ネクソンが「カウンターストライクオンライン」のオフライン大会を開催。会場では12月22日の大型アップデート“RELOAD”の概要も公開に

　2010年12月18日，ネクソンは，神奈川県川崎市において，同社が運営するオンラインFPS「カウンターストライクオンライン」初の公式オフラインイベント“『CSO』ワンデートーナメント”を開催した。またこの会場において，12月22日に行われる大型アップデート“RELOAD”の概要が公開されたので，大会の様子と合わせてお伝えしよう。

　この大会はチームデスマッチのトーナメントだ。1チームの人数は5人，今回は合計10チームが参加しての開催となった。進行は，解説をネクソン運用部 今濱隆一郎氏，実況をFPSオフライン大会での豊富な実況経験を持つHac氏が担当。対戦の模様を分かりやすく来場者に伝えていた。なお今回のイベントの様子は“ニコニコ生放送”での配信も行われていた。

「カウンターストライクオンライン」公式サイト

ネクソン運用部 今濱隆一郎氏

FPSオフライン大会の豊富な実況経験を持つHac氏

■「カウンターストライクオンライン」初の公式オフライン大会“ワンデイトーナメント”

　一度負ければ終わりというトーナメント独特の緊張感の中で準決勝までコマを進めたのは，「レイ様と下僕たち」「のだのだ」「ALASKA」「-c.a.r.e.z.z.a-」の4チームだった。いずれのチームのメンバーも，エイム能力が高く，移動の慣性を抑えるストッピングや，跳ね上がる銃身を制御するリコイルコントロールといったテクニックをナチュラルに行っている猛者ぞろいだ。

　準決勝は“レイ様と下僕たち VS. のだのだ”と“ALASKA VS. -c.a.r.e.z.z.a-”というカード。激戦を制して決勝戦へとコマを進めたのは，“レイ様と下僕たち”と“ALASKA”だった。

　決勝戦“レイ様と下僕たち VS. ALASKA”は，“Truth”という日本の城をイメージしたマップで行われた。両チームのリスポーン地点の中央に位置する中庭と，それを見下ろす2Fのバルコニーが特徴的なマップで，室内には狭い通路や遮蔽物が多く，足音をよく聞くことが重要になるのだとか。

　試合ではまず“ALASKA”がスコアで先んじた。しかし“レイ様と下僕たち”の底力もかなりのもので，気がつけばKill数が並び，並んだと思ったら瞬く間に追い抜いてしまった。さすがは決勝戦，熱い展開だ。見たところ個人の力は拮抗していたのだが，大声で指示を飛ばすなど，団結力においては“レイ様と下僕たち”がわずかに上回っていたようだ。結果，“レイ様と下僕たち”が接戦を制し，優勝を決めた。両チームとも慎重な行動をしていたためか，試合が決まる100Killには到達せず，結局制限時間いっぱいまで戦い，最終的なスコアは93：78であった。
　決勝戦と同時に行われた3位決定戦は，100：91の超接戦で“-c.a.r.e.z.z.a-”が“のだのだ”を下した。こちらもかなりの好勝負だったようだ。

優勝した“レイ様と下僕たち”チーム

　優勝した“レイ様と下僕たち”はそのまま，今濱氏・Hac氏の両名を含めたネクソンチームと，ゾンビサバイバルモードの“キューブ”というマップで，エキシビジョンマッチを行った。
　“レイ様と下僕たち”のメンバーたちは，このモードでほとんど遊んだことがないということだったのだが，やってみればさすがの実力でネクソンチームを撃破。やられてしまったネクソンチームの今濱氏は，12月22日から1月5日までの間，ゲーム内で経験値やクレジットがもらえるキャンペーンを行うと約束した。

■大型アップデート“RELOAD”の概要も公開に。まずはチームデスマッチモードに大きな変化が

　会場では，大型アップデート“RELOAD”の概要も公開された。この“RELOAD”は今年から来年に掛けて，数回に分けて行われる大きなアップデートで，第1回は2010年12月22日に行われる。

○2010年12月22日のアップデート内容
・チームデスマッチモードの強化
・任務＆勲章システムの実装
・ゲーム内部システムの改善

　チームデスマッチモードには，12月22日のタイミングで「リベンジ」「ライバル」という新システムが追加される。これは，チームデスマッチプレイ中に倒された相手を“ライバル”としてマーキング可能で，その相手を逆に倒すことができたら”リベンジ”が成功する，というもので，プレイにメリハリを持たせることが狙いなのだそうだ。

　また大きな変更として，チームデスマッチモードでは，これまでにあったような“試合開始直前に武器を買う”は廃止され，かわりに“あらかじめ設定されている3種類の武器セットから一つを選択する”システムになるそうだ。選ぶセットによってプレイスタイルが変化するため，これまでよりも多様な展開が期待できるようになるという。


　“任務＆勲章システム”とは，NPCから受け取った任務を達成すると，クレジットや経験値，武器などが入手できる仕組みだ。中でも“名誉任務”というミッションでは，“名誉点”が入手できて，このポイントを使うことで“勲章”が獲得できるのだとか。“勲章”は，MMORPGでいうところの“称号”に近いようで，獲得すれば好みのものを自分の頭上のキャラクター名の前に表示できるようになるそうだ。


これらのシステムアップデートに加え，12月22日には新しいマップと武器も追加される。新マップは港をモチーフとしたチームデスマッチ用の“The Port”。新武器は以下の3種類だ。

・M14 EBR アサルトライフル（ネクソンポイント販売）
・AN94 アサルトライフル（クレジット販売）
・M16A4 アサルトライフル（クレジット販売）

　M14 EBRは，ゲーム内のヒューマンシナリオモードに登場する敵が持っていたのと同じ形の武器だという。AN94およびM16A4は，使い勝手の良いバースト機能を標準搭載しているため，かなり強い武器になっているそうだ。


　“RELOAD”の第2回アップデートの実施は2011年1月19日が予定されている。その目玉は，新しいヒューマンシナリオモード“Human Scenario -Blaze-”の実装だ。Blazeには，新規の空中ユニットやボスが登場。ステージを進める方法にも工夫が凝らされており，ドラマティックな展開が楽しめるモードになっているとのことだ。

　第3回アップデートは，3月16日以降になる。説明用資料には“アイテムシステム改変”“暗号解読機 初期のレア武器（文字収集）”“シナリオ-最後の糸口II”といった言葉が並べられていたが，これらがどんなものなのかはまだ不明。詳細は追って公開されていくようだ。

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カウンターストライクオンラインはゾンビも登場するゲーム――ということで，会場ではゾンビ風メイクを無料で体験できるようになっていた。

　ネクソンは今後，ネットカフェ協賛という形で，全国各地で，本作の大会を行っていきたいと考えている。「今回は開催場所の問題で参加できなかった」という人もいることだろう。自分の住んでいる地域の近くで大会が行われたときには，ぜひ参加してみよう。オフライン大会ならではの“熱気”を感じ取ることができるはずだ。

「カウンターストライクオンライン」公式サイト