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スペイン国立警察,PSNハッキング犯と思われるAnonymousの司令塔3名を逮捕
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容疑者は,PSN,ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行,Bankia,ENELなどの企業サイトやエジプト,アルジェリア,イラン,チリ,コロンビア,ニュージーランド政府のサイトなどへのサイバー攻撃を行ったとされている。
彼らは5月18日,スペイン中央選挙管理委員会と労働組合「Mosso d'esquadra」「UGT(労働総同盟)」のWebサイトに,大量のゾンビPCを使ってのDDoS攻撃を行ったとされている。
スペイン国立警察による捜査は,スペイン文化省などへのサイバー攻撃に対するものとして,2010年10月から開始されており,5月18日に行われた中央選挙管理委員会への攻撃から,ヒホン(スペイン北部の都市)在住の31歳の容疑者を特定することに成功。容疑者が管理していたチャットサーバーから2010年10月以降の200万行に及ぶログファイルを解析した結果,上記の一連のサイバー攻撃についての関与が確認された模様。攻撃の指示を出していた首謀者3名は,すでにバルセロナ,バレンシア,アルメリアで逮捕されている。
なお,逮捕者のうち二人は自身のネット接続環境は持っておらず,Wi-Fiへの不正アクセスによってネット接続を行っていたとされている。
PSNを中心とした一連の騒動での重要局面を迎えたわけだが,一般ユーザーにとっては,流出したデータはどうなったのかなどの問題のほうが気になるところだろう。「流出の可能性がある」とされていた一連のデータがどこまで実際に流出していたのかなども気にかかる。現時点で,組織の中枢メンバーは逮捕されたものの,データが拡散されていないかなどは未確認だ。また,この件に関してのソニーからのコメントは行われていない。
引き続き,関連情報の開示に注目したい。
スペイン国立警察によるニュースリリース
http://www.policia.es/prensa/20110610_2.html- この記事のURL:


















