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NVIDIAのMichael Rayfieldゼネラルマネージャーに聞く,Tegraの現在と今後
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Tegraで実現されているもの
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この驚異的な低消費電力性能を実現したのは,「使われていない機能は,極力OFFにする」(Rayfield氏)というアプローチである。
※24WHr(24 Watt-Hour,1時間あたり最大24Wの電力を供給できる容量)の場合。一般的に,バッテリーユニットそのものの性能は,1時間当たりに消費可能な電流量を示す「mAh」で示されるが,端末ごとに利用する電圧は異なるため,バッテリー性能を比較するときにはWHrがよく用いられる。
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これらプロセッサ群が,待機モードで常に電力を消費していては,トータルの消費電力はバカにならない。同時に,複雑なIC回路の一部をオフにするという制御は容易でないはずだが,しかしRayfield氏は「PCアーキテクチャに縛られなければ,そこにブレイクスルーがある」と述べる。
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「しかしTegraでは,“独立したプロセッサ”を統合したことにより,特定機能のみを使う状況において,ARMコアを含めたほかのプロセッサはオフ状態に移行できる」(Rayfield氏)。PCアーキテクチャにとらわれない設計を行ったことにより,消費電力の劇的な低減を可能にした,というわけだ。
冒頭でさらりと紹介したように,Tegraはメディアプロセッサにカテゴライズされる製品だが,NVIDIAはそれをわざわざ,「Complete Mobile Computer on a Chip」(ワンチップの完全なモバイルコンピュータ)と言い直している。それだけ,単なる「プロセッサ」だと見てほしくない,ということなのだろう。
2010年には現行世代比4倍の性能を実現へ
Tegraは携帯インターネット端末の3Dゲーム性能を大幅に引き上げる存在としても期待されている。
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もちろん,ビジュアルコンピューティングのリーディングカンパニーを名乗るNVIDIAが,“10年以上も前のゲーム”が動くレベルで満足しているはずはない。Rayfield氏は,次世代のTegraが「(現行のTegraと)同じ消費電力で,4倍のパフォーマンスを果たす」と予告する。
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| MobinnovaのTegra搭載Netbook「élan」 |
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| Compal CommunicationsのTegra搭載Netbook「CN88」 |
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| ASUSTeK ComputerのODM部門から分社化して誕生したPegatron TechnologyのTegra搭載Netbook「VIVID」 |
ただ,氏は同時に,「ビデオ品質やグラフィックス性能の向上は,次期製品における重要な課題の一つ」とし,「最新の半導体製造プロセスを採用するなどして,(システムのバランスを見ながら)より高性能なグラフィックスコアを徐々に統合していく」という見通しは示している。
ところでもう一つ,携帯インターネット端末をゲーム用途で使うという観点で,避けては通れないのが,アプリケーション環境の整備である。ARMコアをCPUとして統合するTegraでは,x86 CPUプラットフォームとのソフトウェア互換性がまったくないからだ。
現在,TegraはWindows CE 6.xベースの環境が整備されており,「LinuxやそのほかのOS環境への対応も進めている段階」(Rayfield氏)。次期TegraでDirectX 10以降に対応したグラフィックスコアを統合したとしても,簡単にPCゲームを移植できるというわけではない。
発表時点でQuake III Arenaを動かして以降,NVIDIAがTegraを説明するに当たって,ゲームパフォーマンスを声高に叫ばないのは,「魅力的なゲームコンテンツ環境を実現するためには,OSやアプリケーション開発のサポートが必要不可欠である」ことを,NVIDIAが一番よく理解しているからである。
NVIDIAは現在,同社のいう「Netbook」におけるゲームのサポートはIONプラットフォームの役割と位置づけている。Tegraが魅力的なゲームプラットフォームになり得るかを議論するためには,もうしばらく時間が必要だろう。
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「日本でTegra搭載システムが発売されるのか」という,日本のユーザーにとっては肝心要の部分がまだ明らかになっていないこと,そして,NVIDIAが現時点ではTegraのゲーム端末化を急いでいないことからすると,4Gamer的に期待できるようになるのは,まだ先の話になると思われる。
ただし,“世代が上がると性能が4倍に”というのが,テクノロジー的な側面から見ると相当面白いのは確かだ。ゲームに関連した技術に興味があるなら,今後も追いかけておいて損はないだろう。
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