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インディーズゲームの小部屋:Room#474「Peace, Death!」
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印刷2017/03/29 10:00

連載

インディーズゲームの小部屋:Room#474「Peace, Death!」



 東京でも,夜空には意外といろんな星が見えることにびっくりしている筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第474回は,AZAMATIKAの「Peace, Death!」を紹介する。本作は,新米審問官の死神となって,死後の世界にやって来た来訪者を次々と天国か地獄に送り届けるというシミュレーションゲームだ。最近では帰り道に木星とスピカがよく見えます。

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 お腹が空いたので何か食べようと冷蔵庫を開けてみたものの,中は空っぽで,食べ物を買うにはお金が必要だと気づいた主人公の死神。ニート生活もいいところだが,ともかくお金を稼ぐには働くしか方法はない。さっそく株式会社アポカリプスの面接を受けた主人公は,あの世にやって来たお客(?)を正しく天国か地獄に送り届ける,新米審問官として働くことに。

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 基本的なルールは,あの世にやって来た悪魔は左のエレベーターで地獄行き,人間なら右のエレベーターで天国へ送るというもの。次々と現れる来客者を,制限時間内にキーボードのA/Dキーで素早く仕分けしていこう。決められた人数を裁くと1日が終わり,成果に応じて報酬をもらえるが,間違えすぎると途中で失敗してしまうこともある。

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 悪魔は地獄,人間は天国というだけなら話は早いが,もちろんそんな簡単には終わらない。なぜなら,あの世では毎日のように新しいルールが追加されていくからだ。例えば,人間であっても手に武器を持っている者は地獄,聖書を持っていれば天国,シャツが血に汚れていたら地獄といった具合に,どんどん複雑になっていく。朝令暮改とは,まさにこのことである。

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 さらにゲームを進めると,天国にも地獄にも行けない者は「煉獄」送りにするというルールまで追加される。これは例えば,武器を持っている人間でも,それを手放したら改心の余地ありということで,Sキーを押して,地獄ではなく煉獄に送らなくてはならないのだ。相手が武器を捨てるかどうかなどは,マウスの左クリックで調べられる。そして,煉獄送りにする対象者の条件も,これまた毎日のように追加されていく。

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 新米審問官を悩ませるのはこれだけではない。仕事中に,後輩から突然かかってくる電話越しに(つまりは相手の姿ではなく,文章のみを見て),対象者をどこに送るべきかアドバイスしたり,ときおり回ってくる手配書のシルエットと見比べながら,目の前の人物にどういう裁きを与えるかを判断したりと,とにかくややこしい。もたもたしていると,相手が勝手にさっさと天国行きのエレベーターに乗ってしまったりするので,頭をかきむしりたくなる。ちょっと待て,コラー!


 また,本作でもう1つ面白いのが,次々とやって来るヘンテコな来訪者達。天使や悪魔,現代人やバイキング,中世の騎士などのほかに,有名人のそっくりさんや,果ては宇宙人まで,多種多彩なキャラクターが登場する。しかし,見た目が変わると,ついうっかり有罪にするべき特徴を見落としてしまったりして,楽しんでばかりもいられない。

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 日々,追加される無理難題に振り回されつつ人々を審査していくという点では「Papers, Please」に通じるものがあるが,本作は全体的にユーモアにあふれており,肩の力を抜いて程よいパニック感を楽しめるのがいいところ。ゲーム性は単純ながら,つい夢中になってしまう作品なので,記憶力と反射神経に自信がある新米審問官はぜひどうぞ。そんな本作は,Steamにて498円で発売中だ。

■「Peace, Death!」公式サイト
http://peacedeath.cc/
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