カプコンの人気サバイバルホラー「バイオハザード」をテーマにした舞台
「BIOHAZARD THE Experience」が,2017年2月10日〜2月26日にZEPPブルーシアター六本木で,また3月4日〜3月5日には神戸の新神戸オリエンタル劇場で上演される。
東京公演の初日となる本日,開演前に
ゲネプロ(通し稽古)が行われた。本稿では,その模様をお伝えしたい。もちろん,ネタバレはしていないので,そのあたりはご安心を。
■「BIOHAZARD THE Experience」ストーリー
「……いったい,ここはどこだ?」
どこか分からない洋館の一室。理由も分からず眠らされ,どこからか連れて来られた男女13名が目を覚ます。お互いの素性が分からず名乗り合うが,それが真実なのかどうか。ここから脱出するため,共に行動をすることになったのだが……。
「得体の知れないヤツがうろついている!」
腐敗臭を放つ得体の知れないヤツら……ゾンビ。その恐怖とお互いの疑心暗鬼の中,さまざまな感情が交錯する。そしてゾンビに噛まれた人間もまたゾンビとなってしまったとき,その恐怖は頂点に達する。
先ほどまでは人間だった……だが,もはや人間であるとは思えない。良心の呵責と人間としての尊厳を保ちつつ,人として生きるため,殺し始める……。互いを疑い,ある者は強い者を頼りにし,脱出のための行動をする。
いったいこれは何なのか? 誰が何の目的で……
出演者(敬称略)
横浜流星
篠田麻里子
青柳塁斗
木戸邑弥
今井れん
Raychell
IZAM
福本有希,志村玲於(Wキャスト)
紗綾
太田光る
大原海輝
石田ヨウスケ
池田 努
東 幹久
本公演は
“超体感型ステージ”と銘打たれており,視覚や聴覚など,人間の五感を刺激するような仕掛けが施されているところが最大の特徴だ。音に関して言えば,まるで
隣の席にゾンビがいるような生々しさが感じられるのだ。ネタバレになってしまうため具体的には言えないが,既存の舞台の枠を超えた,今までにない舞台になっているというのが率直な感想だ。
ストーリーもまた,舞台ならではの展開が用意されている。ゲームとは異なり,キャラクターとして屈強な戦士がほとんど登場しないことも注目すべきポイントだろう。看護師,経済学者,銀行員,IT起業社長など,およそ戦いとは無縁なキャラクターが多いため,武器を使うのも一苦労する始末だ。そんな彼らがゾンビと苦闘する場面は,見ていてとてもヒヤヒヤした。
登場するキャラクターは男女合わせて13人いるのだが,彼(彼女)らのほとんどは初対面という。
「こいつは本当に信用できるのか?」という,疑心からくる苛立ちや不安なども,物語をドラマチックに盛り上げてくれる。また,ゾンビもののお約束として,ゾンビに噛まれるとウイルスに感染し,ゾンビになってしまうのだが,ついさっきまで人間だったのに,ある瞬間にゾンビになってしまうというところにも驚かされるはず。果たして誰がゾンビになるのか? 意表をついた展開は,いい意味で観客を裏切ってくれる。
約100分という上演時間は非常に濃厚で,バイオハザードらしさを保ちつつも,舞台ならではのエッセンスに満ちており,オリジナリティも高い。間違いなく見ごたえのある内容なので,気になった人はぜひ会場へ足を運んでほしい。