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ハロー!Steam広場 第188回:海外から見た不思議な国「ニッポン」を駆け抜けるマラソンレースゲーム「Nippon Marathon」
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印刷2018/02/27 12:00

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ハロー!Steam広場 第188回:海外から見た不思議な国「ニッポン」を駆け抜けるマラソンレースゲーム「Nippon Marathon」

画像集 No.007のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第188回:海外から見た不思議な国「ニッポン」を駆け抜けるマラソンレースゲーム「Nippon Marathon」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,暗黒時代に突入すると左目が疼きだす上級指導者にジョブチェンジできるかも。

 ハロー!Steam広場 第188回は,「Nippon Marathon」を紹介しよう。本作はその名のとおり,日本のマラソンをテーマにしたレースゲームなのだが,ユーザーインタフェースからコース上の看板に至るまで,へんてこな日本語が盛りだくさん。日本人だからこそ楽しめる要素がたくさん詰め込まれている。



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海外から見た不思議な国「ニッポン」を駆け抜けるマラソンレースゲーム「Nippon Marathon」


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 アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回はイギリス・バーミンガムのインディーズ系デベロッパ,Onion Soup Interactiveが手掛ける「Nippon Marathon」を紹介しよう。

 本作はその名のとおり,日本のマラソンをテーマにしたレースゲームなのだが,ユーザーインタフェースからコース上の看板に至るまで,へんてこな日本語が盛りだくさん。ランナーも,セーラー服を着たおっさんや,エビの着ぐるみを来たイケメンお兄さんなど個性派揃いで,そんな彼らが一位の座をかけて街中を疾走する。

キャラクターにはラグドール効果が設定されており,ちょっとした段差で激しく転んだり,何かとぶつかってふっとんだりする様子がクスリとさせる
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 レースに参加するのはプレイヤーを含めた4人のランナーで,プレイ中のカメラは俯瞰視点で固定される。
 コース上には建材を振り回す作業員や,しつこくまとわりついてくるキャッチのお兄さんなど,日本の日常風景にちなんだ障害物が多く設置されているため,ランナーの走るスピードが同じであるにも関わらず,順位の入れ替えが頻繁に起こる。加えて,この手のゲームではおなじみの妨害アイテムや加速アイテムなどもあるので,先頭を走っているからといって油断はできない。

「DUCK」アクションを使うと,両腕を後ろに回し,姿勢を低くした状態で走れるので,障害物の下をくぐり抜けるときに便利。どこかの里で流行ってそうな走り方だ
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 そんな,どう転ぶか分からないレースをさらに面白くしているのが,ランナーの脱落によるレースの一時中断というルールだ。レース中は,先頭のランナーから離れるほどスタミナ切れで脱落しやすくなる。そして,3人のランナーが脱落するとレース中断となり,その場から足並みを揃えて再開となる。このルールのおかげで,逆転できない独走劇でレースが終わるということがないのだ。

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 ただ,それだけだとトップを走っていたランナーが損するばかりなので,中断時に生き残っていたランナーには“”が付与される。実のところレースの結果は,ゴールした順ではなくレース中に獲得したポイント順になるので,ポイント換算率の高いこの星をどれだけ集められるかがキモになるわけだ。
 一見するとバガゲーに見える本作だが,さまざまな要素によってレース展開は先の読めないものになっており,そのビジュアルからは想像も付かないほど手に汗握るバトルが楽しめる。

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 現時点で実装されているコースは,福井県の若狭町あたりから京都市までを走る「WASHI-WASHI DORO」(Kawa River RUN),京都市から大阪市までを走る「WASHI-WASHI DORO」(Mura Temple Village),大阪市から奈良市まで走る「KAWASEMI」(Super Ichiba Sweep),奈良市から郡上市までを走る「KAWASEMI」(Kawasemi City Sights)の4つで,コース単体をプレイする「シングルレース」と,4つのコースを通しで走る「ハーフマラソン」の2種類がプレイできる。
 未実装のコースは,郡上市から東京までをつなぐ4つのコースとなっており,今後実装予定のフルマラソンでは,若狭町から東京までの8コースを通しで走ることになる模様だ。

フルマラソンのゴール地点は,東京に位置する「Neo Jinko」なる街だ。イメージ写真には,今はなき「さくらや」らしきものが見える。いったい,いつの写真を使っているのだろうか
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 独特の日本語表現とキャラクターのおかげで,日本人だからこそ楽しめる要素が盛りだくさんな本作だが,逆に日本人だから引っかかるのかもしれない要素が一つだけあった。それは,奈良市から郡上市までを走る「KAWASEMI」で発生する大地震だ。

 このコースでは,頻繁に大地震が発生し,ビルの上から看板が落ちてきたり,地盤沈下でコースが変化したりする。その落下物や,地震から逃げ惑う人々が障害物となってランナーの邪魔をするわけだが,これだけは正直笑えない。地震そのものと言うより,そこに描かれる人の行動が,笑える対象にならないのだ。
  筆者自身, ゲーム内で銃を撃ったり斧を振り回したりはしているわけで,「ゲームはゲーム」として楽しんでいるつもりなのだが,こういう気持ちになることもある。表現の是非をここで論じるつもりはないが,遊んでみようと思っている人には,こういう内容も含まれているということだけ,お伝えしておきたい。

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 最後でちょっとケチをつける形にはなったが,全体的には見た目の印象を大きく裏切るゲーム性の高さが,本作のおすすめポイントであることは間違いない。アーリーアクセスが始まったばかりなので,コンテンツボリュームは少ないが,現状でもゲームの雰囲気はばっちり掴めるので,興味のある人はぜひとも遊んでみてほしい。



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    Steam

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