天使と悪魔が改造車に乗って大暴れ!?　「Unreal Tournament 3」のMODゲーム「The Crucible」が商業作品としてリリース

　Epic Gamesが企画する「Make Something Unreal Contest」で入賞を果たした「The Crucible」は，アマチュア開発チームRuneStormの手がける「Unreal Tournament 3」のMODゲーム。そんな本作を商業作品としてリリースするという情報が，同チームの公式ブログで発表された。ゲームはPC専用で，発売時期は未定だ。


　日本の多くのゲーマーには聞きなれないタイトルであろう「The Crucible」。本作は前述のとおり「Unreal Tournament 3」のMODゲームで，1人称視点でのシューティングと3人称視点によるドライビングが楽しめるハイブリッド型ゲームだ。救世主（The Savior）やクルセイダー（Crusader）などで構成される天使の軍団と，スケルトン王（Skeleton Minion）やガーゴイル（Gargoyle）などによる悪魔の軍団が地上で決戦するという設定のオンライン専用の対戦ゲームで，改造車を駆って相手をひき殺したりといった，かなりのゴア表現を含んだ爽快な（？）アクション作品になる模様だ。


　元々本作は「Unreal Tournament 2004」をベースに制作されていた比較的息の長いMODだが，2008年に「Unreal Tournament 3」にプラットフォームを変更。「Thor」（トール）と名付けられた電撃系武器やキャラクターなどデザイン面での評価が高く，以前のバージョンでもMODコンテストのFPS部門で5位に輝いたこともある。公開されている画面写真やムービーを見る限り，“魅せる”ゲームになりそうな気配で，熱狂的なファンが支持を寄せそうな作品である。


　ブログには，パブリッシャや発売時期などの詳しい情報は書かれていないが，オリジナルのプランでは2マップでリリースする予定だったこともあり，コンテンツを拡充することが明言されている。開発メンバーも現時点では少なめの8人ということもあり，開発はもちろんリリース予定日を含めた詳細情報の確定には時間がかかりそうな雰囲気だ。