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ハロー!Steam広場 第168回:本物の魚と同じ思考で動く,リアル志向な釣りシミュレーション「Fishing Planet」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,遊撃兵に昇格した隊員に上司の名前を付けて,エイリアンの群れに突っ込ませる鬼畜コマンダーにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第168回は,釣りシミュレーションゲーム「Fishing Planet」を紹介しよう。独自に開発されたAIによって魚の生態がリアルに再現されており,ただエサを投げ込むだけではなかなかいついてくれない。本物の魚と同じ思考で動くので,エサにどれだけ興味を持ってもらうかがポイントになる。
※お知らせ:来週(2017年9月19日)のハロー!Steam広場は,筆者都合により休載いたします。次回更新は9月26日となりますので,ご了承ください。
本物の魚と同じ思考で動く,リアル志向な釣りシミュレーション「Fishing Planet」
今回は,アメリカ各地の川や湖沼といった淡水域で釣りを楽しむ,基本プレイ無料の「Fishing Planet」を紹介しよう。
ひとえに釣りゲームといっても,カジュアルなものから本格的なシミュレーションまでいろいろあるわけだが,本作はライセンスがないと釣りができなかったり,天候の変化によって釣り場の状況が変わったりと,リアル志向なシミュレーションゲームになっている。
そのリアル志向へのこだわりは魚の生態からも見て取れる。ゲーム中は水中の様子を見る術がないものの,その水面下ではさまざまな種類の魚達が,独自に開発されたAIに基いて活動しているのだ。この「COMPLEX FISH AI SYSTEM」と呼ばれる要素が,本作の釣りをさらに本格的なものにしている。
このゲームではエサやルアーの動かし方がとても重要になる。まず魚達は,動かないエサやルアーに興味を示さない。だからといって,ただリールを巻いて仕掛けを動かすだけでは,やはりなかなか食いついてはくれない。
魚に存在をアピールするには,そのエサやルアーに合った動きが必要だ。リールを巻く速度に変化を付けてみたり,動きを一瞬だけ止めてみたり,ロッドの先を小刻みに動かしてみたりして,エサやルアーに生物的な動きを加えれば,魚も興味を持って近づいてきてくれる。
ルアーアクションには細かいテクニックが必要になるが,キャストしてから魚を釣り上げるまでの流れは,マウスのみでこなせるほどシンプルだ。左クリックでリールを巻取り,右クリックでアワセを入れるという操作系なので,初心者でもすぐに慣れるだろう。
ある程度勝手が分かってきたら,釣り糸の強度や魚の大きさに合わせてドラグの締め具合を変えたり,魚の趣向に合わせてエサやルアーを変えたりしてみると,釣りの奥深さが分かるはずだ。
本作には,ニューヨークやオレゴン,アラスカなど,いろいろな地域の釣り場が用意されているが,最初からあちこちに行けるわけではない。魚を釣って経験値を稼ぎ,プレイヤーのレベルを上げることで,新しい釣り場が開放されていく仕組みだ。
釣具も同じで,レベルがあがるとショップの商品がアンロックされていく。釣具は,ロッド,リール,糸,針,ウキ,ルアー,ベイト,スカリ,フィッシングウェア,バッグ,といった具合で細かく種類が分けられており,3Dモデルを表示するモードもあるので,商品リストを眺めているだけでも面白い。
釣りをするにはなにかとお金がかかる。まず,釣り場を利用するためにライセンスを購入しなければならないし,釣り場に行くまでの旅費と滞在日数に応じた宿泊費も必要になる。ただし,プレイヤーのホームポイントであるテキサスならば,旅費と宿泊費が掛からないので,序盤はテキサスの釣り場で経験値とお金を稼いでいこう。
最初は何が釣れても嬉しいものだが,やはり狙った獲物を釣り上げたときの快感は,釣りならでは。釣り場や釣具の種類が増えていけば,そういった醍醐味も味わえるようになるので,それまでは地道に経験を積み重ねていくことが大切だ。
1人で淡々と釣りを続けるのは結構退屈に思えるかもしれないが,本作はオンラインに常時接続されるので,ほかのプレイヤーと雑談をしたり,釣った魚のサイズを自慢し合ったりといった,緩いコミュニケーションも楽しめる。
課金要素は,経験値ブーストや釣り場のフリーパスといった有料アイテムくらいで,課金を強要するようなものはない。本格的な釣りシミュレーションに興味のある人は,ぜひプレイしてみてほしい。
「Fishing Planet」Steamストアページ(無料)
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