ニュース
NVIDIA,199ドルでグラフィックスメモリ容量3GB版のGeForce GTX 1060を製品リストに追加。RX 470キラー?
グラフィックスメモリ容量の異なる2モデルの存在する“6”系GPUと聞いて,グラフィックスメモリ容量1GB版と768MB版のあった「GeForce GTX 460」(以下,GTX 460)を思い出した読者もいることと思うが,GTX 460で異なるのがグラフィックスメモリ容量だけではなかったのと同様に,GTX 1060 6GBとGTX 1060 3GBも,グラフィックスメモリ容量以外,具体的には演算ユニットたる「Streaming Multiprocessor」(以下,SM)数が異なっている。GTX 1060 3GBは,「GP106」コアのフルスペックモデルとなるGTX 1060 6GBと比べてSM数が1基,シェーダプロセッサ「CUDA Core」数にして128基少なくなっているのだ(表)。
GeForce.comの製品情報ページを見る限り,メモリ周りなどに違いはないので,おそらくは,GP106コア全体の製造歩留まり向上のため,一部に不良がある個体でも良品として出荷できるようにしたということなのだろう。
GTX 1060 3GB搭載グラフィックスカードの気になる北米市場におけるメーカー想定売価は199ドル(税別)で,これはGTX 1060 6GBの同249ドルと比べて50ドル低い。そしてより重要なことには,競合のミドルクラス市場向けGPU「Radeon RX 470」(以下,RX 470)の同179ドルと比べると20ドル高いだけだ。
NVIDIAがそうだと言っているわけではないものの,この価格設定がRX 470を意識しているというのは,まずもって疑いようがないのではなかろうか。
なお,NVIDIAが製品情報ページにGTX 1060 3GBの情報を追加したのに合わせて,国内ではZOTAC International(以下,ZOTAC)とMSI,GIGA-BYTE TECHNOLOGY(以下,GIGABYTE),玄人志向(※リリース到着順)から搭載製品が発表となっている。税別のメーカーおよび販売代理店想定売価は2万6000〜3万円程度で,GTX 1060 6GB搭載カードの販売開始時点と比べると,ざっくり5000〜6000円安い。
同様にRX 470カードと比較すると,ほぼ同じか,若干高い水準なので,店頭ではかなりいい勝負になるような予感がある。
NVIDIAのGeForce GTX 1060シリーズ製品情報ページ
- 関連タイトル:
GeForce GTX 10
- この記事のURL: