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ARM,新型GPUコア「Mali-G51」を発表。Bifrostアーキテクチャ採用GPUの第2弾で,採用製品は2018年頃登場の予定
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印刷2016/11/01 15:10

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ARM,新型GPUコア「Mali-G51」を発表。Bifrostアーキテクチャ採用GPUの第2弾で,採用製品は2018年頃登場の予定

Mali-G51のブロック図
画像集 No.002のサムネイル画像 / ARM,新型GPUコア「Mali-G51」を発表。Bifrostアーキテクチャ採用GPUの第2弾で,採用製品は2018年頃登場の予定
 英国時間2016年10月31日,ARMは,「Bifrost」アーキテクチャを採用するモバイル機器向けGPUコア「Mali-G51」を発表した。Bifrost世代のGPUコアとしては,2016年5月に発表された「Mali-G71」に続く2つめの製品で,既存のミドルクラスGPUコアである「Mali-T830」と比べて,グラフィックス性能と電力効率が60%向上し,エリアサイズは30%の縮小を実現したのが特徴だ。
 Mali-G51を採用する機器は,2018年頃に登場の予定である。

 Mali-G51は,グラフィックスAPIの「Vulkan」に対応するARM製GPUコアとしては,最小サイズの製品とのこと。仮想現実(VR)や拡張現実(AR)コンテンツに対応可能なグラフィックス性能を,メインストリームのデバイスにもたらすと,ARMはアピールしている。

Mali-G51の特徴を示したスライド。2018年に登場するVR対応デバイスでの採用を視野に入れた性能を有するという
画像集 No.003のサムネイル画像 / ARM,新型GPUコア「Mali-G51」を発表。Bifrostアーキテクチャ採用GPUの第2弾で,採用製品は2018年頃登場の予定

ARM公式Blogの当該ポスト(英語)


「ARM、次世代機器のキーワード、リッチなモバイルVRと4Kストリーミング体験を実現」

  • VP9エンコードのサポートを新たに加えたマルチスタンダード ビデオ プロセッサARM Mali-V61は市場要求が高まるリアルタイム動画性能の向上を実現
  • Vulkan対応のARM Mali-G51グラフィックス・プロセッサにより最新のBifrostアーキテクチャをメインストリーム機器に拡大、より魅力的なユーザー体験を実現

英ARM社(本社:英国ケンブリッジ、日本法人:横浜市港北区、以下ARM)は、没入感あふれるインタラクティブなビジュアルコンテンツをモバイル機器で楽しみたいと考える次世代ユーザーの要求仕様に応える新製品2種類を発表しました。
今回発表されたのは、4K120fps性能による圧巻のリアルタイム動画性能と、目を見張る効率性・拡張性を備えたMali-V61ビデオ プロセッシング ユニット(VPU)と、ARM史上最高の面積効率とエネルギー効率を誇るMali-G51グラフィックスプロセッシング ユニット(GPU)です。

ARMのCPUグループ、メディアプロセッシンググループ統括ジェネラルマネージャーJames McNivenは次のように述べています。「現在のモバイルユーザーやこれからの次世代ユーザーにとって、デバイスが提供するビジュアル体験とそれにかかるコストとのバランスは大変重要です。Maliシリーズの最新ビデオIP、グラフィックスIPは、没入感あふれる仮想現実(VR)、高性能ゲーム、リアルタイムビデオスダンダードへの対応を通じ、こうしたニーズに応えてまいります。これらは、システムレベルでのマルチメディアソリューションであり、開発者には性能、効率性、コストコントロールのバランスを提供できることになります」

<Mali-V61:次世代の重要なニーズになるリアルタイムビデオストリーミングに対応>
Mali-V61は、最も効率性に優れた4Kのライブストリーミングを実現し、Facebook LiveやPeriscopeといった、リアルタイムの動画アプリケーションに対応します。Mali-V61のライブビデオストリーミング機能として、前世代のコーデックに比べてビットレートが50%抑えられており、高解像度(HD)コンテンツの効率的な伝送が可能です。
さらに、シングルコアによる1080p60fpsサポートからマルチコアによる4K120fpsまでシームレスに拡張可能で、プレミアム製品からメインストリーム、エントリーレベルまであらゆるモバイル機器で最高画質のストリーミングを提供します。

Mali-V61は、近い将来AndroidとGoogleアプリに必要とされることが期待されているVP9エンコード機能を搭載しており、様々なビデオフォーマットが存在するマルチメディア市場において、エコシステムパートナーに高い市場柔軟性をもたらします。Mali-V61VPUは、HEVCとVP9をサポートした高品質エンコードが実行できる唯一のマルチスタンダード コーデックです。

<Mali-G51:プレミアム機能とVRをメインストリーム機器で実現>
メインストリーム スマートフォンユーザーは、消費電力を極力抑えた高性能VR、高品質ゲーム、AR(拡張現実)、高速ブラウジングなどをより強力に、より容易に利用できないかと期待しています。
Mali-G51GPUは、ARMの最新Bifrostアーキテクチャを基に、テクスチャリング ユニットの設計などのアップデードを加え、従来の2倍のスループットを達成し、こうしたユーザーに応え、メインストリームのモバイル機器でプレミアムなグラフィックスを提供します。

中テンセントゲームズ社のジョイントデベロップメントプロダクトセンター、ジェネラルマネージャーであるShen Li氏は、次のように述べています。「これからのメインストリームデバイスは、単に複雑なUIやゲームといったものだけではなく、より低消費電力なVRや仮想空間を用いたゲームアプリケーションの実現にあると我々は見ています。この競争の激しい市場でコストを削減しながらこうしたデマンドに応えるために、メインストリームGPUには、シリコン面積とエネルギー効率のバランスを取れることが最も重要になります」

Mali-G51は、ARMの最小かつVulkanをサポートした最高効率の GPUであり、かつ最大4Kの解像度に対応します。また、前世代にあたるMali-T830 GPUとの比較では、1mmmm2あたりのグラフィックス性能が最大60%、エネルギー効率も最大60%向上しています。このほか、30%の小型化も達成しており、量産チップの製造コストを抑えつつ、より高性能のユースケースにも対応可能です。

<ARM Mali Multimedia Suite:製品連携の向上>
Mali-V61 VPUとMali-G51 GPUはいずれも、これまで広範囲に展開してきたMali Multimedia SuiteやARM Cortex-Aプロセッサと、シームレスに動作するように設計されています。Mali Multimedia Suiteはグラフィックス プロセッサ、ビデオ プロセッサ、ディスプレイ プロセッサで構成されており、ARMパートナーはよりシンプルにLSIに組み込むことができ、開発期間の短縮を可能にします。

Mali-V61とMali-G51は、パートナーへのライセンスを既に開始しており、両プロセッサとも、メモリ帯域を低減することが可能になるARMフレーム バッファ コンプレッション(AFBC)機能の最新版AFBC v1.2やARM TrustZoneテクノロジーなど、業界標準となっているARMテクノロジーをサポートします。

<関連リンク>
Mali-V61ビデオ プロセッシング ユニット: https://community.arm.com/groups/arm-mali-graphics/blog/2016/10/30/mali-v61-premium-video-processing-for-generation-z-and-beyond
Mali-G51グラフィックス プロセッシング ユニット: https://community.arm.com/groups/arm-mali-graphics/blog/2016/10/30/the-mali-g51-gpu-brings-premium-performance-to-mainstream-mobile

  • 関連タイトル:

    Mali,Immortalis

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