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新武器チャージアックスでゴア・マガラ/テツカブラを初狩猟! 「夏の“狩試(かりだめし)”『モンスターハンター4』先行体験会」プレイレポートをお届け
「モンスターハンター4」公式サイト
今回の体験会で使用されたバージョンでは,「チャージアックス」と「操虫棍」を含む全14種類の武器がプレイアブルとなり,“黒蝕竜”ゴア・マガラ,“鬼蛙”テツカブラの狩猟クエストが追加されている。
4Gamerでは,同日に開催されたメディア向け体験会に参加してきたので,チャージアックスの使用感およびゴア・マガラとテツカブラの狩猟を中心とした,プレイレポートをお伝えしよう。
なお,チャージアックス以外の武器種の使用感については,以下の記事でレポートしているので,そちらを参照してほしい。
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今回のイベントは,以前「こちら」の記事でお伝えしたように,公式ファンクラブ「モンハン部」部員限定で募集された,完全招待制で,「親子・女子ハンターの集い」「学生ハンターの集い」「ハンターの集い」という3部構成となっていた。
イベントでは,「モンスターハンター4」プロデューサーの辻本良三氏,同ディレクターの藤岡 要氏によるステージが最初に実施され,本作の新武器種であるチャージアックスと操虫棍の使い方,段差アクションをはじめとしたアクションの新要素などが紹介された。
試遊台はシングルプレイ用とマルチプレイ用に分かれており,用意されていたクエストは以下の3種類だ。
「初心者クエスト:ドスジャギィ討伐 / 【遺跡平原】」
「中級者クエスト:テツカブラ討伐 / 【地底洞窟】」
「上級者クエスト:ゴア・マガラ討伐 / 【遺跡平原】」
武器は「モンスターハンター4」で初登場となる新武器種,チャージアックス,操虫棍を含む全14種類から選択可能。なお,シングルプレイの場合はオトモアイルーを2匹連れて行けたほか,クエストごとに異なる“合体技”が出せるようになっていた。
剣でエネルギーを溜め,斧でその力を解放する
「チャージアックス」
まずは新武器であるチャージアックスのプレイフィールをお伝えしよう。チャージアックスは,これまで公開されている情報のとおり,剣モードと斧モードを切り替えて攻撃する合体武器である。
剣モードは,盾を使ったガードやステップ回避が可能な守備重視のモード。見た目は「片手剣」に近いが,片手剣ほどコンボは続かず,武器を出した状態ではアイテムを使うこともできない。また,[X]ボタン+[A]ボタン同時押しでダッシュ攻撃ができたり,回避アクションがランスのようなステップだったりと,使用感は異なっている。
◆剣に変形
剣モード時に[R]ボタンと[X]ボタンを同時に押すと斧モードに,斧モード時に[R]ボタンを押すと剣モードになる。いずれも攻撃を伴ったモード切り替えになっているので,コンボのように攻撃をつなげていくことも可能だ。
斧モードではガードはできないが,剣モードよりリーチが長くなり,「剣撃エネルギー」を使った「属性解放斬り」も行えるので,与ダメージも高くなる。
剣撃エネルギーは,剣モードでモンスターを攻撃すると,画面左上に表示される“ビン”に溜まっていく。それをチャージ([R]ボタン+[A]ボタン)したあとに斧モードに切り替えれば,属性解放斬り([A]ボタン)が行えるのだ。
この属性解放斬りを連発したり,叩きつけ(スライドパッド上+[X]ボタン)後に[X]ボタン+[A]ボタンを押すと,さらに強力な「高出力属性解放斬り」を出すことが可能だ。
斧モードでは,剣撃エネルギーが切れると攻撃が弾かれる「オーバーヒート」状態になってしまうので,モードをこまめに切り替える必要がある。
とはいえ,剣モードで溜め2段攻撃([A]ボタン長押し後に離す)をモンスターに当てると,エネルギーがかなり早く溜まるので,チャージが煩わしいといった印象は受けなかった。斧モードで剣撃エネルギーが減ってきたら剣モードに切り替え,溜まったらまた斧モードにするというように,斧モードメインの運用も十分できそうである。
もう一つ,チャージアックスで特筆しておくポイントが,“ビン”の効果だ。ビンを消費する属性解放斬りを行うと,攻撃を当てた部位に追撃効果のある小爆発が起こる。
現時点で判明しているビンには「榴弾ビン」と「強属性ビン」がある。榴弾ビンにはモンスターを気絶状態にしやすくする効果があり,強属性ビンには装備している武器と同じ属性のダメージを追加で与えるという効果がある。なお,ビンの種類は武器によって決まっている。
今回の体験会では,榴弾ビンのチャージアックスしか使用できなかったため,強属性ビンの効果のほどは不明だった。ダメージ重視の強属性ビンと気絶状態を引き起こしやすい榴弾ビンというように,同じチャージアックスでも違った立ち回りになるのかどうかは,製品版で確かめてほしい。
パワータイプの「テツカブラ」,
屈指の難敵になりそうな「ゴア・マガラ」に挑む
ここからは,今回初めて狩猟できるようになった“鬼蛙”テツカブラと,“黒蝕竜”ゴア・マガラのクエストをレポートしていこう。
まずはテツカブラから。巨大なアゴとキバが特徴的なこのモンスターは,その口をシャベルのように使って地面から岩を掘り上げ,それを武器として使ってくる。岩を口にくわえたまま突進してきたり,後脚でジャンプして叩きつけたり,かみ砕いて破片を飛散させたりと,攻撃手段は多彩だ。
また,その岩をちゃぶ台返しのように下からかち上げることがある。かち上げた岩はそのまま互いにとっての障害物となるため,立ち回りに影響することもある。
テツカブラは,一撃一撃が重いので注意が必要だが,それほど動きが速いわけではないので,攻撃は当てやすい。トリッキーな動きに対処できれば,一人でも狩ることができそうだ。
◆テツカブラ
ゴア・マガラは,「モンスターハンター4」のメインモンスターだけあり,かなりの強敵だ。さらに,凶悪な特徴を持っていたことが判明したので,紹介していこう。
まず,気をつけないといけないのが,ゴア・マガラの「鱗粉」だ。ゴア・マガラは目のないモンスターで,毛状の鱗に付着した黒い鱗粉を使って周囲への感知能力を高めている。
クエストでゴア・マガラと対峙していると,フィールドのあちこちに円形状の鱗粉を撒き散らしていくのだが,ハンターがこの鱗粉に触れたり,ゴア・マガラの一部の攻撃を受けたりすると,「狂竜ウイルス」に感染してしまうことが何度もあった。
狂竜ウイルスのゲージがいっぱいまで溜まると,「狂竜症」が発生して自然回復ができなくなってしまう。ウチケシの実を使えばゲージの進行を食い止められるが,狂竜ウイルス感染の頻度が高かったので,守りの姿勢ではあっという間にジリ貧状態になってしまうだろう。
なお,狂竜症が発現する前に攻撃を繰り返してウイルスを克服すれば,ハンターがパワーアップして会心率が上がるというメリットがある。
◆ゴア・マガラ
さらに,この感知能力がピークに達すると,ゴア・マガラは「狂竜化」する。黒っぽい体色が紫がかった色になり,頭部にツノが生えるのがその合図だ。さらに,翼の爪が脚のようになり,まるで脚が6本に増えたかのようになる。
突進や翼脚による打撃,あるいはハンターを掴む拘束攻撃などを頻繁に行ってくるようになるため,その攻撃を凌ぐのはかなり難しい。
さらにブレス攻撃は,ゴア・マガラが周囲にまき散らした鱗粉と反応して大爆発を起こし,巻き込まれたハンターの体力を削りとってしまうという極悪ぶり。通常状態へ戻ることもあるのが,唯一の救いである。
ハンターが狂竜症を発症しやすいというリスクに加えて,狂竜化によってかなり手強くなるということもあって,イベントバージョンの装備でゴア・マガラを倒すのは相当難しそうだ。体験会では,筆者も4人パーティで数回挑戦したが,結局討伐することはできなかった。
なお,辻本プロデューサーによれば,今回のバージョンでは難度が高めになっているが,製品版で装備を整えれば,ちゃんとクリアできるようになっているとのこと。
メディア体験会のあとには,辻本プロデューサーの囲み取材が行われたので,そちらを本稿の締めとしてお届けしよう。
――本日の体験会の見どころやその狙いを教えてください。
辻本良三氏(以下,辻本氏):
2012年の東京ゲームショウで,イベントバージョンをお披露目したんですが,それ以降制作が佳境に入ったこともあって,アップデート版がなかなか作れなかったんです。
このタイミングでようやく,新しいものをお見せできる機会ができたので,ゴア・マガラとテツカブラが実機で動く様子を確認できて,チャージアックスに触れる機会を設けさせていただきました。
――ゴア・マガラは,マルチプレイでもかなり強敵という印象を受けたのですが,体験会では,どのくらいの人がクエストをクリアできると想定していますか?
辻本氏:
扱いとしては,東京ゲームショウ 2012の上級クエストと同じような感覚ですので,かなり難しいのではないでしょうか。
ゴア・マガラは「モンスターハンター4」のメインモンスターですし,今回はイベントバージョンなので,少しシビアなバランスにしています。もちろん製品版では,進行に合わせた装備を整えれば,ゴア・マガラを狩れるようになっています。
――テツカブラは,どのような位置付けとしてクエストを設定したのでしょうか。
辻本氏:
テツカブラは,体は大きいですがそれほど動きが速くはないので,ジャンプ攻撃なども当てやすくなっています。初級クエストに出てくるドスジャギィは,体が小さくて攻撃が当てにくいところがあるので,ジャンプ攻撃の練習ができるように,中級クエストに設定したというところがあります。
あと,テツカブラはパワータイプのモンスターで,攻撃されたときのダメージは大きいので気をつけてください。
――イベントバージョンのシングルプレイでは,オトモアイルーがかなり頼りになる存在と感じられました。製品版でもあのくらい心強い存在になるのでしょうか?
辻本氏:
オトモアイルーも,イベントバージョンということで,機嫌が良ければ合体攻撃も繰り出してくれるような,ある程度育った状態にしています。
成長後の様子がおわかりいただけたと思いますが,製品版でも,ストーリーを進行して育てていくことで,オトモアイルーが活躍してくれます。
――今回お披露目された,チャージアックスのポイントはどこでしょうか。
辻本氏:
チャージアックスには2つのモードがあって,剣モードと斧モードの使い分けがポイントになると思います。
「モンスターハンター4」は,“乗り状態”からの攻撃を成功させるとダウンを奪えるなど,うまく立ち回ればモンスターを拘束できるタイミングが増えています。大振りになる斧モードでは攻撃を当てにくいという方は,ダウン状態に使う大技として斧モードを使ってもらうといいかもしれません。
――「モンスターハンター4」の発売を心待ちにしているファンに向けて,メッセージをお願いします。
辻本氏:
発売まで約1か月となりましたが,きちんと発売日にお届けします。ゲーム内容も,シングルプレイのストーリーの充実をはじめ,じっくり遊んでいただける要素がたくさん入れていますが,それは発売後に製品で体感していただけると思います。
9月14日まであと少しですので,期待して待っていてください。
――ありがとうございました。
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