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ドラゴンボールの「スカウター」っぽい単眼式HMD「エアスカウター」の新型がブラザーから。HDMI入力で720p映像を表示可能
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印刷2015/07/13 12:20

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ドラゴンボールの「スカウター」っぽい単眼式HMD「エアスカウター」の新型がブラザーから。HDMI入力で720p映像を表示可能

 2015年7月13日,ブラザー工業の子会社であるブラザー販売は,単眼式のヘッドマウントディスプレイであるAiRScouter(エアスカウター)シリーズの新製品「WD-200A」「WD-250A」を発表した。
 本製品は,ブラザー工業と東京大学のコラボレーションにより開発されたもので,左目の前に配置するディスプレイ部分に,1280×720ドットの映像を表示することで,片眼で映像を見ながら両手を使った作業が行えるのが特徴だ。価格はいずれもオープンプライス。発売時期はWD-200Aが7月下旬,WD-250Aは10月下旬とされている。

AiRScouterの装着イメージ。雰囲気は確かに「ドラゴンボール」に登場する「スカウター」に似ているかも。視線や手を塞がないので,写真のように,画面上に表示したマニュアルなどを見ながら,両手を使った作業をするのに適しているというわけだ(右)。
画像集 No.003のサムネイル画像 / ドラゴンボールの「スカウター」っぽい単眼式HMD「エアスカウター」の新型がブラザーから。HDMI入力で720p映像を表示可能 画像集 No.006のサムネイル画像 / ドラゴンボールの「スカウター」っぽい単眼式HMD「エアスカウター」の新型がブラザーから。HDMI入力で720p映像を表示可能

WD-200Aは,映像表示部である「ヘッドディスプレー」と,ヘッドバンドとアーム部分の「フレキシブルアーム」,インタフェースユニットである「コントロールボックス」で構成される(左)。ヘッドバンドで頭に固定するため,メガネを使っていても問題なく使えるのも利点だ。ヘッドディスプレー部分は片手で簡単に動かせるので,ユーザーや用途に応じて配置を自由に決められる。なお,フレキシブルアームはヘッドバンドから取り外しが可能で,適当なマウントがあればヘルメットに取り付けることもできるとのこと
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 今回の新製品は,ブラザー工業の従来モデル「WD-100G」と比べて,表示解像度の向上と入力インタフェースの変更が特徴となっている。従来モデルの解像度が800×600ドットだったのに対して,新型ではコンパクトになったディスプレイ部分に1280×720ドットの映像を表示できるようになった。画面サイズは,1mの距離に13インチ程度の画面を投影のに相当する程度。映像の見える距離は,眼球から30cm〜5mの距離でユーザーが調整できるという。実際に体験してみたが,映像は意外にも鮮明で,細かい文字を読むのも可能なほどだった。
 また入力インタフェースは,従来モデルがDVIのみで,事実上PC専用だったのに対して,新型では業務用のWD-200AがデジタルのHDMI,医療用とされるWD-250AがHDMIとアナログのRCAといった具合に,ビデオ入力へ変更された。これにより,PC以外の機器とも簡単に接続できるようになっている。

コントロールボックス(左)はバッテリーを内蔵しており,WD-200Aは約4時間,WD-250Aは約2時間の動作が可能。電源は専用ACアダプターに加えて,給電専用のUSB Micro-B端子も備えているので,市販のモバイルバッテリーからの電力供給でも動作する。右写真はコントロールボックスにモバイルバッテリーを貼り付け,さらにWi-Fiによるディスプレイ伝送技術「Miracast」に対応する市販のMiracastアダプタをつないだデモ機。この構成ならワイヤレスで使用できるわけだ
画像集 No.008のサムネイル画像 / ドラゴンボールの「スカウター」っぽい単眼式HMD「エアスカウター」の新型がブラザーから。HDMI入力で720p映像を表示可能 画像集 No.009のサムネイル画像 / ドラゴンボールの「スカウター」っぽい単眼式HMD「エアスカウター」の新型がブラザーから。HDMI入力で720p映像を表示可能

医療用のWD-250A(左)と装着イメージ(右)。たとえば治療や手術のときに,わずかな視線移動で関連画像を見ながら,両手で作業できるとのこと
画像集 No.004のサムネイル画像 / ドラゴンボールの「スカウター」っぽい単眼式HMD「エアスカウター」の新型がブラザーから。HDMI入力で720p映像を表示可能 画像集 No.005のサムネイル画像 / ドラゴンボールの「スカウター」っぽい単眼式HMD「エアスカウター」の新型がブラザーから。HDMI入力で720p映像を表示可能

 個人が購入するものにはならないはずだが,両手を使えるという利点を生かして,テーマパークのアトラクションやアナログゲーム,サバイバルゲームに利用すると面白い使い方ができるのではないだろうか。

WD-200A 製品情報ページ


#### 以下,リリースより ####

東京大学との共同研究によりついに誕生
ヘッドマウントディスプレー「エアスカウター」 2機種新発売

ブラザー工業株式会社(社長:小池利和)の国内販売子会社であるブラザー販売株式会社(社長:片山俊介)は、ヘッドマウントディスプレー「AiRScouter(エアスカウター)」の新製品として、東京大学と共同研究を行い、画像の見やすさと自然な装着感などさまざまな改良を施した業務モデル「WD-200A」と医療モデル「WD-250A」を発売します。

ブラザーは、2012年6月より業務用のヘッドマウントディスプレーとして「エアスカウター」を発売しています。「エアスカウター」は、画面を見ながら両手で作業ができることはもちろんのこと、エアスカウターで表示した情報と実視野の情報をわずかな視線移動だけで両方見ることができるため、作業効率の向上やミスの防止に貢献します。

<東京大学との共同研究について>
ブラザーは、「超音波エコー画像をエアスカウターで表示・確認することが、医療における安全性、確実性などの医療の質向上に寄与するかどうかの検証」を目的として、2013年7月から東京大学と共同研究を行っています。
ブラザーは医療現場の利用シーンに合わせた装置を開発、東京大学ではその製品の評価を行っています。東京大学医学部附属病院では、透析治療を行う際に、わずかな視線移動だけでエコー画像と穿刺部位を確認し、血管中央へのより安心・安全な穿刺ができるようになりました。

<新製品 業務モデル「WD-200A」・医療モデル「WD-250A」の特長>
(1)見やすさを追求した映像と機能
高品質な液晶パネルを搭載し、独自の光学設計で明るくシャープな720P(1280×720ピクセル)の高解像度を実現。また、映し出す映像の奥行を30cmから5mmまで自在に合わせられる焦点距離調整機能も搭載していますので、目の疲れを低減します。

(2)使い慣れた機器に簡単接続
映像インターフェースには幅広い機器で採用されているHDMIを搭載しています。対応機器であれば、アプリの開発など大がかりな変更を加えることなく、容易に接続することができます。

(3)自然な装着感、自在な操作性
独自のヘッドバンドにより、ずれにくく、自然な装着感を実現。眼鏡をかけた方も、裸眼の方も同じように装着できます。また、自在に操作できるフレキシブルアームの採用により、作業姿勢に合わせて最適なポジションにディスプレーを固定することができます。

<医療モデル 「WD-250A」限定、医療現場に配慮した特長>
・インターフェースはHDMIに加えて医療用映像機器などへの汎用性が高いビデオ端子を搭載
・IEC-60601-1準拠のACアダプター
・映像の任意部分を拡大できる「任意部分拡大モード」

<エアスカウター スペシャルページはこちら>
http://www.brother.co.jp/special/hmd/airscouter/index.htm

<イベントの情報>
ブラザーは、東京ビッグサイトで開催される
保健・医療・福祉向けの展示会『国際モダンホスピタルショウ2015』に出展し、エアスカウターの新モデルを展示します。

名称:国際モダンホスピタルショウ2015 http://noma-hs.jp/hs/2015/
会期:2015年7月15日(水)〜17日(金) 10:00〜17:00
会場:東京ビックサイト 東展示棟4・5・6ホール
展示場所:スポット展示コーナー

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