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ハロー!Steam広場 第91回:GAME FREAK in Steam! 怒れる象が突き進む2Dアクション「TEMBO THE BADASS ELEPHANT」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,合コンにリュートを持参して「赤のラグナル」を熱唱する上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第91回は,「ポケモン」の開発元であるゲームフリークとSEGAのコラボタイトル「TEMBO THE BADASS ELEPHANT」をメインに紹介する。本作は,怒れるゾウさんを操作して,ステージを破壊しながら進んでいく横スクロールアクションだ。このほか,育成要素に力を入れたタワーディフェンス「Hero Defense」もあるので,お見逃しなく。
「怒ったゾウ!」を体現した,ゲームフリーク&SEGA謹製の横スクロールアクションゲーム「TEMBO THE BADASS ELEPHANT」
今回は,「ポケモン」の開発元であるゲームフリークとSEGAのコラボレーションタイトル「TEMBO THE BADASS ELEPHANT」を紹介しよう。本作は,物語の舞台となる「シェルシティ」に突如として現れた悪の組織「ファントム」に対抗すべく,防衛軍によって召喚された“ゾウ”を操作して戦う横スクロールアクションゲームだ。
ちなみにTEMBOという名前は,調べてみたところスワヒリ語で“象”という意味であり,あの怒れる戦士RAMBOの名をもじったものというわけではない。ただ,赤い鉢巻を巻いてやたらとミリタリーな装いをしている主人公のゾウを見ると,ゲームフリークとSEGAは確信犯だよなーと,筆者は思うのであった。
本作は“破壊”を前面に押し出したゲームデザインになっており,ゾウの巨体から生み出されるパワーを使って,ステージ上の障害物を片っ端から壊していく爽快感がウリだ。通常の横スクロールアクションならば,大きな壁にぶち当たった時に,それを乗り越える方法を模索するものだが,このゲームでは“突進して破壊する”が正解であり,正義なのだ。
ゾウの基本アクションは,[Z]キーによる「ジャンプ」と[X]による「突進」の2つとなっており,突進と方向キーの組み合わせによって「ローリング」や「ストンプ」,「打ち上げ」「スライディング」といったアクションが派生する。巨体ゆえにどのアクションを使っても破壊につながるのが面白い。
なかでも筆者のお気に入りなのがストンプだ。これは,空中で体を丸まらせてから,思い切り地面に激突するというアクションなのだが,ビルの屋上で使用すると,1階のフロアまで一直線に突き破っていくド派手な演出を拝める。ゾウのちからってすげー!。
ゾウといえばやはり“水”を使ったアクションも欠かせない。本作には水ゲージなるものが存在し,それを消費して鼻から水を噴射できる。これを使えば,燃えているオブジェクトを消火したり,離れた場所にいる敵を気絶させたりすることが可能だ。
また,水を撒き散らしながら突進すると,うまい具合に水のバリアが形成され,火炎放射などを防ぎながら進むといった芸当もできてしまう。さすがキリンさんよりも好かれるだけのことはある。
ファントムどもを蹴散らしてゴール地点にたどり着けばステージクリアとなり,敵を倒したり人質を救出したときに得られるポイントが,そのままステージスコアとして登録される。クリアタイムはスコアに影響しないので,アクションの苦手な人でもスコアを気にせずにじっくりとやり込めるあたりは重要なポイントだろう。
SEGAとのコラボタイトルということもあってか,猛スピードでステージ上のリング(本作ではピーナッツ)を回収していくような,ソニック的な味付けも随所で味わえ,ゾウさんの愛嬌あるキャラクター性もあって,日本人受けも良さそうな作品に感じられる。
今のところ日本語では遊べないあたりが少し残念ではあるが,ゲームはほぼ絵とキャラクターの動きだけで進んでいくので,言語的な不自由さは感じないはず。Steamにはデモ版もあるので,興味のある人はぜひ一度触ってみてほしい。
「TEMBO THE BADASS ELEPHANT」Steamページ(1480円)
MOBA風のオンライン対戦モードを搭載したタワーディフェンス「Hero Defense - Haunted Island」
「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回はドイツのインディーズ系デベロッパ,Happy Tuesdayが手掛ける「Hero Defense - Haunted Island」を紹介しよう。
本作は,個性的な5人のヒーロー達を配置して,群れで押し寄せてくるモンスターを撃退していくタワーディフェンスゲームだ。基本的なルールは,従来のタワーディフェンスと同じだが,本作ではヒーローの育成要素に力を入れているようで,RPGのように長く楽しめる内容になるとのこと。
各ヒーローには独自のスキルツリーが用意されており,これをどのように習得していくかが,育成におけるポイントになりそうだ。また,ドロップしたアイテムや呪文をセットすることで,キャラ性能が大きく変化するとのことで,RPGにおける育成要素のツボもしっかりと押さえたゲームデザインになっていることがうかがえる。
また,タワーディフェンスには珍しいオンライン対戦モードも搭載されており,MOBA要素を取り入れた戦いが楽しめるようだ。どのようなルールになるのかは不明だが,本作ではこの対戦モードも大きなウリになるだろう。
すでにGREENLIGHTを通過しており,クリスマスシーズン中にアーリーアクセス版をリリースする予定とのこと。公開されているトレイラーを確認しつつ,興味が出てきた人はお気に入りに追加して,アーリーアクセス版のリリース情報を受け取れるようにしておこう。
「Hero Defense - Haunted Island」GREENLIGHTページ
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