AMDとMixamo，Unity向けのリアルタイム顔面キャプチャ技術を発表

Face Plus
配信元	日本AMD	配信日	2013/08/30

＜以下，メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています＞

　AMD（米国本社：米カリフォルニア州サニーベール，社長兼CEO：ロリー・リード）は，本日，Mixamoとの協同により，Unityゲーム・エンジン（v4.3）向けの高度なリアルタイム・モーション・キャプチャーおよび3Dフェイシャル・アニメーション・テクノロジーである「Face Plus」を開発したことを発表しました。


　Mixamoは，AMDの投資プログラム「AMD Ventures」対象企業であり，ゲーム開発者向けにオンライン3Dアニメーション・サービスを提供しています。また，Unity向けのMixamoのFace Plusプラグインは，「AMD Aシリーズ」APUおよびGPUによるテクノロジーとの連携により，開発者が標準的なWebカメラで表情をキャプチャーし，そのイメージをリアルタイムで3Dキャラクターとして送り出せるように設計されています。
　このリアルタイムのキャプチャー/アニメーション機能は，Mixamoの革新的かつ複雑なアルゴリズムをCPUからAMDのGPUテクノロジーにオフロードすることによって，実現しています。

　Face Plusは，OpenCL 1.1または以降の新バージョンをサポートするデバイス向けに開発されています。Face Plusは，AMD APUを使うことで，代表的な標準Webカメラ環境でのフルカメラ・フレーム・レートでリッチなディテール・モーションキャプチャーを可能にしています。
　Face Plusは，AMDのAPUおよびGPU上で最適に機能します。「AMD A10-4600M」APUを搭載したシステムは，GPUアクセラレーションを有効化することで，最大で1秒あたり42フレームをキャプチャーすることができます。これは，CPU処理のみを使用した場合に比較して，13倍のパフォーマンス向上を実現しています。
　AMDのAPUおよびGPUのマッシブコンピュート・パワーをフルに活用することで，開発者はリアルタイムで3Dキャラクターのアニメーションを実現することができます。これにより，ワークフローは簡素化され，クリエイティブ開発の中断をなくすことが可能になります。
　顔面表現のリアルタイム・モーションキャプチャーがコンテンツ制作のための開発ツールとして利用できる一方で，ビデオゲーム，ビデオ会議アプリケーションなどのコンシューマー・ソフトウェアにこの機能を持ち込む可能性を提示し，リアルタイムでアバターのアニメーションを作成することができます。

　AMDのヘテロジニアス・ソリューション担当バイスプレジデントであるマンジュ・ヘッジ（Manju Hegde）は，次のようにコメントしています。

「当社は，Mixamoのテクノロジー最適化による成果に感銘を受けており，今日のUnity開発者と新たなコンシューマー向けアプリケーションにもたらす可能性に期待しています。OpenCLの優れたパフォーマンスと様々なPCフォームファクターにおけるAMDのAPUおよびGPUソリューションの広範なアベイラビリティーと性能により，Unity開発者は開発プロセスを大幅に合理化することができます。これにより，開発者はクリエイティブの開発を中断することなく，テクノロジーによって豊かな創造性を解き放つことができます」

　MixamoのCEO兼共同創立者であるステファノ・コラッツァ（Stefano Corazza）氏は，次のように述べています。

「2百万人以上に拡大したUnityの開発者が，ゲームや映画において，かつてないほど魅力的なストーリーの創造を実現できることに感激しています。当社のFace Plusは，メインストリームのAMD APUベースのシステムをシンプルかつ標準的なWebカメラと連携し，3Dキャラクター向けのリアルタイムで高品質なフェイシャル・キャプチャーとアニメーションを提供することができます。当社のミッションは，3Dキャラクター・アートをより普及させることですが，ゲーム開発者や映画制作者のキャラクター・アートおよびエモーショナル・エンゲージメントの制作手法を革新するFace Plusによって，その実現に一歩近近づきました」

ご参考情報：

• Mixamoのテクノロジーについて（英語）
• Mixamoに関するAMDのブログ（英語）
• Face Plusに関する詳細（英語）
• Mixamo Face Plusプラグインの比較結果（英語）
• 「Unplugged」： Face Plusテクノロジーによるキャラクターの感情表現と開発者によるプロジェクト活用法についてのインタラクティブ・ショートアニメーション（英語）
• AMD AppZone（英語）