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印刷2013/06/08 00:00

インタビュー

「ドラゴンクエストX」大型アップデート「バージョン1.4」インタビュー。新たなコンテンツ/機能に対するプレイヤーの反響を,齊藤陽介氏と藤澤 仁氏に聞いた

 スクウェア・エニックスは2013年5月16日,同社が運営するオンラインRPG「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」Wii / Wii U)にて,大型アップデート「バージョン1.4『時の王者の戦い』」を実施した(関連記事)
 このアップデートでは,ストーリー新章となる「神話篇」の実装や,チーム機能の強化など,ゲームをより快適に楽しむためのコンテンツ追加や改修が行われている。

ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン

 かねてから,サービスイン以降では最大規模のアップデートとなることがアナウンスされていたバージョン1.4。本作では初の乗り物となる「ドルボード」や,モンスターを倒して新たなクエストを入手できる「依頼書クエスト」システムといった新しい要素を,プレイヤーはどう受け止めたのだろうか。
 4Gamerでは,バージョン1.4実装後のタイミングで,「ドラゴンクエストX」のプロデューサーを務めるスクウェア・エニックスの齊藤陽介氏と,ディレクターの藤澤 仁氏に,話を聞いてみた。

ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン

「大型アップデート情報 バージョン1.4」の詳細はこちら

「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」公式サイト



大幅に強化された「チーム」機能。プレイヤーの反響と利用傾向はどうなっている?


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。
 バージョン1.4では,「チームレベル」など,チーム機能が大幅に追加されましたが,まずは「ドラゴンクエストX」におけるチームのあり方についてお聞かせください。

藤澤 仁氏(以下,藤澤氏):
 チームのあり方については,「ドラゴンクエストX」の大切なテーマの一つですね。と言うのは,複数プレイヤー向けのコンテンツを増やすと,一人で遊ぶことをないがしろにしているという印象になってしまうので。

4Gamer:
 実際,プレイヤーのチームへの参加率はどうなっているんでしょう?

藤澤氏:
 全体の約85%が一度はチームに参加した経験がある,というデータが出ています。ただ,この数字からは入ったり辞めたりという部分は読み取れませんし,盾にチームエンブレムを付けたいので一人だけでチームを作っている人も少なくはありませんが。

4Gamer:
 事前の予想と比較して,チームへの参加率をどう分析していますか?

藤澤 仁(ふじさわじん)氏:スクウェア・エニックス 開発部 ディレクター。1998年より堀井雄二氏のアシスタントとして「ドラゴンクエスト」シリーズのシナリオ制作に参加。「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」ではディレクターを務めた。「ドラゴンクエストX」でもディレクター&シナリオを担当。ゲームの運営と開発を統括している
藤澤氏:
 僕達が想定していたよりも参加率は高いですね。他人と一緒に遊びたいわけじゃないけれど,チームの遊び自体はやりたいという方が結構多いんですよ。そういう方が集まって,チームチャット禁止のチームを作ったりしているといった動きもあるみたいですね。

齊藤陽介氏(以下,齊藤氏):
 他人が「チームユニフォーム」を着ているのを見て,「いいな」「着てみたいな」と思っていただけた部分も,チームに参加しよう/作ろうという動機になっていると思います。今までは,チームにどんなメリットがあるのか,入ってみるまで分かりにくかったんですが,チームユニフォームなどで視覚化されたことで,「チームに入ってみるか」と考えた人は少なくないと思いますね。

藤澤氏:
 向こうからピンクの集団がやってきたら,「ああ,同じチームの人達なんだろうな」と分かりますからね(笑)。

4Gamer:
 「チームクエスト」についての反響はどうですか?

藤澤氏:
 今は,「自分がログインすると,全部チームクエストが終わっていてつまらない」「毎日チームクエストが多すぎてツラい」と,意見が両極端に分かれていますね。

4Gamer:
 なるほど。

齊藤氏:
 たぶんですけど,まだ「毎日全部のチームクエストをこなさなければならない」と捉えている方が多いんじゃないかなと思います。我々の意図としては,決してそういうものではないのですが。

藤澤氏:
 実装したばかりのコンテンツは,プレイヤーさんの熱も高いですからね。「日替わり討伐クエスト」と同じように,時間が経つにつれて,落ち着いて遊んでいただけるようになると思います。

4Gamer:
 チームの専用機能ではないですけれど,「チャットルーム」の使用率なんかはどうなんですか?

藤澤氏:
 まだ目立った結果は出ていませんが,使ってみれば便利な機能なので,これから使用率が上がっていくと予想しています。とくに,「パーティ同盟」などが実装されたタイミングで,かなり使われるようになっていくんじゃないでしょうか。


冒険をサポートする新機能では「ドルボード」や「どこでも酒場登録」が人気


4Gamer:
 それでは,実装された新機能についていろいろ教えてください。まずは新しい移動手段の「ドルボード」ですが,反響などはどうですか?

ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン

藤澤氏:
 入手クエストの達成率は,現時点(※インタビューは5月24日)でアクティブプレイヤーの70%に達しています。クリアまでにリアル時間で24時間かかるので,週1回しかプレイできない方などだと,まだ未達成の人も多いようです。
 このクエストはレベル30以上で受けられて,とくに必要なスキル条件などがなく簡単にクリアできるようになっているので,予想通りの推移ですね。数字的にも順調です。

齊藤氏:
 1プレイヤーとしては,もうドルボードは手放せませんよ(笑)。

4Gamer:
 燃料の「ドルセリン」が30分500ゴールドという設定に対して,意見などはプレイヤーさんから寄せられたりしましたか?

藤澤氏:
 長くプレイしてくださってる方にとっては,それほど苦にならない金額ですが,それこそレベル30になったばかりくらいのプレイヤーさんにとっては,ちょっと厳しい値段かもしれませんね。
 その代わりといっては何ですが,プレイヤーが最初に入手できる乗り物としては,多くのオンラインRPGと比較したときに,少し移動速度を速めに設定しているんですよ。

4Gamer:
 徒歩と比較すると,ドルボードは何倍の速度になるんですか?

藤澤氏:
 1.4倍です。当初は1.3倍だったんですが,体感で少し物足りないと思えたので,最終的に1.4倍にしました。明らかに徒歩とは違うという“便利感”をちゃんと出したかったので。ゲームの場合,そういう細かい体感差が生命線になりますから。
 個人的には,最初にドルボードを入手した人が,まだ徒歩の人達に見せびらかしている光景がちょっと微笑ましかったですね(笑)。

4Gamer:
 個人的には,ドルボードクエストのおかげで,岳都ガタラに今までにないほどプレイヤーが集まっていたのも印象的でした。

齊藤氏:
 そうですね。クエストの受注場所が,ある建物の奥にあるのですが,あんな暗がり,今までは誰も近づきませんでしたから(笑)。

4Gamer:
 ガタラの借り物クエストも条件が難しいので,ほかの町と比較すると人気もなかったですからねぇ。

齊藤陽介(さいとうようすけ)氏:スクウェア・エニックス プロデューサー 統括部 エグゼクティブ・プロデューサー。黎明期からオンラインゲームの開発を行ってきた開発者で,「ドラゴンクエストX」でもプロデューサーを担当。代表作には「アストロノーカ」,「クロスゲート」,「ニーア レプリカント/ゲシュタルト」などがある
齊藤氏:
 ガタラを拠点にしてきた私からすると,ようやく皆さんがガタラの機能性に気づいてくれた! という感じです(笑)。

藤澤氏:
 ガタラってルーラストーン着地点と酒場が近かったり,各施設がコンパクトにまとまっているから,実は結構便利なんですよね。

4Gamer:
 酒場と言えば,「どこでも酒場登録」ができるようになりました。あれは堀井さん(「ドラゴンクエストX」ゼネラルプロデューサー 堀井雄二氏)のアイデアということですけれども。

藤澤氏:
 もともとは,開発サイドから提案したアイデアだったんですが,1.4のアップデート内容を堀井さんにご説明したときに「それ,いいね!」とどれよりも食いついた機能で(笑),どちらかというと,堀井さんイチ押しの機能という感じです。

齊藤氏:
 ちなみに同じタイミングで発表した,「せかいじゅの葉」の効果発動が5秒から1秒になったのは,堀井さんのアイデアです。「ザオリクの呪文を唱えるのと違って,貴重なアイテムを消費するんだから,発動時間まで一緒にしなくてもいいよ」と。

藤澤氏:
 ごもっともな意見でしたので,それは即採用させて頂きました(笑)。

4Gamer:
 堀井さんって,本当にかなり「ドラゴンクエストX」を遊ばれている様子ですよね。生放送とかでおっしゃる意見が,いちいちプレイヤー目線で的確ですし。

齊藤氏:
 今,堀井さんの武闘家はレベル69です。というか,アップデート初日にレベル69になっていて(笑)。

藤澤氏:
 ちょっと一気にやりすぎですよね(笑)。まあ「ドラゴンクエストX」に関しては,これまでのシリーズと異なり,運営というフェーズが加わりますから,堀井さんには主に1プレイヤーとしての目線で,率直なご意見をいただいています。

4Gamer:
 堀井さんからの意見や要望って具体的にはどんなものがあるんですか?

藤澤氏:
 本当に多岐にわたっていますね。
 僕からすると,たまに「さすがにそれは無理」というものもあるんですけれど,堀井さんはきっちりデータを揃えてきて理詰めで提案してくることが多くて。お互い譲らないこともしょっちゅうです。ただ,お客様に対して面白いものを提供しようという気持ちは一緒なので,堀井さんの意識の高さには,いつも頭が下がります。

4Gamer:
 あと酒場登録と言えば,サポート仲間を雇うときに,自分の全職業の中での最高レベルを上限設定できるようになりましたよね。あれはすごく便利で,もっと評価されてもいい改修だと思うんですよね。

藤澤氏:
 ああ……。あれをやってしまうと,レベルの高い職業でサポート仲間を借りて,レベルの低い職業に戻すという,いわゆるパワーレベリングを運営開発チームが推奨しているかのような印象を与えたりもするので,実はこれまで敢えて仕様から外していたんですよ。

4Gamer:
 え,そうだったんですか? 強いサポート仲間でサクサクレベルを上げるという遊び方は,最初から想定されているものと思っていましたが……。

藤澤氏:
 ある程度は想定していたんですが,想像以上に多くの方が強いサポート仲間を活用していて。「ある程度の“ズル”は許容すべき」という堀井さんの思想に基づいて,敢えて“ズル”のまま残していた部分だったんですが,これはもうそういうプレイを正式な仕様として認めようという判断です。

4Gamer:
 なるほど。サポート仲間を雇うときに,いちいち転職しなきゃいけないのはなんでだろう?とずっと疑問だったので,その謎が解けました。

藤澤氏:
 サービスインから約10か月経って,細かい修正にも対応できる余力が出来てきたので,バージョン1.4では,そうした細かい調整はかなり入れてありますね。

4Gamer:
 そういえば,消費アイテムをまとめて使用する,通称「がぶ飲み」機能は,実装後あまり話題を見かけませんけれど。

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齊藤氏:
 あれに関しては,もう「普通に便利」というか。日常のプレイに浸透してしまっていて,逆に何も言うことがないって感じじゃないでしょうか。

藤澤氏:
 発表時はインパクトがありましたけど,便利な機能って,実装されてしまえば「当たり前」のものなので。むしろ,「魔法の迷宮」のボス戦の前に,お互い「まほうの小ビン」を使い合うみたいな景色が失われてしまったのは,僕的にはちょっと残念ですね。

4Gamer:
 確かに。あと,武器切替とかも結構使われているんですか?

藤澤氏:
 まだ目立ってどうこうということはないですね。慣れていくなかで,徐々に使っていただけるようになると思います。ただ,現在は転職するとBセットの武器がリセットされてしまうという欠点があるので,この点は,現在修正中です。


利用率の高さが際立つ「レンタル衣装」と「通報機能」


4Gamer:
 先ほどチームユニフォームが視覚に訴えるという話がありましたが,新たに実装された「レンタル衣装」もすごく人気ですよね。

齊藤氏:
 実装直後の盛り上がりは,皆さんが「とりあえず一回やってみよう」と思ってくださったという背景はあると思います。当初は女子高生だらけで,「違うゲームになっちゃたぞ,おい」って感じでしたが(笑)。

藤澤氏:
 魔法学園モノのゲームみたいになってましたよね(笑)。

4Gamer:
 レベル上げをしていると,ドルボードに乗った女子高生風の女性キャラがスーッと近づいてきて,応援してくれて,またスーッと去っていく体験をして「シュールだな」と思いました(笑)。

齊藤氏:
 アップデート当日は,制服で記念撮影をしている集団も多かったですね。気付かずに前を横切って,撮影の邪魔をしてしまいそうになりました(笑)。

4Gamer:
 レンタル料金は高めの設定ですけど,どちらかというと,何か特別な時に利用するみたいなイメージなんですか?

藤澤氏:
 ええ。レンタル衣装は,たとえばチームやフレンド同士のイベントを開催するときなど,目的があるときに使っていただければと考えています。毎日使うというよりも,特別なときに使うものと考えて,あえて少し高めの料金設定にしました。

齊藤氏:
 料金が安いと,ずっとレンタル衣装という人も出てきますからね。それは本末転倒ではないかと。

藤澤氏:
 ゴーレムだらけの町や女子高生だらけの町が出来てしまうというのは,ちょっと世界観的にはそぐわないですよね(笑)。


4Gamer:
 今後はレンタル衣装の種類が追加されていくというお話ですけれども。

藤澤氏:
 そうですね。あとは,公式イベントを実施するときに,専用のレンタル衣装を配布するみたいな使い方も考えています。いずれにせよ,特別な「お祭り用」の機能という感じですね。

4Gamer:
 あと,バージョン1.4で実装された機能という意味では,不正利用者を通報する機能も大きな要素なのかなと思いましたが。

藤澤氏:
 僕個人としては,「ドラゴンクエスト」の世界にそういった要素をあまり入れたくなかったのですが,これだけ規模の大きなオンラインゲームになると,絶対数として不正を行う人が出てくるのも確かです。「ドラゴンクエストX」を「一つの世界(自治体)」として考えたときに,そうした仕組みは必要だと割り切りました。

4Gamer:
 実装した結果はどうなんでしょう?

齊藤氏:
 実装前と比較して,処分対象者が2.5倍になったという結果が出ています。

4Gamer:
 凄い効果ですね。

齊藤氏:
 今までは,そういう不正行為を排除したいという意志のあるプレイヤーがいらっしゃった場合,疑わしいプレイヤーを見てもプレイヤー名とIDを控えておかなければならなかったりと,なかなか行動に移しにくいこともあったかと思うんですが,利便性が増したので,その効果もハッキリと現れたというところですね。本来は,こちら側で全て対策すべきなのでしょうが,不正行為を行う人の数が相当数になっているので,数には数で対抗せざるをえないため,引き続き皆さんにご協力をお願いしたいと考えています。もちろん,更なる対策の検討も引き続き行っていきます。

藤澤氏:
 今のところ,悪用する方もいないようですし,現時点ではやってよかったのかなと思っています。

 
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    ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン

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