見られることは大きい」「ヒートマップとパスの状況を合わせてみると,どういう状況だったが分かる」といった具合に,アプリのデータをどう見ると試合が面白くなるかを,プロ解説者の視点で説明していた。
 なるほど,素人のテレビ観戦では分かりにくいことがある試合中の解説も,リアサカ LIVEを見ながら聞くことで,試合に対する理解を深められることもありそうだ。

リアサカ LIVEを画面左にスナップ表示した状態。この状態でも試合や選手,フォーメーションのリアルタイム情報を表示できる
画像集#003のサムネイル/タブレットでワールドカップをより深く楽しむアプリ「リアサカ LIVE」を日本マイクロソフトが発表。詳細な試合情報をリアルタイムで閲覧可能
 タブレットで使えるWindowsストアアプリならではの利点もある。Windows 8.1では,画面を左右2分割(スナップ)して2つのWindowsストアアプリ,あるいはデスクトップ画面と1つのWindowsストアアプリを同時に表示可能だ。リアサカ LIVEにはスナップ表示用のモードもあるので,画面の端にこれを表示しながら,画面中央ではテレビアプリを使ってサッカーの中継を表示することも可能だ。
 スナップ表示ではヒートマップなど,一部の機能は表示できないそうだが,スティック型のUSB接続テレビチューナーと組み合わせれば,タブレット1台で試合観戦とデータ表示を同時に楽しむことも可能というわけだ。

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Windows 8.1のスナップ表示を使い,リアサカ LIVEと試合の中継映像を1台のタブレット上で楽しむことも可能だ(左)。右写真はフルセグ・ワンセグ両対応のピクセラ製小型テレビチューナー「PIX-DT300」をタブレット端末につけたデモマシン。これなら外出先でも,タブレットを使って試合とリアサカ LIVEを同時に楽しめる

 サッカーファンには残念なことに,リアサカ LIVEはW杯用に用意されたアプリなので,あくまでもW杯の19試合でしか使えない。それ以外の試合,たとえばJリーグの試合をこれで見ることができないのは,とても残念だ。とはいえ,データスタジアムは試合の詳細情報をデータ化するノウハウと,その配信技術を有しているわけだから,今後Jリーグや各チームと協力して,同アプリのJリーグ版を提供するということも,不可能ではなさそうだ。

 中継のテレビ映像だけでなく,Webサイトやアプリも使ったリアルタイムのデータ表示を組み合わせてスポーツを観戦するというのは,筆者もF1の中継でやっているが実に面白いものだ。リアサカ LIVEの取り組みは,サッカーの楽しみかたを一段と広げてくれる可能性が感じられるので,W杯が始まったら,ぜひ多くの人に体験してもらいたいと思う。

すぽレット キャンペーン 公式Webサイト



MS×カゲロウプロジェクトのコラボタブレットが発売


 本アプリの発表会では,クリエイターを目指す人を支援する「マイクロソフト×カゲロウプロジェクト『My first Tablet』キャンペーン」の開始も合わせて発表された。特設サイトでのスペシャルムービー公開や,Twitterによるプレゼントキャンペーンなどが展開される予定だ。
 キャンペーンに合わせてマウスコンピューターは,カゲロウプロジェクトのオリジナルコンテンツを収録したWindows 8.1搭載タブレット端末「カゲロウプロジェクトタブレット:LP-KP101W8-A」(以下,LP-KP101W8-A)の販売を開始した。価格は5万9800円(税別)だ。

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カゲロウプロジェクトのオリジナルコンテンツを収録した10.1インチタブレット「LP-KP101W8-A」

 LP-KP101W8-Aは,10.1インチサイズで解像度1280×800ドットの液晶パネルを搭載したタブレット端末で,SoC(System-on-a-Chip)には,「Bay Trail」ベースの「Celeron N2807」を採用。メインメモリ容量は2GB,ストレージ容量は64GBといったところが主なスペックである。画面解像度が今となっては低めではあるものの,実用的なスペックを備えているといえよう。Bluetooth対応キーボードも付属するので,ノートPC代わりに選択するというのも悪くなさそうだ。

マウスコンピューター LP-KP101W8-A 製品情報ページ

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