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Firaxis Gamesスタジオツアー開催。ストラテジーファン待望の「Sid Meier's Civilization: Beyond Earth」をさっそくプレイしてきた
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印刷2014/07/23 00:00

プレイレポート

Firaxis Gamesスタジオツアー開催。ストラテジーファン待望の「Sid Meier's Civilization: Beyond Earth」をさっそくプレイしてきた

 「あと1ターン……そうなるか。じゃ,あともう1ターンだけ……」と,ついつい明け方までゲームを続けてしまう中毒性の高いゲームといえば,もちろん,Firaxis Gamesのターン制ストラテジー「シヴィライゼーション」シリーズだ。
 1980年代初期からゲーム制作に携わり,シミュレーションゲームを中心に,さまざまなヒット作品を生み出したことで知られるシド・マイヤー(Sid Meier)氏が,現在も現役の開発者として率いるFiraxis Games。彼らの最新作として発表されたのが,2Kからリリースが予定される「Sid Meier's Civilization: Beyond Earth」(以下,「Beyond Earth」)だ。

メリーランド州スパークスには4年前に引っ越してきたというFiraxis Games。都市部から離れた,静かな郊外にある平屋の建物だ。到着したときは東海岸らしい湿度の高い熱さだったが,夕方には土砂降りの雨になり,付近には竜巻警報が出ていた
Sid Meier’s Civilization: Beyond Earth

「Sid Meier’s Civilization: Beyond Earth」公式サイト


 このたび,そんなFiraxis Gamesのメディア向けスタジオツアーが,メリーランド州スパークスの同社オフィスで実施され,筆者もそこで「Beyond Earth」を,ヨーロッパのメディアに混じってプレイしてきた。その印象やゲームの内容を,ここで紹介したい。

 スタジオツアーではまず,Firaxis Gamesについての紹介が行われたので,簡単にまとめてみよう。1996年に設立された同社が,スパークスのオフィスに移ってから4年経つとのことで,ここでは「シヴィライゼーション V」の拡張パックや「XCOM: Enemy Unknown」,そしてモバイル向けタイトルなどの開発が行われた。メディアの訪問を受けるのは今回が初めてとのことで,そのためというわけでもないだろうが,移転後,長くそのままになっていた社内の改装が行われており,現在,それはほぼ終わったという。

Firaxis Gamesのオフィス内部。筆者が「撮ってはいけない」場所を撮影しないよう,監視の目を光らせている左の人物は,「シヴィライゼーション」シリーズのコミュニティマネージャー

 オフィスは,入ってすぐのロビーがミーティングルームとなっており,中央の通路の左側にマイヤー氏の個人オフィスや,シヴィライゼーションの開発チームの部屋が並んでいた。「Beyond Earth」のデモ版を収めたPCは,中央通路を進んだ奥の休憩所に置かれており,E3 2014に出展されたデモよりも進んだビルドとのこと。E3 2014では50ターンまでプレイできたが,今回は100ターンまでプレイ可能になっており,シリーズ従来作と同じく本作の1プレイが400ターンだとすると,ゲームのさわり部分はほぼ体験できることになる。

 ファンならご存知だろうが,「Beyond Earth」はFiraxis Gamesが1999年に開発した「シド・マイヤーズ アルファ・ケンタウリ」(以下,「Alpha Centauri」)の“精神的後継作品”となっているようだ。
 もっとも,本作が「Alpha Centauri」の直系の子孫なのかといえば,必ずしもそうではない。「Alpha Centauri」が「Sid Meier's Civilization II」のゲームエンジンを使ったものだったのに対して,今回は「シヴィライゼーション V」のものが使われており,「スタッキング」と呼ばれるユニットの重ね合わせ配置ができないなど,最近の作品を踏襲したシステムになっている。
 もちろん,それを踏まえたうえで「シヴィライゼーション V」とも大きく異なっており,SFファンが興奮することは間違いなしであり,「もう1ターンだけ……」という誘惑から逃れられないシリーズの伝統を受け継いだ「シヴィライゼーション」シリーズの完全新作といえるだろう。

壁に張られた「Beyond Earth」のアートワーク。ゲーム会社では,まだ完成してない作品のイメージを共有するため,アートワークが飾られていることが多い
Sid Meier’s Civilization: Beyond Earth


プレイアブルは8勢力のみだが,カスタマイズ機能が重要


 シリーズ従来作のメニュー画面が,「黄ばんだパピルスに書かれた古文書」というイメージだったのに対し,今回は黒を基調にネオンサインのような青など,「Alpha Centauri」にも通じる,いかにもSFという雰囲気になっている。オープニングアートやBGMは荘厳な雰囲気で,Civ中毒者の1人としては思わず感動してしまった。文章で説明するのは難しいので,このへんはぜひ製品版で感じてほしい。

 メニュー画面で最初に選ぶのは,“文明”ではなく“ファクション”,つまり勢力だ。用意されていたのは,以下のような勢力だった。

・ARC(American Reclamation Corporation)
・The Pan-Asian Cooperative
・Franco-Iberia
・Slavic Federation
・Polystralia
・Kavitha Protectorate
・Brazilia
・The People's African Union


 拡張パックの追加分も合わせ,合計で43文明がプレイできた「シヴィライゼーション V」と比べると,かなり絞り込まれた印象だが,8勢力という数字は完成版と同じだとのこと。

このアートワークを見て,「あれ? プレイアブル勢力は8つしかないの?」と思って聞いてみたところ,そのとおりだった。しかし,宇宙開拓団をカスタマイズしてそのリーダーとなる本作では,勢力の数や違いはあまり意味がないようだ
Sid Meier’s Civilization: Beyond Earth

 「Beyond Earth」の世界観では,地球の近未来に人口爆発や環境破壊,そして資源の枯渇や争奪戦などが起こり,23世紀頃に「グレート・ミステイク」(Great Mistake)と呼ばれる,文明が終焉してしまうような出来事があったとされる。その後,国家の概念はなくなってしまうが,そんな暗黒時代にあって,いくつかの勢力が力を付け始める。それらが上記の8勢力で,それぞれ大企業であったり,複数政府の連合であったり,新王朝であったりする。

 プレイヤーは従来作のような文明のリーダーではなく,こうした勢力が,いずれ地球に住めなくなることを見越して新たな惑星に送りこんだ開拓団の団長といった位置づけになる。
スクリーンショットでは公開されていないユーザーインタフェース部分のアートワークを激写。これまで以上に外交(Diplomacy)の重要さが増しているとのことだが,現時点では詳細は明らかになっていない
Sid Meier’s Civilization: Beyond Earth
 「Beyond Earth」では,ファクションを選ぶと,続いて「どんな開拓団を選ぶか」を決めることになり,そのため「どの勢力を選ぶのか」については,それほど大きな意味はない。このあたりがシリーズ従来作や「Alpha Centauri」と大きく違うところだろう。
 開拓団の選択ではまず,「Colonists」でどの分野に特化しているのかを選ぶことになり,それには「Scientists」「Refugees」「Aristocrats」「Engineers」,そして「Artists」の5種類が用意されていた。ここで例えばScientistsを選ぶと,テクノロジーの研究にポイントが加算されるといった具合だ。

 その次の項目「Spacecrafts」には「Continental Surveyor」「Retrograde Thruster」「Tectonic Scanner」「Fusion Reactor」「Lifeform Scanner」という5つの選択肢があり,これにより,目標となる惑星のマップやエイリアン種族が確認できるようになったりする。さらに,この探索機に搭載する「Cargo」を選ぶのだが,これには「Hydrophorics」「Laboratories」「Raw Materials」「Weapon Arsenal」「Machinary」という,5つの選択肢があり,例えばHydrophoricsを選ぶと,人口がやや増えた状態でスタートできるといった感じだ。

 そのあと,プレイヤーは自分の開拓団が向かう惑星を選ぶわけだが,「Alpha Centauri」が地球に似た「Churon」という星だけだったのに対して,「Beyond Earth」では多数の惑星が用意されており,それぞれの星は,マップサイズや海面の多さといったパラメータが異なっている。
 以上,スポンサー勢力と,自分の率いる開拓団の内容,そして降り立つべき惑星を選択すると,いよいよゲーム開始だ。

デモ機は,いつもならFiraxis Gamesのスタッフが昼食をとったり,ボードゲームで遊んだりするスペースに置かれていた。ここに4年もいるとは思えない,なんとなく生活感がない部屋だったが,実は改装中だそうだ


テクノロジーツリーから,テクノロジーウェブへ


 E3 2014のデモプレイと同様,今回の試遊でも,ゲームの舞台はいかにも地球外惑星といった雰囲気の土地になっていた。「Arid」と呼ばれるマップで,黄色い大地にゴツゴツとした岩山や,地面が割れてマグマを噴き出す渓谷などが存在している。また,緑色の煙のようなものが立ちのぼる場所も点在しており,この煙には「Miasma」と名前が付けられていた。これは,古代ギリシャで伝染病の原因になると信じられていた悪い空気,“マイアズマ”からの引用であるようで,実際にこの土地にユニットが足を踏み入れると次第にヘルスが低下していくので,移動には注意が必要だ。

新しく発表された「Arid」(乾燥地帯)のマップ。「シヴィライゼーション V」でときおり見かける,資源も何もない砂漠やツンドラが広がるマップは,かなり減っているという印象だ
Sid Meier’s Civilization: Beyond Earth

 施設の建設などで得られるポイントは4つのカテゴリーに分けられており,勢力の文明を発展させる「Culture」と,科学技術の進歩に必要な「Science」は分かりやすいところ。このほか,従来の食料は「Health」と呼ばれ,この値がマイナスになると,住民の不平がたまっていく。また,生産力は「Energy」となっており,鉱山開発などのほか,丘陵地帯に「Generator」(発電所)を設置することでも増やすことができる。

 資源のタイプがまったく異なり,ミニマップの配置やアイコンの絵柄なども「シヴィライゼーション V」からかなり変化しているが,シリーズ従来作と基本システムは同じなので,ファンなら迷うことなくプレイできるだろう。宇宙船を降下させて都市を成長させる場所を決め,ユニットの生産か施設の建築を行い,できたユニットを動かして開発すべきテクノロジーを選択するという,いつもの手順だ。
 何をすべきなのかが細かく表示され,何が起こったのかもアドバイザー達がポップアップして説明してくれるので,シリーズ初挑戦という人でも問題はないだろう。

 テクノロジーは,そもそも「シヴィライゼーション」が発端だと言われる“テクノロジーツリー”ではなく,新たに“テクノロジーウェブ”と名付けられたものが導入されており,これは,これまでのように順番に進化していくのではなく,中央の「Habitation」からスタートして,クモの巣のように広がったさまざまなテクノロジーをアンロックしていくというスタイルだ。

 それぞれのテクノロジーにはBranch(枝)とLeaf(葉)の2種類があり,クモの巣というよりも樹木を真上から見るのに近いかもしれない。例えば「Habitation」には5種類のブランチと,「Pioneering」「Planetary Survey」という2種類のリーフテクノロジーが存在しており,リーフはブランチよりも少ないターンで研究できるようになっていた。


「Beyond Earth」の核になりそうな“アフィニティ”


 テクノロジーをアンロックしてくうえで重要になるのが,「自分がどのようなAffinity(アフィニティ)を選ぶか」だ。アフィニティとは,「シヴィライゼーション V」でゲーム後半に登場する「社会制度」に似たもので,惑星の未来に対する自勢力の基本姿勢を示している。これには,惑星の環境に自分達を適応させる「Harmony」,自分達の力によって環境を支配下に置こうとする「Supremacy」,適応を拒絶して地球人らしさを貫く「Purity」の3つがあった。

「Level 4 Naval Carrier」と題されたアートワーク。今回はテクノロジーごとに新しいユニットを持つのではなく,同じ兵器がアップグレードされるといったイメージになるようだ
Sid Meier’s Civilization: Beyond Earth

 例えば,惑星に存在するエイリアンのDNA研究を行って,惑星に適合するために自らの遺伝子を改造していくといった,Harmony系の未来を描くなら,テクノロジーウェブでもそうしたテクノロジーをたどっていかなくてはならない。
 後述するクエストの中にも,そうしたアフィニティのポイントが稼げるものが存在し,うまくポイントを溜めて,それぞれのアフィニティに沿った勝利条件に向かっていくわけだ。したがって,目的に向かって直線的に進むだけで良かったこれまでのテクノロジーツリーと違って,今回はテクノロジーウェブとにらめっこする時間が長くなるかもしれない。

 勝利条件は5種類が用意されており,他勢力を完全制圧する「Domination」と,近隣の惑星に住む知的生命体との交信を果たす「First Contact」は,どのアフィニティにも共通したもの。
 これに加えて,Harmonyでは新たな生命体へと進化する「Transcendent」,Supremacyでは地球へ戻ってそこを征服するという「Emancipation」,そしてPurityは地球に残された人々を惑星へと完全移住させる「Promised Land」が用意されている。
 これらの勝利条件を達成するには,時間をかけて巨大なモニュメントを建設する必要があるため,モニュメントの建築を邪魔したり,されたりの攻防戦が繰り広げられるだろう。

 今回の試遊では体験できなかったものの,いずれかのアフィニティを選んでゲームを進めていくことで,それぞれのアフィニティごとにユニットの外見が変化していくという。したがって,ゲームの後半に出会ったライバル勢力のユニットが,自分のユニットとは似ても似つかないものだったということも起こり得るのだ。遺伝子改造や機械化などで独自のユニットも生産できそうだが,このあたりは今後の情報に期待したい。

探索用のユニット「Explorer」のレンダーアート。本作ではアフィニティによってHarmony(緑),Supremacy(黄色),Purity(赤)という基本カラーが当てられているので,これはHarmony勢力に属するものだろう
Sid Meier’s Civilization: Beyond Earth

 さらに,アフィニティとは別に「Virtues」(徳)という要素も用意されており,こちらは,勢力の能力をダイレクトに高めてくれるボーナスが与えられるというもの。「Might」(強勢),「Prosperity」(繁栄),「Knowledge」(知識),そして「Industry」(工業)の4項目から,それぞれ計10種類ほどを段階的に選べるようになっていた。


ゲーム世界を豊かにしてくれる奇妙なエイリアンや物質


 以上,「Beyond Earth」について,1ターンめまでに知っておくべきことを解説してきたが,2ターンめ以降になると新たな訪問者がやってくる。惑星に住むエイリアン達だ。「シヴィライゼーション V」のBarbariansにあたるものだが,少なくともゲーム序盤は襲ってくることはなく,勢力の境界線まで来ても中には侵入せず,次のターンには別の方向に移動していく。

 やがて,10〜15ターンほどしてプレイヤーの領土が増えてくると,相当数のエイリアンがマップを徘徊していることに気づくはずだ。筆者がゲーム中に遭遇したものだけでも,「Wolf Beetle」「Reaper Bug」「Drone」「Sea Dragon」など多種多様で,ヤツらの巣に近づかないか,Harmonyのアフィニティに特化していれば,向こうから襲ってくることはないようだ。
 筆者の横でプレイしていたフランス人ジャーナリストはHarmonyに特化したプレイに決め込んでいたようで,グロテスクなエイリアンを1匹も殺さずにプレイしていたが,勢力の周囲を無数に動き回っているエイリアンはちょっと気持ち悪い。ただ,こちらがHarmonyで,Supremacy勢力との戦闘が起こった場合,これらのエイリアンも共闘してくれるようだ。

SupremacyのMarine兵が,Siege Wormと戦っているシーン。エイリアンは自分から攻撃してくることはないが,このSiege Wormは全長が6ヘックスにもおよび,その移動によって都市を破壊してしまうことさえある害獣だ
Sid Meier’s Civilization: Beyond Earth

 ただ,やっかいなのが「Siege Worm」という長大なヒルのようなエイリアンで,これは一見すると1ヘックス分しかないが,体の一部を覗かせているだけで,実際には6ヘックス分の長さがある地底生物だ。しかも,地球人の存在などおかまいなしに内部に侵入し,資源や都市を破壊してしまう。
 自然災害のようなランダム性をゲームに与える存在で,ヤツが都市に危害を加えるために進み始めたら,数ターン前に警告が発せられる仕掛けになっている。相当なヘルス値を持っているので戦うのも大変そうだが,筆者の向かいに座っていたイギリス人ジャーナリストが,「やっとWormを退治できた」と呟いていたので,頑張れば駆除できるようだった。

Sid Meier’s Civilization: Beyond Earth
Sid Meier’s Civilization: Beyond Earth
 また,マップを探索していくと,ところどころに奇妙なオブジェクトがあるのに気付くはずだ。それらが資源であり,Algae(苔)やCoral(サンゴ),Chitin(食料)といった通常の資源に加えて,「戦略資源」と呼ばれる3種類の資源が用意されている。これらの資源は,それぞれのアフィニティの進化にも関係しているらしく,ドロリとした青緑の物質「Xenomass」はHarmonyの,オレンジ色のクリスタル「Firaxite」はSupremacyの,そして紫色に発光する岩「Floatstone」はPurityの進化に大いに役に立つという。会場では,Floatstoneのみが「物体を浮遊させる効能がある」と説明されただけだったが,どうやらホバークラフトのようなユニットの生産に役立つようだ。

 さらに,ヘルスを奪う気体物質,Miasmaだが,ゲーム中盤になると,HarmonyであればMiasmaを利用するテクノロジーを,それ以外ならMiasmaを取り除くテクノロジーを得ていくとのこと。もっとも,少なくともゲームの序盤では,領域拡大や探索を妨害するだけの存在で,Miasmaを避けながらプレイせざるを得なかった。


未来のストーリーを作っていくのはプレイヤー自身だ!


 筆者は,エイリアンや資源の探索を楽しみつつ,都市に「Plantation」(食料生産施設)や「Generator」(発電所),「Clinic」(医療施設)などの施設を建設していった。

 こうした探索や建設の進捗に合わせてプレイヤーに与えられるのが「クエスト」で,筆者の場合,少し散策を進めた時点で「Find an Outpost」というクエストが発生した。これは,近隣のOutpost(アウトポスト)を探すというもので,アウトポストを見つけることでポイントが得られたり,資源を入手できたりした。アウトポストは,「シヴィライゼーション V」の「都市国家」とほぼ同じものだが,交易や外交など,より能動的なインタラクションができる。

Sid Meier’s Civilization: Beyond Earth

 また,「Old Earth Relic」という施設を建設したところ,「How We Remember」というクエストが発生したが,これは「地球時代の書物を一般公開するか,機密文書にするか」を選択するというもの。そのチョイスによって得られるアフィニティポイントが異なるため,クエストそのものは簡単だが,自分がどのような方向に進みたいのかをしっかりと考えて選ばなければならない。

 こうしたクエストは,最初は特定のトリガーで発生するようだが,ゲームが進むほどランダム性が高くなり,複雑なミッションや,厳しい選択が求められるものになっていくとのことで,本作のリプレイアビリティを高めてくれそうだ。
 説明によると,こうしたクエストは,「未来」という時代にストーリー性をもたせるために採用されたものだという。シリーズ従来作のように「過去」をテーマにした作品なら,そこにはすでに歴史という物語が存在しており,プレイヤーは史実を追体験したり,異なる可能性に挑むことができる。しかし,我々が体験していない未来の世界を描く本作では,クエストによってストーリーを生み出していくというわけだ。

Sid Meier’s Civilization: Beyond Earth

 また,「Beyond Earth」では40ターン以内に,他の勢力が次々に惑星に降りてくるというシステムになっており,各勢力のスタートラインは同じではない。とはいえ,「遅く到着したのは,それだけ多くの資源を輸送していたから」という設定になっているので,後続の勢力がただちに劣勢になるわけではなく,プレイヤーよりも早く発展していくものもある。
 また,プレイヤーより前に惑星に到達したが,生き残ることができなかった先人達が残した遺物,「Resource Pod」がマップに点在しており,そこに最初に到達した勢力には,なんらかのボーナスが与えられるという仕掛けもあり,こうしたランダムな“他の存在”が「Beyond Earth」の世界を大きく広げてくれるという雰囲気だ。


新規要素は多いが,シリーズの伝統はしっかり継承


 筆者はこれまで,E3 2014で約30分,今回の試遊では1時間半ほど本作をプレイしたので,「Beyond Earth」については(少なくとも序盤については)かなり分かってきた。そんな筆者の印象としては,アグレッシブに領域を拡大していくシリーズ従来作とは違って,慎重さが求められるゲームであるということが挙げられる。2つめの都市を建設するのに50ターンほどかかるなど,ゲームのペースはやや遅く感じたものの,「右も左も分からない異世界に踏み出す宇宙開拓団」の気分はうまく表現できていると思う。

Sid Meier’s Civilization: Beyond Earth Sid Meier’s Civilization: Beyond Earth
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 テクノロジーウェブやアフィニティなど,序盤のプレイだけでは真価が分からないものも多く,さらに,まだ公開されていない情報も多そうだが,ただ,ゲームの中に「あと1ターン……。あと1ターンだけ……」という,シリーズのDNAが色濃く受け継がれているのは強く感じられた。発売後,睡眠不足や仮病で会社を休むCiv中毒者が続出するのは間違いなさそうだ。

 27世紀という遠い未来をテーマにした「シヴィライゼーション」シリーズ最新作,「Sid Meier's Civilization: Beyond Earth」のリリースは,北米では2014年10月24日が予定されている。「バイオショック インフィニット」「ボーダーランズ」,そして新作「Evolve」など評価の高いゲームを次々に日本で発売している2Kだけに,遠くない将来に日本語版の発表もありそうだ。今から“寝だめ”しておくのもいいかもしれない。

「Sid Meier’s Civilization: Beyond Earth」公式サイト

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    Sid Meier’s Civilization: Beyond Earth

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