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「ドラゴンクエストXI」の最新情報を堀井雄二氏が紹介した「ジャンプフェスタ2017」のスペシャルステージをレポート
ステージイベントの冒頭では,これまでに明らかとなっている「ドラゴンクエストXI」の情報について,「ドラゴンクエスト」シリーズの生みの親であり,本作のゲームデザインおよびシナリオを手がける堀井雄二氏がコメントした。堀井氏によると,「ドラゴンクエストXI」のロゴや,オープニングテーマの「序曲」のアレンジが,シリーズ1作めにあたる「ドラゴンクエスト」のそれらを思わせるものとなっているが,その理由はおいおい明かしていくとのこと。
また「ドラゴンクエストXI」のプロデューサーを務める齊籐陽介氏は,サブタイトルの「過ぎ去りし時を求めて」にも深い意味が込められていると話していた。
「ドラゴンクエストXI」はPlayStaion 4とニンテンドー3DSをプラットフォームとしてリリースされるが,堀井氏はこの理由を「より多くの人に遊んでほしいから」と説明。また3DS版は本体上側の画面に3Dグラフィックスバージョン,本体下側の画面に2Dグラフィックスバージョンを連動表示する仕様となっているが,堀井氏いわく「かなり無茶」とのことで,齊藤氏も「PS4版も含めて,実質3バージョンを作っているようなもの」と表現していた。
実際に開発を担当するディレクターの内川 毅氏は,「誰もやったことがないことへの挑戦なので,ものすごくやりがいを感じています」としつつも,「PS4のグラフィックスを使った演出を,3DSの2Dバージョンでいかにして表現するか」といったような苦労があると話す。
また齊藤氏によると,そうした表現の違いは,表示されるメッセージのテンポにも影響があるという。そのため,同じセリフであっても3バージョンそれぞれに細かく調整しているそうだ。
主人公は勇者で,「ドラゴンクエストXI」の世界で成人とされる16歳となった日に,故郷である「イシの村」を旅立つこととなる。齊藤氏は,「PS4と3DSそれぞれのグラフィックスで再現される主人公に,ぜひ注目してほしい」とし,内川氏は歴代シリーズを彷彿とさせる“勇者”“16歳”といったキーワードについて,「30年前,一人のプレイヤーとしてワクワクしていた自分と同じ気持ちを,多くの皆さんにも抱いてほしい」と語っていた。
続いて,堀井氏が「ドラゴンクエストXI」の情報を明かす「おしえて ほりいさん!」のコーナーが設けられた。
あらためて本作への思いを問われた堀井氏は,「30年の間,シリーズを続けられたことに自分自身驚いており,また感謝もしている」とし,「歴史を振り返りつつ,30年を一つの区切りとして,また一から始められるといいなと思いながら作っています」と意気込みを見せていた。
そうした歴史のある「ドラゴンクエスト」シリーズには,さまざまなキャラクターが登場してきたが,もちろん「ドラゴンクエストXI」にも主人公の仲間になる存在がいる。
会場では,最初に仲間となる盗賊の「カミュ」が紹介された。公開されたセリフを見ると,カミュは最初から主人公を勇者と知っているようだが,堀井氏からはそれ以上の説明はされなかった。
また内川氏によると,本作の進行は「ドラゴンクエストIV」のようにストーリーに沿って次第に仲間が集まっていくスタイルになるという。
本作の舞台となる世界「ロトゼタシア」も紹介された。マップ中央には「世界樹」を思わせる大きな木が記されていたり,海には船や巨大モンスターらしき姿が描かれていたり,そして何より世界の名前に気になるワードが含まれていたりと,「ドラゴンクエスト」ファンならいろいろ想像が膨らむところだ。
なお内川氏によると,本作の世界の広さは歴代「ドラゴンクエスト」シリーズと遜色ないサイズに仕上がっているとのこと。
さらに会場では,ゲーム内を実際に移動する様子を収録した映像も披露された。PS4版では美しく表現されたフィールドを徘徊するモンスターや,主人公が馬に乗って移動する姿などがお披露目に。またバトルはシンボルエンカウント式だが,弱いモンスターは騎乗時に蹴散らすこともできるという。
なおシステムメニューは,シリーズおなじみのひらがな表記のスタイルを採用するようだ。
一方3DS版の映像では,街の様子が披露された。3DS版では,本体のアナログスライドパッドで操作すると上画面に,十字キーで操作すると下画面にメッセージが表示されることや,これまたシリーズおなじみの樽を割れることなどが紹介された。
また上記のとおり3D画面と2D画面はきちんと連動しているが,齊藤氏によるとそれぞれの距離感を合わせるのは非常に苦労したそうである。
さて「ドラゴンクエスト」と言えば,さまざまなお楽しみ要素の存在も気になるところ。堀井氏によると,本作にもカジノが存在し,PS4版と3DS版で少し内容が違うという。ちなみにスロットとポーカーは,どちらのバージョンにも存在するそうだ。
また「ぱふぱふ」は,堀井氏と内川氏によると「シリーズ30年の集大成」になる模様。ただ,そのせいでCEROレーティングが上がるようなことはないそうなので,安心なような残念なような……。
加えて3DS版には,「すれちがい通信」機能を使ったコンテンツも収録される。内川氏によると「ドラゴンクエストIX」の「たからのちず」とは毛色が違うとのことで,堀井氏は「3DS本体を外に持って行きたくなる」と説明していた。
なおPS4版には,また別のコンテンツが用意されるそうだ。
さらに会場では,本作のオープニングムービーが上映された。その内容は,主人公と仲間らしきキャラクター達がともに冒険する様子を収めたもの。主人公が「ロトの剣」を掲げるなど,往年の「ドラゴンクエスト」ファンなら「おっ?」と思うこと間違いなしのシーンが次々に登場するので,気になる人はぜひチェックしてほしい。
ステージイベントのエンディングでは,内川氏が「ドラゴンクエストXI」のリリースに向け,「往年のファンの皆さんに向けて,まったく新しい『ドラゴンクエスト』をお届けしたい」と意気込みを見せた。また齊藤氏によると,気になる発売日はシリーズ30周年期間内を目指しているとのこと。
そして堀井氏が「今日公開した情報で,皆さんの期待もいっそう高まったかと思います。その期待に応えるべく,スタッフ一同がんばっていますので期待してください」としてステージイベントを締めくくった。
「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」公式サイト
- 関連タイトル:
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
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ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
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© 2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
※画面はすべて開発中のものです。
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