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「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」が開演。シリーズ30年の魅力をぎっしり詰め込んだ,壮大なエンターテイメントショーに注目
発売30周年を迎えた「ドラゴンクエスト」シリーズを,“ライブエンターテインメントショー”として完成させたこの公演。当日の本公演前に,メディアや関係者に向けて行われたプレビューの模様をレポートする。
ライブエンターテインメントショーと名付けられたこの公演は,単純なゲームの舞台化とは一線を画す,大がかりな舞台装置や会場全体を使った演出などが導入されているのが特徴だ。
会場となるさいたまスーパーアリーナには,巨大な十字の形をした舞台と,何枚もの吊り下げられたスクリーンが設置されていて,これを見るだけでも普通の舞台公演とは違うことが分かるはずだ。舞台は中央のメインステージを含めて合計7つあり,それが6つのアーチ型のブリッジでつながれている。圧巻なのはシーンによってそれぞれの高さが変わり,それに合わせてブリッジの角度が変わったり,場合によってはブリッジが吊り上げられたりすることで,舞台自体の形がめまぐるしく変わっていくのである。
また客席すべてにはLEDが内蔵されたリストバンドが用意されていて,劇中の要所でこれが光る演出が施され,客席と舞台との一体感を感じられる。
ストーリーは「ドラゴンクエストIII」(以下,DQ III)をベースにしていて,そこに各シリーズの人気キャラクターが,それぞれの世界からやって来るという設定で進行していく。「ジパング」「イシス」「サマンオサ」など,DQ IIIに登場した町も登場し,そこでのイベントを忠実に再現している一方,「闘技場」ではビアンカVSフローラのバトルが繰り広げられるなど,シリーズ全体のファンに向けた演出も導入されている。
出演者は勇者役に松浦 司さん,テリー役に風間俊介さん,アリーナ役に中川翔子さんと,著名な役者・タレント陣が起用されている。出演者全員はこの公演のために,演技だけでなくアクションの稽古も積んで,劇中では殺陣やワイヤーアクションを披露している。
また特定のシーンでは,パノン(田中 精さん)やトルネコ(芋洗坂係長さん,我善導さんのWキャスト)などが来場者とコミュニケーションをしたり,出演者達が客席を行き来したりするシーンなどもあり,台本のセリフだけではない,ライブならではのお楽しみも用意されている。とくに劇中で客席と一緒に踊るトルネコの「ステテコダンス」はかなり盛り上がるので,事前にグッズ売場で「ステテコパンツハンドタオル」を購入して参加したい。
これだけの大がかりな仕掛けがある舞台で,さらに会場がかなり広いため,見る場所によって印象はかなり違うだろう。筆者はスタンドの一番上の席から見ていたのだが,肉眼で出演者の顔を見るにはかなり遠いが,舞台の端から端まで見渡せるので,どこで何が起こっているのかが一目で分かった。出演者達に近い席の場合,アクションはすぐそばで楽しめる一方,場所によっては舞台が見えないところがあるかもしれない。また同じフロアでも席によって見る印象はかなり変わるので,可能ならば2回以上の観劇をオススメする。
公演は7月22〜31日までがさいたまスーパーアリーナで行われ,以降,名古屋,大阪,そして横浜と,8月31日まで予定されている。これまでに味わったことのない「ドラゴンクエスト」の世界を,ぜひその目で体験してみてほしい。
最後にプレビュー公演終了後の,主要出演者のコメントをお届けしよう。
■勇者役・松浦 司さん
今までたくさんの稽古を積んできて,皆の想いが詰まったステージです。ドラゴンクエストIIIのサブタイトルにもある,「そして伝説へ…。」のとおり,この夏,伝説が始まります!
音楽やスクリーン映像に動きを合わせることが大変でしたが,観客の皆さんが,自分が勇者だと投影できるような人物像を目指しました。規則正しい生活を心がけ,自分の持つものをすべて出し尽くせるよう,このライブスペクタクルツアーに向けて気合を入れています!
■テリー役・風間俊介さん
アリーナクラスの規模ではとんと演じていなかったので,記憶は遠い昔という感じです。テリーは子供のころからよく知っていたので,僕にとっては,役作りが必要ないくらい身近なキャラクターでした。どこか歴史上の人物を演じるのに通じるというか,歴史上の人物を演じる以上にイメージできるような……。
これまでの稽古期間中は,ドラゴンクエストのゲームを買って家に帰る途中のワクワク,というところでしたが,ついに今日から電源を入れて楽しむ時が来た……! という感じです。
■アリーナ役・中川翔子さん
30年間愛され続けたゲームがついにショーになります。映像とシンクロさせる演技はスクリーンの中に入ると自分では見えないので,とても難しいのですが,すぎやまこういち先生の紡ぐ歴史ある音楽も相まって,目を閉じてもゲームシーンが浮かんでくるくらいなんです。唯一,自分がお客さんとして見られない!! というのに悶絶しています。
子供のころに楽しい! と感じていただけでなく,とくに親子がテーマになっているので,大人になった今だから分かる感情もたくさんあります。とくに私は父を早くに亡くしているのですが,ぜひ父に見てほしかったです。
■トルネコ役・芋洗坂係長さん
これから全国5大アリーナで,40万人を動員するこのライブスペクタクルツアーが始まります! 来場いただいたお客様の想いをひとつにして,最後に感動をお届けできればと思います。自分だけが,外から舞台を観ることができるのですが,映像,動きともにバッチリでした。役作りのために増量もしました(笑)。トルネコの包容力のある癒しキャラのイメージをそのままに,のびのびと演じています。本番がとても楽しみです。
「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」公演概要
【公演日程/会場】
■さいたま公演
7月22日(金)〜31日(日)さいたまスーパーアリーナ
※7月25〜27日休演
■福岡公演
8月5日(金)〜7日(日) マリンメッセ福岡
■名古屋公演
8月18日(木)〜22日(月) 大阪城ホール
■横浜公演
8月26日(金)〜31日(水) 横浜アリーナ
※8月29日休演
【チケット料金】
S席 大人9,500円(税込)/子ども7,500円(税込)
A席 大人7,500円(税込)/子ども5,500円(税込)
※子ども料金は3歳〜小学生までです。3歳未満でも席が必要な場合は有料です。
※機材やステージ・客席の構造により,舞台の一部が見えにくい場合がございます。
【出演者】
勇者 松浦 司
テリー 風間俊介
アリーナ 中川翔子
パノン 田中 精
ヤンガス 田尻茂一
トルネコ 芋洗坂係長,我善導(Wキャスト)
竜の女王 高橋洋子
物販ブースには,初日の公演前から行列ができていた |
公演の詳細やメイキングなどを収録した,公演を観た人には必携のツアーパンフレット。2800円(税込) |
「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」公式サイト
- 関連タイトル:
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
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ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
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© 2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
※画面はすべて開発中のものです。
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